俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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ー幕間ーあの人達は今:フリーザ軍

エイジ750 宇宙

 

「ギネママ!!」

「あらスーナちゃん・・・・どうしたのそんなに擦り傷を顔にこさえてえ!!」

 

どこかに遠征に行ってきますと数日前に出立したスーナが顔を傷だらけにして帰って来た事で、ギネは女の子の顔に傷が残ると大急ぎで医療室にスーナを連れて行きヒールカプセルで治してもらう。

 

「大袈裟ねギネママは・・・唾つけとけば治るのに・・」

「もう・・・スーナちゃんは女の子なのよ?マトマ君達は一緒じゃなかったの?」

 

遠征に彼等が同行していれば、絶対にスーナに傷を負わせる事無く帰ってくるはずなのだが、

 

「今回は二連星で私とガジャで組んで、マトマとリーキュ達が組んでやってみたんだけど・・・纏めて墜とそうなんて欲張らないで一つずつ確実に潰せばよかった・・」

「・・・激戦になったの?」

「そうなのよ!戦闘力は低いのに、科学力と特戦隊のグルドさんみたいにサイコキネシス使いだらけで体の動き止められてボコられかけたのよ・・・」

 

あんな平和そうなところ、自分達の武威を見せつけたら即座に降伏すると思ったのにと背もたれの無い椅子に座ってこぼすスーナを、ギネは優しく抱きしめる。

 

「・・・スーナちゃん以外の皆も無事に?」

「うん!リーキュ達は今フリーザ様達に報告に行ってるの。」

 

私は顔の傷を治して来いって別行動だと、ギネを抱き返しながらスーナはみんな無事だと嬉しそうに話す。

 

今回の遠征の目的は、資源目当てでも惑星目的でもなく単なる示威行動。

 

今は亡き惑星ベジータのあった宙域から、新たな宙域に来たのでフリーザ軍の名前は然程通っていないところである。

 

これから怖ろしい帝国が来るので抵抗すればこうなるという見せしめであり、宣戦布告もしているのでその時に万が一降伏していれば当てが外れたがどこかしらで抵抗する勢力はあるだろうという織り込み済みの侵攻であったが抵抗されたのでそのまま攻め滅ぼした。

 

二連星の星であり、その宙域では規模も大きいので良い見せしめとフリーザ軍の武威を示すには格好の獲物であり、宙域に進行する前に予め知的生命体のランクが高い星を調べレベルの高いところには見せしめ映像が映る大型モニターで映し出し、逆らえばこうなるがどうする敵に喧伝を目いっぱいした!!

 

別にフリーザ軍の、それもフリーザは宇宙征服がしたい訳ではない。

 

そんな事をしなくとも自分が最強である事は覆らないし、悪党達を使って富を稼がせ気が向けば好きなところの惑星を蹂躙して遊んでいればいいのだから、はっきりと言えば領地はいらないのだ。

 

ではどうしてこんな手間暇をかけてまで勢力を拡大し、版図に組み込んだところを念入りに領地化して在中の武官・文官までいさせて支配しているのか。

 

ラディッツ探しであり、生存が分かっているがもう十年近くになるのでいちいち星一つに時間をかけているのが惜しい。

 

なら重要な情報がありそうなところだけを保護して住民を蹂躙して、まかり間違ってその中に一般住民化していたラディッツがいた日には洒落にならず、仕方がないのでこうして手間暇をかけている訳で・・・だってラディッツは弱いのだ・・・・フリーザ軍と幼馴染の中では・・・・

 

十年経ってスーナですら戦闘力は十五万と大幅にアップし、ギニュー隊長は五十万に達してフリーザに褒められている。

 

そんなフリーザ様の今の戦闘力は八十万に達している(皆様ご存知でフリーザ様ご一家とザーボンとドドリア以外はフリーザ様の変身はご存知無く、第一形態です)

 

何故そんなにフリーザ様の戦闘力が上がっているかというと・・・阿呆子ザルのせいである!

 

ある時ラディッツは武官を使わずに星を一つ落とせますかというフリーザの戯れの言葉を真剣に検討し、民衆の不満がくすぶっている惑星に目を付け不満と不安を煽らせるような流言飛語を惑星に仕込んだ工作員達に飛ばさせ、武装蜂起しなければ自分達の明日がないという位に双方に疑心暗鬼の種を芽吹かせた・・・とはいえラディッツが嘘をばらまいたのではなく、本当にその惑星の支配者は己の贅沢の為だけに増税を目論み民など幾らでも生まれるという失言を工作員が録音してゲットしたので諸々の証拠を外に放り出しただけ。

 

そしてラディッツが動いてから二か月後に、革命軍が武装蜂起して予め買収されていた王家の兵達と共に革命は成功した。

 

