エイジ750 地球
△月○日
悟空とクリリンから旅先での初めての手紙が届いた!!
通信機器だと、頼ってばかりになるから手紙にしますなんて・・・クリリンって健気で可愛い・・・・カカロットときちんと一通ずつ出してくれるところがお兄ちゃん嬉しい・・・
なになに・・・・旅に出て二日目にギョーサンマネー夫妻を、悪漢から助けた・・・は?
何やってんのクリリンとカカロットは?
その後お礼に武術大会を紹介してもらって色んな人と戦えて楽しかったとはカカロットからで・・・・その後に優勝賞品としての晩餐会で仲良くなったモンブランちゃんという女の子を花嫁にしたがった魔族の男をぶっ飛ばしたって何してるんだあの二人!!!
・・・・お、俺がお師匠様に出会ったよりも過激な事しとる・・・・手紙出されたという事は!二人は無事だと思おう・・・・そうしよう・・・・けど!手紙に何がかいてあったかと爺様に聞かれたら俺どうすればいいんだよ!!
正直に話したら爺様卒倒してしまう・・・・駄目だ・・・・武者修行上手くいってるみたいにしておこう・・・・魔神城の時もなんだかんだでうまく二人でやってたし・・・続きは・・・・ふんふん、クリリンにガールフレンドが!!よし!!帰ってきたらお赤飯炊いて祝おう!!!
弟の慶事だ!!!!
▲▲▲
阿呆サイヤ人の兄が喜んだ内容は、モンブランを無事に助けた悟空とクリリンは、当然ナーリキン氏と屋敷の人達一同から大感謝をされ、モンブランなんて悟空とクリリンの頬にキスをしてお礼をしたほどであった。
「クリリンさん、悟空さん、旅の無事を祈ってます・・・・」
自分はまだ外に出られないけど、この屋敷の中でいつも二人が無事でありますようにと寝る前にお星さまにお願いするねと言われたら、喜ばない男の子はいない!!
悟空はあんがとなと二カリと笑ってすんだが、
「モンブランちゃん!俺・・・そのさ・・・・手紙書くよ。」
「へ?」
「町に寄ったら必ず手紙を出す。」
旅で起こった事、目にした風景、時に珍しい花の押し花や、
「花の種を送っても・・・・良いかな?」
それは悟空がチチにしてあげる事の真似事だが、遠くに行けないモンブランに攻めて遠くの光景を思い起こさせるものを送りたいというクリリンの言葉に、モンブランがポロポロと泣いた。
「モンブランちゃん!!???」
「どうした!どっか痛いのか!!???」
男の子二人は物凄く焦ったが、モンブランの父やお屋敷の人達はモンブランの泣く理由に察しがついて、子供達を優しく見守る。
だって
「嬉しいの・・・・クリリン君と悟空君が、私を遠くに連れて行ってくれるみたいで、嬉しいの・・・・」
何不自由無い生活に、それでも沢山の痛みと苦しみが襲う生活に、二人は自分を外に連れ出してくれる。
手紙を待つのが今から楽しみだと、モンブランの泣き笑いの顔に、クリリンと悟空は約束だと小指を差し出す。
「「「指切りげんまん、嘘ついたらはりせんぼんのます、指切った!!」」」
晴天の下、子供達のキャラキャラとした笑い声が響く中、悟空とクリリンは門を出た再び旅に出る。
修行の終わりの時に必ず立ち寄る事も約束して
クリリンはモンブランとの事をそこまで細かい事は書かなかったが、お兄ちゃんに良い事があったんだを包み隠さない弟情報に、お兄ちゃんはご満悦なのである!!
なにせ最近・・・・いや二人が行ってしまった次の日にそのお兄ちゃんことラディッツは凶事に見舞われた・・・・折角自分で勧誘した弟弟子が!!あのバトルジャンキーの武道オタク!桃白白という師兄に持っていかれてしまったのだ!!
「ほぅ、甘ったれた面だが中身と才は悪くなさそうだな・・・・」
どれ、儂が面倒見てやるかとか!!思いっきり獲物横取りされたよ畜生!!!
そうだよ!ヤムチャのポテンシャル絶対に高いよ!!なにせ独学であんなオリジナル技作っちゃうし!!気さくで快活で、それでいて人の気持ちを察せられる!このままストレートに育てば伊達男になれるポテンシャルまでバッチリとあるよ!!!
たったの二言三言でも、文字通り数多の人種と階級と男も女も時に雌雄同体の異星人に出会い、様々な関わり合いをしてきたラディッツだからこそ分かるものがある。
優しい顔つきだが心の中には確かに狼がいた
狼は群れで動き、群れを大切にする心優しく気高い生き物・・・・ヤムチャは幼年から成熟した雄狼なる途上の危うさをもっていた。
一歩道を違えれば、中途半端な力を持った軟弱になりそうなアンバランスさを感じた
自信があるが自信がない、矛盾を抱えているような様に、導きたいとおこがましくも感じて、なけなしの勇気振り絞って弟弟子に出来たのに!!師兄の馬鹿野郎!!!
