ONE PIECE 〜夢幻の炎〜   作:ワンピース 夢幻の炎

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ルフィの夢

 

 

 

目が覚めたルフィは、森の中にいた

 

 

「ココは…」

 

 

少し見覚えがあるような森の中、記憶を辿り思い出そうとするが思い出せない

 

 

『どうした?ルフィ?』

 

 

不意に後ろから声をかけられる

振り向くと、鉄パイプを持った男が獲物を手にとり現れた

ルフィの義理の兄であるサボだ

 

 

『獲物が取れなきゃ、晩飯は無しだぞ』

 

 

笑いながらサボは自分の撮ったウサギを見せつける

 

 

そうだ

今、晩飯のおかずになる物を探していたのだ

それで、獲物を探しに森に入ったのだ

 

「まだ、コレから見つけるところだ!

サボこそ、そんな小っさいので勝つつもりか?」

 

 

ルフィは、笑いながらサボの獲物が小さいことをバカにする

 

 

「フッ

そうか…

じゃあ、頑張れよ」

 

 

そう言ってまた、サボは森の方へと歩き出した

 

 

その瞬間、森の一部から火の手が上がる

 

 

「うわっ!

なんだ⁉︎火事かっ⁉︎」

 

 

ルフィは驚く

しかし、サボは慌てる事なくその火の手が上がった方向を見る

そして、ため息を吐きながら帽子を抑え呟く

 

 

「あの馬鹿…」

 

燃え盛る炎の中から丸焼けになった大きな猪を引きずり現れたのは、もう1人の兄だった

 

 

「エースッ‼︎

コレ、お前が取ったのか⁉︎」

 

 

ルフィはエースに駆け寄り、丸焼けの大きな猪をみてヨダレを垂らす

 

 

「おい、エース!

森の中で、メラメラを使うなんて危ないだろっ!」

 

 

注意をしながらサボもエースの元へと歩いてきた

 

 

「今日の晩飯勝負はオレの勝ちだな…」

 

 

エースは、空手のルフィと小さいウサギを持ったサボを見て勝ち誇り笑みを浮かべた

 

 

その言葉に2人はムッとした反応を示す

 

 

「「まだ、勝負は終わってねぇ‼︎」」

 

 

サボとルフィは、それぞれ別の方向に獲物を探しに走っていった

 

 

エースは、その場に座り込み早くしろよと大きな声で2人を急がせた

 

「くっそー!

負けねぇぞー

2人よりももっと大きな獲物を見つけてやる!」

 

 

ルフィは、エースの猪よりも大きな獲物を見つける為にドンドン森の奥へと走っていった

 

 

「うわっ!」

 

 

地面にくぼみが出来ていて、そこに足を引っ掛けて転んでしまった

 

 

「何だぁ?」

 

 

自分がつまずいたくぼみを確認する

それは大きな足跡だった

 

 

「コイツはでっかいぞ!

エースよりもでっかい獲物の足跡だ!

よーし!1番でかい獲物を捕まえてやる‼︎」

 

 

ルフィは、その足跡の続く方へと進んでいった

 

森を進むとルフィは1人の少女を見つけ足を止める

 

 

「ん?

おいっ!

こんな森の中にいると危ねぇぞ

奥に行くと猛獣達がいっぱいいるからな」

 

 

少女に危険を知らせると、その少女は涙目になりながらルフィに近づき助けを乞う

 

 

『勝手な事を言っているのはわかっています!

私を助けてください!』

 

 

急に助けを求められ、ルフィは困惑するが放っておくわけにもいかず話を聞くことにした

 

 

「助けてくれって、どうしたんだ?

っていうか、まず誰だ?

俺の事知ってんのか?」

 

 

とりあえず気になった事をルフィは尋ねる

 

 

『私の名前はリーム

あなたはルフィさんですよね?

