「ど!!どうしてあいつ等が復活してんだよ北の!!!」
「儂が知る訳なかろうが!!!」
「落ち着け二人共!!・・・こうとなってはヘラー一族復活を受けてもしかしたら界王神様が動かれるかもしれんぞ?」
「んん・・・それでもあのポンジャという惑星救援には間に合わないざますよ・・・」
北の果ての太陽系に向かっていた筈のフリーザ軍が、何故か元来た道を戻り、あまつフリーザの兄・クウラ達と合流した事に、彼等を見続けていた北の界王は何事かと注視し、他の界王にも知らせたところ驚くべき事実が浮上した。
かつて封印したヘラー一族の復活である
四人の界王からすれば、自分達が健在でもあるにも関わらずに封印したヘラー一族が復活を果たし、挙句封印した惑星・ポンジャで破壊の限りを尽くしている事はあり得ない事であった
四人の界王の内の誰かが、封印の引継ぎをせずに不慮の死でもない限りは解けない封印
しかし封印は解かれ悪の限りを尽くされており、北の界王と西の界王が怒鳴り合っているこの時にも、惑星ポンジャの戦いはフリーザとクウラ、厳密に言えばクウラ機甲戦隊とギニュー特戦隊は最低戦闘力・五万の輩に雲霞の如く迫られ手を焼き、ベジータが率いる特選部隊とバーダックとゲンイン達は分断され、ボージャック以外の一味に圧倒されている。
界王達からすれば双方悪の権化の配下達であり、宇宙にとってはどちらも倒れる方が望ましい・・・・だが・・・一人だけ女性のサイヤ人が混ざっている方はポンジャの住民達を庇って窮地に陥るという奇妙な事になっている。
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バーダックやギニュー特戦隊が死体の山の下にいる伏兵に気が付き処理したエネルギー弾が、戦闘開始の合図となって、辛うじて残っていた建物や森や湖の中に隠れ潜んでいた反乱兵士達が一斉に飛び出してきた。
「くたばりやがれ!!!」
「それはこっちのセリフだ馬鹿どもが!!!」
「ラディッツとフリーザ様が大切にしているポンジャを滅茶苦茶にした払いは手前等の命で支払えクソどもが!!!!」
兎に角反乱場所が悪かった
ポンジャの人口は五百万人おり、農村部はあちこち点在して畑の周りには豊かな森があり所々に巨大湖があり、惑星ベジータの倍ほどの巨大惑星であった。
ボージャック一味を探すには反乱兵士達を殺しながら虱潰しに探すしか術がない・・なにせフリーザ達の目的はただ単にボージャック達を殺すだけではない、惑星ポンジャの人口が減っているのは仕方がないが、惑星ポンジャ自体を残しつつボージャック達を撲滅させるのが理想だからである・・・しかし、最悪はボージャック達を惑星諸共にしなければならない事は予め戦闘に参加している全員に周知徹底している。
それでも・・・・守りたいと思うのが間違いだったのだろうか・・・
「スーナ!!!ガジャ!!!」
「お・・・じさん・・・」
戦闘開始してからものの十分でスーナとガジャは敵の手に落ちた
反乱兵士達を薙ぎ払いながら、生きている住民がいないかをガジャのスカウターで探知させつつスーナとバーダックの三人は地上から、その上空をマトマ・ゲンイン・リーキュが飛んで二面であたりを警戒しながら進んでいた。
空からは一番気配を察知する能力が高く野生の勘が鋭いマトマが、地上はマトマの全能力を成熟させいまだに発展させているバーダックを先頭に、隠れ潜んでいる敵達を炙り出して進んでいた
敵は殺すが住民が見当たらない事に、特にスーナが気にし始めた時、まるで頃合いを見計らったかのように・・・
「た・・・すけて・・・・」
幽かな声を上げながら、ポンジャの住民数人が反乱兵士達から逃げていた!
