ONE PIECE 〜夢幻の炎〜   作:ワンピース 夢幻の炎

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"夢"のチカラ

ルフィがリームを抱え森を走っていると少し開けた場所に出た

 

「ココは…」

 

ルフィはなんとなく見覚えがある

レイリーと修行をした時に"麦わら帽子"を置いておいた場所だ

 

並んでいる石柱の1つに"麦わら帽子"が乗せられている

リームを降ろしルフィはその"麦わら帽子"を手に取る

 

シャンクスとの思い出が蘇る

 

「この帽子を…

お前に預ける

いつかきっと返しに来い

立派な海賊になって…」

 

 

シャンクスの言葉を思い出し

兄や友を犠牲にしてまで逃げ出した事を考えると悔しさが込み上げてきた

たとえ、3人に言われた事が正しくとも、3人が夢の存在であろうとも

自分のやりたい事をやる

そんな自由こそが海賊であるはず

仲間を傷つけられて、仲間を犠牲にして良いはずがない

 

「リーム…

お前は先に外に出ろ

俺は、アイツをぶっ飛ばす!」

 

ルフィの言葉に驚き、リームは反論する

 

「そんなの無理ですよ!

スリープに夢の中では…」

 

「関係ねぇよ

俺がアイツをぶっ飛ばしてやりたいんだ」

 

リームの言葉を遮りルフィは自分の気持ちを伝える

そして、帽子をかぶり振り返る

 

背中越しにリームに行けと伝えて走り出す

 

スリープも剃を使いルフィ達を追っていた

ルフィもスリープに向かって走った為2人の距離は一気に縮まる

 

走りながらお互いの姿を確認し、真っ直ぐに突っ込む

 

「スリーーーーープーーーーー‼︎」

 

『麦わらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎』

 

互いの右拳が互いの頬に当たる

殴られた衝撃で互いに反対方向へ吹っ飛ぶ

 

「効かねぇっ!」

 

そう言ってルフィは直ぐに立ち上がり

拳を横に打ち出し腕から蒸気を上げ

またもスリープに向かって走り出す

 

『手前ぇも良い(モン)持ってんじゃあねぇか!』

 

スリープも頬を撫でながらすぐに立ち上がる

 

「ゴムゴムのー」

 

スリープは腰にある袋から小さな飴玉のような物を取り出し口に入れた

 

「JETピストル!」

 

ルフィの拳がスリープを襲う

その攻撃に対しスリープは両手を前に突き出す

 

『キャンドルウォール!』

 

突如前に作り出された壁によってルフィの攻撃は止められる

 

「今の見たことある気がするな

3のヤツの技にそっくりだ」

 

ルフィは攻撃が防がれたが直ぐに飛び上がり壁を越えて両腕を後ろに伸ばす

 

「ゴムゴムのJETバズーカ!」

 

伸ばされた両腕はヒラリとスリープに交わされる

 

『おいおいおい、お前ぇ喧嘩した時無ぇのかよ?

真っ直ぐばっかし突っ込んできやがってよぉ…』

 

ルフィは"ゴムゴムのJETバズーカ"が交わされてもその後も攻撃を続ける

しかし、スリープはルフィの攻撃を最初こそ受けていたが、段々と(かわ)しはじめていく

 

『ハッハー!

どうしたどうした?

お前ぇの兄貴達はもっとマシだったぜ?』

 

(かわ)しながらスリープは少しずつ反撃をしていき、ルフィには引っ掻き傷が増えていく

 

「くっそー

なんか、チカラが出なくなってる様な…

ハラ減ってきたのかな?」

 

攻撃が当たらなくなり、力が入らないルフィは疑問を口にする

 

『当たり前ぇだろ?