コビーさんから聞きました』

 

 

コビーの名前を聞きルフィは笑顔になる

 

「なんだ⁉︎

コビーの友達かぁ!」

 

 

コビーの知り合いと聞き、ルフィは満面の笑みでリームの話に耳を傾ける

 

 

リームは事の経緯を話す

自分の故郷を人質に取られスリープの手伝いをさせられている事、麦わらの一味やコビーとの事、ココがルフィの夢の中である事、そして今ルフィが捕まり処刑をさせられそうになっている事、それを助けようとみんなが動いている事

 

 

一通りの話を聞き、納得したように「そっか…」と一言呟きルフィは真剣な顔つきをした

 

 

リームは驚いていた

確かに助けて欲しいのは事実だし、話した事にウソはない

しかし、出会ってすぐの人間の話をここまで信用するものなのか、と

ましてや、無理矢理手伝わされている日々のリームに取って他人を信じる事などそうそうできるものではなかった

その疑問をルフィにぶつける

 

 

『私の話…

信じてくれるんですか?』

 

 

その言葉にルフィは逆に質問する

 

 

「じゃあ、ウソなのか?」

 

 

真っ直ぐな表情でルフィに聞き返されたリームは歯切れを悪くしながらそうではないと答える

 

「じゃあ、いいじゃねぇか!

助けて欲しいんだろ?

コビーや、ゾロたちが助けるって決めたんなら、俺も助けてやる!」

 

 

その言葉を聞き、リームはルフィに駆け寄り涙を流しながら何度もありがとうと伝えた

 

 

ルフィは、そんなリームの頭に手を置きココが夢の世界だと言う事を思い出す

 

 

「なぁ、リーム…

ココが俺の夢の中って言ったよな…

じゃあ、さっきのエースはやっぱり…」

 

 

当然、現実でのエースは2年前に死んでいる

夢の中だと伝えられたルフィは、その時点で全てを思い出していた

さっきのエースは夢の住人だと

それを事実として受け入れたルフィは、少しだけ寂しそうな顔をした

リームは、その意味を何となく理解し、リームも少し寂しい顔をした

 

しかしすぐにルフィは気持ちを切り替えた

 

 

「よし!

まずはここから出なきゃな

どうやったら出れるんだ?」

 

リームに脱出方法を尋ねる

 

『どこかに、出口の鍵になるものがあるはず…

あ、でもルフィさんはもう夢だと認識してるから、外から起こしてもらっても出られるはず…』

 

「じゃあ、まずはその鍵ってのをさがすか」

 

2人は森の中を探す事にした

 

丁度その頃、ルフィの夢に侵入した者がいた

 

 

 

森の中を探していると遠くからエースの声が聞こえた

 

「おーい

まだかぁー?」

 

ルフィはその声を聞き、エースとサボの存在を思い出す

2人が夢の中の存在なら何か知っているかもと来た道を戻ることにした

 

「そのスリープってヤツは強いのか?」

 

「わかりません…

いつも海賊を捕まえる時は私の"ユメユメの実"の能力で捕まえているので本当に戦っている所を見た事はありません

でも、"悪魔の実"の能力者で動物(ゾオン)系幻獣種"バクバクの実"の能力者なんです」

 

「"バクバクの実"前にそんな奴いた気がするけどなぁ…?」

 

リームとスリープの話を聞きながら戻っているとサボが合流した

 

サボはエースよりも大きな猪を引きずっていた

 

「ん?

なんだ?その子は?」

 

ルフィの横を歩くリームの姿を見てサボは尋ねた

 

「あぁ

コイツはリーム

海軍から逃げたくて、助けを探してるんだ」

 

サボは海軍からという言葉で、状況を少し把握する

海軍だから市民の味方かと言うとそう言うわけではない

かつてのモーガンやネズミなど支部の大佐が市民達を圧迫したり、海賊と組んだりなど権力や金を求める事によって本来の目的を逸脱した海兵もいるのがわかっているから

それの中枢が世界政府であり、それに対抗する為の組織が革命軍である

その参謀のサボは、そういった人々を見てきたからだ

 

「そうか…

大変だったな…」

 

サボはしゃがみ込みリームに目線を合わせ、優しい笑顔をリームに向けながら頭にポンと手を置いた

その手から優しさを感じたリームは、俯きながら少し笑顔になった

 

まずはエースと合流する為に3人は森を歩いた

 

エースとも合流し、ルフィとリームから話を聞く

今いるエースとサボが夢の存在である事も含めて

その事を伝えられた2人は、一瞬だけ戸惑った表情を見せたが、2人ともまるでイタズラを楽しむ子供のように笑いだした

 

「ココが夢なら、やりたいようにやっていいんだよな?」

 

「そう言う事だな」

 

エースが尋ねるように話すとサボもそれに賛同する

どうやら、2人とも同じ様な事を考えていたようでニヤニヤし始める

 

「リームって言ったか?」

 

『………

あ、はい…』

 

話を聞いて笑い合う2人を不思議に思い、少しボーっとしていたリームがエースに呼ばれ少し遅れて返事をする

 

「ココがルフィの夢って事は、ルフィが夢だと認識していればある程度思った事ができるんじゃないのか?」

 

『どうでしょう?

