ONE PIECE 〜夢幻の炎〜   作:ワンピース 夢幻の炎

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2つの炎

処刑の準備が始まる少し前…ルフィの夢の中

 

エースとサボとベンサムに助けられ、ルフィとリームは夢の出口を探していた

 

「くっそ〜

どうやったら出られるんだ?」

 

リームは走り続けて息を切らしている

 

「なぁ、リーム

お前はどうやって夢に出たり、はいったりしてんだ?」

 

問われたリームは改めて自分がどうやっていたのか考える

 

「………」

 

今まで普通にやっていたが問われてみるとどうしていたか分からない

 

「入る時は夢の存在を感じられるんだけど…

出る時は…」

 

『はーはっはっはっはっはー‼︎』

 

リームが足を止めて考えていると、森の方からスリープの笑い声がした

 

「アイツか⁉︎」

 

ルフィはリームを抱き抱えて走り出す

 

 

 

「逃〜がさないわよぅっっっ‼︎」

 

ボロボロのベンサムが蹴りを放つが、スリープはまるで黄猿のように(かわ)

 

「アンッ‼︎ドゥッ‼︎オラァッ‼︎」

 

ベンサムの攻撃をことごとく(かわ)

その度に、影の様に揺らぐ獣の手で反撃をする

 

ベンサムは反撃を受ける度に傷が増えていき、全身傷だらけで満身創痍だった

 

『はっはー

無駄だっ()ってんだろーがよぉ

夢ン中で俺に勝てるヤツなんていた時ねぇんだよぉ‼︎』

 

そう言って、ベンサムに最後の一撃を放つ

 

腹部に強烈なパンチを喰らいベンサムは吹っ飛び倒れる

 

「…麦ちゃ…ん」

 

『さぁ、次はどっちだぁ⁉︎

また、一緒に来てもいいゼ?』

 

3人がかりで足止めをしていたが!遂にベンサムが倒れてしまいエースとサボの2人になる

夢の中のせいか、炎は使えても覇気が影響せず自然(ロギア)の様に(かわ)すスリープを捕らえられない

 

「エース、気をつけろよ?

さっきのオカマちゃんの感じだと、攻撃を受ける度に見た目以上のダメージが見えた

恐らく、ヤツの能力だろう

しかも"覇気"も通じない

夢である俺達には分が悪いのかもしれない…」

 

分かっているとサボに告げエースはスリープに向かって走り出す

 

「火拳ー‼︎」

 

エースの右手から炎の拳が放たれる

しかし、この攻撃に対しスリープは避ける素振りも見せずにエースの攻撃を待ち受ける

エースの炎が近づいたところでスリープは大きく口を開けた

すると、エースの炎が全てスリープに食べられてしまった

 

『なかなか良い(モン)持ってんじゃねぇか‼︎

お返しだっ‼︎』

 

そう言ってスリープは右拳を振り抜く

するとスリープの右拳から炎の拳が放たれた

 

「「何っ⁉︎」」

 

突如放たれた炎にエースとサボは驚き

一瞬判断を迷い、放たれた炎がエースの左腕に当たる

 

『火拳〜!ってかぁ?』

 

スリープはいやらしい笑いをする

 

「俺の…技を?」

 

エースは左腕を抑えながら今起きた事を理解しようとする

しかし、考える時間を与えずにスリープがパンチの連撃を繰り出す

 

片手では捌ききれず、いくつか拳をくらう

スリープの拳を受けると、エースは身体に違和感を覚える

体力がどんどん奪われる様な感覚

 

「これは…」

 

疲労が身体を(むしば)んでいく

体力が奪われる様な…

それに伴い、避けようとしても身体の動きがついてこなくなり

身体の傷は増えていく

 

(ダセェな…

現実でも助けに来てくれたのに命を落とし、今度は夢の中でさえ、満足にアイツの盾になる事も出来ねぇのか…)

 

エースが力を抜いた瞬間

その隙をスリープは見逃さない

止めを刺そうと腕を振りかぶる

 

『お(しめ)えだよぉ』

 

「火拳ー‼︎」

 

近づこうとするスリープをサボの火拳が遮る

その攻撃もスリープは光になって避けるかと思いきや、今度は普通に引き下がり避けた

 

『チッ!

もう、お(しめ)ぇか…』

 

ボソリとスリープは呟く

 

「まだっ‼︎

終わらねぇっ‼︎」

 

エースは立ち上がり、全身から炎を作り出し炎の陣を広げる

 

「大炎戒!」

 

その行動を見てサボが飛び出す

持っていた鉄パイプに炎を(まと)わせる

 

炎刃(えんじん)

 

炎の刃を作り出しスリープに切りつける

その攻撃をスリープは両手でさばく

 

『はっ!

まだまだ、楽しませてくれんのかぁ⁉︎』

 

今度は避けようともせず、正面からサボの攻撃を受ける

 

(今度は避けない?

何故だ?)

 

サボは疑問を浮かべながらも攻撃の手を緩めず攻め続ける

攻撃の速度を上げ技を繰り出す

 

V(ブイ)ツイン炎刃(えんじん)!」

 

スリープに向かってV字に2回切り付ける

更に速度を上げて攻撃を続ける

 

V4(ブイフォー)炎刃(えんじん)

 

V(ブイ)6(ろく)炎刃(えんじん)

 

V字の攻撃がスリープを押していく

 

『ヤるじゃねぇか』

 

サボの攻撃がスリープを押し切った

その瞬間を逃す事なく、後ろで構えていたエースが炎を右手に全て集め、大きな炎の球体を作り出す

 

「炎帝‼︎」

 

エースは作り出した炎の球を投げつけた

 

『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』

 

スリープにエースの攻撃が直撃した

エースとサボはスリープから距離を取る

 

「おい、エース大丈夫か?」

 

「まぁな…」

 

しばらく見ているとだんだんと球体が小さくなっていく

すると中から、少し服を焦がしたスリープが現れた

 

「馬鹿な⁉︎

直撃だったはず」

 

驚く2人を見てスリープはまたもいやらしい笑いを浮かべながら答える

 

『だから言っただろう?

夢ン中じゃあ俺には勝てねえよ』

 

スリープは手をプラプラさせ、その後首をコキッと鳴らす。

そして拳を構えたかと思えば(ソル)を使いあっという間に2人と距離をつめエースとサボを吹き飛ばす

 

「「うわぁぁぁぁっ‼︎」」

 

エースとサボは吹き飛ばされそれぞれ木にぶつかる

立ちあがろうにも力が入らない

 

(しま)いだな?

ボチボチ楽しめたぜ?

じゃあな』

 

そう言ってスリープはルフィ達を追って消えた

 

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