サニー号では、それぞれが思い思いの事をしていた
ルフィとウソップとフランキーは何やら新しい技の開発を…
ロビンは甲板で本を読んでいる
ゾロも、船のへりで寝ている
ブルックの姿は見当たらない
「今こそ、パイレーツドッキング6を完成させるべきだと思うんだよ!」
話題を持ち出したのはウソップだ
「何だソレ?」
聴き慣れない言葉にルフィが尋ねる
「だが、ロビンがドッキングを拒否するからなぁ」
ルフィの質問には答えず問題点を上げるフランキー
「大丈夫だ!
その問題は解決済だ
このウソップ様に任せろ!
まず、足は今まで通りで頭部はチョッパー
ロビンのポジションにはルフィがドッキングする事によって賄える上に攻撃力のアップだ」
ウソップは砂浜に図を書いて説明をする
「だから、何の話だよ
俺にもちゃんと教えてくれよ」
話の内容が掴みきれずにルフィは何度も質問する
「まぁ、アレだ
俺達6人の合体技だな
昔スリラーバーグでお前の影が入ったオーズと戦った時に使ったんだが、その時は未完成に終わってな…」
「え~~~っ!?
合体~~っ!?
いいなぁ、ソレ~やろうぜ~」
目をキラキラ輝かせながら話題に乗った
ロビンは自分があの恥ずかしい合体から外れた事にホッとしながらコーヒーを一口飲み、本の続きを読む
そんな、サニー号に戸惑うこともなく近づく1人の女の子
もちろんリームである
甲板で騒ぐ一味を見ながら、大胆に船に近づいて行った
船に触れられる距離まで近づいたところで、能力を発動させる
「ドリームランド…」
すると、リームを中心にドーム状の不思議な空間が広がり始める
その空間が広がり、サニー号を包み込む
すると、さっきまで騒いでいた“麦わらの一味”は、全員が眠ってしまった
リームは、船にかけてあったハシゴを登り船の中に入り麦わら帽子をかぶった男を探す
「いた…」
リームはルフィに近づき、そっとルフィに触れながら呟く
「おやすみ…」
ルフィを“夢檻”に入れたリームは、甲板から大きく手を振り、待機しているムートに合図を送りハシゴを降りる
しかし、たまたま船から少し離れたところで海を眺めていたブルックが帰ってきて、ハシゴを降りようとしているリームと鉢合わせしてしまった
「おや…?
…あなたは?」
とっさにリームはブルックの後ろを指差し「あっ」と叫ぶ
それに吊られてブルックは後ろを振り返る
その隙にリームはブルックまで走って近づき触れながら「おやすみ!」と言って眠らせた
「ふぅ…危なかった…」
ブルックが眠ったところでムート達が来てルフィ達をロープで縛っていく
「よし、まずは麦わらから運び出せ!」
「はっ!!」
ロープでグルグル巻きにされたルフィを海兵が4人がかりで船から降ろす
ルフィを船から運び出したムート達は、順番に一味をロープで縛り始める
1人の海兵が寝ているゾロにロープを巻こうとした時、なぜかゾロが目を覚ました
「ふぁぁぁぁぁ…」
ロープを巻こうとした海兵と目が合いゾロは睨みつける
「なんだ?お前…」
「うわぁぁぁぁぁ!!!
ろ、ロロノア・ゾロが目を覚ましたぁっ!!」
ゾロは、すぐに離れようとする海兵の頭をがっしりと掴んで周りを見る
「海軍…?
おい!!お前ら何やってんだ!
起きろ!!寝てる場合じゃねぇだろ!!」
さっきまで寝ていた自分の事は棚に上げ、一味に向けて叫ぶ
しかし、一味は誰も目を覚まさない
ムートはゾロが目を覚ました事に驚きながらも、直ぐに冷静になり海兵達に撤退を指示する
そして、自らはゾロの抑え役として船を飛び降り、追って来るゾロの前に立ち塞がる
ゾロも目の前の男を倒さないと後を追えないと考え、舌打ちをしながらムートに対して刀を構える
撤退していく海兵は、焦りながらも浜辺に倒れているブルックの足を持ち、2人がかりで引きずりながら連れ去って行った
「手前ぇ、何のつもりだ?
ってのも変な話か…
俺達は海賊だからな」
ゾロはムートに話しつつ、離れていく海兵達を見ながら状況を整理する
(連れ去られたのは、ブルックと…ルフィか…
ちっ、砂浜だと足が取られて、今から追いつくのは難しいか…
だったら、コイツから聞くしかねぇみたいだな)
「海賊狩りのロロノア・ゾロ…
刀では私の身体にキズをつける事はできん!!」
ムートは羽織っていたコートを浜辺に脱ぎ捨てマッスルポーズをとる
「仕方ねぇ、お前からあいつらが何処に連れ去られたのか聞き出してやるよ」
ゾロは、ムートとの距離を一気に詰め切りつける
しかし、ムートは腕に覇気を纏わせゾロの刀を腕で受け弾く
「なるほどな…覇気を纏えば普通の刀じゃ傷も付かねぇってのもあながち間違いじゃねぇ…」
そう言いながら、ゾロは刀を構える
「鬼切り!!」
『むんっ!
