俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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ー幕間ーあの人達は今:地球編

エイジ750 地球の山村

 

「ふわぁぁぁ・・・・よく寝た・・・・寝すぎたかな?」

「兄ちゃんおはよう!!朝日上ったぞ!!」

「こら悟空!悟雲兄さん寝起きなんだからもう少し声落とせよ!!」

「・・・二人とも元気だな・・・」

 

天下一武道会のあの後、ヤムチャをまんまと鶴仙流にゲットしたラディッツは長期休暇をお師匠様とサイヤンℱと鶴速達便の全てに願い出て受理された・・・・だってこいつ働きすぎなんだもん・・・

 

どこにいようとも、近頃は地球内であれば火山の噴火や山火事に地震や其れに伴う津波などの自然災害は言うに及ばず、大規模事故や船舶・航空事故も人々の悲鳴が一定以上の数になれば必ず察知し、災害現場近くのサイヤンℱと鶴仙流の支部に変事がないかを確認し、其れで間に合わないと判断した瞬間直ぐに飛んで行ってしまう・・・スーパーマンかこいつは・・・・・生まれが惑星ベジータかクリプトン星の違いしかありゃしねぇになって来た・・・

 

気の開放や気の圧縮が苦手だが、ラディッツの中には膨大な気が存在しておりその気を扱う事に長けたラディッツは、こと人々の悲痛な気配や、大猿化している時に地球自身が発している気を遣り取りしているせいで地球全般の異変に敏感になったのだ・・・訳分らん・・・

 

しかし流石に二十四時間そんな事をしていたら、如何に体力が売りのサイヤ人だって死んでしまう。

なので無責任のそしりを受けるかもしれないが、悲劇や地球の助けを求める気配を寝ている間は自分の気でシールドを施して五時間きっちりと寝る時間を確保している。

 

これがスーパーマンなどの本物の正義のヒーローが聞いた日には、正義を行う義務を怠っていると憤るだろうが、自分に守れる者なんてたかが知れているのを知っているラディッツは、そんな完璧な正義の味方を応援するのは好きだが、自分がまかり間違って過労死なんてしてしまって弟を守れなくなるのは本末転倒なのでその辺はきちんと分けている。

 

其れでも働きすぎたので、昨日休みを取ってすぐに弟妹達全員誘って山村の実家に帰って来たのだ。

 

 

「爺様おはよう~。」

 

着替えて顔を洗ってもまだ眠そうなラディッツを、

 

「お兄ちゃんお早う!!」

「おはようブルマ。」

「兄ちゃん!!ご飯沢山食べるよな!!!」

「悟空さ!それちょっと兄様に多すぎねぇだか?」

「悟空・・・・お前よく朝からそんなに食べられるよな?」

 

・・・・ラディッツはブルマと悟空とクリリンと、そしてチチもフライパン山からかっさらってきやがったのだ・・・・だってチチだって悟空と結婚する前の婚約段階でも俺の妹だし・・・

 

もう疲れたのだ!!沢山仕事しても近頃誰も褒めてくれんし!報連相少ししないだけで怒られるし!!!癒しが欲しいのに餃子は兎も角として天が可愛くなくって来て・・・・癒し枠を捕獲してきたのだ・・・ブルマとチチは速攻で保護者の承認えられて、クリリンはこ奴も悟空も休みは必要だろうと武天老師様から許可は得ている。

 

子供が無邪気にきゃいきゃいしている姿って良いな・・・・フリーザ様が俺達の事を目にかけてくれたのって癒し枠もあったのだろうか・・・

 

ご飯を食べ終わった後、新居で作った庭に広がる場所に濡れ縁作ったので、ラディッツは胡坐をかいてボケっとしながら広い庭で初夏の草花の手入れしている弟妹達を見ている。

 

