とある海軍船の中
「はーーーーっはっはっはっは!!よくやったぞ!!!リーム!!!」
1人の女の子の頭を撫でながら中将であるその男は笑う
その女の子は海軍の中にいながらも制服を着ておらず、ぱっと見はごく普通の村娘の様に見える
金髪のおさげ髪、整った顔立ちにそばかすが少し目立つ
年齢は15,6歳くらいだろうか
身長は低く見た目の割にはしっかりした顔立ちをしている
そのせいかまだ、あどけない少女の様だが少し大人びた感じがする
「全くよぉ~
あんなダサ坊達に懸賞金がかかってる事自体が可笑しな話だぜ…
もっとビッと、気合の入った奴らはいねぇのかよ
まぁ、リームの能力じゃあしゃーねーか?
なぁ?」
男に褒められるが、女の子は少し乾いた反応をする
「そうですね…」
周りの海兵たちも酒ならぬジュースを飲みながら喜ぶ
「まったくですよ!
懸賞金8000万ベリーの賞金首一味を生け捕りにして、なおかつ被害も少ない!
村の人たちも平穏に戻る。
素晴らしい事だっ!!!」
リームは、一口だけジュースを飲むと
「今日はもういいんですよね?
少し疲れたので、部屋で休ませてもらってもいいですか?」
女の子の質問に中将の男は答える
「…もちろんだ!
ゆっくり休め
また、頼むぜリーム!」
そう、言われリームと呼ばれる女の子は軽く頭を下げ部屋を出ていった
「サカズキパイセンにいい報告ができr………zzz」
「「「中将ーー!!!」」」
中将の男は会話の最中に居眠りをしてしまった
この部隊は、海軍の中でも特殊な生け捕り専門部隊である
本来、賞金首はデッドオアアライブ、つまり生死を問わずというのが基本である
稀に、生け捕りのみと記されることもあるがほとんどない
しかし、生きたまま捕まえることが出来れば、そこから新たな情報や囮、もしくは人質と利用方法は増える
生け捕ることに特化したこの部隊の編成は、敵を無力化させたり防御に特化したりなど本来の軍では力を発揮できなかった者たちで構成されている
部隊の発足を進めたのが、この部隊の隊長になり中将まで上り詰めたこの男
背は高く、見事なまでの黒髪リーゼント
海軍の制服を改造してズボンはボンタン、上の制服は短ラン、そこに海軍将校のコートを肩から羽織る着方をしている
顔や、身体には激戦を潜り抜いた傷がいくつもあり少し鼻が長く高い、目付きは鋭くパッと見は海賊と言われてもおかしくない風貌をしている
そして会話の途中、食事の途中でも居眠りをしてしまう
“居眠りのスリープ”
数年前に、中佐だったスリープは自ら当時の大将“赤犬”に生け捕り部隊を発案し、実際に賞金首を生け捕りにしてくることによって部隊を作り上げた
それ以来、海軍唯一の赤犬直属部隊として活躍していた。
今回の生け捕りの成功に喜んでいる中、1人の海兵がスリープに耳打ちをする
「先ほどの島に、“麦わらの一味”が上陸した模様です」
「麦わらぁ?あぁ…“白髭”の2番隊のエースの弟で、ドラゴンの息子とかいう…」
麦わらの情報を聞いて、さらに笑う
「コレは、サカズキパイセンに土産ができるなぁ…
よし!!もう1度さっきの島に戻るぞ!“麦わらの一味”を生け捕りだ!!!
今度は15億だ!!他のメンバーも億越えがゾロゾロいやがるビッと気合い入れてけよ!!!」
スリープの言葉に海兵たちは指揮を上げる
「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「そうだ、リームにも声をかけておいてくれ
悪いが仕事だとな…」
その報告を受けてリームは答えた
「仕事ですか…」
海軍の船は、進路を引き返すことになった