ONE PIECE 〜夢幻の炎〜   作:ワンピース 夢幻の炎

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「ガーッハッハッハッハッハー」

「冗~~談じゃ、な~いわよ~ぅ!!」


勇気ある数秒?

 

 

 

 

 

 

 

海軍本部

 

ルフィのライバル、コビーは大佐にまで上り詰め、その名を知られるようになっていた

 

任務を終え、帰還の報告をしたコビーは次の任務まで身体を休めていた

 

「今回の任務は、楽なものだったな

コビー、まだお前の“見聞色の覇気”ほどではないが俺の“覇気”も成長してきたぜ

少し、特訓に付き合えよ~」

 

海軍の見習い時代からの友達で、元海軍大佐の息子のヘルメッポがお茶を渡しながら、特訓に誘ってきた

ヘルメッポは、いつも少し前を行くコビーに刺激され一緒に成長してきて、海軍本部の少佐にまでなっていた

 

「いいですよ、ヘルメッポさん

でも、少し待ってください先ほどスモーカーさんに会って少し話があると言われたのでそちらに行ってからで…」

 

ヘルメッポはスモーカーの名を聞き、少し身体を強張らせる

 

「ス、スモーカー中将!?

あの自ら志願してG5に行き、野蛮な海賊みたいな海兵をまとめ上げ中将になった“白猟のスモーカー”!?

そんな人がお前に何の用だってんだ?」

 

「あ、ヘルメッポさんも来てもらっていいですか?」

 

「お、俺も!?」

 

コビーは顔をしっかりと向けヘルメッポに言葉を続ける

 

「スモーカーさんに、お前が1番信用できる人間を1人連れて来いと言われたので」

 

その言葉を聞きヘルメッポは、顔を赤らめる

 

「お前は、そう言う恥ずかしい事を堂々と言わなくてもいいんだよ」

 

そう言いつつもヘルメッポは喜びながら、コビーについて行く

 

スモーカー中将に呼ばれた部屋につくと、深呼吸をして扉をノックする

 

コンコンコン

 

「コビーです!スモーカー中将!!失礼致します!!」

 

中に入ると、椅子に座るスモーカーと、もう1人女性が立っていた

スモーカーの右腕、たしぎ大佐だ

女性ながら剣の腕と、海兵の統率力は有名で

彼女もスモーカーと一緒にG5へ行き、この数年で大佐になった、G5のゴロツキを束ねる将校である

 

スモーカーは、葉巻をくわえ一気に吸いきる

 

「フーーー!!」

 

白い煙がモクモクと上がる

 

「悪かったな、わざわざ呼び出して

改めて、スモーカーだ」

 

「お噂はかねがね…、コビー大佐であります」

 

と、敬礼をする

 

少し後ろでヘルメッポも敬礼をする

 

「へ…ヘルメッポ少佐であります」

 

2人に敬礼をされ慌てて敬礼をするたしぎ

 

「あっ…、G5所属、たしぎ大佐です

今、コーヒーお持ちしますね。スモーカーさんもお代わりいりますか?」

 

と、どう見ても飾ってある鎧にコーヒーのお代わりを聞いている

 

「たしぎぃっ!!コーヒーはいいからアレ持って来い!!」

 

「はい!!」

 

と、たしぎは奥に置いてあるカバンを取りにいく

 

視線をこちらに戻しヘルメッポの姿を見て、スモーカーはコビーに聞く

 

「こいつが、お前が1番信用できるヤツなんだな?」

 

スモーカーに睨みつけられ少しビクッとするヘルメッポ

 

「はい!

海軍の中で1番信用しています!!

僕と見習い時代からずっと一緒に任務をこなしてきましたから」

 

コビーの言葉を聞いて、ヘルメッポは心を落ち着ける事ができた

 

その真っ直ぐな目と言葉を聞いて、スモーカーは葉巻を消した

 

「お前を呼んだのは、ある人物を調べてもらいたくてな…」

 

本題に入り、新しく火をつけて大きく葉巻をふかす

 

「その…ある人物とは?」

 

コビーが質問を返す

 

「お前、“悪魔の居眠り”って聞いたことあるか?」

 

「“悪魔の居眠り”ですか?いえ、聞いたことがありません」

 

そう答えつつ、ヘルメッポに視線を送るがヘルメッポも知らないと首を横に振る

 

2人の反応を見て、少し面倒臭さそうに頭をかきながらまだカバンを漁っているたしぎを見る

 

「たしぎぃ!!まだかっ!!」

 

スモーカーに怒鳴られビクッとしながら更にカバンを漁ろうとしてたしぎはカバンをひっくり返してしまった

 

「あぁっ!しまった~!

あっ!!ありました!!」

 

どうやらカバンの下敷きになっていたようでカバンがどいた事によって見つかったようだ

 

たしぎが小走りに何かを持ってきた

 

たしぎが慌てて持ってきて机に置かれたのは地図だった

 

地図のあちこちに丸が付いている

 

「“悪魔の居眠り”ってのは、ここ数年で時々発見されている。

村が丸ごと眠っているって現象だ」

 

「村が…丸ごと?」

 

不思議な現象を聞きヘルメッポが言葉を繰り返す

 

「ああ。

だが、半日もすると普通に目を覚ます

…何も無かったかのようにだ

だが、村が壊されていたり、人がいなくなっていた例もある。

しかし誰もそれを覚えていない

何故、壊れたのか

何故、人がいなくなったのか。

この丸の場所は“悪魔の居眠り”が、発見された村や町だ。丸が赤いのは村の破損や、人がいなくなっていた場所…」

 

そこまで説明をされて、改めて地図を見た

 

地図を見たまま、考え込む2人の姿を見て更に葉巻を吸い込み、ケムリを浮かべる

 