武器も資金も全てフリーザ軍からの援助であり、革命がなった暁には従属するという契約の下見事にラディッツは一兵も使う事無く惑星を手に入れたのだ。

 

普通ならば王家を討ったところなどそのまま自分達の力で独立するのだと息巻くだろうが、工作員を通じて革命のリーダーにフリーザ軍の規模とそれによるバックアップで革命成功を保証するとともに、意外に逆らわなければ文明レベルも上げてもらい、貢献すればさらに待遇がよくなる事を強調して飴と鞭作戦で契約を結んだ。

 

ちなみにその契約を結んだ工作員の名前はゲンインという若手文官のサイヤ人だったそうな・・・・上手くいくわな・・

 

その手腕の鮮やかさを堪能したフリーザから褒美が何が欲しいですかという問いに、あの阿呆子ザルはよりにもよってフリーザ様に特訓のお相手を願ったのだ!

 

フリーザ様の強さをぜひ体験させてくださいなどというお目目キラキラさせやがった子ザルに絆されたフリーザ様は、人差し指一本で子ザルの攻撃全てと、どうせならとラディッツ世代全員の集団戦闘も受け止めて解放した気の圧で制圧した事で益々子供達から尊敬されたのに気をよくして、今でも時折戦闘力三十万に届いたリーキュ達の相手をしつつ、自分もちょっと鍛えれば強くなるのですよ見せつける為に少し鍛錬して本当に強くなるという・・・・全宇宙からすれば悪夢の出来事を、あの子ザルはやりやがったのだ!!・・・・・宇宙滅ばんよね?

 

ひきかえラディッツが惑星ベジータを離れる前は一万にも届かなかったのだ・・・

 

最早彼等の中のラディッツはか弱くひ弱い小鳥どころか死にかけの雛である!

あのモフモフとした髪の毛を萎れさせながら、弟をけなげに守っているのかと思うとゲンインなどはトレーニングルームを何度ぶっ壊している事か・・・・現状知らないって可哀そう・・・

 

まあそれは兎に角としてフリーザ達の現方針は、如何に素早く星々を制圧してラディッツ探しが出来るかであり、

 

「あのね!この-銀河内-だけであれば後十年以内にはラディッツが見つかりそうなの!!

ラディッツとカカロットのポッドに入れられた燃料で届く範囲計測してその算出出されたんだけど・・・・北の端にある太陽系なんて未開の星もいいとこ・・・・そんなところにラディッツとカカロットがいたら可哀そうよ・・・・」

 

銀河公用語どころかきっと文明だって何もないところだろうと決めつけ、早く助けに行きたいのにもしかしたらその途上にいるかもしれないのでしらみつぶし作戦は変わらないのよねとい教えてくれるスーナに、ギネは何とも言えない顔をする・

 

だって自分達は・・

 

 

「・・・クソガキ達が後十年以内には見つかるってか・・・・あの野郎・・・・なんだって俺達のクソガキにそこまで執着しやがるんだ!!!」

 

近頃は無暗に体を鍛える事よりも、心を静かにしながら瞑想して己の気を高めていたバーダックが久しぶりに激高する。

 

バーダックとてスーナにリーキュ、ガジャ・マトマ・ゲンイン達がラディッツを慕ってくれているのは素直に嬉しいが!ラディッツの様に己を慕い続けているラディッツ世代がいて何故こうも執拗にクソガキを追い続けているのか訳が分からなくなってきた。

 

当初は自分のクソガキに囚われてのたうち回れと呪ったが!もう十年だぞ!!

 

あの冷酷無比な化け物野郎が、心変わりもせずに追い続けている事が理解できない

 

近頃のトンミが持ってきた話では、ラディッツを知らない者が増えるのでラディッツ探しに意義を見出せずに調査費用の無駄だと言った結構な高官にいた者達が瞬時にフリーザと親衛隊達に粛清されたという。

 

別に面として批判したわけでも意見書が申請された訳でもなく、私的な会話一つでだ。

 

その高官は大規模な遠征で手柄を立てた武官ナンバーツーであっても、ラディッツを少しでも悪くいう者は処断されるのは初期の頃と・・・嫌・・・初期の頃よりもひどくなってきているので、新人研修の一つに必ずラディッツの事が知らされ、捜索している事とそれについて口を出すべからずが盛り込まれているという・・・異常野郎め、手前の思い一つで会った事も無い奴が自分のクソガキの事をばらまかれて怖れさせて行くのがまたバーダックにとっては気に食わず、腹の底から殺してやりたくなった理由が増えていく。

 

目を瞑れば今でも思い出せる、柔らかく温かい少し乱暴な言葉で自分を愛していると示してくれたクソガキの声と仕草が・・・・まさかあの悪党が俺とギネの様に・・・

 

はは・・・そんな馬鹿な事があるものか・・・・あいつには到底知りえぬ感情を、持とうとも思わんだろうフリーザは・・・生まれながらの悪党が知る筈も無く無縁である感情を抱くわけがないと、息子達が見つかってしまうと泣いているギネを床に座って片手で抱いてやりながらバーダックは願う。

 

今自分が思いついた考えが間違っている事を

 

あの悪党が、今自分が考えている様な感情をあのクソガキ・ラディッツに持ったとしたら本当に最悪な事にしかならないのだから・・・

 

▲▲▲

 

?????

