俺は逃げるぞッツ!!!ドクタァァァアッツ!!!   作:Orpheus@失踪主

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(ランキングに入ってたので)初投稿です。


ブレイズから逃げたい

 

ロドスアイランドの訓練室。そこで一人。アポカリプス、彼は剣を振り、異色の音をたてながら人に似たダミーを叩き続ける。

 

名を【ジャスティティア】。そう呼んでいる大剣は剣と言うには平で斬り込むような鋭さの無いただ包帯を巻いた板にしか見えないがそれが、彼が「エリートオペレーター」と呼ばれる程の力を持つ理由でもあった。

青色の衝撃波がバチバチと音を立てながらそのダミーが砕けて行く。

「PALE」それが彼のアーツと反応し生み出される「死の属性」。当たれば精神を喰らい、肉体も削り取られる。「PALE」を連鎖的に衝撃波として生み出すことができる武器、それが「ジャスティティア」と言う武器の本質であった。

 

「……」

 

ただ、息切れする事無くそのダミーを見つめる。焼き爛れた様な跡が残る頑丈なカカシに彼は敵を妄想して殴る。

頭の中のイメージは、「バケモノ」。彼が過去に遭遇してトラウマとなった理由にもなった一つの「生命体」。目の前に映るは不可視の攻撃、状態不明。常人では理解し合えない最強の生物。

 

避ける。触手の様な腕が前、後ろ、横から幾度もなく飛び交う。

だけども冷静に避けて行く。多少の被弾を考えながらもその動きは効率しか求めていない、人間性がありつつ絶対の「獣」は無かった。

 

彼は、こうやって1人の時だけ、彼は左目の包帯を外す。

黄色く、3重に丸が写った異形の目を開き、アーツを半分の力で扱う。髪には左目と同じような目が開き始めて、ダミーの周りには暗闇が生まれ、辺りは亜空に染まる。

簡易的だが、彼が本気を出せる「条件」を作り出すその暗闇は霧のように微かに薄らと消える灯火のようで儚い。

 

そして、動き出すのだ。瞬間移動する様に動くその動きはとあるゲームの動きと似ていた。

 

 

 

一 瞬━━━━━━━━千 撃

 

 

 

ジャスティティアが放つ青い衝撃波はドス黒い赤に変わり、その振り下ろした剣はイメージの「バケモノ」を切り裂く。その斬撃は地面を斬り上げる。一瞬で千撃もの斬撃を与える技は、(イカズチ)が走るように赤い衝撃波が爆発して、ダミーは粉々になったのであった。

 

「ふぅ……まだまだだな…【黄昏】を解放するまでの強さなら何度も(なぐ)れば良いか」

 

まだ彼は高みを目指す。だが、強者としてでは無い。

彼はただこの会社から逃げ出す為にやっているのだと勘違いしないで欲しい。

 

 


 

 

やぁ、アポカリプスだ。今日の一日の鍛錬を終えて、やる事がある。この俺は実は単数攻撃小隊の隊長でもある為、部下を持っている。ちなみに任命したのはCEO(アーミア)さんなんだけど…期待値高すぎんか?いや、これは俺を逃がさないと防衛網を作り始めて居るだけだ……許さんぞロドスアイランドめッ!!

 

まぁ、そんな事は良いんだけど。

 

「ん、来たか」

 

訓練所にロドスアイランドの正装を纏い、しっかりと支給された装備を付けた新米さんら約30名が揃う。

まぁ実際は俺がしごきまくった奴らが半割だけど基本的にロドスアイランドのオペレーターとしての見習いも居るから実質的に新兵が揃った小隊でもある。つまり、教官たちが数的に見れない者たちを俺が請け負う様な場所だ。

 

「隊長。新米10人、前衛隊6人、防衛隊5人、先鋒隊3人、偵察隊5名計29人、集まりましたッ!!」

 

「よし、予定時間より5分早く集合したな。全員、整列しろ」

 

