俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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少年達の弟子入り大騒動!眠り姫どこに!!・・・舞台裏

エイジ749 ・・・・ラディッツの鶴仙流本部私室

 

△月○日

 

・・・・つ・・・疲れた・・・昨夜から一睡もしてないから体辛い・・・・いや!

何であんな魔物がいた胡乱なところにカカロットと同年代の様な小僧さんがいたの!!??

 

弟は武天老師様の弟子入りに行ったんじゃないのか!!??

 

・・・・後日武天老師様に詰問状送ろうかな・・・・・大切な弟に何させてるのやら・・・妖怪・魔物退治をさせる程カカロットの武威は無かろうに

 

本当に、昨日から今朝にかけては濃い一日だった・・・・俺は今日はこの後寝るとお師匠様達に宣言してきたので寝る!!!

 

ピラフ一味を山村に連れて行くのは明日だ明日!!

 

 

▲▲▲

遡った一日前の朝

 

「・・・・・世界征服がしたかったからしようとしたって・・・・・」

「何だその目は!!ドラゴンボールという過去に埋もれた素晴らしいものを発掘できる偉大なピラフ様が!折角世界を支配してやろうというのがいかんのか!!!」

 

ダン!!!

 

「駄目に決まっているだろうが!!!!!」

 

温厚で有名なさしものラディッツもピラフの言い分に腹が立ち、思わず机をたたいて・・・机を粉微塵にした事で完全に取り調べを受けていたピラフと、後ろで座って見ていたマイとシュウをビビらせた・・・・叩いた机を百歩譲って叩き壊したや割ったならばまぁ幾人かは出来そうな悪党を知っているのだが、然程力入れずに机を粉微塵にするってこいつ人外のバケモンだろう絶対に!!!・・・半分当たってる、地球人外の戦闘民族サイヤ人ですから・・・

 

そのサイヤ人様は適当な理由で世界征服なんて大それたことをしようとしたピラフに、物凄く厳しい目を向けている・・・・正義の心が燃え上がる!!・・・ではなく征服の何たるかも知らない奴が!よくもまぁそんな大それたことを企んだものだという怒りであった・・・なんでやねん

 

 

ラディッツがドラゴンボールの神龍と邂逅した後、ドラゴンボールを使って世界征服などという悪しき事をしようとしたピラフ一味をブルマから知らされて、なんで悪党って世界征服したがるんだろうと頭痛めながら、流石にマイに直接触れるのは躊躇われたラディッツは、転がされているピラフとシュウもマイのいる車に押し込めて車ごと空飛んで連れ帰った・・・・当然連れ帰られた東の都にある鶴仙流道場本部は大騒ぎ。

 

兄弟子が車をもって空飛んで帰ってきましたを聞きつけて、何事だと飛び出して来た鶴仙人は、弟子達に質問攻めにあっている馬鹿弟子に一言苦言を呈した。

 

「・・・・この馬鹿弟子が・・・もっと後先考えて動けんのかアホめが・・」

「あ~・・・・連絡の一つでも入れておけばよかったですね・・・・お騒がせしまして申し訳ありません・・」

「全くじゃ・・・」

 

近頃悟雲にこんな事しか言ってやしないかと鶴仙人は頭を痛めながら、どうしてこいつは突発的にやらかすのだと匙投げたくなる・・・悪党連行するのに車を持ったまま空飛んで帰ってくる馬鹿がどこにいるんだ・・・・目の前の馬鹿弟子しかおりゃせんか・・・はぁ

 

「とにかく中にいる捕らえてきた者達をどうするんじゃ。」

 

とりあえず鶴仙人は馬鹿弟子に建設的な話を振った。

捕らえてきたという事は何かしらの悪事をしたという事であり、警察に突き出すのかそれともこちらである程度話を聞いてから渡すのか・・・

 

「話の内容次第になりますが、とりあえずお師匠様と師兄と天津飯と餃子に報告する事がありますので・・・白!黒!!」

「はい!!」

「はは!!」

 

ラディッツは鶴仙流の高弟である虎族の白と黒を呼び、二人に自分達が戻るまでピラフ一味を見張っているように指示を出し、お師匠様の自室に入ってブルマに教えてもらったドラゴンボールと神龍の事から説明し、叶えられた願いの事を話した。

 

鶴仙人は内心では喜んだが・・・・矢張り素直でないので斜に構え、兄弟子・桃白白は小僧は本当に見ていて飽きがこないとか言って・・・純粋に喜びを表してくれたのが天津飯と餃子であったがラディッツは別に気にしない。