「マトマ!!!」
「あいよ!!!!」
ゲンインの指示とも言えない名前呼びだけでマトマは察して住民達に迫っている反乱兵士達だけにエネルギー弾をぶち込んだ。
この中で図体は大きいがエネルギー弾の扱いに長けているのはマトマであり、調節して狙った者の-頭部-のみに当てることなど楽勝であった。
ポンジャの住民に背は低く、万が一人質に取られていたらマトマが遠方から敵の頭部を潰して救出する事はバーダックから事前に許可を得ている。
最悪は住民諸共に敵を倒せと言われても、一度は試して無理であった時に言いつけを守るという子供達の懇願に、バーダックが折れた形で出され、ようやく見つけた住民に駆け寄ろうとした。
心が逸るスーナも、他の四人も散々バーダックとの鬼ごっこで鍛えられ周りを確認しつつゆっくりと近づき、
「ポンジャの人達・・・であってるかな?」
「尻尾・・・サイヤ人の方達ですか?」
「俺達の事を知ってるのか?」
「はい!!ラディッツ様という領主様が尻尾のあるサイヤ人だと!!」
「・・・私達・・・三日前に襲われて逃げて逃げて・・・散り散りになって・・・」
「む・・・村の人達や森に木を切りに行った人達もどうなったのか分からなくて・・」
「そう・・・・どこか安全なところは・・・おじさん!私達の宇宙船まで・・・おじさん?」
ガジャとスーナは逃げて大けがはないが疲弊している三人を自分達の宇宙船まで連れて行こうとバーダックに提案したのだが、バーダックの表情が緊張で強張っているのを見て、口をつぐんだ
あんなに怖い表情のバーダックを、スーナ達は見たことがない!
・・・なんだ・・・・この妙な感覚は・・・・
今まで感じた事の内容な嫌な予感が、バーダックの警戒センサーにビリビリト引っかかっているが、スカウターでも自分の気配探りにも何も引っかかっておらず、上空のマトマにちらりと視線を走らせたが、察したマトマは何もないと首を横に振る・・・だが、気のせいというにはあまりにも・・・・
「ハァ!!!!!!」
「グァ!!!」
「「「「マトマ!!!!」」」」
そのマトマが、どこからともなく聞こえた声と共に、上空から突如落ちた!
エネルギー弾はどこからも無く、一見してマトマには何の傷も無いように見えるがマトマは藻掻きながらも飛べずに、このままでは地面に叩きつけらるとゲンインとリーキュはすぐさま助けに向おうと下降したその時を、
「行かせん!!!」
「な!!」
「異星人・・・どけ!!!!」
剣を持った見た事も無い異星人が、ゲンインとリーキュに斬りかかりマトマ救出の邪魔をした!
「ちぃ!スーナとガジャは周りを警戒してそこを動くな!!」
嫌な予感はこれかと、バーダックが二人に指示を出しながら飛んで左腕一本でマトマを受け止める。
身長が大柄とは言えまだまだ肉体的に発展途上のマトマを受け止める事に苦は無いが、どこか安全な場所に降ろして上空の二人に加勢に行くべくバーダックはマトマに状態を確認する。
「どこか怪我は?」
「無い!でも・・・急に体から力が抜けて・・・今は自分で飛べます!」
「そうか・・・なら自力で飛べるな。」
「はい・・・避けろガジャ!!!スーナ!!!!」
何故か体に力が入らなくなったが飛べるとバーダックに申告したマトマが下をふと下を見て警告を発したが遅かった!
「きゃあああああ!!!」
「くっそが!!!隠れ潜んでやがったか!!!悪い投げるぞお前達!!」
「あんた達ご免!!!!」
地面から突如手が伸びガジャとスーナの足が捕まれ、二人は咄嗟にポンジャの住民を上空から自分達に向けてすっ飛んでくるバーダックに投げつけた!
