俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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「それでは!餃子の天下一武道会優勝を祝して!!!乾杯!!!!」

 

乾杯!!!!!!

 

大会終わればいつも通りの仲の良い鶴仙流のピューリは、すぐさま百人前でも大丈夫なお店に宴会予約をお願いし、すぐに祝杯が挙げられた。

 

「餃子にはしてやられたぜ、初手からマックステレキネシス使ってくんだもん。」

「へへ、ヤムチャに突っ込まれた来たら面倒だもん。」

「俺も最初から突貫してればよかったか?」

「お前さん達はまだまだこれからじゃろう。」

「ふん!・・・亀の言う通りようやくスタートラインに立ったお前達がするにはまだまだ早い話じゃ、もっと精進せいよ。」

 

餃子と他の者達が有頂天にならないようにというお師匠様なりの愛情だが・・・・

 

「え?僕達なんてまだまだ兄様の指先にも届いてないです。」

「・・・・スタートラインに立ってるかすら怪しい・・・・せめて超人大会で優勝位しないと・・・」

「精進なんて言わずに荒行したい・・・・」

 

普段ののほほんおバカさんだが、現実的に生物の格からして違う悟雲師兄という奴がいては、有頂天になるならないなんてそもそもが浮かびやしない・・・つまりはそういう事だ・・・

 

その現地球最強様は、餃子への優勝祝いを何にするかと妹ブルマと弟の悟空とクリリンと相談し、親友のマークとミゲルとトニーに相談しつつ、チチと牛魔王と爺様にも楽しんでもらえるようにと忙しなくしている・・・・本当にこいつが最強様なのか・・・

 

その忙しなく動いている駄目父を、ジュニアがきちんと手伝っているところが健気である・・・とも言えん、

 

なにせジュニアの背は・・・・

 

「ねえジュニア?君一年で悟雲の背を抜かしたけど・・・・もう大人の括りでいいの?」

「俺は肉体的な成長が早く、産まれる前から特殊事情で知識はあるが、実践しての知恵も無ければ世間も知らん。」

 

中身はほぼお前達とは変わらんというトニーからの質問に答えるジュニアは、それでもニヒルに笑い

 

「まぁ中身は駄目父に負ける気はせんがな。」

 

ニヤッとするのを子供達三人は拍手してラディッツを撃沈させた・・・・息子が酷い・・・・

 

ジュニアの背丈は一年であっという間に二メートルと六センチに伸びて、まさか背丈高くなった自分をぶち抜かれるとは思っていなかったラディッツを唖然とさせたのが半月前・・・こいつ雨後の筍か?

 

おかげで子ども服を着せる楽しみなくなったと本気で落ち込んだ!

 

だってジュニアはその辺良い子だからパーカー類だとかのボーイキッズ服全般着てくれたんだもん!!・・・・阿呆だ・・・・

 

そのジュニアは今は薄桜色の半袖シャツに茶色のズボンという少しこじゃれているのがマーク達にはかっこよく映り、其の内悟雲の仕事手伝うのかという話から、ジュニアも話す事に興が乗ってマーク達と話し込み、手持ち無沙汰になったラディッは店内を見回す。

 

鶴仙流の弟子ではない悟空とクリリンから祝福されている餃子の嬉しそうな顔

なんだかんだと言いながらも武天老師様と吞んでいるお師匠様・・・

金の髪のランチさんにお酒を注がれて赤くなりながらもチビチビと呑んでいる天津飯

ウーロン達と一緒にブルマと嬉しそうに話しているヤムチャ・・・

 

きっと鶴仙流の本部も今頃はお祭り騒ぎなんだろうなとぼんやりと想いながら辺りを見回す。

 

将来悟空と結婚をすれば本当の家族になるチチと牛魔王が祖父と共に武道家達の凄さを楽しそうに話合い、其の内食べる事に集中し始めた悟空が次々と皿を空にしてみんなが笑って・・・

 

「何を黄昏ているんだお前は?」

「あ・・・・お師匠様・・・・・」

「ぼんやりとして・・・・-また-具合が悪くなったか?」

「・・・いいえ・・・・気の運行さえ間違わなければ-あれ-は大丈夫です。

ただ・・・・幸せで・・・・どうしようもなく幸せで・・・・俺はこんなに幸せで怖いくらいで・・・」

「・・・・そうか・・・・・」

 

少し離れた席で一人で周りをぼんやりと見ている馬鹿弟子は、具合が悪いのかと案じたお師匠様であったが、馬鹿弟子の言いたい事が何となくわかってお師匠様も少しだけ浮かれていた気配が鳴りを潜める

 

こんな幸せがあるのだぞと、十年前の自分に言ったところで果たして信じられただろうか?