・・・・確か今頃は彼が狼を見たという荒野で、実際の狼を観察して、朝に夕に、何なら晩飯後も師兄に気の基礎を教わるんだったっけ・・・・あのバトルジャンキーさと変○を感染すなよ師兄・・・・あの子の良さを潰したら・・・・師兄の武道の道潰そう・・・そうしよう・・・
荒野でヤムチャをみっちりと気の訓練をさせている桃白白に、寒気が奔った・・・
「ふえっくしょん!!!!・・・悟雲の奴か・・・」
「?どうかしましたか桃師兄?」
指一本の逆立ち腕立て伏せ旋回を終えて横たわっていたヤムチャは、突然悟雲師兄の名前を出した桃師兄に何事かと問えば、桃白白はニヤリと笑う
「ふん、お前をとられて奴はお冠のままらしいぞ?」
お前を連れて行くと言った時と同じような、とんでもない殺気を感じたという桃白白の言葉に、ヤムチャは苦笑する。
「俺みたいな味噌っかすには光栄な言葉ですが、リップサービスは必要ないですよ?」
なにせ鶴仙流になって日が浅い上に、ようやく気というものを実感できているのがせいぜいだと、嫌味の無い顔で笑って言い放つヤムチャに、こ奴を本気で育てたいと、桃白白が珍しく・・・・物凄く珍しく本気で育てようを決意させたヤムチャは、ある意味においてもう伊達男で良くなかろうか?
一匹の狼を育てる・・・・よろしい!儂の持てる全てをお前に伝授してやる!!
・・・ヤムチャの地獄の日々が幕を開けてしまった・・・・南無
天津飯も餃子も次の天下一武道会に参戦すると言って張り切って修行してるし、お師匠様も鶴仙流で優勝・準優勝埋め尽くせとやる気満々で何よりで・・・・フライパン山の温泉に入りながら、届いたけどゆっくりと読めないで流し読みしてしまった手紙をまた一から読もう・・・・
フライパン山温泉、イン八卦炉温泉・・・・
悟空が武天老師様の下で修業している間、ラディッツはカカロットの舅になる予定の牛魔王と、妹でカカロットのお嫁さんになるチチの様子をこまめに見に行っていた。
火が消えて半年、噂を聞きつけた元村民たちがちらほらと帰ってくるのを、チチも牛魔王も嬉しそうに歓迎しているのを、上空から見て近づこうとした時、気になる事があってフライパン山の洞窟から地下に入り、長い事地下通路を歩いて・・・・怒られた・・・超絶ではないが美人の巨大なお姉さんに・・・・
「ここはあの世とこの世を繋ぐ神聖な場所!五行山の八卦炉の置き場と知って来たのか小童!!」
・・・・知りませんが、ここから妙な熱気を感じると伝えれば、巨大なお姉さんの顔は青ざめた。
「そんな・・・また火が燃え出て!!・・・まだ猶予はあるか・・・・お前!神聖な場所に立ち入ったと知らずとも、ここは神域。」
無断で入って来た罰として、あの世とこの世を魂が勝手に行き来できないように火を絶やさない八卦炉を修復するのを手伝えと言われた・・・・しかも相手は数万年生きているアンニン事太上老君って・・・・俺の知る限り結構な高位の神様だ・・・
「あの・・・火を焚いて熱気閉じ込めてるから炉が弱るのが早いなら、火が出てしまうフライパン山の方に、湯気と熱を逃がして温泉作ってみませんか?」
どこにあるか分らない八角の巣を作るミツバチの蜜を探すのはするが、どうせなら修理する頻度を減らせる工夫で行ってみれば
「そうだね・・・・火はそのままで・・・八卦炉で茹でるパスタ好きだけどこの間ずいぶんと人に迷惑かけたからそうしてみるか・・・」
俺よりも頭一つ分低くなったアンニン様は少し思案した後、よし!やってみるかと快諾をして、地獄の極卒借りて作ってみるからその間に修理に必要なものを揃え終わったところで、いつでも温泉はフライパン山に出来るようになった。
熱と湯気を、フライパン山の麓の池に流し込めば、常時そこは温泉になるらしい。
その池の生き物を逃がし、ゲンゴロウや水澄ましまでもきちんと気配を探って取り逃がさずに、同じような環境の池に放して牛魔王さんに、温泉見つかったという態で話したら・・・・旅籠が立った・・・・凄いな・・・
「おらはこれから旅籠屋の主人になって、真っ当に稼ぐだよ。」
そう言って、サングラスをとって法被を着た牛魔王さんはすっかりと温泉宿の主人だ。
以来五行山からフライパン山に湧き出る有難い温泉として、末永く親しまれる温泉宿が爆誕した・・・・そして当然、ラディッツは神様と茶飲み友達になった・・・なんだかな・・・
ふふんふふんふん~
温泉につかりながら、ラディッツはのんびりと手紙を読んでいる。
几帳面な字のクリリンと、少し丸っこい字が可愛いカカロットの手紙、どちらも愛おしい
長閑な日々・・・・このまま平和な時間が続けばいいとまったりするラディッツに
突然凶報が舞い込んだ
山村にいるはずのピラフが忽然と姿を消したと・・・・
これにて青年編は終了です