「悟空さ!この五月綺麗だな。」

「本当だ、おら当分修行の旅に出るからチチの所にあんま寄れねえけど、珍しい花見つけたら種送ろうか?」

「ほんとけ!!おら嬉しいだよ悟空!!」

「・・・・良いないいな悟空は・・・あのさ悟空!その旅に俺も一緒に行くこと忘れてくれるなよ?」

「何言ってんだクリリン、そんな大切なこと忘れるほどおら馬鹿じゃねえぞ?一緒に行くのやめたって言って来たらおら泣くぞ?」

「ば!!・・・もうお前は・・」

「・・・・良いな男の子って・・・・冒険しても許されて。」

「んだな姉様・・・おらも悟空さとクリリンさに付いていきてえけど、流石におっとうが許してくれなかっただよ・・」

 

そりゃそうだろうと色々と常識をぶっ壊しまくっているラディッツだって思う。

 

可愛い娘を婚約者の武者修行について行っていいという奴は・・・・サイヤ人しかいねぇなきっと・・・多分?

 

昨日悟空を筋斗雲に乗せてブルマとクリリンを抱えてフライパン山に行き、悟空の婚約者(正式です)のチチを紹介した時はクリリンがぶっ飛んでいたが、もう馴染んでいる子供達を見てある程度充電されたラディッツはおもむろに立ち上がって少し散歩に出かけた。

 

 

悟空が修行に行く事で祖父一人がパオズ山にポツンとさせるのをラディッツが嫌がった。

 

ラディッツも仕事が忙しい身なので、いっその事山村に引っ越そうと土地を買って悟飯が建てた家を丸ごと山村の広大な土地の端に置いたのだ・・・・アホだ

 

そもそも悟飯の家には水道管も無く甕に水をためてそこから洗濯やら洗い物やら飲料やらをまかなっていたので生活に使う管はガス管しかなく、取り払うのもあっという間に終わって、ラディッツが風切羽で家の周りの土地をごっそりと掘って下から持ち上げて山村に家を運び、流石の悟飯も山村の住民達もぶったまげた・・・

 

しかし悟空や悟雲、遊びに来てくれる子供達の声を身近にし始めていた悟飯としても、一人でいる事に寂しさを覚えるようになったのでラディッツの想いを有難く受け取り、山村に住む事になったのだ。

 

元の家はそのまま思い出の場所として残し、秘密基地みたいな扱いにして住む家は都で流行っているゲルのような形の大きな家を建設してもらい、将来弟とチチが結婚をした時、子供が五、六人生まれても爺様も一緒に住めて、なおかつ客人が十人泊まっても良い・・つまりゲルの形の豪邸おったてやがったのだラディッツは。

 

しかし、山村はラディッツがどんな常識はずれをしても受け入れてくれる良い村だった

 

「悟雲!!おめぇそろそろ嫁さんかめんこい恋人でも作って悟飯さんに孫見せてやれよ?」

「あぁ・・・そっちは悟空の方が早いかもです・・・。」

「あ!!悟雲さんだ!!柿さ山取れたから持ってって!!」

「ありがとう、後で寄らせてもらうな。」

「こんにちは!!!」

「はいこんにちは。」

 

長閑ではあるが、それでも人が増え続ける山村は、其の内に山町に名前が変更されるのではなかろうかとラディッツは道行く人や話しかけてくれる人達に挨拶を返して話をしながらそんな事を思う。

 

どうせならマウンテンタウンとか少し洒落たのでもいいなと思うのだが・・・後にこの名前だけは駄目だと、声を大にした名前が付けられかける事があるのを知らずに

 

それは兎も角として、元の山村の人達がすんでいるところは変わらずに畑に田んぼに花畑に牧場があり、それを取り囲むように喫茶店が増え商店が少しずつぽつぽつと出来て病院が建設され始めているところもある。

 

まるで田舎の街を都会で覆うとしているようで面白いと思いながら、ラディッツは目当ての場所に辿り着く。

 

「あ!!ラディッツお兄ちゃんいらっしゃい!!」

「こんにちはマイ、マイさんの様子を見に来たよ。」

「あ!今物凄い図柄に挑戦してるからそっと見てね。」

「おや・・・了解・・」

 

ピラフ一味を捕らえた後、三人はこの村で住む事になったのは別にいい。

 

