ONE PIECE 〜夢幻の炎〜   作:ワンピース 夢幻の炎

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お前に任せる!!!

スリープの船では捕まえたルフィ、サンジ、ナミ、チョッパー、ブルックを船の中の牢に入れ、帰還をする準備をしていた

 

『わーっはっはっはっ!!

よーし、ラクショーだったな

半分は捕まえることが出来た!』

 

“麦わら”を、捕まえることが出来て上機嫌のスリープはさっそく本部に報告をした

 

『よーし!

お前達帰ったら飲むぞー!!』

 

『『はっ!!

いやっほー!!酒だぁ!!』』

 

『中将、お酒は程々にして頂きたいのですが…』

 

スリープに酒が入るとどうなるかよく分かっているムートは少しだけ釘を刺す

 

『分かってんよ

だが、祝いの酒位はビッと飲ませろよ!』

 

『むぅ…

しかし、中将は飲みすぎると夢の世界から中々帰ってこれませぬゆえ…

何かあった時に対応が…』

 

少し言いづらそうにムートが進言するがスリープはそんな事と笑い飛ばした

 

『そん時の為にお前らがいんだろ?

特攻隊長と親衛隊長がよ』

 

『はぁ…』

 

『任して下さっていいのよん

特攻隊長の名にかけて、私がなんとでもしますわ

ムートさんは気にし過ぎですわ』

 

スリープはデラの発言に満足そうに頷き

自分の椅子に深く座り直した

 

『よーし!!

帰るぞ!!

本部に向けて出発(デッパツ)だぁ!!

本部への報告はちゃんとしt…zzz』

 

『『『中将ぉーーー!!!』』』

 

 

 

海軍本部

 

元帥へ報告しに海兵が部屋へとやってきた

心なしかいつも報告に来るときよりも重苦しい雰囲気はない

 

コンコンコン

 

『報告いたします』

 

入れと言われ静かに扉を開け中に入る

 

中に入ると部屋には、大将である“黄猿”ボルサリーノがソファに腰をかけてコーヒーを飲んでいた

 

『こ、これは黄猿殿!

失礼しました!お話中でありましたか?』

 

と、敬礼をし出直そうとすると

 

『構わないよぉ

わっしもその報告を聞きに来たところさぁ』

 

ボルサリーノの言葉を聞き報告に来た海兵は、敬礼を解き両手を後ろで組む形でサカズキの言葉を待った

 

『で、どうじゃ?』

 

『はっ!!

スリープ捕縛隊より、“麦わらの一味”、船長である“麦わら”のルフィを始め、5名の捕縛に成功!!

只今本部へ帰投しているとの報告です』

 

期待以上の成果の報告にボルサリーノは少し驚いた表情をする

 

『ほぅ~

流石だねぇ~』

 

サカズキは、相変わらず怒った様な表情のまま報告に来た海兵に言葉をかけた

 

『ほうか…

ご苦労』

 

『はっ!

失礼します』

 

報告に来た海兵は敬礼をし、部屋を出ていった

 

『どうするんだぃ~?』

 

ボルサリーノは、コーヒーを飲みサカズキに尋ねる

 

『“麦わら”の処刑を行う

そうすれば、最近活発になってきちょる革命軍にも楔を打てるはずじゃ

革命家ドラゴン、革命軍参謀サボ、この2人に関わりのある“麦わら”を処刑するとなれば必ず革命軍が動く!!

世界会議(レヴェリー)が終わるまでは革命軍には静かにしてもらわんといけんからのぉ』

 

サカズキが頭を抱えていた理由は、革命軍である

もうすぐ世界会議(レヴェリー)が始まるというこの時期に、各地の革命軍の幹部が動き出したという報告が立て続けに上がってきていたが対策が立たずにイライラしていたのだ

 

『どこでやるんだい~?』

 

『もちろんココじゃ!』

 

『また、大将全員揃えるのかい?

わっしだけでも充分な気もするけどねぇ』

 

『白髭じゃあるまいし…

ボルサリーノ、お前とワシで充分じゃけん

戦力を全てココに投入する訳にはいかんからの

まだ、あちこちで海賊も革命軍もチョロチョロしよる

それにイッショウのヤツは…』

 

そこまで言いかけたところでサカズキは、こめかみに血管を浮かせて怒りの表情を、うかべ言葉を続けた

 

『15億の海賊なぞ、お前1人で充分じゃけぇ!

お前に任せる‼︎』

 

処刑の話が決まり、早速部屋に海兵を1人呼び準備するべき事を告げる

 

『以上じゃ!

あと、情報は世間には分からん様に流せ』

 

一通りの指示を受け海兵は部屋から出ていった

 

『どうくるかねぇ~』

 

相変わらずゆったりとした喋り方で革命軍の出方を考えるボルサリーノ

 

『どう来てもええように準備をさせとるんじゃ』

 

『今度こそ逃す訳には行かないねぇ~』

 

『当たり前じゃ!!