ふぅ、慣れたもんだけど少し緊張するな……いや、やっぱ凄く緊張するわ。

うちの副隊長くんが何時もこうやって集まるとちゃんと人数確認して報告してきてくれるんだが、結成当初はそんな事無かったのにある日を境にこうやってちゃんと報告する様になった子だ。こうやって言ってくれると俺の気も締まる。

 

「今日は新しくうちの小隊に可愛い子羊共が入ってきた。いきなり小隊に配属されて困惑してると思うが勘違いするなよ?お前らは「外れ枠」に当たった思ってくれ。今日からお前らに生きる術を教える事になった隊長の「アポカリプス」だ。よろしく頼む。さて、この小隊では主にルールが3つある。1つ、「5分前には到着する事」2つ、「他人と比べるな」3つ、「何がなんでも生き残れ」。この3つを覚えろ、忘れたら先輩らに教えて貰え。それじゃ、各小隊の端末にやる事を書いておいた。後で確認しろ、それじゃ。……スゥ…訓練開始ッ!!

 

そう馬鹿でかい声で言うと一瞬新米がビクッとするがさっさと移動を始めるが、前から居るオペレーター達はその発言したら行動は早かった。

 

ちなみにこの小隊の方針は「教えられた事は他に教えろ」と言う感じにとっている。俺が教えた事は、後輩達に伝えて行く。また、伝えたら次は他の事を伝える。「Meme」と呼ばれる認識が(ひろ)がるよう、まぁ伝言ゲームって感じかな、正しい線からズレて新たな新しい線を発見すr。

 

 

 

……待って。今凄い嫌な予感がしたんだけど。身の毛がよだつほどに今凄く本当に凄い鳥肌が立ち上ったんだけど。

いや、()()は今日は別の任務のはず。絶対に居ないはずなんだ。なのにヤツの声が聞こえた。おかしい聞き間違えか?

いや、今聞き馴染みのあるあの声だ。間違いない俺の感がそう囁いているッ!!間違いないヤツがッツ!!今ッ!!後ろにツ!!いr

 

「な〜に考えてるの?」

 

「*【森】スラング*ッツ!!」

 

振り向こうとした時、耳元で聴こえる無駄に良い声が俺に襲いかかると同時に【森】で言うFワード寄りの暴言を吐きながらすぐさま退避する。極限まで鋭くさせた感覚から繰り出す身の置き方……俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

「いつ帰ってきたチェーンソー野郎……」

 

「も〜!アポカリプス、そんな酷いこと言わなくても!!」

 

そうぷんぷんとちょっと可愛らしくふざけて怒るこのチェーンソー野郎こと、俺と同じロドスのエリートオペレーターとして活動する「ブレイズ」……こいつが諸悪の根源にして俺がロドスを辞めたい理由である。

 

「*龍門スラング*。いいから、さっさと報告して来い。今帰って速攻で来たんだろお前」

 

「まぁまぁ、報告は済ませたよ!それにちゃんと仕事終わらしてこうやって帰ってきたんだから!ね?」

 

純粋な馬鹿で、やること全てむちゃくちゃで、何故か強襲担当オペレーターで、頭がイカレテヤガル(棒)。支配の悪魔でさえも支配できないほどに無理を可能に変えて行く「大バカ野郎」だ。

 

そんな彼女は何故か俺にまとわりつく。理由は知らないが、いつの間にか居て厄介事を起こしてどっかに行く。ロスモンティスに変な事教えては、俺がそれについて説明したり、いつの間にか部屋で本読んで、冷蔵庫に入ってる物を貪る……セキュリティガバガバすぎてキレそう()

 

だから私は決意したのだ。かの邪智暴虐たるロドスアイランドから脱するとおのれブレイズッ!!許さんっ!!

