俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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少年達の弟子り大騒動!眠り姫は何処に!!:前編

エイジ749 ・・・・どっかの荒野

 

「でりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」

「な・・・なんて奴だ・・・俺だって負けるか!!待て悟空!!!!」

 

海を自力で泳ぎ切り、荒野をひたすら西へ西へと直走っていく黒髪の少年と、牛に乗っていたが黒髪の少年に追いつかれた事であわてた頭を丸めた小僧さんも自分で走った方が早いとこれまた黒髪の少年の名前を叫びながら追い縋る。

 

少年達には大望があった

 

眠り姫を見つけて亀仙人の弟子になるという強き思いが

 

 

眠り姫が伝説の通りの美女かどうかは二人には分らない。

 

だが、西の果てにあるという魔神城というところに居るという手掛かり一つで黒髪の少年・孫悟空と、頭を丸めた小僧さん・クリリンは本気であった。

 

二人には強くなりたいという思いは誰にも負けるつもりは無いのだから。

 

 

▲▲▲

 

遡ったパオズ山・孫悟飯宅

 

「えっと・・・下着の替えは五着あればいいかな・・・寝間着は二組・・・服は修行で稽古つけてもらうから上着は一着で後は袖なし下着で過ごせばいいかな?」

「悟空!ちゃんとお土産もってけよ!父ちゃんと母ちゃんが饅頭作ってくれたから、悟飯お爺ちゃんいてもちゃんと渡せよ?」

「あんがとなシュウ。マイも荷造り助かるよ。」

「気を付けていっておいでね悟空?」

「うん!おらとびっきり強くなって皆の事絶対に守れる男になってくるかんな。」

「そしたら俺はお前が腹一杯になっても食べたくなるコメや野菜作れるすんごい農家の地主になってやる!!」

「おお!!おら食べるの大好きだぞ!!」

「私は刺繍の名人かな・・・数年前に悟雲お兄ちゃんが山村に持ってきてくれた刺繍のお仕事で名人目指してみる。」

「へへ、マイが作ってくれた花入りの刺繍のハンカチおらちゃんと持ってるぞ。」

「そのうちもっとすごいのを服に刺してあげるね。」

 

悟飯がいる亀仙人に弟子入りをするべく、悟空とシュウとマイの三人はワイワイと笑いながら荷造りをしている。

 

悟空は昨日村に帰って早々に亀仙人の下に武闘を学ばせてもらうようにお願いしに行くというのでその日はシュウたちの家に泊めてもらい、次の日の朝から子供達だけで支度をして

 

「気を付けていってくるんだぞ悟空や。」

「亀仙人様は凄い方だ、きっとお前を導いてくれるだよ。」

「うん!そんじゃ・・・筋斗雲よい!!!」

 

村人達に見送られながら雲に乗り、あっという間に出掛ける悟空を、見えなくなるまで村人達は見続けている・・・良い村だなぁ本当に・・・

 

 

「イッヤホホホ~。」

 

岩山や雲の間を筋斗雲で存分に飛び回りながら、悟空はカメハウスに向かう。

そこには祖父・悟飯がいて亀仙人のじっちゃんがいる!!

 

「見えた!!!」

 

筋斗雲に乗ればあっと言う間であり

 

「亀仙人のじっちゃん!!!いますか!!!!」

 

入口を二度叩いて大きな声で確認したら、亀仙人ではなく悟飯が出てきた。

 

「悟空!・・・お前一人か?ブルマちゃん達はどうした?」

「じっちゃんおはよう!ドラゴンボール探し終わったんだ!!!」

「なんと!・・・では・・・では悟雲の体は・・」

「あんな・・・」

「悟飯!悟空を入れてやれ、立ち話もなんじゃろう。」

「あ!そうじゃった・・・」

 

 

 

「無事にドラゴンボール探しは終えられたか。して、お前の兄の体は無事に大人になれたのか?」

 

亀仙人としても、好青年ラディッツの体が悟空達同様に気がかりでドラゴンボール探しの顛末を知りたがり、悟空は難しい説明は無理なので神龍が言っていた言葉をそのまま伝えた。

 

「そうか・・・背だけが伸びるのか・・」

「背だけでもありがたい事ですじゃよ。」

「うん!おらも兄ちゃんの背が伸びるの嬉しいぞ。

強い戦士にはおらがなりてぇんだ。

亀仙人のじっちゃん!おらを弟子にしてほしい!!」

 

説明を終えた悟空はすくっと立ち上がり、亀仙人に頭を下げる。

自分を弟子にしてほしいと。

 

その願いを聞いた亀仙人は、ちらりと悟飯の方を見た。

 

何となれば悟空は悟飯の孫であり、孫が険しき武の道を行く事を了承するかどうかと

 

その視線を受けた悟飯は師の顔を見ながらこくりと無言で首を一つ縦に振る。

 

武天老師様にお任せしますと、自分ではなく武天老師様が悟空を弟子に取るかどうかを見極めてほしいと

 

「そうじゃなぁ・・・とりあえずお前さん、どのくらいの力を持っているか見せてもらおうかのう。二人共外に行くぞい。」

 