二度も逃しとったら海軍のメンツがたたんじゃろが』

 

サカズキは、机を強く叩く

 

『他にも数人いるのはどうするんだぃ?』

 

『“麦わら”以外には用はない、牢にでもぶち込んでおけばよかろうて』

 

『なるほどぉ~

あくまで目的は革命軍だねぇ~』

 

『その為の生け捕りじゃ』

 

『また、決まったら呼んでおくれよぉ

一旦部屋に戻ってるよぉ』

 

そう言って、ボルサリーノは残りのコーヒーを飲み切り出ていった

 

『ドラゴンまで動けばええんじゃがのぉ…』

 

サカズキは、窓から少し曇る空を見て呟いた

 

 

 

サニー号

 

小船から降りてくる海兵を警戒しながら、様子を見ていた一味

近づく海兵の顔を見てゾロが声をかける

船に近づく海兵は、ゾロの見知った顔だった

 

「コ、コビーか?」

 

「やっぱり、ゾロさん達でしたか

お久しぶりです」

 

「俺もいるぜ?

ちゃんと気づけよ!!」

 

自分の存在をアピールするヘルメッポだが、ゾロは名前が思い出せず考え込む

 

「んーと、えーっと………ヘ………ヘ………ヘルメット?」

 

「なんで覚えてねぇんだよ!!

ヘルメッポ!!

へ・ル・メ・ッ・ポ!!」

 

自分の名前を覚えられていない事に腹を立てたヘルメッポは地団駄を踏みながら自分の名前を強調した

 

それも気にせずゾロはコビーに質問をする

 

「で、海軍のお前らが何の用だ?

俺達を捕まえにでも来たのか?

それとも、コイツを連れ戻しに来たのか?」

 

海軍という言葉を聞いて、リームが少しだけピクリと反応する

 

「コイツ?

いえ、僕達は調べている事がありまして…」

 

リームを安心させる為に、ゾロがリームに声をかける

 

「らしいぜ?

ま、どっちみちコビーはそんな奴らとは絶対に違うから安心しろよ」

 

照れながら、コビーは頭をかく

 

「ゾロさんだって、噂で言われているような冷酷な人じゃ無いんですよ

昔、海軍に捕まっていた時に村の女の子がおにぎりを差し入れしようとしたんですが、その時ある人物にそのおにぎりを踏み潰されてしまったんですがそれを全部食べて、うまかったって伝言を…」

 

「ちょっと待て!!

コビー!なんでお前がそれを知ってんだ!?」

 

ゾロは顔を真っ赤にしてコビーの言葉を遮る

 

コビーの後ろでは、バツが悪そうにヘルメッポが静かにしている

おにぎりを踏み潰してしまった事を悔いているのだ

女の子には許しをもらったが、自分の過去の行いを忘れる事なく悪い事は悪いと、自分自身の正義を貫く根本にしているが、自分の過去の悪事はやはり言われていい気持ちはしないものだ

 

「あっ!

もうその人は改心して海兵として頑張っているんですが」

 

コビーはすぐにフォローをいれる

ヘルメッポはフォローを入れられ少し気を楽にした

 

「それはそうと、この島で不審な事ありませんでしたか?」

 

コビーが本題に入る

不審な事、一味の頭には同時に同じ事が思いついた

ロビンがそれを口にする

 

「…“悪魔の居眠り”」

 

「「!!!」」

 

ロビンの言葉にコビーとヘルメッポは驚き反応した

まさか、目的の答えが帰ってくるとは思ってもいなかったからだ

 

「やっぱり…

スリープ中将の行き先で“悪魔の居眠り”は起きている

その村で被害と言うか、村の破損や人がいなくなった話は無かったですか?」

 

「いや、それを見つけたのが昼間で、今ナミ達が見に行ったんだが帰って来ねぇ

海軍の奴等に捕まったみたいでな」

 

「捕まった?

そう言えば、ルフィさんの姿もありませんね

もしかして、ルフィさんも…?」

 

コビーは辺りをキョロキョロと見渡す

その質問にゾロは何も答えずに頷く

 

「そんな…

ルフィさんが捕まるなんて…」

 

「海軍が来た時に俺以外全員眠って、いや、眠らされてが正しいな

で、寝たままのルフィとブルックは連れていかれた」

 

「眠らされて?」

 

ヘルメッポがコビーの顔を見ながら声に出して確認する

コビーも“麦わらの一味”の眠りと村で起こった“悪魔の居眠り”、2つがなんらかの形で繋がっていると考え込む

その時、少し怯えながらリームが答える

 

「それ、私の能力です…」

 

「そう言えば、さっき悪魔の実の能力者だって言ってたな…

じゃあ、その村のヤツも俺達が眠っていたのもリームの能力なのか?」

 