 

答えは否だ

 

どうしようもなく悪党の道を自ら愉しんで歩いていた自分が、こんな奇妙な馬鹿弟子と出会った、ただそれだけでこんな幸せを味わえる日が来るなんて言われて、信じる程あの頃の・・・いや、きっと今の自分も大差なく鼻で笑ってすぐに忘れる・・・それほどの奇跡を噛みしめそして・・・・心の底の底がちりちりとする・・・・これを享受する資格が自分にあるのかと・・・・だが・・・

 

「儂等はお前が過去に何をしたのかの本当の所は知らんし、知らんでいいと思う。」

「・・・・・」

「知ったところで変えようもない上に、儂なぞは何も言う資格がないからな。」

 

だが、過去は変えられなくとも未来はだれにもわからずそして・・・・自分がきちんと道を歩いていると思えるのならば

 

「道で出会った良きことをきちんと有難く受けさせてもらっても・・・違うの・・・受けねばそれは、それこそが道を歩くのを共にしてくれている者達への最大の裏切りかもしれんの・・・」

 

この道には大勢の連れ合いがいる

 

自分だけでも弟子がおり、斜め後ろからニヤリと常に笑っている弟が居り、ブルマも悟空も・・・・癪だが亀ものこのこと付いてきよる・・・

 

自分一人でこれである・・ならば孫悟雲という男の道にはどれ程の者達が共について来ているのかなぞ、最早想像がつかん。

 

自分の道と同じ者達がいるのは確実であり、新しくできた親友達も、サイヤンℱのスタッフ全員に山村の人々に・・・・世界の人々を日々助けているのだからもしかしたら全地球人の半分以上は孫悟雲の行く道を共に行き助けてくれているのだから・・・

 

「お前にも思うところがあるだろうが、そこだけは逃げてはいかんぞ。」

 

そこだけは儂も逃げんという・・・

 

「お師匠様・・・・はい・・・はい。」

「ん・・・わかったら呑め、とはいってもお前はまだジュースだがな。」

「・・・・申し訳ありません・・・」

「ふん、よいわ。お前の中で気持ちの整理がつくのくらい待ってやるわい。」

 

馬鹿弟子が頑ななまでに酒を吞まない理由を聞いてみれば、別たれた幼馴染達と呑みあう約束をしている事を忘れないのだという・・・・そういわれては、仕方がないではないか・・・

 

そんなしんみり師弟の遣り取りを、周りが見ている事なんて二人は知らないのだ

 

「悟空さ・・・・兄様やっぱり寂しんだかな・・・」

「・・・おらには父ちゃんも母ちゃんも・・・・惑星ベジータっちゅうところのきおくねぇしな・・・・んん・・・あ、ちょっとあるかも・・」

「なんじゃと?」

「あっとな・・・おらが泣かないと兄ちゃんが歌ってくんねえからお前泣けって・・誰かに言われた気が少しすんだよな・・・・後は本当になんもねぇ。」

「・・・・儂等には、儂等に出来る事を悟雲にしてやろう・・・・」

 

惑星ベジータと地球にいる時間がちょうど同じになっているというのならば、この先ずっと地球に根差して生きていくラディッツが寂しがらないようにという孫悟飯の言葉に、全員が頷いたのをきっと朴念仁のラディッツは知らないだろうが・・・

 

 

祝杯の夜の次の日から、何とラディッツは長期休暇をとった!!

 

・・・・天変地異の前触れだろうか・・・あれだけ休め休めと言って聞かなかったラディッツが五日も休暇をとった理由は、マーク達も五月の大型連休で休みなので世界のあちこちに連れて旅がしたいとか

 

マーク達の両親からは、あの孫悟雲さんがいてくださるなら絶対大丈夫のお墨付きの下了承してくれたとか・・・・・そりゃ当たり前だわな・・・うん・・・それは兎も角として、

 

「おらも行く!」

「僕も行きます!」

「私も行くわよ。」

「お・・・・おらもお供してぇ・・・」

「駄目父、当然俺はカウントして・・・・無いのか馬鹿父が。」

 

子供達と子供(?)の息子はお供希望で

 