だってこれが自分達の通常運行なのだから問題はない・・・多分

 

一頻り弟子達が喜び合った後、この道場には取調室なんてもんはないので休憩室にピラフ一味は案内され、何をしたのか分からないのでとりあえずお茶だけ出して見張られていた。

 

虎族・獅子族・猫族と人間の弟子達が気合を入れた修練に励んでいる横の部屋に通された事で、自分達の悪事露見されたらこのままあのお弟子さん達にボコられるのではないかと戦々恐々とする中、やっとラディッツが師と兄弟子と弟弟子二人を伴って来た。

 

「白・黒・お疲れ様、皆に交じって稽古に戻れ。」

「「はい!師兄様!!!」」

 

声をかけられた二人は包拳礼をとってその場を辞し、少しして天津飯が扉を閉め、ラディッツがピラフ一味の前の椅子に陣取り尋問を始める・・・・顔が無表情で怖い・・

 

「さて、ここにいる全員はドラゴンボールの事も神龍についても知っている。

お前達は俺の弟と妹を襲撃してまでドラゴンボールを何に使うつもりだった?

あぁちなみに俺の師兄は相手の心音や気配で嘘をついているかどうかわかるそうだから、無駄な事をしたら警察に突き出す時罪状上乗せするからそのつもりで応えてもらおうか。」

 

・・・・閻魔大王様の降臨だ・・・・・・気配だけで凄まれたピラフ一味は命惜しさにペラペラと話した。

 

ちなみにこの馬鹿正直な小僧が罪の上乗せなんてするかと、騙されているとも知らずに頭が空っぽになるのではないかという程白状するピラフ達に笑いを堪えるのに一苦労してる・・・・性格悪すぎる・・・

 

ドラゴンボール使っての世界征服、其の事がラディッツの逆鱗に触れ、机を一つ駄目にさせた。

レッドリボンの時よりも強い怒気を示すラディッツに、鶴仙人は未遂なのに何をそこまで怒っているのだと尋ねれば

 

「いいですか!!!レッドリボンの方は組織だった軍隊であり、きちんと文官確保もしていた形跡があるのです!!

然るに目の前の者達は行政だの法律だのの心得もなさそうな者達が!!現政権にとって代わろうなどという不心得を起こすなぞ笑止千万ではありませんか!!!」

 

・・・・ちょっと待て、現政権にとって代われる組織持ってたら、世界征服するの容認する発言に近くないかこれって?

 

しかしだ、ラディッツは別にふざけている訳でも反逆をそそのかし容認する気も無い。

 

だが!!!こんな小さな星(・・・・地球はこいつに怒って良いと思う・・)どころか宇宙規模で銀河の一部を席巻し支配していたフリーザ様という物凄い人の傍らで文官していた身としては!こんな計画性だの将来を見越しての準備だのも何も出来ていないのに場当たり的に世界征服しようとしたお粗末な者達が、かつての自分の主と同等とまではいかないまでも同じ地位に着こうとした事が我慢ならないのだ!!

 

知ってるか!征服した箇所を維持する為に、どれ程の労力と文官達の統治機構が必要なのか!

 

知っているか?それを維持する為の予算を回す為の年度末決算のデスマーチと!!年始めの予算分配会議の各部門による仁義なき抗争を!!

 

組織維持には予算をきちんと過不足なく分配して不公平にならずにかつ部下たちを満足させるためにも福利厚生も必要でありそれらを隅々まで行って初めて国というものが維持できるのだ!!!

 

 

・・・・・こいつ完全にフリーザ軍の文官様に戻ってる・・・そんな超がつく具体的な例を出されて世界征服した後の大変さを力説されたピラフ一味は呆然とした。

 

・・・ちなみに聞いてたラディッツのお師匠様と弟弟子達と、珍しく兄弟子様も、お前いやに征服に詳しくないかと呆然としたがそれは兎も角

 

ピラフは何となくラディッツが言っている事を理解した・・・・したがそんな面倒な事をしなければならないのかと疑っている・・・・だって王様って部下になんでも任せて自分は遊んでればいいと思ってるんだもの。

 

大臣達にでも税金だの行政だのをさせて自分は上がって来たお金で贅沢したかっただけなんだもん・・・・

 

そんな心情見透かしたのか、考えたこと全部言いなさいと超丁寧口調で迫られたピラフは、またもや思った事をぺらっと言われてラディッツに溜息をつかれた・・・

 

「それならばドラゴンボールの神龍に、一生遊んでも無くならない程の財貨を願えばよかっただろう・・・」

「そんな!それではいつかなくなるかという不安が付きまとうだろうが!!