ウソップが質問する

リームは頷き、説明を始めた

 

「皆さんを眠らせたのと、村の人達を眠らせたのは“ドリームランド”と言う能力、私を中心にドーム状に広がる空間に入った人達に夢を見せるの

あと、村であなた達の仲間に使ったのは“夢檻”

ドリームランドはすぐに夢から出られるけど、夢檻から出るためにはその夢の鍵となるものに気付かないといけないの

その鍵は人それぞれ違うから、それが何かは本人にしかわからないと思う」

 

ロビンがゾロだけが起きれた理由を尋ねた

 

「それは、私の能力を使う前に既に眠って夢を見ていたからだと思います

そうなると普通に眠っている状態なので、外からの刺激で起きたんだと思います

私の能力は夢を見せる能力なので、眠らせるのとは少し違います…

夢に入れば出るまでに時間がかかるので、私の能力で眠ると外からの刺激では直ぐには起きません

ある程度時間が経っていると、誰かに起こされて夢から覚める事もありますが」

 

「じゃあ、“悪魔の居眠り”は…」

 

リームはコビーの言葉に頷く

 

「私の能力、“ドリームランド”です

それを使って村に入った海賊達を村ごと眠らせて、寝ている間に捕縛する

海軍が撤退した後に残るのは、眠った村人…

時々、村が壊れていたり人がいなくなっているのは眠らせる前に既に海賊の手によって壊されたり、殺されていたりするからです

村の人達が覚えていないのは、スリープ中将の能力で記憶を削っていくからです

彼はいつも嫌な記憶は忘れた方が良いと言っていました」

 

「そうでしたか…

“悪魔の居眠り”は、海賊捕縛の副産物だった訳ですね

では、そこまで我々が警戒する物ではないという事がわかりました

ところで、リームさんはなぜゾロさん達と一緒にいるんですか?

話の通りなら、スリープ中将と行動しているのですよね?」

 

リームはコビーとヘルメッポに同じ話をした

 

「スリープ中将が……そんな事を…」

 

コビーもヘルメッポも海軍が海賊を捕まえるために一般市民を脅して協力をさせていたという事実を突きつけられ驚きと共に、失望した。

と、同時に自らの信念を貫きリームを助けたいと思った

 

「僕は、こんな事を許すわけにはいきません!

こんな事を見過ごす為に、海兵に!大佐になった訳じゃない!!」

 

しかし、自分の我儘を貫けばスリープを調べろと言ったスモーカー中将にまで迷惑がかかる

 

(ここから先は、僕1人の行動にしなければならない

まずはスモーカー中将に連絡をして…)

 

コビーはスモーカーに連絡を取る為に船に戻った

 

プルルルルルル

プルルルルルル

プルルルルルル

ガチャ

 

「スモーカーだ」

 

「あ、スモーカー中将、コビーです

ご報告がありまして」

 

「何かわかったのか?」

 

「はい。

“悪魔の居眠り”は、やはりスリープ中将の部隊の捕縛の時の影響のようで特に問題はないようです」

 

「そうか

で、黒ひげとの接触の件は?」

 

「そちらに関してはまだ…」

 

「あの…スモーカー中将…」

 

「どうした?」

 

「この一件、僕の一存でやりたい事がありまして

でも、それはスモーカー中将にご迷惑がかかってしまいます

ですから、これは僕の独断での行動です」

 

「おい!

何があった?」

 

「同じ海軍だと言うのに、目指すものは同じと、海賊を捕まえて市民の平和を守るものだと思っていたのに…

そんな、海軍の中にもあんな考え方をする人がいるなんて…」

 

「……………」

 

コビーの言葉を聞き、スモーカーはしばらく黙る

 

「…コビー」

 

「はい」

 

「お前の背中の二文字は何処にある?」

 

「背中の二文字…?」

 

「お前のソレは何処にある…

ガープの爺さんの言葉の中か…

上からの命令の中か…

それともただの飾りか…

違うだろ!!」

 

スモーカーは頭の中で、2年前の頂上決戦の時のコビーを思い出していた

正義が何処にあるかわからない戦場の中で

震えながらも、赤犬の前に立ちはだかり自らの信念を貫こうとした若い海兵

数秒だが、確かに戦争を止めた

誰も戦いをやめない戦争の中で、誰に命令された訳でもなく自分の意思で、戦いから引き下がろうと…

確かに感じた…

コビーの正義を貫く信念の覇気

 

(あの時の…)

 

「お前の正義は何処にある!!!」

 

「………スモーカー中将…」

 

「この一件、責任は全て俺が持つと言ったはずだ

お前がこの件でどう動こうと構わない

それがお前の信じる正義なら」

 

「……………」

 

「もう一度だけ言う…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前に任せる!!!」

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