俺ラディッツは弟を絶対に守り抜く   作:ドゥナシオン

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賭け

「そりゃ兄様が悪いべさ、悟空さとクリリンさを心配させて・・・困った兄様だべな。」

「うぅ・・・・やっぱり俺が悪いのか・・」

「うんむ・・・悟空も武闘家として生きていくんなら悟雲さんのした事もわかってやんねぇといけない事だけんど・・・・悟空もクリリンもまだ若いからな~。

それにしてもそのターレスっちゅう奴等は悟雲さんが近くにいなくても大丈夫なんか?」

「こうして離れていてもがっつりと地球の気を借りて見張っているし、何よりもあいつ等が本気で俺達を滅亡させると決めたら止めようがないからその時は俺も込みで諦めてくれ。」

「・・・・諸行無常だべな・・・・そうなる前におら悟空さと結婚してえだよ。」

 

ターレス達が地球に来てもう五日経ち、珍しく悟雲一人でチチと牛魔王が経営している八卦炉温泉にやって来た。

 

ラディッツが言った通り、クラッシャーターレス軍団が本領発揮したら自分がどこにいようともどうにもならない・・・・どこに隠れていようがスカウターで探し出されるだろうし、気を消せる達人ではないブルマやチチ達を置いて逃げるという選択肢が端から無いのであれば、一緒に死ぬから安心しろとしか言ってあげられない。

 

物凄くさっぱりとした死生観に牛魔王達大人は兎も角、子供達はどう捉えればいいのかわからない

 

チチの言う通り困った兄は、近頃弟達が自分に対してなのかターレス達に対してなのかわからないが怒りを解いてくれないと落ち込んでいるのを、二十四時間親父の側にいるを体現しているジュニアがチチ達に説明をするのを、それはラディッツが悪いと反対に説教された。

 

敵を騙すにはかもしれないが、兄が死にかけているのを見させられた方としては堪ったものではないと。

 

「・・・・今度はそんな作戦いらないくらいに強くなるしかないか・・・」

 

結局はラディッツが弱いからせざるを得なかった作戦であり、もっともっと・・・ブリーフさんにお願いして今の五十が上限の重力装置を百倍にしてもらって威力の弱いレーザーを撃つドローンとか入れてもらって本格的に鍛えなおすかというラディッツの言葉に、そっだら事ではないのにとチチは溜息をつく・・・そうではなくて、きっと悟空さ達は一緒に戦って欲しいと言って欲しかったのだろうと、チチは思う。

 

愛する人に何もかもを守ってもらうのではなく、困難を共に力を携えて乗り越えて欲しいと頼まれたいのだと

 

そしてチチの考えは当たっている

 

「どうして兄ちゃんはおら達と一緒にあいつをぶっ飛ばそうって言ってくんねえんだよ・・・」

「・・・・俺達が弱いせいだからかな・・・」

「二人共・・・・あぁもう!!お兄ちゃんの馬鹿!!!」

 

いつもいつも兄の背中に守られ庇われている弟妹達は、思いっきり愚痴り合っている!

 

ターレス達が来て次の日に、ラディッツはブルマに朝一で通信機器で連絡を取った。

以前寝起きの時に念話をしたら、それは流石にプライバシーの侵害とビシッと怒られたので以来きちんと通信機器で連絡を取る・・・・それが普通だろうがよ・・

 

自分とターレス達の因縁と来た経緯と顛末を話した後、少なくとも一か月は山村に来ないでくれとラディッツはブルマに頼んだ。

 

ターレス達が本気出したら無意味な事だろうが、進んで危険な目に遭わせたくないラディッツのお願いに、しょうがないわねとブルマは了承したのだが悟空達同様にもやもやとした

 

まただ、またお兄ちゃんは一人で何もかもを抱え込もうとしている・・・

 

今回はジュニアが察してそうはさせないだろうが・・・・相変わらず自分の事や危険な事を話そうとしない酷いお兄ちゃんに、弟妹一同は反乱起こす事に決めたのだ!!

