俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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赤いリボンどころかその他諸々も解いた奴がいた

エイジ740 地球・真夜中

 

レッドリボン軍

 

この名前が-この世界-に恐怖と暴力を響かせるのはもう少し先の話であり、正確には今この時期に裏の世界で蓄え続けてきた力を持って表の世界を侵食する為の盤石な地盤を築き、やがて-とある少年-によって組織が壊滅させられるまでは軍隊ですら手が付けられないとまで言わしめられる程の、悪の組織の名に相応しい軍になる・・・・予定であったのだがたった二人の拳法家と中の都の軍隊百名による夜襲によって壊滅した。

 

 

「A班地区桃白白殿の制圧を確認。」

「B班も同じく・・・・他の班も同様であれば通信による報告はいい。

それよりも首謀者のレッド総帥とブラック補佐の身柄を抑えたとはいえ油断するな。

犯罪者どもの取りこぼし防止に努めてくれ・・・・・なんて力だ桃白白は・・」

「あっは・・・・あの御仁がまた殺し屋再開したら誰が止めるってんですかねこれって・・・・」

 

どこかの未来の軍隊では太刀打ちできないレッドリボン軍の本部は、建物の外郭が辛うじて残っていると形容できるほど、内部は見るも無残な程に破壊され尽くし、瓦礫の間やボロボロの通路や床の上でレッドリボン軍の兵士達が、建物と同じようにズタボロにされ尽くし転がっていた。

 

ある者達は銃弾を浴びるのを嫌った桃白白が壁を壊して無造作に投げられたのに直撃し、近頃習得した神経毒に侵され、蹴られ殴られ・・・・目撃した王国軍の兵士達は、建物を破壊しながら敵を手際よく倒していく桃白白が、現実の人間とはとても思えず、付き従った兵士達はついていくのがやっとで結局一発の弾丸も発砲せずに制圧を見て終わってしまったのだが・・・

 

これを全てやったご本人様はケロッとして一言

 

「歯ごたえの無い・・・・詰まらん・・」

 

いや・・・ロケットランチャーの弾を掌で握りつぶして、手榴弾の雨を全部回し蹴り一閃で相手に返したり、巨人の様にでかいレッドリボン軍の兵士軍団をジャイアントスイングしながら笑ってませんでしたっけ!!??

 

しかもその巨人野郎を、同じような集団が唖然として見ているところに投げつけて全員フッ飛ばして

 

「ストライクか・・・」

 

とかにやっとしながら楽しんでたのばっちり見てたんですけどと、付き従ってた若い兵士は胸の中で突っ込み入れたが、面と向かって行ったら怖いのであくまで胸の中である。

 

桃白白が脱サラをして殺し屋になって十年ちょっとだが、それでもこの世界のトップになるのに半年かからなかったほどの超要注意人物で、間違っても自分達と組んでこんな悪党集団を制圧する者ではなかったはずなのにとは、軍関係者一同と警察一同も同じ考えであったが実際本当にやっているのだから否定しようがない。

 

桃白白の思惑がどこにあるのか超気になる!

 

それに・・・

 

「もしもし・・・・・悟雲、下の制圧は終わったのか?

此方もほぼ制圧して他の班の連中がレッド総帥とやらと補佐官を同時に捕まえたようだ。

誰かしら捕まえているのであれば逃がさずに地上に出て来い。」

 

このレッドリボン軍壊滅の作戦を全て描いたのは目の前の殺し屋だった男なのだ

 

▲▲▲

 

「壊滅作戦ですか?」

 

殲滅ではなくと、少年・ラディッツが首を傾げながら物凄く物騒な事をサラッと聞く様子に、中の都の軍本部の連中はぞっとしたのを、ラディッツを連れてきた桃白白は何でもないという風にこれまたサラッと答えた。

 

「無論乱戦になれば儂やお前は兎も角軍の誰かの銃弾なり手榴弾なりであちらに人死が出ることはあるだろうが、積極的に殺す必要性がない。」

「ふぅん・・・規模はこの見取り図が正確であれば地下内部も含めてもあまり大きな規模ではありませんね・・・・ここって本当に敵の重要拠点であってるんですか?」

 

そもそもが、中の都の軍隊とは国王直属であり世界規模の危機がない限りは動かないと祖父や周りに教えてもらったラディッツとしては、地下も含めて二・三キロも無い基地を作る小規模犯罪者集団にここまでする必要があるのかと思うのだが・・・これはラディッツの感覚が単にバグってるだけ。

 

前世の普通の日本だったら一キロ規模の基地を作ってる犯罪者集団なんてテロリスト指定待ったなしで、新聞・ニュースは大騒ぎ物でさっさと自衛隊でも出して制圧するべし案件なのを、宇宙規模の抗争を六年間も体験していたのだからバグっても・・・しょうがないのか?