 

柔らかい優しい声で、悟飯と悟空を促し外に出て

 

「悟空、まぁ期待はせんがこの間儂の撃ったかめはめ波をしてみせい。

かめはめ波自体が出んでも、体内に練られたお前の力が分かるからのう。」

「分かった!!」

 

海を指し示しながら出された内容は、飛んだ無茶ぶりであっても悟空は驚かずに一昨日目に焼き付けた亀仙人の姿を思い出す。

 

兄も気功弾を撃てるというが、自分は今まで見たことが無い。

 

亀仙人のかめはめ波が初めてだった・・・それでも!兄はパオズ山に帰って来た時も毎朝欠かさずに気の運行というのをしていた。

 

体を自然に動かしながら体内の気を共に動かしている・・・三十分もすれば汗をびっしりとかく程であった。

 

おへその下にある丹田というところから生まれる気を、ゆっくりと動かすだけで物凄く疲れると言っていた。

 

おらも・・・・へその下にある気を生み出すところを意識して・・・

 

「か・・・・め・・・は・・め・・」

「ほぅ・・・・これは・・」

「悟空・・・おまえ・・・」

 

波!!!!

 

ズドーン!!!!

 

「・・・・出た・・」

「こりゃたまげたわい、ちゃんと気が練り込まれたかめはめ波だったぞ。」

「悟空お前いつの間に・・・」

 

撃った本人と見ていたお爺ちゃん達二人、果たしてどちらがより驚いたのかすら分からない程三人はたまげた。

 

悟空はまさか自分が初めて撃ったかめはめ波が海を割るとは思わんかったし、見守っていた二人も少し気が練られたかめはめ波もどきくらいは撃てるだろうと思ったら・・びっくりした魚がお腹見せて浮いてるし・・・・

 

「・・・悟空よ、泳いで夕餉のおかずに取ってこい。」

「うん!分かった!!」

 

亀仙人の指示に、パッパッと服を脱いでパンツ一丁になって海に飛び込む悟空を見た悟飯は、亀仙人に暇乞いをする。

 

「武天老師様、悟空の事よろしくお頼みします。」

「ふむ、儂はあ奴を弟子にするとはまだ言うとりゃせんぞ?」

「然様ですか。」

「・・・・お主は儂の事なら何でもお見通しというところが好かんのじゃ。」

 

悟空が此処で学ぶのであれば祖父がいるのは良くないと、海亀が散歩から戻り次第陸に連れてってもらい、久しぶりに走ってパオズ山に帰ると決めたのだが、お師匠様の少し子供な部分に苦笑していると、悟空が魚を持って戻って来た。

 

「亀仙人のじっちゃん!これで・・・ありゃなんだ?」

「ん?おや人か?」

「・・・・子供のようですな。悟空、とりあえず服を着なさい。」

「分かった。」

 

亀仙人に魚を見せた悟空は、カメハウスの裏に見える海の上に、何かが近づいてくるのが見えたので知らせて三人で見れば、頭を丸めた小僧さんが船の櫓をこいでいた。

 

ここまで船で来るのかと三人は場所を開ければ、小僧さんはニヤリと笑って魔が十メートルくらいある位置から櫓から手を放し、風呂敷包みを一つ持ち!

 

「たぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

縦回転のジャンプをした!!!

 

くるくるとよく周り、確かにカメハウスのある島まで届いたのだが・・・

 

ボゴ・・・・

 

鈍い音共に頭から砂浜にダイブした・・・・愉快な子やねぇ・・・

 

「・・・悟空助けてやりなさい。」

「うん!!よっと・・」

「ぶはぁ!!・・・」

「大丈夫け?」

 

・・・・・パンパンパン

 

「・・ありがとう・・・」

 

武道の神様の前でカッコつけようとした少年は赤くなりながら頭の砂をおとして悟空に小声でお礼を言い、何事も無かったかのように亀仙人の前に立ち、頭を下げた。

 

「わたくしはるばる東の村から来たクリリンと申します!!

是非武天老師様の下で修業をさせてくださいませ!!」

 

同日に弟子入り志願者二名様・・・・

 

これどうしたもんかいのうと、まさかの弟子入り二人に亀仙人は頭をかくが

 

「ほっほっほ、流石は武天老師様ですの、若者二人が同じ日に弟子入りと願いに来るとは。」

「・・・失礼ですが貴方様は?」

「おっとすまんのぅクリリンとやら。儂はこちらの武天老師様の弟子で孫悟飯という。」

 

自分と亀仙人の間に割ってはいてきた老人に名を尋ねたクリリンは、聞いた名前にぶったまげた!

 

「もしや!武道において武天老師様の他は右に出るものなしと言われたあの孫悟飯さんですか!!失礼しました!!!」

「そう畏まらんでいいぞ。」

「いや・・・しかし・・・時に君は誰だい?」

 

物凄い人の横にいる、同い年の様な子も気になったクリリンが尋ねれば

 

「おらは孫悟飯の孫で孫悟空って言うんだ。おらもお前ぇと一緒で今日亀仙人のじっちゃんに修行つけて欲しいって頼みに来たんだ。」

「えぇ!!・・・そしたら俺が入る余地ないじゃないか・・・」

「ん?どうしてだ?」

「決まっているだろう、武天老師様は元来大勢の弟子をもたれない・・・・君は孫悟飯の孫なんだろう?