お前ぇは、夢だ

で、俺は夢喰らいのバク

お前ら夢は俺の餌なんだよぉ!』

 

スリープは攻撃するたびに夢の力を刈り取っていた

その為、夢の存在である者は力を奪われる様な感覚になってしまう

 

『ついでにもう1つ、面白ぇ(モン)見せてやんよ』

 

腰の袋からまた1つ球を取り出す

 

『コイツは"夢玉"っ()ってよぉ

コイツを俺が喰うと…』

 

そう言ってスリープは口を大きく開け"夢玉"を食べた

すると口から少し白い息を吐く

 

『ふ〜〜〜〜

アイス(ブロック)

 

スリープは自分の前に氷の塊を作り出し

それをルフィに向かって次々と蹴り飛ばした

 

「青キジの⁉︎」

 

飛ばされる氷の塊を避けながらルフィは驚く

 

「さっきからいろんな能力を使うな

どうなってんだ?」

 

避けるルフィに更にスリープは追い討ちをかける為、地面に手をつき技を繰り出す

 

氷河時代(アイスエイジ)

 

するとスリープを中心にあたり一面が氷に包まれていく

 

『「寒っ‼︎」』

 

『「?」』

 

さすさすさすさすさす

 

ルフィはあまりの寒さに声を上げたが、同じように寒いと聞こえスリープの方を見ると、スリープはもっと寒そうに両腕で体を抱えさすっていた

その姿を見てルフィは思わず

 

「なんだお前、馬鹿か?」

 

馬鹿と言われ、スリープは擦っていた手を止めた

 

『手前ぇ、今"馬鹿"っ()ったか?』

 

余程怒っているのか、額に血管を浮かべながらスリープはルフィに凄む

 

『俺ぁ、"馬鹿"じゃねぇ!

"バク"だっ‼︎』

 

ルフィは頭の上にハテナマークを浮べる

 

「ばく?」

 

『そうだ!バクだっ‼︎』

 

「バクって、何だ?」

 

ルフィの質問にスリープは苛立ちを見せる

 

『さっきも言ったべが!

夢を喰らうバクだっ!』

 

スリープは全身をゆらめく影の獣のように変身させる

 

『俺ぁ、バク

"夢"を喰えば喰うほど

強くなる』

 

スリープは腰の袋から、更に夢玉を3つ取り出し口に入れた

するとスリープの身体が3割増しで大きくなる

 

『夢のチカラは無限だ

だからこそ、リームは俺が使ってやんのが1番なんだよぉ』

 

大きくなったスリープはルフィを見下す

ルフィは真顔になりスリープの言葉を否定する

 

「お前何言ってんだ?

"夢"ってのは自分のチカラで叶えるモンだ

人の"夢"喰って、偽物のチカラで強くなったってそんなのはチカラじゃ無ぇし、自分の"夢"じゃ無ぇ」

 

ルフィの言葉にスリープは反論する

 

『ダボがぁ!

チカラってのぁ使ってナンボだろーが!

俺が有効に使ってやってんだよ

海賊(ゾッキー)なんかが"自由"だ"夢"だなんて言ってんじゃねーぞ

それに、この海じゃあ強ぇヤツが"正義"だぜ?』

 

言い終えると同時にスリープは攻撃に移る

さっきより力も速度も上がり、ルフィはスリープの攻撃に反応できず腹部に一撃を喰らってしまう

 

「ぐっ」

 

アッパー気味に拳が入りルフィの体が宙に浮く

浮いたルフィに更に攻撃を加える

そして最後にルフィの胸ぐらを掴み持ち上げる

 

『手前ぇも、ココでお終いだ

今まではたまたま、運が良かっただけ…

でっけぇ"夢"を口走った所で実力が足んなきゃこの程度よ』

 

「お、俺は…

海賊…王に…」

 

『はっ!

海賊王ね…

今まで何人もそんな"夢"の奴らがいたが…

言うだけじゃあチカラにゃならねぇんだよ

あばよ、海賊王…』

 

スリープは掴んだルフィを高く吊り上げ、放り投げた

そして落ちてくるルフィを右ストレートで吹き飛ばす

吹き飛ばされたルフィは倒れ込んだ

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