王女様の狂信者君   作:這いよる混沌

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もう一つ投稿しているfgoとブルアカのクロスオーバー更新したり、成人式入ったりして更新できてませんでした。
タイトルの三者合流は先生とゼロ君とアリウスのことです。キョウカちゃんではありません


三者合流

ミカとの戦いやキョウカさんに匂いをかがれたりと衝撃的なことが続いたけれど補習授業部の皆が試験に合格できて本当に良かった。……ミカは大丈夫だろうか、エデン条約締結後に聴聞会が開かれるそうだけど何か彼女の力になれないだろうか。それとも……。ダメだ、どうもここ最近の私の思考はおかしい。大人である私が責任を背負うべきなのに、生徒が背負うべき責任を背負わずに清算をさせるべきだと考える様になってしまっている。いったい私の身に何が……。

 

【落ち着こう、もうじき調印式が始まるんだ。気を引き締めないと】

 

とはいえまだ暇そうだし、適当にぶらつこうかな。そういえば彼はどうしているんだろう。ホシノたちからあれ以来見かけたっていう話は聞いていないし。

 

「すみません、業者の方ですか?こちらは入れませんのでご遠慮を」

「そこ、こっちは関係者専用だ。見物人はあっちの方に」

【えっと……一応関係者なんだけど……】

「そこの風紀委員の方、今この線を越えませんでしたか?」

「は?そっちが線を踏んでたから、どかそうとしたんだけど?」

「もしかしてトリニティのやつら、喧嘩売ってんのか?こうなったら話は早い、取り締まってやる!」

「なっ、急に増員……!?支援を要請します、増援を!」

 

もしかして私の声聞こえてないのかな?というより本当にゲヘナの子とトリニティの子は仲が悪いんだなぁ……。それよりもどうしよう、私がどうにかしたほうがいいのだろうか。でもこの子たちは私のことを部外者だと思ってるみたいだし……

 

「キヒヒ……」

「ひいっ!?急に委員長!?」

「ぞ、増員どころかツルギ先輩……!?」

「くひひひひひひっ……ひゃっはあぁぁぁっ!!!」

「「「ひいぃぃぃっ!?」」」

 

「あ、あの……!みなさん、ここで喧嘩はダメです……」

「せっかく平和のために、こうして集まったのですから……そ、そうでしょう?ツルギさん?」

「……ここにいらっしゃるのは、シャーレの先生だ。覚えておけ」

 

ツルギの言葉に正義実現委員会と風紀委員会の子たちは元気に返事をして戻っていった

 

【えっと、ごめんね……それにツルギ、ありがとう】

「い、いえ、そんな……とんでもありません、先生」

「ではその、私は他の任務がありますので……」

 

ツルギの顔が赤かったけど体調が悪いのだろうか?あとでしっかり休むように言わなくちゃ

 

【やっぱりツルギは優しいね】

「はい……えっ!?」

【助けてくれてありがとう。確かヒナタ、だよね?】

「……あ、はい!あの時以来ですね、先生」

【あの時、シスターフッドが来てくれて助かったよ】

「い、いえ。私はあの時、あまりお役にも立てず……」

「私はただやたら力があるだけで……あまり役立たずですみません……」

【そんなことないよ。今日は他のシスターたちもいるのかな?】

「あ、はい。サクラコ様の指示なんです。前回の事件をきっかけに、方針が少し変わったこともありまして」

「これまでの無干渉主義がこの前の事態を招いた……そう考えたのかもしれません。これからはもっと積極的に、対外的な活動をされていくとのことで。シスターサクラコも、もうすぐ到着されるかと思います」

「私たちも基本的には色々と調印式の手伝いと言いますか、色んな方の案内や警備のお手伝いなどを……よろしければ古聖堂をご案内いたしましょうか?」

「ありがとう、お願いしても良いかな?」

 

【すごいところだね】

「はい、この「通功の古聖堂」は長い間、廃墟として放置されていましたが……今回ここで調印式を締結することが決まり、大々的な修理が行われたそうです」

「その決定についてはトリニティのナギサさんと、ゲヘナのマコトさんとが合意したものだと聞きましたが……」

【ナギサとマコトが?】

「はい。それでも全体が修理されたというわけではなく、調印が行われる場所だけのようですね。下の方はまだ廃墟の状態で……」

【莫大なお金や時間がかかるからだろうね】

「そうかもしれませんね。そういえば、あくまで噂ですが、この古聖堂の地下には大規模なカタコンベが存在するようです」

【カタコンベが?】

「はい、数十キロにも及ぶ地下墓地……「第一回公会議」の時の記述でも、終わりが見えないほどだったと言われていて……」

「……あ、こちらの方は塞がれていますね。まだ修理中で危ないからでしょうか」

【それにしては最近誰かが通ったような跡があるけどね……】

「誰かがいたずらで入ったのかもしれません……危ないのですから控えていただけると嬉しいのですが……」

【さっきからずっと思っていたけれど色んな歴史がある場所なんだね】

「はい。何せ、第一回公会議が開かれたところですから」

「公会議において締結される戒律というのは、神聖なものです。その神聖さと言いますか、戒律の守護者たちの名残のような「何か」が、まだここに残っているような感じすらします」