そしたらぼくと君だったら誰がどう見ても君の方を弟子にするだろう・・・」

 

・・・多林寺のいじめっ子兄弟子達がいやで御出てきて武天老師様の弟子入りをしようとしたら、弟子の孫がいるなんて・・・・俺の運どんだけ悪いんだとクリリンは嘆きたくなる・・・・いっそ倍率高くても鶴仙流の支部の門戸叩いてみようかと諦めかけた時

 

「これこれ!クリリンとやら、儂はこの悟空を弟子にするとは一言も言っておらんのじゃよ。」

「へ?・・・えぇぇ!!!そしたらわたしにもチャンスが!!」

「そうじゃのう・・・お前のジャンプ力は見事なもんじゃった。

波間をゆれる船の上であれほど足に力を入れられるとはお前そうとう武の修練を積んできたと見た。」

「そ・・・そんな事・・・ぼくなんてまだまだで・・・」

 

クリリンは面と向かって褒められたという事が今までない。

 

頑張っても、ちびのくせに生意気だとか子供のお遊びだとか揶揄われて、鼻だってないから機嫌の悪い者に当たれば化け物面を治してやるとか顔をけられたりして・・・人は酷い者が大勢いて、良い人なんて滅多にいないもんだと信じてきた・・・のだが・・

 

「おらも凄いと思うぞ!おらも川だけど船漕がせてもらった時あんなにうまく前に進まなかったし、腕の力もおめぇ強いんだな。」

「君の年でそれ程の挨拶としっかりとした考え方が出来るのも大したもんじゃよ」

 

・・・・・たった数分前に会った人達に囲まれた褒めちぎられるってどいう事?

 

・・・・クリリン・・・パチンコ頭から茹でタコになった模様・・・・

 

 

「じっちゃん!!気を付けてね!!!」

「その船は差し上げますので!!!」

「うむ、二人共武天老師様の弟子になれるように頑張るんじゃぞ!!!」

 

少しして、悟飯はクリリンの乗って来た船で陸路を目指し、カメハウスの前には亀仙人と悟空とクリリンだけが残された。

 

そして亀仙人の心にしまっておいた野望が炎の如く息を吹き返す!!

 

悟飯と出会えたのは嬉しい!しかしあ奴は牛魔王のようにピチピチギャルを一緒に楽しむという柔軟さがない!!

お堅いのじゃ!

 

しかしその悟飯は孫を託して家に戻った!!悟雲の方も、悟空が一人前になるまで会いに来ないと約束をしているという!!

 

ならば!!

 

「お前達、儂の弟子になりたければ西の果てにあるという魔神城に眠る眠り姫を連れてまいれ!!!」

「「えぇぇ!!!眠り姫!!???」」

 

・・・・・美人のお姉さん連れて来いって・・・

 

悟空は筋斗雲禁止、己の肉体のみで西を目指せと、亀仙人は杖で指し示した!!!が・・・

 

「亀仙人のじっちゃん・・・そっち南だ・・」

「あ!!失礼だぞ悟空・・・」

「・・・・・」

 

コホン

 

「西へと行くのじゃ二人共!!!!」

 

あらためてウエストを示した亀仙人の言葉を合図に、悟空とクリリンは駆け出し・・・初っ端から悟空の足を蹴って転ばしてのスタートしたクリリンであった・・逞しいやっちゃな・・・・仁義がないともいう・・・

 

「あぁ待て!!!!」

 

追いかけるように泳ぎ出す悟空、知略を使って勝とうとするクリリン・・・さて、どちらを弟子に取るか両方とるか・・・・あるいは・・・

 

 

「どりゃりゃりゃりゃ!!!」

「ででででででで!!!」

 

山あり谷あり森あり!橋があればクリリンは悟空をだまして先に渡って手刀で落とし、なんだかんだしたのだが!!!

 

悟空は先頭切って走ってる!!なんなんだあいつは!!なんで追いついて追い越されてるのか意味が分からない!!!

 

だが・・・負けたくない!!負けて誰かに馬鹿にされるのはもう嫌だ!!!

どんなことをしてでも!絶対に武天老師様の弟子になるんだと・・・崖を昇った先にいたのは

 

「やっと来たかクリリン。」

 

・・・・笑って手を差し伸べてくれる悟空がいた・・・・こいつ・・変な奴だ・・

 

橋を落とした時点で自分だったらやった奴を敵認定するのに・・・

 

「見て見ろよ、なんかでっけえ建物があんぞ。」

 

笑って目的地を指し示している・・・魔神城・・・

 

余りの異様な光景に、必死でここまで来たクリリンは喉をごくりと鳴らす。

 

暗い谷底や山があり、濃い霧の中に悠然とそびえ立つ手のような形の城に・・・一体何が待ち受けているのか・・・・ワクワクする悟空であった




ランチさんお持ち帰りどしよ、、
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