ゾロの技に対してムートは両腕に覇気を纏わせクロスさせる形で鬼切りを受け止める
「今度はこちらの番だ!!
打ち出せ!我が鍛えられた三角筋!」
ムートは右手を大きく振りかぶりゾロを殴りつける
ゾロは刀で受け止めるが、パワー負けして吹き飛ばされて船に叩きつけられる
「ぐはっ」
背中を叩きつけられ、ゾロは膝を着く
『聞きしに勝る豪剣
ですが、私のこの!!
鍛え上げられた肉体!!!
そして、覇気!!!
完璧なる私の肉体を傷つける事は不可能!!!』
いちいちポーズを変えながらゾロの攻撃が効かないことをアピールする
「ふーーー、
確かに…普通じゃ傷1つ付かねぇみたいだな
だが、覇気なら俺も使えるぜ?」
ゾロは刀に覇気を纏わせ刀を構え直す
『いいでしょう!!
その覇気すらも、私の前では無力であると教えて差し上げましょう』
ムートも両腕に覇気を込める
ゾロは、3本の刀に覇気を纏わせ連撃を浴びせるが、ムートは攻撃を見切り、刀の刃を受け流すように腕を刀に沿わせて攻撃をいなしていく
『柔よく剛を制すとは言われますが、剛を纏い柔の動きをする私には斬撃など効きません!!』
ムートは攻撃をかわしながら自らの技を自慢する
「じゃあ、もっと強いのはどうだ?」
ゾロは少しだけ距離を開け技を繰り出す
「ウル・虎狩り!!」
『むっ』
ゾロの技を見て、いなすのが難しいと判断したムートはまた腕をクロスしてゾロの刀を受け止めようと構える
『鉄塊!!
煌めき輝け!我が鍛えられた
ムートは覇気、更に鉄塊を使う事によってゾロの刀を受け止めた
再び距離をとり睨み合う2人
『ムートぉ
いつまで遊んでんだぁ⁉︎』
声のする方を見るとスリープの姿があった
ゆっくりと近づきながらその姿を変えていく
「悪魔の実か…」
陰の様に
ゾロに襲い掛かる
『ムートぉ
お前はさっさと行けや』
そう言われてムートはこの場を去る
『ほどほとに…中将…
轟け!
我が鍛えられし
剃!!』
ムートはシュッと姿を消した
『さぁて、第2ラウンドだぁ』
スリープは一気に距離を詰め、拳を繰り出す
いきなりの攻撃だったが、ゾロはなんとか反応して刀で受け止める
『いい反応するじゃぁねぇか』
ニヤリと笑いながらスリープは攻撃を続け段々と攻撃の速度を上げる
『おらおらおらおらおらおらおらおらぁ‼︎』
少しづつゾロが押され始める
『どうした!どうしたぁっ⁉︎
そんなもんかぁ!海賊狩りの実力はぁ‼︎』
押され始めたゾロはステップで少し距離をとり刀を構える
『見せてやるよ
鬼切り‼︎』
ゾロの刀をスリープは拳で受け止める
互いに衝撃でまた間合いが広がる
その少しの時間を使いゾロは両腕に力を込める
「
それすらもスリープは受け止めるが、少し力負けして体制を崩す
その隙を逃さずゾロは攻撃を更に仕掛ける
「三刀流奥義 三千世界!」
その攻撃が当たる瞬間、スリープは砂の様になり斬撃を交わした
「何っ⁉︎」
不意にかわされゾロは隙を作ってしまい
すぐさまスリープが反撃の体当たりをしてゾロの体勢を崩す
『
砂の斬撃がゾロを襲う
体勢を崩したままのゾロは斬撃を正面から喰らう
「ぐあぁぁぁぁっ‼︎」
ゾロは胸から腹にかけて切られた傷から血が溢れ出し膝をつく
『さて…まぁまぁ楽しかったぜ?』
そう言いながらとどめを刺そうと近づこうとした時にスリープの電伝虫に連絡が入る
『スリープ中将!
この島にコビー大佐が来たようです
軍からの指令では無いようなのですが…』
『コビー…?
あぁ、あの英雄気取りのガキかぁ…
チッ
変に探られても面倒くせぇな
わかった、帰投する』
スリープは片膝をつくゾロに視線を向けニヤリと笑う
『"麦わら"は…………処刑する…』
そう言ってスリープは剃で姿を消した