……そして現在
エースが命を賭けて救った命は、グランドライン後半の海“新世界”において、七武海、四皇と争うほどに成長していた
エースの弟、ルフィ率いる麦わらの一味は、“新世界”の1つの島に上陸し、次の島を指すログポースにログが溜まるまでの時間を潰すために船を停泊させた海辺でバカンスを楽しんでいた
「ナぁミぃすぁ~~~ん!ロビンちゅわぁ~~ん!」
「オヤツが出来ました。本日は僕とナミさんが初めて会った日の思い出のマチェドニアを…」
食後のデザートをお盆に乗せて、サンジはナミとロビンのもとへ届ける
「あら、ありがとうサンジくん」
いつもの様に、サンジの熱烈な言葉を軽くあしらいフルーツを口に入れるナミ
「んー、おいしい」
「そんな思い出の食べ物、私が食べてもいいのかしら?フフフ」
と、ロビンはサンジをからかいながら食べ始める
「ホント!おいしいわ」
「ロビンちゃんとの思い出の食べ物は、また今度作って差し上げます」
と、サンジが礼儀正しく頭を下げる
「「「ふるーーーつーーーー!!!」」」
「「「おい!サンジ!!俺たちにも!!!フルーツ!!!!」」」
ナミ達のデザートを見て、自分達もとルフィとウソップとチョッパーがサンジに詰め寄る
「お前らのはそこにおいてあんだろーが」
と、テーブルの剥いてあるだけのフルーツを指差す
「相変わらずの男女差別かぁっ!」
ウソップが文句を言う
「文句があるなら食うな」
「「「いただきますっ!!!」」」
サンジの「食うな」の言葉を聞いて光の速度でフルーツを食べ始める
ルフィ達がフルーツを食べていると、島の様子を見に行ったブルックとフランキーがやってきた
「あちらの方に村が見えましたよ。ログがどれくらいで溜まるか聞けるかもしれませんね」
「ついでに、買い出しとかも出来るといいな」
ナミの食べているフルーツを見つけブルックが反応する
「ややっ!フルーツ!
私もいただいてよろしいですか?私、フルーツに目が無いんです!って、元から目がありませんけど~」
「ヨホホホホホ~」
ナミの食べているマチェドニアを見ながらいつものボケをするブルック
「俺はサニー号の点検してくる
なんか、必要なモノがあったら買い出しで頼むからよ」
フランキーは、船へと歩いて行った
ちなみにゾロは、少し離れたところで覇気を刀に纏わせる修行をしていた
「覇気を、もっと強く!!!」
深呼吸をし、刀に覇気を纏わせる
「ふー!」
(集中だ…剣を自分の手のように…)
刀に覇気を纏わせ、しばらくその状態を維持する。そして目の前に置いた鉄の棒にそっと刀を降ろす
スッと、音もなく刀が鉄の棒を切る
覇気を解除して、深く深呼吸をする
「ふーー!」
ブルック達からの情報を聞き、フルーツを食べ終えると
「じゃあ、私とサンジくんとチョッパーで買い物と情報を集めに村まで行ってくるわ」
「ロビンは、こっちをお願いね」
「ええ。わかったわ」
そう言ってナミ達は村へ歩いて行った
「ナミさんは、俺が守る!!
チョッパーは、食料をしっかり守れ!」
「うん。わかった
俺は食料を守るんだな」
そんな事を話しながら村を目指す
村には15分程で着いた
まだ昼間だと言うのに村全体に活気がない。
と言うよりも、静かすぎる
「おかしいわね」
「確かに。静かすぎる」
「でも、人の匂いはするよ」
警戒をしながら村の中を周る
少し村を探索していると井戸のところに人を見つける
「人だ!」
ようやく見つけた村人に駆け寄る
大人の女性のようだが、井戸の側で倒れている
「チョッパー?」
ナミが倒れている女性をチョッパーに診察するように声をかける
コクリと頷きチョッパーが倒れている女性を慎重に診察する
「寝ている?…この人寝てるだけだ」
チョッパーの診断を聞きサンジが驚き聞き返す
「こんな昼間に、しかも外で?そんな事あるか?」
「確かにおかしいけど、熱もないし、呼吸も、脈も正常、寝てるとしか…」
「う~ん」
女性が目を覚ました
「んん……え?誰っ!?」
目を覚ました女性は、目の前に急にトナカイいることに驚きパッと距離を取る
「失礼、レディ。
あなたが道端で倒れていたので」
そう、サンジが説明すると女性は謝りながら去っていった
さっきの女性が外で寝ているという事実を受け入れた瞬間にナミの頭に1つの予想が
「…この村…もしかして全員寝ちゃってる?」
ナミの言葉にサンジとチョッパーは村を見渡す
「この村で何が?」
「チョッパー、サンジくん!もう少し村の様子を見て回るわよ」
「了解です!ナミさん!」
「サンジくんは、前!チョッパーは後ろね」
ちゃっかりナミは自分の安全を確保しながら村を探索する
よく探せば家の庭先、家の中、店先と人の姿はあるがみんな寝てしまっている
他に起きている人がいないと判断し船へ帰る事を決める
「いったん出直しましょう」
船に戻った、ナミ達はルフィ達に事情を説明した
「悪魔の居眠り…」
ロビンがふと呟く…
「何それ?ロビン知ってるの?」
ナミの問いかけに、ロビンは答える
「数年前から時々発見される、村全体が眠ってしまっていたり、船の全員が眠ったままの状態で発見されるの」
さらに、記憶をたどりながら言葉を続ける
「1番古いのでは、4年前だったかしら?ただ時間が経つとみんな何事もなかったかのように目を覚ますのよ
時々、人がいなくなっていたり、村が壊されていたりするの、でも眠る前の記憶はあっても起きるまでの間の記憶が誰にもなくて、何が起きたのかわからない。
人や家屋に被害がない場合は報告される事がないから、実際に発見された数よりももっと多くの悪魔の居眠りの被害あると考えられているわ
…原因もわかっていない」
「ホントに居眠りみたいね
でも、村の人たちを全員起こすのも面倒だし、目を覚ますのならそれまで待てばいい訳だからとりあえずは問題なさそうね
じゃあ、目を覚ましたらもう1度買い出しと情報収集に行くわよ」
一味は、村人が目覚めるまで待つことにした