 

・・・・・世間様の常識忘れた子ザルは置いといて

 

「今のところは小粒だ。しかし金になるからやるぞ。」

「・・・・お金ですか・・・・はぁ成程・・・」

 

桃白白曰く、力を蓄えている犯罪者集団を今の内に丸っと潰しておけば、懸賞金が手に入り当面は武の修行だけに専念できるので潰したいらしい。

 

急に正義にでも目覚めましたと言われても、ラディッツもここにいる軍関係者一同誰も信じず何か企んでいるのだろうかと疑ったところだが、金の為と言われて誰もが納得をした。

 

利の為に動くと言われた方が、余程信用できるからだ。

 

さて、それならば尚の事師兄一人で軍と協力した方が懸賞金独り占めできるだろうに

 

「俺が呼ばれた理由って何ですか?」

 

戦闘力は自分が一番であっても、そこらの銃だのなんだのは最早桃白白には通じないだろうと察しているラディッツの疑問は、当然ラディッツの本当の実力を知らない軍幹部と兵士達も納得がいかない。

 

「桃白白殿、彼が都で強盗を取り押さえたのは我等も知っているが、だからと言って子供を戦場に連れて行くのはどうかと思うぞ。」

 

軍の大佐を拝命している強面の軍人が口を開く。

 

映画俳優でありながらも武術に通じているのは一般人にも広まっているが、しかし-本当の命の遣り取りをする戦場-に、まだ子供の彼を連れて行くなぞ軍人としても一人の大人としても許していいものではないというこの場の誰もが思っている事を代弁する。

 

子供は大人が守るべき者であり、多少力があるからと言ってそれを当てにするなぞ馬鹿げていると

 

その考えが普通は当たり前なのだろうが、桃白白はそんな-ちんけな常識-を鼻で笑って弟弟子に問うた。

 

「やれるか悟雲?」

 

其れとも彼等の言う通り大人しく帰るかという師兄の言葉に

 

「やります、お邪魔はしませんのでよろしくお願いします。」

 

そして

 

「失礼します、弁償は後程。」

 

通された部屋はこれから奇襲をかけるレッドリボン軍の基地の見取り図が置ける広い机が置かれた部屋であり、同じように大きいな机が端の方に置かれているのをラディッツは近づきそして無造作に持ち上げ中央に投げつけ

 

「フッ」

 

跳んで追いつき掴んだ箇所から気の振動を机に送って木っ端微塵にではなく灰にして見せ

 

「僕もそこそこの場所で戦った事もありますので大丈夫です。」

 

戦場には出た事ないが、特戦隊の皆さんとの特訓よりもすごい事はこの地球にはなさそうだしとは心の中で留め置いて静かに降り立ち一礼したのを・・・桃白白以外の全員が唖然として認めた・・・・自分達の方が弱い事を・・・

 

「これが我々が二か月をかけて調べたレッドリボン軍の秘密の抜け穴だ。」

「へぇえ・・・悪の組織に秘密の逃げ道ありって本当だったんですね・・・・」

 

よくショッカーの首領やその他のボス達が秘密の道を通るぞと言っていたのが現実にあるんだと特撮好きの血が騒ぐラディッツに、この辺子供だなと苦笑しながら大佐は説明を続ける。

 

「西に拠点を置いている-カプセルコーポレーションの社長-に頼んでミクロサイズの超小型カメラで隅々まで調べているので信用していい。」

 

今もリアルタイムで監視して逃げ道を作っていないかを監視するように、桃白白殿からの助言でしているという言葉に、ラディッツはちらりと兄弟子に目を向け

 