【戒律の守護者?】

「はい、それについては何と言えば良いのでしょう……「約束」というのは、同時に破ったときに関するルールが一緒に設けられることが多いですよね?そうでなければ、誰も約束を守らないということもありますし……」

「そのルール、「制約」の役割を持つ人々のことを、戒律の守護者と呼んだんです」

「約束を破る者たちに対処するトリニティの武力集団……それが、「ユスティナ聖徒会」です」

 

ヒナタが折角色々と説明してくれているが難しくてよく分からないな……調印式が終わったら改めて説明してもらおうかな

 

【今の正義実現委員会みたいな解釈でいいのかな?】

「はい。歴史的には、私たち「シスターフッド」の前身でして……」

 

ふと携帯の着信音が鳴り響く。自分の携帯を確認するが特に何も来ていないのでどうやらヒナタの携帯のようだ

 

「サクラコ様が到着されたみたいですね。ナギサさんの到着もそろそろだそうです」

「中途半端になってしまってすみませんが、そろそろ行きましょうか」

【全然大丈夫だよ、行こっか】

 


 

『此度のエデン条約はどのような結末を迎えるのか見ものだ』

『俺が観測した限りではその全てが最悪な結末であった』

『だが今回はあらゆる選択肢において正解を選んだ聖者(先生)に加えて俺が混ざる』

『もうすでに俺の千里眼(異能)は機能していない故結末は最後まで分からんが未知を体験するというのも悪くない!』

『この経験は王女への崇拝に大いに役立つに違いない!!』

 

『千里眼』……それはゼロがかつて持っていた──百合園セイアの予知夢と同じ──特殊能力である。あらゆる並行世界の観測と結末を見届けることができる特殊な目。千里眼によって観測する並行世界は全てこの世界から枝分かれしたものである。アビドスで小鳥遊ホシノと出会ったときにユメという少女がいなかったことへの疑問を抱いたのはアビドスを主軸において観測した並行世界すべてでユメが生存していたからである。枝分かれしたすべての世界にユメがいるのならば基本世界たるこの世界でもユメが生きていると考えていたのだ。最もユメが生存していた並行世界は全て先生がどこかで問題を解決しきれずにキヴォトスが崩壊したため、基本世界が問題を解決するにはユメが先生が着任するまでに命を落としている必要があったとゼロは考えている。

 

そもそも無名の司祭の関連者であるゼロに特殊能力が宿ることなど本来はあり得ない。これは無名の司祭の関係者でありながら王女という名を持つ個を信仰したことで得た神秘によって後天的に宿ったものである。

 

この千里眼の本来の役割は並行世界の観測と結末を見届けることではない。本来の役割は──

 

『ん?あれは……巡航ミサイルか!!』

『クハハッ!!ハッハッハッハッハ!!!そうか!!!!そう来るかアリウスよ!!!!!そこまでするかベアトリーチェよ!!!!!!』

『良い!!!良いぞ!!!!お前らの植え付けられた憎悪はこれほどか!!!!!これほどまでに憎悪を植え付けたか!!!!!!』

『面白い!!!ならば俺も手の内を明かそうではないか!!!!天啓の鐘も鳴り響いている故ユスティナとの契約違反にはならんからな!!!!!』

 


 

「……ッッッ!!??」

「キョウカちゃんどうしたの?」

「顔色すごいことになってるよ?」

「……ううん、何でもない。何か変な音が聞こえたような気がしただけだから」

「あんまり無理しちゃだめだよ?キョウカちゃんここ最近頑張ってばっかだから疲れがたまってるのかもしれないよ?」

「あはは……ありがとう。でも大丈夫だよ」

 

私は優しいあの子たちに嘘をついた。変な音がしたとこは本当のことだ。大方巡航ミサイルか何かだろう。でもそれ以上に感じた気配がある。私はその気配に強く引っ張られた。あの日先生から匂ったあの人の匂い、先生から感じた契約紙の気配。それの何倍も強い匂いと気配。間違いないあの人だ、あの人がここにきている!私が会いたくて仕方なかった人!愛してやまない人!私に自然への畏れ以外のことを教えてくれ人!幸せになってほしかった人!私に無名だった私にキョウカという名前を授けてくれた人!!そうだ私は前世の時からキョウカという名前だった!!でも名前だけが思い出せない!!ゼロというあだ名は思い出せるのに本当の名前を思い出すことができない!!あの人に直接会うことができたら私はきっとすべてを思い出せるんだ!!

 

こうしてエデン条約は混沌と化していく




ゼロの千里眼についての補足です。
作中で並行世界の観測と結末の見届けと書いてあるのにゼロが千里眼失ったから今回結末わからんみたいなこと言ってたのは、そもそも基本世界生は先生がキヴォトスに来ないしゼロ自身もエデン条約に介入しないことになっているからです。そこに原作のパーフェクトコミュニケーション先生とゼロ君が介入しているから千里眼視点では基本世界でありながら並行世界のような状態になっているわけです。何を言っているか分からないと思う方もいるかもしれませんが私も半分フィーリングで語っているのでおしまいです。もう少し私に語彙力があれば……

追記
天啓の鐘もオリジナルオーパーツの1つです。文字通り天啓を授けられますが対価として莫大なコストを要求されるため基本的にはオーパーツと組み合わせて使うのが主流です。ゼロ君の場合自身が持っている契約紙と組み合わせています
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