 

「悟空!この際だから!お兄ちゃんの宇宙時代のこと全部知りたいと思わない!!??」

「・・・いい!!??兄ちゃんが話してくれねぇぞ!!」

「分かってるわよそんな事!でもね、情報ツール・・・いるでしょう?」

「・・・まさかひょっとしてブルマ姉さん・・・」

「そ!ターレスって奴等に情報料に美味しいご飯渡して教えてもらえないか交渉するのよ!!!」

 

・・・・・其れって絶対に・・・

 

「駄目に決まっているだろう・・・」

 

ターレス達が来て半月経って落ち着いた頃に、親父の事で大事な話があるからというから昼休憩を抜け出して来たジュニアは頭を痛める・・・・基本頭のいい筈の姉君(親父の妹だから叔母と言えようが・・・なんかアウトっぽいから姉君にした・・)は、親父の事が絡むと大暴走する・・・

 

好奇心が旺盛で優しいのだが、気が強くて知りたい、欲しいとなれば一歩も引かないお転婆であるのだが、今回の事は本気で駄目だ。

 

相手は親父ですら勝てない宇宙規模の悪党・・・・その内に絶対にぶっ殺す予定ではあるが今の自分では歯牙にもかけられていない。

 

半月の間ターレス達は思い思いに地球を満喫して大人しくはしている。

 

ターレスは食事を気に入り、アモンドは意外にも恐竜を気に入ったのか巣に寝泊まりするほどで、カカオは地球独自の武器を改良して遊んでおり、レズンとラカセイは親父の立会いの下でカプセルコーポレーションのホイポイカプセルに嵌っており、ダイーズはこれまでの雑事から解放されたのを泣いて喜んで親父の紹介した八卦炉温泉でのんびりと湯治して・・・・平和と言えば平和であるのだが・・・

 

ターレス達とは親父だからこそまともな交渉が出来るのであって、あのダイーズという男も端から自分達を見てもいない中、親父の情報が欲しいといってもいい様に言葉で弄ばれて終わるだろう・・・・・そう考えていたのに・・・

 

「お前はあいつの-コレ-か?」

 

・・・・純真な姉君に小指たてやがった馬鹿殺してやりたい!!!

 

「・・・なぁジュニア・・・ターレスなんで姉ちゃんに小指たててんだ?

クリリン知ってか?」

「俺もわかんないよ・・・ブルマ姉さん顔赤くなってるけど大丈夫ですか?」

 

俺にそんなこと聞くな悟空!!それを姉君に聞いてやるなクリリン!!!

この下種野郎!!五年以内に必ず俺が殺してやる!!!

 

一か月は山村に来るなというラディッツとの約束をブルマは破った

 

だって!これからは何事も自分達に話してくれると約束した兄からして約束破ってるからこれでお互い様だろうをぶち上げたブルマは、今丁度精神修練で瞑想している兄の隙をついて山村の端に居を構えたターレス達の下へとやって来たのだ。

 

丁度昼食を摂り終えたターレスは酷く機嫌がよく、しかも宇宙でも見かけない-上質な女-に目を細めた。

 

この惑星の空の様に綺麗な水色の長い髪に揃いの美しい瞳・・・痩せすぎてもいない豊満な体つきは白いカットシャツにジーパンがよく似合う

 

まるで生まれたての赤子の様な甘いミルクの様な匂いがするすこぶるいい女の様な、まだ青い少女の様なアンバランスさがまたグッとくる・・・

 

「地球の女ってのは皆こんなにいい女なのかい?」

 

酷く歯の浮く台詞を吐き散らかしながらブルマの右手をとって口付けしようとするのを、悟空とクリリンが素早くブルマをターレスから引き離してジュニアが間に立つのをターレスはクツクツと嗤う

 