ならば世界を手に入れて恒久的に金を手に入れたほうがいいだろうが!!」

「そのための統治機構の案も無い奴が抜かすな!!!税金が贅沢する為のものだと思っていること自体が間違えだ!!!

いいか、この国の国王が何故民衆たちから人気があると思う?

あの方達が税金で遊び惚けているという噂が一つも無いからだ!

税の使い道は取り立てた収入と支出は、国民が望めば何時でも閲覧できるほどにクリーンだからだ!」

「な・・・そ・・・それは幾らでも嘘を言える・・」

「断言するぞ。」

 

ピラフが王室が幾らでも嘘をついて国民を騙せるだろうと反論しようとしたが、ラディッツはピラフと少し後ろに居るマイとシュウを見ながら真剣な声を出す。

 

「お前達が神龍に願って現国王陛下と立ち位置を変えたとしても、碌な統治は出来まい。

国王陛下のお育てになられた閣僚たちを使おうとしても、彼等がお前達に従う保証はなく、仮に神龍に洗脳されてお前達に従ったとしても、税金で贅沢をしているお前達を見ていつか清廉であった者達も腐敗し、長くとも十年後には国を腐らせ国民の不平不満が怒りになって革命されて終わりだ・・・・もっとも・・・」

 

自分の言葉の一つ一つの重みに潰されていくピラフ達に留めの一言を放つ

 

「そうなる前に俺がお前達を潰している。」

 

その圧倒的な一言を前に、シュウとマイは完全に心をへし折られ、何度も申しませんと震えて抱き合うのを、後ろで黙って見ていた鶴仙人がおもむろに口を開く。

 

「悟雲、確かお前の村にもシュウとマイという悟空の幼馴染の兄妹が居ったな。」

 

重くるしくなった空気を霧散させるようなのんびりとした声に、ラディッツはいますがそれがどうしましたかと首を傾げるのを、鶴仙人は悪い顔をして笑っている。

 

「同じ名前の子の誼で、お前がこの三人を更生させよ。」

「・・・・はぃ?」

 

 

・・・・なんでそうなるのだと、頭を抱えたラディッツはきっと悪くない。

未遂であろうと国家反逆罪の一味を警察に突き出す方がいいだろうと一応反論を試みたが

 

「お前、この三人がドラゴンボールを使って国家反逆罪を企んでいたと言って通じると思うのか?」

「・・・・・あ・・」

 

そうだ・・・何でも願いが叶う願い使って世界征服企んでいる一味を捕まえましたって言って通じる訳がない・・・仮に通じたとしたらそれはそれで問題がある!

 

ドラゴンボールという途轍もない宝具を巡って下手をしたら国家が分裂を起こし、国中におびただしい血が流れてもおかしくはない・・・・この三人のように権力を望み、財貨を望み、果ては不老不死などという馬鹿げた者を夢見るどうしようもない輩達の手によって。

 

なれば三人の事も、ましてドラゴンボールの事を秘匿する方がこの世界の為であろうとラディッツは諦めて、山村にサイヤンℱの支部作って常時三人を見張るロボットを常設するかと算段を付ける。

 

人であれば、もしかしたらピラフの甘言に惑わされないとも限らない・・・清廉潔白であっても、欲にからめとられるのは儘ある事なのだから・・・・フリーザ軍においてもその手の輩を掃いて捨てる程見てきたラディッツは当時を思い起こして苦い顔をしてガリガリと頭をかくのを、自分達をゴミ屑か何か面倒ごとのように思っているのかこいつと、誤解したピラフの目に憎悪が宿ったのに誰も気が付かなかった・・・・

 

 

 

「兄弟子様!!!」

 

ピラフ達の処遇が決まり、少し休もうと思ったラディッツの下に、サイヤンℱから緊急の要請があった。

 

曰く強盗・窃盗を犯す賊の足取りを捕まえたが、サイヤンℱ支部どころか警察も自警団もない西の奥地に行かれたので追跡して捕らえて欲しいという。

 

空を飛べるラディッツがうってつけであり、要請に従ってラディッツは三人をお師匠様達に預けて西へと向かった。

 

人も通らはずの道に二人の子供の走った足跡と、少し離れた所にバイクの走った形跡があり、地面すれすれに飛んでラディッツは山や谷を分け入り、霧が出始めて用心していれば・・・・

 

「悟空!!!!」

「クリリン!!!おらに掴まれ!!!」

 

 

・・・・・はい!!!???

 

悟空って悟空ってカカロットの事か!!!あいつは今武天老師様のカメハウスにいるはずなのに!!!