「お前達!!!」
咄嗟に投げられた住民達を受け取ったが、バーダックとしては無視してガジャとスーナに駆け寄りたかったが、二人の真剣な表情を見てつい受け止めてしまい、マトマが向かおうとしたが、どこからともなくポンジャの住民が投げつけられマトマもバーダック同様に受け止めようとした時、
「話と違って甘いんだなサイヤ人ってのは・・・」
女の声が聞こえたと思ったら、ポンジャの住民を受け止めると同時に腹に重い一撃がマトマの腹にめり込み、住民を抱えながら落ちていくマトマを追撃するエネルギー弾を撃ちながら、-女-は妖艶な笑みをバーダックに向けた。
オレンジ色のふわりとした長い髪に尖った耳をし、水色の肌をした女は愉快気に瞳を歪めて嗤っている
「おっかない顔して、そいつ等放り捨てて同族を助けたそうね?
でも駄目だ、そんな事したら下であたしの仲間の手で頭を抑えつけているガキどもの頭が、スイカ割りのスイカみたいに割れちまうよ?」
「・・・・何者だ手前らは?」
女の物言いに、バーダックはガジャとスーナが質に取られた事を悟ってはらわた煮えくり返りそうになるのを堪えて問いただす。
スカウターの集音を目一杯にしてフルオープンにしている。
もしもボージャック達の一味ならば、手柄の欲しい王子様方がつられてくる事を願って、そして賭けに勝った。
「あたしの名前はザンギャ、ヘラー一族が長ボージャックの部下のザンギャだ。
上空であんた達の仲間を相手してるのがゴクアで、下のガキどもを捕らえているのはビドーだ。
ビドーはあたしたちの中でボージャックの次に力が余っててね、可愛いガキたちの頭がぐしゃりと潰れるのを見るのは嫌だろう?」
「・・・・・くそったれが・・・」
バーダックが最低限に守りたい者達を質に取られては、動く事が叶わず住民を抱えたまま歯ぎしりをする。
怒りでバチバチとどうにかなりそうであり、尻尾の先までビリビリトした気がバーダックを戦闘に駆り立てようとするのを理性で食い止める。
衝動のままに動けば、-また-守りたい者を喪う事を怖れて・・・・愛を知らない戦士であったなら、衝動なままに-限界を突破-して目の前のザンギャという女戦士を引き裂けたかもしれないが、引き換えにスーナとガジャの死体も出来上がる・・・
落ちたマトマの生命エネルギーを探知すれば気絶したらしく弱いままで・・・その隣に三という生命エネルギーが・・・マトマは守れたのだろうか・・・己の身と引き換えに咄嗟に投げられた住民を・・・・自分は、またしても守れなかったというのに・・・
「ふっふっふ!いい顔だね!!あたし達に組した奴等は、尻尾を持ったサイヤ人は自意識が高くて誇り高い戦士を気取った猿だってね!
こうしてあたし一人にやられて無様な姿を晒す羽目になってどいう気分だい!!
誇り高い戦士さんよ!!!」
ザンギャは-安心して-ケラケラと目の前の超一級戦士を嘲笑う。
雰囲気も自分の激高を抑えて内に沈めている様も、こいつはガキどもと違って厄介な本物の飛び切りの戦士だとザンギャの勘が告げている中、姿を現さずにいつでも相手の身動きを止められるブージンが待機している事と、珍しくボージャックが遊ばずに最初から戦闘形態になってフリーザと付いて来たクウラというフリーザの兄を二人相手にしている。
力の大半が削げようとも、未だにフリーザとクウラの戦闘力と戦いの経験値に差があり、自分達加勢すれば勝てる戦となっている。
引き込んだ戦士達も、何人死のうが反乱を起こしたとあっては後がないので、スカウターとやらの通信を聞きつけてこちらに向かってきている残りの三つのグループに死に物狂いで食らいつき、時間はたっぷりとある!
「ゴクア!そいつら殺すの手伝うかい?」
「お前は目の前の一本野郎を見張ってろ・・・ガキども切ったら次はそいつだ。」
剣を避ければエネルギー弾を撃ち込まれ、二人でかかっても片方は剣で止められ片方は素手で止められる・・・戦い方のバリエーションが多すぎてリーキュとマトマは次第に傷が増えていく・・・・自分達は、こんなところで死んでいる時ではないというのに・・・・・