「フーーーー

赤犬直属部隊“スリープ捕縛隊”ってのは知ってるか?」

 

新しい質問を投げかけられ、地図に向けていた頭を上げ、改めてスモーカーに顔を向ける

 

「“スリープ捕縛隊”……

噂くらいでしかありませんが…」

 

「俺は、この“悪魔の居眠り”にスリープが関わっていると睨んでいる

だが、ヤツの動向はサカズキ元帥からの直接の指令で動く為、俺達では把握が出来ない

しかし、ヤツが海賊を捕まえてきた場所と“悪魔の居眠り”の場所がいくつかかぶるところがある

ヤツの捕縛と“悪魔の居眠り”は何かしらの関係があると俺は考えている。

ヤツに関してはそれだけならいいんだが…」

 

次の言葉を待ち、コビー達はゴクリとツバを飲み込む

 

「黒ひげ海賊団のラフィットと…接触をしたらしい…」

 

その名を聞きコビーもヘルメッポも、身体を硬ばらせる…

 

2年前の頂上決戦に乱入し、白ひげのグラグラの実の能力を奪い、ヤミヤミの実とグラグラの実の2つの能力を持ち、インペルダウンからレベル6の囚人を仲間に引き入れ、四皇の地位までのし上がった海賊

 

今では、海賊艦隊とまで呼ばれる大海賊の“10人の巨漢船長”の1人

 

「それは、捨て置けませんね…」

 

コビーも事の重大さを認識したようで冷や汗を垂らす

 

そこへ、ずっと黙っていたたしぎが補足をする

 

「ただ、接触をしたらしいと言うだけですので、まだ確定かどうかもわかりませんし、接触をしたにしても内容まではわかりませんので、こちらからは動けないと言う事です。

そこで、コビー大佐に軍には内密に調べていただきたいと…」

 

「なるほど、お話は理解しました。

しかし、何故僕なんですか?

僕なんかより有能な方はたくさんいるじゃないですか」

 

更に葉巻を吸いコビーの質問に答える

 

「ガープのじいさんの推薦だ

俺がこの件で動こうとした時に、誰かいいヤツはいないかと聞いたんだ

そしたら、ガープのじいさんがお前がいいと推してきたんだ

大佐であればある程度は行動の融通も効くし、性格やその他適正を考えた結果だ」

 

そう説明され、ガープから大きな信頼を寄せられている事に喜びを隠せないコビーはあからさまに照れていた。

 

「ガープ中将……

そんなにも僕の事を……

いやぁ…テレテレ」

 

スモーカーは照れているコビーに喝を入れるように少し声のトーンを落として話す

 

「この1件は俺の独断であり、何かがあったとしても軍はお前達を助けてやる事ができない

もちろん、俺達とも離れて行動する事になるから、お前の判断に任せる形になるが

何かあれば俺が全責任を持つ

引き受けてくれるか?」

 

と、尋ねるられるがコビーは少しだけ間を置き

 

「わかりました!!

海軍大佐ではなく、コビーとしてこの任やらせていただきます!!」

 

「お…おい、いいのか!?

そんなに、簡単に決めちまってよぉ

俺達にメリットないんだぜ?」

 

ヘルメッポが小声でコビーを止めようとするが

 

「いいんです

ガープ中将の期待に応えないと

ヘルメッポさんも話としては巻き込んでしまう形になってしまいますが、僕1人でやりますから

気にしないでください」

 

コビーの自分がやると決めた事に対してはまっすぐな意思を貫く姿勢を見せつけられヘルメッポも奮起する

 

「また、お前だけにいいカッコはさせねぇからな!!

俺も話を聞いちまったからには引き受けるぜ!」

 

2人の同意を聞いてスモーカーは満足そうに葉巻を吸った

 

「何かあれば、コイツに聞いといてくれ」

 

そう言ってスモーカーは椅子から立ち上がり、たしぎに後を任せ部屋を出ようと扉へと歩いて行った

 

「はい!

ではさっそく、たしぎさん個人で電伝虫をお持ちでしたら番号を教えていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「「「!!?」」」

 

「あ゛?」

「え?」

「こ…コビー…?」

 

いきなりのコビーの言葉で他の3人の時間が止まった

 

「い、いきなり何を言ってるんですか!?

コビーさん!!」

 

と、コビーの言葉を注意しながらも顔を赤らめるたしぎ

 

「コビー!!

お前いきなり何を言いだすんだよ!!

スモーカー中将の前だぞ!!」

 

ヘルメッポは、冷や汗をかきながらコビーに迫る

 

「フーーーーーっ」

 

スモーカーは扉にかけた手を戻し、葉巻を大きく吸った

 

「おいっ‼︎コビー…

俺の目の前で部下をナンパするたぁいい度胸だ!」

 

スモーカーはこちらを見ずに声だけで凄む

 

スモーカーに凄まれたのと、みんなの反応のおかしさに自分の言葉が上手く伝わってない事に気付き、慌てて首と手を高速で横に振り訂正をする

 

「いやいやいやいや!

ご、誤解です!!!

こ、今回の話は軍には内密にと言う事でしたので、軍で使われている電伝虫は使わない方がいいかと思いまして…

それで、スモーカー中将はお忙しいと思いましたので連絡の取りやすいたしぎさんの電伝虫を聞いておこうと思ったんです!!」

 

この言葉を聞き、ヘルメッポは大きくため息をつき安堵する

 

たしぎは、自分の間違いに気付き更に顔を赤くした

 

スモーカーは更に葉巻を大きく吸い一言つぶやいた

 

「…数秒…

……無駄にした…」

 

そう言い残し、扉から出ていった

 

 

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