 

「どうするんだよ北の!!お前の管轄の北銀河のフリーザってやつ!ドンドン強くなって勢力拡大しまくって!!確かお前の情報だと惑星ベジータってところを中心に勢力拡大してるんだったな!!

其の所為で私の所の西の銀河まであいつ等の偵察部隊が来てるんだぞ!!」

「・・・そうは言ってもな・・・・儂等だけではどうしようもなかろう・・・

確かにフリーザとその軍は悪だが、今のところは悪党潰しか普通の戦争範囲内の惑星潰ししかしておらんのだから、界王神様もまして-あの方-が潰しに行く大悪を成しとらん・・・」

「・・・悠長に言ってくれるが、南の方は兎も角、あの惑星ベジータの場所を中心にしているのであればいずれは我が東の方にも・・・」

「行くじゃろうな・・・様子を見ていると儂の管轄の北の銀河の一番北端の太陽系がゴールのようじゃし、それを自分達の銀河の外の東西南にも向けた場合は・・・」

「・・・・なんだって一軍隊で好き勝手していた悪が、ここまでの事をしているんだ?」

「私の南は平気だとしても、全宇宙の事を考えると不安ざます・・・」

「恥を承知で言えば、西銀河の外縁はもう制圧されて足掛かりにされかけてる・・」

「何じゃと!!・・・・何という事に・・・」

 

-皆様-覚えておいででしょうか?

 

ラディッツが消失した時、フリーザ軍本部の司令室のオペレーターの一人が、ラディッツの捜索を-東西南北の銀河-すべてだと言った事を

 

時折外宇宙と称されるところから冒険者や一発あてる事を夢見た商人や侵攻目的で来る軍などが来るので、フリーザ達も自分達の銀河以外に生命体がいる事は把握済みである。

 

 

しかし自分達の銀河内で全てが完結するので積極的に交易する理由がなくうっちゃっておいたのだが、ラディッツの飛ばされた範囲内に、東と西の銀河が含まれている事が不幸であった。

 

フリーザファミリーの本拠地は北西の資源豊かな星々が燦然と煌めく広大な宙域にあり、惑星ベジータはクウラの言うところの辺境と言えるほど資源の良い星が少ない北銀河の南に位置していた・・・と言えばお察しであろう。

 

北銀河の北端の太陽系までもが視野に入っているので、ギリギリ東と西の銀河が行ける距離なのだ・・・・

 

このままでは全銀河が全てフリーザの手に落ちるのではないかと危惧している者達は、何が理由で気ままに暴れて、ビジネスの為に悪事の限りを尽くしながらも征服に興味が無かったフリーザが征服に乗り出したかを調べてとんでもない理由に激怒した!

 

「たった一人のサイヤ人という種族の子供探しで宇宙征服しまくっているなどと正気かそいつは!!!」

「うむ・・・名前はラディッツと言って、生きていれば今年で二十を超えるらしい・・」

「そんな・・・・馬鹿な理由で・・・」

 

理由はともあれ、成されている事と彼等が上げた人達が動くほどの巨悪が成されていない事で、-ストッパー-をやれる者が今の所いない。

 

そもそもが、知的生命体が仕出かした事は現世で生きている知的生命体の中で解決するべきだと、現界王神と眠りについている神は考えている・・・・眠りについてるやつは気紛れで怠けものであるが・・・かつて理性も知性も無く生命全てを食らわんとしたような魔人でもない限り、彼等が動く事はまずないという絶望的である。

 

フリーザが今は気紛れを起こして悪を成していないが、今後も其れが続くという保証はどこにもなく、いつか宇宙全ての生命を玩具にしようとでも思われた日には・・・誰が止められようと彼等は危惧している・・・

 

それでも、其の探している子供を見つけて差し出せばいいなどというものは四人の中にはいなかった

 

どれ程に焦ろうとも、この宇宙にとってそれが幸か不幸かは今はまだわからないが、彼等は宇宙の全ての生命達を見守る善なる者達なのだから・・・・




確か惑星ベジータやフリーザファミリーの本拠地や地球が北銀河のどこかは詳しくは描写されていなかったはず、、
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