お前達が俺を止められると思ってんのかよ

 

そう言われた気がしたが、悟空とクリリンもジュニアも瞳を揺らさずに自分の動きを見逃すまいと見つめているのが愉快に思い、ターレスの気紛れが発動した

 

「俺に何か用があるんならサッサと言いな。」

 

今なら聞くだけ聞いてやるぞという言葉に、ブルマが口を開いた。

 

「宇宙時代のお兄ちゃんの事を知りたいのよ。」

「お兄ちゃん?」

「あ・・・私はブルマ。孫悟雲・・・あんた達の言うラディッツの妹で悟空とクリリンとも姉妹なのよ。」

 

そう言ったら・・・お兄ちゃんの女扱いされた・・・・

 

真っ赤になったブルマをクックと笑ってラディッツはブルマの頭をポンポンと叩く。

 

今日は飯も美味かったし面白いもんも見れたから遊んでやってもいいか

 

「ならおチビちゃん達、俺と賭けをしないか?」

「賭け?・・・・賭け事は駄目な事なんだぞ!」

「悟空・・・多分この場合はお金の賭け事じゃなくて・・・俺達が何かをしてそれが出来たら情報くれる事であってるか?」

「頭ツルツルのお前の方が冴えてんな。」

「・・・・どうも・・」

 

兄がこいつも同族だからそこまで嫌ってやらないでくれというお願いがあるから悟空とクリリンも嫌だが噛みつかないが、兄に危害を加えた相手をそう直ぐに受け入れろは無理だ。

 

しかし姉の言う通り兄に関して情報を持っている奴が目の前にいるならばと、ジュニアの立会いの下話をしに来てみれば、何やら話がおかしくなってきている様な気がするのだが

 

「なに簡単な事だ、カカロットとクリリンって言ったな・・・お前達の今の気の総量はカカロットが八百、クリリンが六百・・・・三日の間に二人共千を超える事だ。」

「いい!!??・・・・って・・・・其れって難しいんか?」

 

だあ!!

 

さしもの悟空の天然に、ターレスとジュニアまでもを入れた全員がこけた・・・

 

「・・・・・お前分かってなくて俺の言葉に驚いたのかよ・・」

「だってよ・・・戦闘力がって言われてもおらにはよく分かんねえもん・・」

「確かに悟空の言う通り数字で言われてもピンとこないな・・・・」

「まぁ戦闘力を数字で測り始めたのはフリーザ軍が初だしな・・・目安みたいなもんだ。」

「それで、三日で上がるもんなの戦闘力って?」

 

ブルマの問いに、ターレスがにやっと笑う。

 

「そこのジュニアってやつを相手に死に物狂いで三日くらい戦えばカカロットは上がるだろうが、地球人のクリリンは少し難しいな。」

 

だがな、お兄ちゃんを愛してんなら死に物狂いの一つもできるだろうというターレスの言葉に、クリリンも強くなりたい思いがあるので受けようとしたが、はたっとおもいなおしてターレスに問うた。

 

「賭けって事は俺達が成功したら話を聞けるけど、失敗したら俺達は何をするんだ?」

「ほぅ、本当に頭が冴えてんなお前は。」

 

普通のガキは、自分の望みが叶いそうになればそちらばかりに気が行くもんだがというターレスの言葉に、クリリンは絆されかけるがぐっと堪えて失敗した時の事を聞けば

 

「そうだな、お前の過去を弟妹達が知りたがっていたぞとラディッツにばらすかね。」

 

今からこの話を断っても矢張りばらすという言葉に、ブルマ達は青褪めるのをターレスは面白がりながら内心で一人心地る

 

ネズミの指示でこの地球にいる奴等の底上げは、存外ラディッツを餌にすればお手軽にできるかもしれないと・・・・何を考えてやがるのかは知らないが、フリーザをぶっ殺すほど強くなってくれれば俺は万々歳だがな

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