「・・・・どうして今週は警邏当番なのだ・・・」

「俺も白白師兄との特訓だ・・」

「僕は天とヤムチャがいけないのに抜け駆けしないよ。」

 

大人三人は撃沈

 

移動は車で、最新式のカプセルハウスでの寝泊まりで途中でフライパン山の温泉に入って宿で泊まり、合計四泊五日の旅が始まった。

 

出発地点は東の都からで、山村で一泊するので祖父も一緒に連れて行く。

 

車は大型キャンピングカーで、運転は・・・・何とジュニアだ・・・

 

背が大きくなって伸びどまりになったと判断したジュニアはラディッツにその事を伝えて自分の年齢を、免許が取れる十八歳にさせて出していなかった養子縁組の手続きをさせた。

(ジュニアは秘境の部族の生き残りを、ラディッツこと孫悟雲が助けて養子にするというバックストーリーをきちんと作っていったので、役所の人達は号泣してジュニアの手を取って悟雲さんの息子になれたら後の人生は楽しめるからなとエールを送られて微妙になったとか・・・)

 

そしてすぐに車にエアーカーに飛行機の免許も直ぐに習得したジュニアは早速運転しながら隣に座っているクリリンと他愛ない話をしながらあっという間に山村について、マーク達は村で始まっている田植を体験させてもらい、田植え後の握り飯と芋汁をがつがつと貪ってから眠ってしまい、都会っ子は翌日まで目を覚ませなかった。

 

「私も最初はこんな感じだったかしら?」

「ん・・・・おら達とは体力全然違うんだな・・・」

「悟空・・・俺達を基準にしたら世の中が滅茶苦茶になっちまう・・」

 

そんなのほほんとしている子供達と違い、ラディッツは訪れづらい場所を訪れていた。

 

「・・・マイ・・・マイさんの様子どう?」

「うん・・・・だいぶ良くなってる・・・」

「そうか・・・シュウは大丈夫だったが・・・マイさんの事よろしく頼むな。」

 

田植えの時もそうだがシュウは畑仕事の職人化している。

 

最早山村の畑仕事には欠かせない、そんな安定したところがあるおかげか、シュウはマイ程には村を出て行ってあまつ世界を混乱に陥れかけたピラフの事で嘆かなかった。

 

三人は出会って五年後にドラゴンボール探しにこぎつけ、どんな贅沢しようかどう人生を楽しむかと話していた頃は確かに楽しく、今でもピラフ様もここで楽しく過ごせなかったのが残念だとは思うが、マイは自分がピラフ様をおとめしていればと責任感が強いだけに己を苛んでしまった。

 

それを癒したのは・・・・なんとヤムチャだった・・・

 

ヤムチャは鶴仙流の弟子が貰える道着の刺繍が工場仕事ではなく手縫いだと知った時には驚き、ヤムチャの名前を入れたのが偶然にもマイであったので是非お礼をというところから交流が生まれ、その半年後の事でマイさん落ち込んでいないかと心配になった。

 

この時のヤムチャは何とかブルマを振り向かせようと頑張っていたが、生来の優しさを持つ彼は、ピラフがピッコロ大魔王を蘇らせたことを知っているので心配になったのだ。

 

刺繍のお礼を言えば、まだ未熟な腕で申し訳ないと生真面目に言って来た責任感の強い彼女は・・・・・心配していた通り泣いていた・・・・世界にも自分達にもよくしてくれている山村の人達にも、自分達を助けるように進言してくれた鶴仙流の人達にも顔向けが出来ないと・・・・ヤムチャはその場で十日の休暇をとって、マイの側に何も言わずに黙って居続けた。

 

泣いている時は抱きしめ、少しでもお腹がすいたそぶりを見せればすかさず握り飯を頬張らせてお茶か味噌汁を飲ませて・・・・流石に入浴等は金の髪の方のランチさんや婆様達にしてもらったが・・・・・同情でいられるのはまっぴらだと言われた時、きっともう君の事が好きなんだと思うとヤムチャは答えた

 

刺繍のお礼をすれば少し照れ笑いするかと思ったら、気の強い瞳で次はもっといいのを刺させてもらうという黒い瞳にドキリとして、マイとシュウが山村にいる理由を知った時は強い女(ひと)だと本気で感心をして・・・・ブルマが好きで大事なのは変わらないが、そういう意味の好きが・・・・勝手ながらマイに移っていくのを最低だと思いながらも止められなくて・・・・其の時の返事は二年経っても貰っていないが、ヤムチャはずっとマイの気持ちがどこに行くのかを待っている。