こう言った事は初めてなので…』

 

リームは困惑する

夢の中で本人に夢だと伝えた事も初めてだし、夢の存在が夢だと認識して行動する事も初めてだからだ

 

「おいルフィ

酒を出せよ」

 

エースがルフィに言った

が、言われたルフィは訳がわからず首を傾げている

そこをサボがフォローする

 

「ココがお前の夢なら、お前が考えた事が起きるんじゃないかって話だ

ルフィが酒や食い物をイメージすれば出てくるんじゃないかって事だよ」

 

サボの話を聞いてようやくルフィは理解をした

 

「そう言う事かぁ!

よし!やってみる」

 

そう言ったルフィは目をつむり

酒、酒と呟きながらお酒をイメージする

すると、目の前にポンと一本の酒瓶と盃が3つ現れた

 

出てきた1本の酒瓶を見て、4人はキョトンとした

もっと沢山の瓶瓶や、酒樽が出てくるものだと思っていたのだろう

 

「あれ?」

 

1番驚いたのはルフィだった

久しぶりに会う兄弟、それこそエースは2年前に死んでいる

そんなメンツでやろうとする宴は、盛大にやろうとイメージしたつもりだった

 

出てきた1本だけの酒瓶を持ってエースが不満をもらす

 

「おいっ!ルフィ‼︎

コレっぽっちしか出さねぇつもりか?」

 

首を横にかたむけながらルフィもその酒瓶を見る

 

「おっかしぃなぁ…」

 

その様子を見ていたサボは酒瓶を見て1人こっそり笑みをうかべた

ちなみに、リームは完全に蚊帳の外である

3人の動向を眺めている

 

揉めている2人の姿に、笑いを堪えられなくなったサボはついに吹き出してしまう

 

「ぶはっ!」

 

エースとルフィは吹き出したサボを見る

2人の視線を受けてサボはエースに近づき酒瓶をエースの手から取る

 

そして、その酒瓶を2人に見せつけながら説明を始める

 

「おいおい2人共…

よく見ろよこの酒瓶を

思い出さないか?」

 

そして一緒に出てきた盃を2人にそれぞれ渡し言葉を続ける

 

「この酒は、あの日ダダンのところから盗ってきた酒だろう?

俺達が飲むのにこれ以上ふさわしい酒は無いんじゃないか?

ルフィも心の奥ではそう思っていたのさ…

だからコレが出てきた」

 

サボは優しく笑った

 

サボの言葉に2人も納得して、自然と2人は笑顔になり、盃を受け取った

 

サボは2人の盃に酒を注ぎながらリームを見る

 

「急いでいるとは思うが、やらせてもえるか?」

 

リームはサボの言葉に小さくうなずく

うなずいたリームを見てサボはルフィにリームの飲み物も用意させる

 

ルフィは、リンゴジュースをイメージしてリームに渡した

 

4人は輪になって向かい合うと、サボが音頭をとる

 

「ココはルフィの夢の中だが、俺達3人が再び出会えてこうして酒を飲むことが出来た

それは、リーム…

君のおかげだ

ありがとう…」

 

ルフィもリームにお礼を言う

 

「そうだな…

ありがとうリーム」

 

エースは3人に笑顔を向ける

 

『私は…

別に…』

 

3人にお礼を言われたが、自分の望みを叶える為だけに動いたリームは、罪悪感のようなモノを感じて暗い顔をする

 

その顔をみてエースがフォローする

 

「本来なら、俺はこいつらとはもう会えないはずだった…

サボに至ってはとっくの昔に死んじまったと思っていたしな」

 

確かにと、サボもルフィもクスリと笑う

 

「だから、そんな顔はしなくていい…

コイツらに会えた

それだけで俺は充分だ…」

 

それを聞いたリームは少しだけ顔を明るくした

 

4人は盃とグラスを掲げて乾杯のポーズを取った

 

「「「乾杯‼︎!」」」

『か、かんぱい』

 

4人は現実の事を少しだけ忘れて、宴を開いた

 

飲み物は、ルフィが新たにイメージして出したお酒

食べ物は、エースとサボが取ってきた獲物をメラメラの炎で焼いたもの

 

「うめぇなこの肉」

 

「あっ!