「師兄はいつからこのレッドリボン軍というところと事を構えるつもりになったのですか?」

 

大佐が言っていた二か月前という事は、超小型カメラ受注した時間を長く見積もって三ヶ月前からレッドリボン軍壊滅作戦が始まっており、それにいつから携わっていたのかと聞いても、どうでもいいだろうと答えられる。

 

何か釈然としないが、確かにどうでもいい事かもしれないとラディッツは納得する。

 

其れよりもこんな悪の組織が蔓延った日には、弟と祖父と山村の皆に危害が及ぶ事の方が遥かに問題であり

 

「絶対に潰しましょう。」

 

蟻の子一匹逃さぬようにと言った時の顔は、大佐をして青褪めさせるほどであり桃白白にこの小僧は本当に面白いと獰猛な笑みを浮かべさせるほどの表情をして宣った

 

その顔は、フリーザと文官長ナナバに代わって大軍勢に指示を与えていたフリーザ軍文官ナンバーツーの伶俐なラディッツの顔であった。

 

弟がいるこの世界を脅かすものは誰であろうとも許さない

 

▲▲▲

 

そして夜を待ち軍は地下通路を通って敷地内の遠くから離れて陸路を移動した。

 

軍がレッドリボン軍を調べていたように、レッドリボン軍もまた軍を監視していたのを桃白白の超感覚で掴んでおり(・・・やっぱりこやつ人間やめてる・・)桃白白の発案の下軍が動く時は五キロ先の郊外に出る通路を通る事と、自分と弟弟子が訪れる時も二キロ離れた森の中の入口を通っての徹底ぶりであり、故にこそレッドリボン軍は奇襲を感知する事が遅れ後手に回され、軍本部十キロに中に都の軍勢百名がバイクや戦車で来るのを察知した時には舞空術で先回りをしていた桃白白にレーダーと広範囲通信機器の塔破壊による通信途絶をされ、二キロ範囲で展開していたレッドリボン軍の兵士達を普通にぶっ飛ばして制圧しやがった・・・・銃弾の雨の中を嗤いながらだ・・・・

 

 

その後を懸命に追いかけているバイクや戦車って何なんだろうと思ってはいけない・・うんきっと・・・

 

それは兎も角中の都の軍隊は其の時と桃白白が通った一階二階はほぼ出番なく、ラディッツ的に狭く感じようが広範囲の敷地制圧にA~E班の二十人ずつの班が散らばり下を担当した桃白白は暴れるだけ暴れ、後は他に任せ。

 

突然起きた爆発の音と振動に内部は当然大パニック。

 

「ブラック補佐!!!」

「は!・・・・敵の規模は百前後の軍隊?・・・・もしもし・・・おい!!」

「えぇぇいどうした!!!」

「それが・・・敵は少数の百名というところで通信が・・・・おそらくは先程の爆発は通信塔が破壊されたかと・・」

「おのれ・・・・撤退だ!!一度地下に潜って再起を!!!」

 

短気で自己中心的な男だがレッド総帥は愚か者ではない。

 

でなければ世界征服を本気で目指せる軍を起こす事なぞ出来る筈も無く、後の地球に災厄をまき散らす元凶足りえる筈も無い。

 

彼は不利となれば躊躇いも無く即座に撤退を命じることができる。

逃げるのが恥だとかの見栄など無く、捕まらなければいつでも再起できる自信のほどがうかがえ、ブラック補佐も瞬時の英断に敬意を払って一礼し、少数の護衛と共に屋上に向かう。

 

ヘリが無事であったならばその英断は英断足りえただろうが

 

「そ・・・そんな馬鹿な・・」

「ば・・かな・・・・あのヘリは!軍の最新装備でロケットランチャーを食らっても落とされない強度を!!何故・・・・ミサイルが跳んで来た気配はなかったというのに!!!」

 

五十機あった虎の子の最新鋭の武装ヘリ全てが見るも無残に破壊されていた。

 

このヘリは軍の科学の粋を集めて作られた物であり、いざとなった時総帥と幹部達を乗せて逃げる事も想定して頑丈に作られていたものを、桃白白があっさりと壊したとは知らないレッド総帥達は信じられんとばかりに呆然としているところを、追いついて来た中の都の軍に銃を突き付けられ囲まれ、どうにもならなくなって捕まった。