この村にも数名のサイヤンℱのそれなりに強いとラディッツが見込んだ警備員を引き抜いて住まわせ、ピラフ一味の罪状を軽微だが更生させる為である事を話して交代で見張ってもらっている。

 

ややこしいがマイはマイと同様にラディッツが村に仕事として持ってきた鶴仙流のマークの縫い付けや、卒業時に与えられる特別な袍の刺繍をいたく気に入り、自分で作ってみないというマイの誘いに乗って針子を目指している。

 

何でも今は富豪から鶴の刺繍を頼まれ製作しているらしく、ラディッツが来たのにも気が付かずに熱心に図柄の案を書き出している。

 

これなら大丈夫そうだと今度は田んぼに行けば

 

「分身の術!!」

「おぉ!!シュウ凄いな!!本当に分裂してトラクター使わないで全部苗植えしちまった!!」

「ありゃ忍者だべか?」

「悟雲が連れて来た時はオドオドしてたのに働きもんなんだな~。」

 

・・・・ここも大丈夫そうっと・・・・さて・・あっちは大丈夫かな・・・

 

忍者の衣装を身につけている犬獣人のシュウは、力は無いが本物の分身の術が使えた!・・・・マジで・・・

 

なんでもシュウの一族に代々伝わる秘伝で、最大三人になれるので田畑の仕事などお手の物であったのを、田んぼをやっている農家のおっちゃん達から秋の稲刈りを手伝った事で重宝されて、ラディッツにガクブルしていたのが嘘のように生き生きと働いている。

 

マイとシュウは大丈夫だが・・・問題は・・・

 

「こんにちはゲボさん。」

「やぁ悟雲、丁度ピラフさんが村の人に頼まれていた家電の修理が終わって一息つくところなんだ。良かったら一緒にお茶でもどうだい?」

「お相伴に預かります。」

「ふぅ・・・・こんな田舎の家電製品が何であんなハイスペックなものに・・・げ!孫悟雲!!??」

「・・・どうも・・・」

「ゥツ!!相も変わらず人を虫けらのように見おって!!!何しに来た!!」

「いやその・・・様子見に・・・」

 

・・・・いや、現在更生中の人と会うのが気まずいだけなのに物凄い誤解されてないか俺?

 

なんだかピラフは自分の事を物凄く誤解している気がすると、ラディッツはちびっと落ち込みながらお茶をゲボから貰いつつピラフに面談をしてみた。

 

「家電製品て、テレビでも直したのか?」

「・・・・冷蔵庫だ・・・型は旧式のくせして電気がその型の通常の半分以下で冷やせるように改造されていた・・・誰だ?故障や不具合が起きた時に買い付けた業者が来ても直せそうにない代物に改造した奴は?」

「・・・それをしたのは俺の父のドクターゲロだ・・」

「へ?」

「父はここに住むと決めた時、村の人達に凄いと思われたくて科学者としての器量を十全に発揮したのだ・・」

「・・・・どおりで使われている部品が洗練されてると思った・・・私でさえ直すのに手間取ったぞ?」

「いや、それを直せるピラフさんも十分凄いと思うが。」

「一から作り上げてそれを言われれば悪い気はしないが、単に直しただけとあっては世辞にしかならんぞ・・それで古くなった部品は最近できた近くの電気屋で売っているもので代用可能だったから交換して直したが、古い部品は私のほうで処分を・・」

 

・・・・なんだろう・・・・・ラディッツから話を振られた後は、ピラフはラディッツを見る事無く専らゲボだけと話している事にラディッツは居心地の悪さを覚えてお茶を飲んだ後は直ぐにゲボの家を辞した。

元々工業はさっぱりわからんし、父親の薫陶で素養のあるゲボさんに任せた。

出た部品のゴミを不法投棄さえしなければ文句はないし。

 

シュウとマイは完全にラディッツに心を砕かれた事で更生されており、ピラフもゲボさんがいて周りを見張らせていれば大丈夫かと、昼ご飯を楽しみにしながら家路につく。

 

三日後には旅に出る弟達に何を持たせてやるかと考えながら

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