おいっ!エースっ!

それ、俺が食べようと思ってた肉だぞ」

 

「早い者勝ちだ

それに、この肉は俺が取ってきたモノだしな」

 

「それを言うなら、エースが今持ってる肉は俺が取ってきたヤツだから俺が食べる」

 

沢山ある肉を、奪い合いながら頬張る3人

時には人が食べようとしている肉を相手の手から奪ってまで食べたり

言葉を聞くだけなら完全に喧嘩をしている様にさえ思える

それでも、安心して見ていられるのは、3人が3人とも怒りながらもその顔に優しさが見えるせいだろう

 

いつの間にかリームは笑っていた

何年ぶりだろうこんなに笑うのは

涙を流してまで笑ってしまっていた

現実の世界ではまだ何も解決していない

しかし、そんな事を忘れてしまう程楽しんでいた

 

そんな4人に近づく人影がいた

 

 

 

「あらぁ?

楽しそうな声が聞こえると思ったら

麦ちゃんじゃなぁい?

お久しぶりネぃ!!」

 

木の影から現れたのは、ベンサム

通称Mr.2ボンクレーだった

 

4人はポカンとしていたが、ルフィだけは少し間を置いて違う反応を見せた

それこそ、サボと再開した時の様に涙を流した

 

「ボ、ボ、ボ…

ボンちゃ〜〜〜〜ん‼︎」

 

「麦ちゃ〜〜〜〜ん‼︎」

 

ポカンとする3人を他所に、2人は抱き合い涙を流し再会を喜んだ

 

「おい、ルフィ

誰だ?ソイツは?」

 

さすがにエースが尋ねる

 

涙を拭い鼻水をすすり、ルフィは3人に説明する

 

「そうか…

アンタがルフィを…」

 

エースは自分の救出の時に、命懸けでルフィの力になってくれた事に感謝をした

 

「ありがとう!!」

 

エースは、座ったままではあるがこれ以上に無いくらい頭を下げてお礼を言った

傍目には、土下座の形にも見えなくも無い

サボも帽子を取り、頭を下げた

 

「もう、やめてちょうだい

アチシは、自分の思った事をしたまでよ

ダチの為よ!!」

 

2人に頭を下げられ、気恥ずかしくなったベンサムは頭を上げる様に言った

 

「トコロで、アチシも混ぜてもらっていいかしら?」

 

「「「もちろんだ‼︎」」」

 

ルフィ、エース、サボの声が揃い

ベンサムも盃を受け取り一緒に酒を飲んだ

 

「友情の名の下に…」

「「「かんぱーい‼︎!」」」

 

「なぁ、ボンちゃん

ココ俺の夢の中らしいんだけどよ、なんでボンちゃんもいるんだ?

やっぱりボンちゃんも俺の夢の存在なのか?

やっぱりあの時…」

 

ルフィが酒を注ぎながら、ベンサムに尋ねる

 

「知〜らないわよ〜う!

アヤフヤねぃん

でもね麦ちゃん、コレだけは覚えておいてちょ〜だい!

オカマに不可能は無いのよぉ〜ん‼︎

ガ〜ハッハッハッハッハ〜‼︎」

 

「アンタ、面白ぇな」

 

ベンサムの言葉を聞き、エースが笑いながら酒を注ぎにきた

が、先ほどルフィが注いだばかりなので溢れてしまっている

そんな姿を見て、サボとリームは笑いだす

 

しばらく宴を楽しんでいた5人だが、その輪を乱すものが現れる

 

『よぉ

リーム…

随分とゴキゲンじゃあねぇか…』

 

その声を聞いた瞬間にリームは怯える

 

リーム以外の4人がその声の方を見ると木の影から、見事なリーゼントがニョキッと出ていた

そして、ゆっくりと全身を現す

木の影から現れた男はスリープ中将だった

 