 

 

そして・・・

 

 

「・・・・随分と連れてきたな悟雲・・・・・」

「そうですか?」

 

捕らえた総帥達を、後から来た中の都の軍の武装ヘリから出てきた物々しい装備を着込んだ兵達によってヘリに連行され飛び立った時、丁度地下から逃げようとした者達を捉えて連れてきた弟弟子が来た。

 

ラディッツが師兄から命じれれたのは戦闘ではなく穴の封鎖の方。

 

「十や二十では無いのだぞ!!二百はあるのだぞ!!!」

 

我等も手伝うという真っ当な申し出を当然桃白白が断って来た。

 

お前達が居たほうが邪魔になるという言葉に、一触即発化しかけるのをやはり止めるのはラディッツの役目であり、たははと笑いながら大丈夫ですと言って引き受けて、夜を待たずに秘密の通路に走って到着し、せっせかせっせかと大岩置いて逃げ道を塞ぎ、最後の一つの時は内部の方から置いて、後は上の騒動を聞きつけて地下に逃げ込んだ者達を捕らえて終わり・・・・・現時点の地球最強の出番ってないのが良いのか悪いのか・・・・どこに行ってもラディッツは戦いの場に出されないってどいう事である・・・・きっと戦闘民族サイヤ人の血が泣いてるぜ・・・・何なら腐りかけてないか心配になるのだがそれは兎も角

 

ラディッツが捕らえたのは皆レッドリボン軍の兵士達ではなくお抱えの科学者たちであった。

 

逃げ惑ってくる若くても六十の初老のお爺ちゃん達を、そこは見た目は少年のラディッツが優しい笑顔であの手この手の言葉を駆使してとりあえず宥めるところから始めた。

 

「きっときちんと出ていけば大丈夫です!」

 

 

 

この地球にも自首をすれば罪は少し軽くなる事や司法取引もあるので、自分達から降伏した事にして自首扱いに出来る様に口添えするという言葉に、大岩置かれて逃げ場はないと観念した者もいれば、

 

ドゴン!!!

 

「・・・・降参・・」

 

口で言って分らない駄々こねるお爺ちゃんには地面に穴開けて(下が見えない穴って・・)説得(無言の脅迫)したりと次々に保護して回った。

だってお爺ちゃんをうろつかせたら危ないので捕らえたのではなくラディッツ的には保護である。

 

一応取りこぼしないように久しぶりにスカウターを装備して起動してみれば、銃で大岩を壊そうとした兵士ともう一人を探知して捕らえたお爺ちゃん科学者ズを従えて向かって捕らえて師兄の指示に従って地上に戻って来たのだ。

 

「師兄、兵士の人一人と科学者の人達で総勢二十一名の人達をお連れしました。

此方の背の高い兵士の人の名前はゲボさんという方で、隣の白いひげの科学者がゲボさんの父親のドクターゲロさんです。」

 

ラディッツは連れてきた科学者達の先頭にいた二人を師兄にきちんと紹介する。

なにせ自分からよりも、この作戦を成功させた立役者の師兄に罪一等減じてもらう口添え貰った方が通りやすそうだと算段をしているので力添えが欲しいのできちんとアピールをする。

 

背の高い温厚そうな息子は兎も角、ゲロと紹介された科学者は物凄い、それこそラディッツを射殺しそうな瞳で睨んでいるがラディッツは気にせず紹介を続ける。

 

 

「ゲボさんはお父さんを逃がそうとしたのを俺が口添えするからと説得したら、ゲロさん達の罪を減じてくれるなら知ってる事を全部素直に話してくれるそうです。」

 

このゲボさんは上級兵士の試験パスして半月後にはどこかの犯罪組織集団とやり合って勢力拡大をする事を指示されていたそうなので、その情報や他に知った機密情報をくれるそうなので何とかお爺ちゃん達の罪を減じられませんかというラディッツだが・・・・・いやほんとこのラディッツ何してくれてるのである?

 

こいつ無自覚にどこかの世界線で起こるだろう弟とその家族と地球を巻き込んだ災厄を一変に消しやがったのだ・・・




ドラゴンボールの悪の科学者達の大半はお爺ちゃんなイメージ・・・
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