 

自分かもしくは他の人かそれとも独身をとおすのか・・・・いずれにしてもマイの気持ちが固まるまでヤムチャはせかす事無く待っているのを、山村にいるみんなは優しい眼差しで見守っている。

 

「きっとお兄ちゃんの出番なんてどこにもないわよ。」

「そうか・・・・そうだといいな・・」

 

 

其の方が俺は嬉しい・・・・

 

翌日、孫悟飯は山村の家に残り、沢山のお弁当を持たされた一行はフライパン山の牛魔王の宿泊施設に向かった。

 

「温泉ってさ・・・・検索してみたら八卦炉っていうあの世とこの世を繋ぐっていう有難い炎と湯気で湧いてくる温泉って・・・ジュニア・・・・これ本当なのか?」

「俺も実際には八卦炉の管理者という太上老君にはお会いしていないが、親父が会ってる。」

 

それにきちんと地獄の閻魔大魔王がいて地獄と天国もある事をジュニアが子供達に説明しているのを、ラディッツは外の景色をぼんやりと眺めている。

 

近頃ラディッツの肩にはひよこみたいにポヨポヨとした金色の鳥が頬を擦り付けているのも気がつかずに・・・

 

「ちゃん・・・兄ちゃん!!」

「あ・・・カ・・・悟空・・」

「どうしたんだよ兄ちゃん?-テラ-が腹すかしてるみたいだぞ?」

「あぁ・・・・少し眠くてな・・・・」

 

昨夜は満月だったので・・・・・ばれずに抜け出して夜通し大猿化してティラ達と遊んでいたつけだったのは内緒だが・・・・

 

「ブルマ、テラに果物上げてくれ・・・・少し寝る・・・」

 

温泉に着くまでずっと寝て、温泉に着けば湯の効能や八卦炉の事を悟空達に詳しく話した後にちょっと太上老君様に挨拶してくるという言葉を残して神様に山村の美味しいお茶を持っていって暫く世間話をした。

 

「ピッコロ大魔王はその後どうしてんだい?」

「時折遠くから見ていますが・・・・今はピラフの考古学に付き合ってます。」

 

意外にも魔族(地球産)の文明がそこかしこに埋もれていて、未知の科学や失われた薬などの古文書に夢中のピラフを愉しんで手伝っている。

 

ピッコロ大魔王自身も、知らなかった世界を見るのが楽しいようで・・・・そう言われては天罰降せないじゃないかとアンニンは思うのだが・・・・そもそも現地球の神が図らずも生んだ不始末が、最早悪事をなさないのが一番かと割り切ってお茶を愉しみ、ラディッツも宿屋に戻ってみんなでオセロ等のボードゲームやカードゲームを楽しみ、意外にもババ抜きはジュニアが弱かった・・・・可愛いといったらふんと言ってはたかれた・・・解せん・・・・

 

三日目はカリン塔による前に海の側でキャンプをして、次の日にカリン塔に着いた。

 

「・・・・・・でかい・・・」

「・・・・果てない・・・」

「これ・・・・悟空さ達はきちんと登ったんだべ?」

「・・・・・俺もいつか挑戦してぇ・・・」

「頑張れマーク!」

 

悟空とクリリン以外の子供達はブルマも含めて圧倒されるのを、聖地カリンの番人であるボラと子供のウパがにこにこと見ている。

 

この神秘とも壮大ともいえるものを見て素直な反応を示すいい子達

 

「・・・・あ!お兄ちゃん戻って来た!!」

 

ラディッツはちょっといってくると・・・・ましらの如くスルスルと塔を昇ってあっという間に戻って来た・・・・

 

「俺とジュニアで籠を担いでくれば、子供達は全員来ていいそうだ。

悟空とクリリンは・・・・・荒行しないで普通に来いと・・・・二人共何したかお兄ちゃんとっても気になるんだが?」

 

カリン塔にマーク達を連れて来ても良いかのお伺いをたてたら、弟達には無茶なきかたはせんでいいと伝えてくれと言われて、お兄ちゃんはびっくりです。

 

「あ・・・はっは!!俺達昇るの遅いから行くぞ悟空!!!」

「あ!!ごめん兄ちゃん!!内緒!!!」

「あ!!!・・・ったく・・・しょうがない奴等だな・・・えっと、ブルマとチチとトニーは俺だな。」

「マークとミゲルは俺の籠に入れ。」

 