怯えたリームは、スリープの方へ顔を向ける

 

『ス、スリープ…さん』

 

名前を呼ばれたスリープはニヤリと笑う

 

「コイツがスリープ?」

 

スリープの名前を聞き、ルフィが拳を構える

その姿を見て、エース、サボ、ベンサムも構える

スリープはその4人を見ても、全く物怖じする事なく不敵な笑いを浮かべる

 

一方、リームは視線を落としたまま震えている

ルフィは、そんなリームを見て少し移動するそして、スリープとリームの間に立つ

リームは落としていた視線の中に入ってきたルフィの足を見て、ようやく視線を上げる

視線を上げて見えたルフィの背中に少しの安心感を感じて、ようやく震えが治る

 

『麦わら、火拳、革命軍参謀、………

大物揃いじゃあねぇか』

 

スリープは順に品定めをする様に視線をずらしながら相手を確認する

視線を受けたが何も言われなかった事にベンサムが反応する

 

「ボン・クレーよ‼︎

ニューカマーランドの新女王よ‼︎」

 

ベンサムは、自らの肩書きを名乗るがスリープはその言葉を無視してルフィ、エース、サボを見る

そして自慢のリーゼントを掻き上げ気合を入れた

 

ルフィ達3人は黙ったまま睨み返す

 

『中々のガンたれてくんじゃねぇか

上等だ!

男は黙って、タイマン一本

かかって来いやぁっ‼︎』

 

スリープの言葉を皮切りに、ルフィが飛び出す

 

が、それを止めたのは2人の兄

2人の兄は間を抜けようとしたルフィをそれぞれ片手を出し行動を止める

そして、エースは視線をスリープから外す事なくルフィ達の前に立つ

サボは、半身をスリープに構えリームの横まで移動して、ルフィとリームに声をかける

 

「ココは、俺たちに任せろ

ルフィはリームを連れて、早く夢から出るんだ!!」

 

その言葉を聞きルフィは強くうなずく

 

「アチシも手伝うわよ〜」

 

エースの横にベンサムも構える

 

それぞれ、意思が固まったのを感じエースがルフィに言葉をかける

 

「ルフィ…

お前は…俺達が…」

 

しかし途中でエースは言葉を止める

今更死んだはずの自分が偉そうに何を言うのかと考えてしまった

 

言葉を止めたエースを見てサボはエースを少し煽る

 

「どうした?エース…

ビビってんのか?」

 

「馬鹿!

そんなんじゃ……」

 

エースの言葉はだんだん小さくなっていき、最後は少しモゴモゴしていた

サボもエースの考えていることがなんとなくわかる

 

「エース

言葉が届くのは会えている時だけだ

思いや意思はいろんな形で伝えることができるかもしれない

だが、お前の言葉は

今ルフィと合っている今のお前にしか、伝える事が出来ないんだ」

 

その言葉を聞いたエースは視線こそスリープから外さなかったが

口元に笑みを浮かべルフィに言葉をかける

 

「ルフィ、どれだけたってもお前は変わらねぇな

だが、それでいいっ‼︎

お前は、お前のままで行け!

変わることなく突き進め‼︎

あの日、お前の語った夢を俺たちは大声で笑った…

未だ変わることのない夢への道

海賊王のその先へっ!!!

その為の道…

お前達の道は俺達が作る‼︎」

 

エースの言葉を聞きサボも笑顔になる

 

「そう言うことだ

行け!ルフィ‼︎」

 

2人の言葉を聞き、ルフィはベンサムに顔を向ける

 

「ボンちゃん‼︎」

 

ルフィが名前を呼ぶとベンサムは手をルフィに向けて、言葉を止める

 

「麦ちゃん、アチシ達は

また、会えるから…

別れの言葉は必要はナッスィング‼︎

ただ、1つ…再開の誓いを」

 

親指を立てて、ベンサムは満面の笑みをルフィに向けた

 

ポン…ポン…ポン…

 

ポンポンポンポンポンポンポン

 

 

 

再開する日を夢に見て

 

再び出会うは友の夢

 

2人の兄が火の華咲かせ

 

友の行く道照らし出す

 

互いの行く道違えども

 

ただひたすらに突き進め

 

いずれ交わる道で待つ

 

その道こそが『オカマ道』‼︎

 

 

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