 

子供の甲高い声で可愛い弟の名前が飛び出し、ブラコンラディッツはなんでこんな奇妙な場所に弟がいるのだと声のした方にすっ飛んでいけば!筋斗雲に乗っている弟と、その背中に乗っている小僧が赤鬼から逃げているではないか!!・・・もしや弟子入り試験の為に妖怪退治か?

 

特撮のお約束、偉大な師匠に稽古つけて欲しければ試練を乗り越えよなのかこれって!!・・・・まさか偉大なお師匠様がピチピチギャルみたいで二人をよこしたとはラディッツは思わん・・・・思わんが!!

 

「・・・風切羽・・・」

 

とりあえず二人に気が付かれないように赤鬼の足元にある不思議なまわる車輪のような球にわずかに減速するように風切羽を当てて、下から口を開けて迫る化け物に飲み込ませて二人の安全確保に成功した・・・・カカロットにお前が一人前の武闘家になるまで会わないって約束しちゃったんだもの・・・

 

その二人が!ロケット砲弾の爆風で吹っ飛んだ!!!不味い!!壁に当たる!!

 

「はぁ!!!」

 

気功弾なしの腕の風圧で、二人が壁に激突する事無く吹き抜けを通れるように幼い二人の体を持っていき、二人が行ったのを確認してから無言で二人を追撃しようとした輩達を風切羽で引き裂いた。

 

武器をもって子供を討つ輩に碌な奴はいないので躊躇いなぞ無用だからだ

 

その後そっと吹き抜けから下を見れば、追って来て捕縛する予定だった盗賊・ランチが、堂々と名を名乗り眠り姫という宝石をもって逃げようとしたが、報告通りくしゃみをしたら人格どころか見目も変わるのを確認した。

 

・・・・助けるのは容易だが・・・・・爺様に過保護を叱られたばかりだしな・・・

 

弟の窮地に颯爽と現れて助けるのは良いが、それではいつまでたっても弟の成長にならないと、ラディッツはサイヤ人の弱点の尻尾を噛まれてへたり込んだカカロットを庇う小僧さんに、薄っすらと膜を張る分の気を送りつけて身に纏わせる。

 

それは粒子以下の気の粒がラディッツによって一つ一つあやつられ、ラディッツの思うところで固まるなりこうして防御膜になるような展開を自在にする。

 

気を纏えないクリリンが、悟空を庇う事で二人分の魔物達のリンチに遭っても死なずに骨の一つも折れなかったのはこれが理由であった。

 

 

捕らえられた時は、さてどう手助けをするかと思案する前に、弟が持ち前の根性で脱出を試みているのでそれに合わせて少し亀裂を入れれば・・・・二人の力で壁が崩れた・・・・弟とその弟を庇ってくれたクリリンという子の方が武の才能あるなと・・・・落ち込んだのは内緒だ・・・

 

後はカカロットのかめはめ波という気功弾で砲身が壊されルシフェルという魔族だか悪魔だかが消え果て、城の瓦礫が脱出する三人が外に出るまで当たらないようせっせと風切羽で護衛して、筋斗雲に乗って脱出してくれた・・・・

 

ランチと言う娘は筋斗雲に乗れている

 

自分が受けた要請は、捕まえようとすればくしゃみをされて善良になる娘をどうすればいいのか分からないので、悟雲さんの判断で捕えるかどうか任せますと言う内容であった。

 

あのランチという盗賊は、盗みをしてもああやって善良な娘になって盗みの数と成功例がまったくあっていない・・・五十回のうちニ・三回しか成功していないのだ。

 

二人と武天老師様の側なら悪事はなせまいと見逃したのだが、時折り様子見に行くべきだろうか?

 

 

「つ・・・・疲れた・・・・・帰って寝たい・・・・・・」

 

あれこれと心労を感じたラディッツは、ピラフ達を山村に警備ロボット諸共に放り捨てて、実家で一週間は爆睡したいと切実に願った・・・・実に九年前のフリーザ軍での年度末決算のデスマーチ以来の疲労困憊であった・・・・・呑気な阿呆は、自分が一人の復讐者を生んだとも知らずに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつめ!!ピラフ様を馬鹿にしおって!!!覚えていろ!!!

 

少しばかり世の中を知っているからと言ってこの私を眼中にも無いという態度で見下しおって!!!絶対に許さん!!世界のことなぞ知った事か!!!

 

 

今に目に物を見せてほえ面かかせてやるぞ偽善者が!!!!!

お前の言う素晴らしい統治機構とやらが壊れる世界を目にして泣き喚くがいい!!!

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