怖かったらお空や周りを見ていればいいと言われた籠の中の子供達は、物凄い絶景に瞳を輝かせそして・・・・

 

「可愛い!!!!」

「め・・・・めんこい猫だべ・・・・」

「きゃあ!!!こんなかわいい猫ちゃんいていいの!!!???」

 

・・・・女子は猫まっしぐら・・・もとい仙猫カリン様にまっしぐらしている間に、ラディッツが季節のものを何時もの様にヤジロベーに渡す。

 

「なんか賑やかになりすぎて申し訳ない・・」

「・・・・ミゲルがご免・・」

「あの子特に猫好きで・・・」

「チチ・・・姉ちゃん・・」

「・・・・ヤジロベーなんかごめん・・・」

「・・・・・先にカリンの事を言い含めておけばよかったな・・・」

 

男子達は女子のあれ過ぎるところを申し訳ないと、カリンの同居人に頭を下げるのを

 

「女なんてあんくらい元気があったほうがええでしょう。うじうじしてたり暗い奴よりよっぽどいいでねぇか。」

 

・・・・ちょっと女子が聞いたらあれな発言だが、からりと笑うヤジロベーに男子一同は益々頭を下げたくなった。

 

ヤジロベーもヤジロベーなりに水鏡を見ながら世界を知り、カリンと戯れに修行して上手い肉を狩に行っては獲物を引っ提げて塔を昇るのを日常とするうちに本当に逞しい男へと成長を果たしつつあるのだ・・・・今なら本当に当時の老ピッコロ大魔王なら斬れるくらいに

 

男子達がお茶会をしている間にカリン様可愛いが落ち着いたので改めて全員で挨拶をして、カリン様の事をラディッツが紹介し悟空とクリリンが修行時代の事を話して日が沈むころ、土産じゃと子供達は一粒づつ仙豆を渡され、神秘的な効能を教えられた。

 

「・・・・これあれば無敵じゃん・・・」

 

戦いの中で死にかける度にこれ食べればいいというマークの発言に、カリンは杖でマークの頭を叩いて諫めた

 

「これは本当にどうしようもなくなった時の為のものじゃ。

そう何でもかんでも道具だよりにしている奴は本当の意味では絶対に強くなれんぞ?」

「そっか・・・・うん、そうだな・・・」

「それにだな・・」

「・・・・まだなんかあるのか?」

 

諭されたマークが神妙に頷いたのを見届けたカリンは、もう一つそんなにこれに頼ってはいけない理由を話し始めた。

 

「これは神気に満ちた土地でないと育たんのじゃ。」

 

神気なれば聖地カリンであればどこでもよさそうだが、其の上で地熱がありさらには日当たりも必要なのでジャングルの一部の開けた場所でないとできんという・・・仙豆・・・育つのが難しい子・・・・

 

「・・・・あのう・・・」

「どうしたトニー?」

 

その話を聞いた未来の薬学者志望のトニーが恐る恐ると手を上げるのをカリンがどうしたと尋ねれば

 

「それって・・・・八卦炉の有難い炎で湧き出てる温泉でも出来そうですか?」

「・・・・・は?」

 

八卦炉の温泉とはなんじゃというのを、ラディッツが温泉の出来た経緯まで話せば・・

 

「直ぐにそれを試してくれ!!!」

 

ひょっとしたら!そこで仙豆の一大栽培できるかもしれんとカリンは血相変えた

 

仙豆があれば・・・数百年前のピッコロ大魔王のあの時何度思ったか知れない・・・

仙豆は保存できる!それこそ百年は!!

 

もしも地球に危機が訪れた時に、仙豆が無くなり救えたものが死ぬのを見ているしか出来なくなったあの時のような事はカリンはご免なのだ・・・

 

すぐさまラディッツが舞空術でアンニン様を訪れて、仙豆の事を話したらそれならきちんと育つでしょうという言葉に、伝言を受け取ったカリンはトニーを抱きしめでかしたと褒めちぎり、その日は結局ラディッツが大量の食事を下で調理して持ち運び、カリン様の居る塔で全員が泊まった。

 

そんなこんなと楽しい旅をした三人をそれぞれの家に送った後、

 

俺達も帰ろうというラディッツの言葉に従い、ジュニアは悟飯が待つ山村への道を走り始める

 

道は、きっとみんなで歩くなり走った方が楽しくともすれば意外な事があるだと笑いながら

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