 

だがしかし、ヤツに効く呪文が1つある。

 

「そうか、なら聞くがそう言えば冷蔵庫に入ってた、プリン、アイス、モナカ……一体誰が食ったんだ……?なぁ……ブレイズ?」

 

「……」シランプリ

 

「シラを切るな大バカ野郎。太るぞ」

 

「アイテッ!!」

 

今さっき言ったが、こいつは何時からか知らないが俺の部屋に貪り喰うように現れては部屋にある冷蔵庫からお菓子を取っていく。

まぁこいつでは無い可能性は多いにあるが、大半はブレイズが持っていく事を知ってるからな。デコピン一発で済ましてやる。

 

「イタタァ…乙女に向かって暴力とか太るとか言っちゃダメなんだよ!?」

 

「うるせぇ、チェーンソーにゃんこ野郎。なら俺の部屋あるお菓子食うんじゃねぇよ」

 

「美味いのが悪い!!」

 

そう言って何度もガミガミ言い続けるのだ。周りからは仲が良いと思っているが全くそんなことない。

しっかしこいつが何故俺に張り付いてくるのかよく分からん。

こいつはエリートオペレーターになる前からの付き合いだが……ふ〜む。まぁいい。

 

「はいはい。ほら、要件は何だ?こっちは訓練中だぞ」

 

そう質問するがまぁ大体帰ってくる答えは決まっている。

 

「あ〜、組手して欲しいんだけど……ダメ?」

 

 


 

私はこの人にいつも勝てない。

 

そう何時も思っていても私は貴方に何度も闘いを挑み続ける。理由はただ「貴方に憧れた」それだけ。

どんなに他の人が私がエリートオペレーターに成れないと否定しても、どんなに無駄な努力と蔑まれても、あの人だけは私を否定しなかった。それだけじゃない、エリートオペレーターとしての知識を何度も何度もくれたのだ。

 

「はァ……はァ……」

 

私が使うチェーンソーとアーツを利用してもあの人アポカリプスが使う【力】には遠すぎるほど力が及ばない。

そう訓練室の床に叩きのされながらそう思う。私が蛍のような火の粉なら、あの人は全てを焼き尽くすほどの太陽。それほどアポカリプスは眩しくて、尊敬する。

 

だから隣に行きたい。横に並びたい。そんな思いが私の中で鼓動と共に加速する。

 

だけど、あの人に憧れた人は沢山いる。どっかのバウンティーハンターも、ペンギン急便の奴もみんな色目で見てるんだ。それでも私はあの人に追いついて抜かしてやろうと思う。

 

そんな気持ちを知らずにロドスアイランドから退職しようとしてたのは堪忍袋の尾がキレそうだった。だけど取り消してくれてよかった…わざわざ直談判しに行かなくても良かったよ。

 

「アーツの使いが上手くなったけどまだまだだな、そのアーツの特性を理解してない。もっと勉強してみろ、その力で俺の包帯を焼き切る勢いでそのチェンソーを振り回してみろ。そんな遅い動きじゃいつまで経っても追い付けれねぇぞ」

 

ああ、やっぱり眩しい。

倒れた私を起こす様に手を差し伸べくれるアポカリプス。

だから私は惹かれたんだ。 だからだから……

 

 

絶対に逃がさない。

 

 

絶対に勝ってやるんだ。

 

 

 

 

 

少女の熱き思いは何時からかとても熱くなってしまった。それを冷やす様に彼に今日も闘いを挑み続ける。それが1番彼に近ずき、必ず彼を超える事が出来ると、横に歩くことができると信じて熱を纏う。その心臓が焼き切れたとしても。

 

 




【あとがき】

ランキング……?な、何を言っているんだ。こんな時々駄文が生えるような小説がランキング入りする訳ないだr
いや、本当に入ってましたね……えぇ....(困惑)
読んでくださっている皆さん…ありがとうございます。
書いている本人が1番度肝を抜かれましたね。

さて、ここからがマグマなんですっ!(棒筋肉)
この作品に出てくるアポカリプスくんが原作ストーリーに出てきたらどんな感じかな〜と言う番外編として書いておりますのでそちらを楽しみにしてもらいながら他のキャラも書いて行こうかなと、思います。

感想、誤字報告、高評価などありがとうございます……皆さんが色んな考察してくれてあ〜なるほどと思える様な物まで、作者本人が楽しみながら書いておりますので、これからも呼んでもらえると幸いです。

(ps.ここに黒いうさぎさんに連れてかれたドクター兄貴に敬礼を評します。)
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