四楓院夜一に転生したけど、生まれた世界が違うんじゃが⁉︎ 作:のうち
中忍試験が中止となった日の翌日、初代殿との戦闘において片腕を失ったヒルゼン殿は、嘗て儂に言うておった通り、正式に火影を引退する事を発表した。引退の理由は年齢や片腕を失った事、何より今回、自らの弟子である大蛇丸が仕出かした事の責任を取る為じゃ。後を託せる者が複数居る為、安心して引退出来ると言うとった。
其してヒルゼン殿は後釜……五代目にと儂を推した。なまじ木ノ葉の三忍よりネームバリューや実力が有るし、綱手を五代目にと云う声も有ったが、矢張り儂は大名からの覚えも良かった為、大名連中の賛成も加わり、其の結果、五代目火影を儂が継ぐ運びとなった。
火影の襲名式をして火影に就任した事を里に宣言した後、儂は取り敢えず二つの政策を行う事にしたのじゃ。
先ず一つ目は……
「如何云う事じゃ、夜一!」
「ヒルゼンだけでは無く、シカクやヒアシを御意見番に指名し、我々全員を御意見番から解任する等、愚かな事を。」
「儂等が何れだけの期間、此の里の為に尽くして来た事か……」
「ほう……話し合いの場を設けようともせずに里の戦力であり、大事な仲間であるうちは一族をイタチとサスケを除いて皆殺しにすると云った判断を何の躊躇も無しに下せる奴等は儂の身内には要らん。其れに先の砂に因る木ノ葉隠れの里襲撃の際も、若しうちは一族が生きてさえいれば簡単に事が収まったやもしれぬし、うちは警備部隊が健在であれば月光ハヤテが重傷を負う事も無かったやもしれぬ。御主等の其の軽率な判断が今日迄の里の現状を産んでおるのじゃ。」
「フン、今更過ぎた事をたらればと話していても意味は無いわ。」
「ふむ、過ぎた事と言うがダンゾウ殿、儂は前から気になっている事が有った。此れは儂の直属の暗部に調べさせた事じゃ。」
儂は暗部に調べさせた事を纏めた報告書の内容を、儂に異議を申し立てる元御意見番こと上層部の者達(志村ダンゾウ、水戸門ホムラ、うたたねコハル)に喋って聞かせた。
うちは一族惨殺事件の後、殺されたうちは一族で写輪眼を開眼していた者達の瞳は男女の性別や年齢を問わず、全て抜き取られておった然うじゃ。
更にはうちはシスイの瞳も回収された遺体には無かったと云う。
其して儂は元々根に所属していたと思われる暗部全員の記憶を山中一族の者達に覗かせた結果、ダンゾウが今現在隠している右目や右腕には写輪眼が嵌まっている云う事実が判明したのじゃ。其れにヒルゼン殿の言う事に従わず、更に反対を押し切った御意見番の奴等が主導した、うちは一族殲滅の事以外にもイタチの事等、様々な事をヒルゼン殿から聞いた。イタチやサスケ、其して亡くなってしまった、うちは一族の者達には如何詫びれば良いかも分からぬ……
「と云う訳じゃ、ダンゾウ殿。いや、木ノ葉に仇なす逆賊ダンゾウ。御主をうちは一族殲滅の黒幕として逮捕する。其して暗部の隊員全てを一時的にチャクラが練れない様に処置し、拘束と云う形を取らせて貰った。
暗部の者達には悪いがクーデターなぞ、儂の火影就任早々に起こされても堪らんからの。其してダンゾウよ。今、顔に手を掛けようとしているのなら止めた方が良いぞ?」
儂はダンゾウに予め奈良一族の者達に何十にも影縛りを掛けて動きを止めて貰っておる。
「さて、ダンゾウ、御主の隠している腕を見せて貰うぞ。」と云っても儂は其の場に居合わせた日向ヒアシに白眼で全てを見て貰って中身は知っているのじゃがな。
「なっ!?これは何と悍ましい……」
ダンゾウの右腕の肩には初代殿の顔が有ったのじゃ。
其して腕は白く、所々に写輪眼が埋め込まれておった。
何と愚かな事を。ダンゾウの顔と腕に有る写輪眼は丁度写輪眼を抜かれた者達の数と合わなかった。まあ、ダンゾウの屋敷や根の施設等を全て捜索させている為、直ぐに出て来るじゃろう。
其れからダンゾウの右腕と全ての写輪眼を没収し、根の施設やダンゾウの施設の資料等を全て没収した後に打ち首の刑を言い渡した。流石のヒルゼン殿も事此処に至ってはダンゾウを庇う事が出来ず、ダンゾウは其の日の内に秘密裏に刑が執行されたのじゃった。其れと他の御意見番の解任も予定通りに行われたのじゃ。彼奴等、最後迄ギャアギャアと騒いでおったから煩かったのう。火影である儂の言う事すら聞こうともしなかったからの。ヒルゼン殿とビワコ殿やミナトもさぞ苦労した事じゃろう。彼奴等が素直に言う事を聞く相手は初代殿とミト殿や二代目殿だけじゃろうな。昔はあんな奴等じゃ無かったのじゃがな。ヒルゼン殿と同期じゃったから息がピッタリで協力して上手く里を治めておった。じゃが、徐々にヒルゼン殿に従わなくなり、自分の意見を押し通そうとする様になりおった。軈ては火影であるヒルゼン殿に対して丸で上位者であるかの様に振る舞う始末じゃ。ミナトや新たに火影と成った現在の儂に対しても同様じゃ。時代の流れは残酷じゃな。人が変わってしまうのはツラいのう……
其して、新たな御意見番として猿飛一族の族長にして三代目火影・猿飛ヒルゼン殿、奈良一族の族長にして木ノ葉の天才軍師・奈良シカク、日向一族の族長にして宗家の当主・日向ヒアシが就く事になったのじゃ。
其して、儂はもう一つの要件で何人かの忍びを呼び出しておった。
「よう来て呉れたの、チョウザよ。」
「ハハァ。して五代目、今日は何用で我々を御呼びになったのか?」
「先ずは御主等に先日の木ノ葉崩しの際の活躍を労わせて呉れ。」
「これは過分な御言葉を頂きまして。その御言葉だけでも我々のこれからの励みとなりましょう。」
「うむ、其れではチョウザ並びに此の場に集まって貰った者達の中で役職に就いている者達は其の役職の剥奪、其の他の者達も階級を一段階下げる。」
「なっ、火影様、何故その様な事を仰るのです!?我々は今まで里の為に尽くして来た。その我々にあんまりな扱いではありませんか!!」
「では一つ聞くがの。ナルトが、九尾の人柱力が里にとって重要な戦力であるのを知ってい乍ら、ナルトが里に対しての疑心や憎しみを募らせる行為を御主等は扇動していたな?其の御主等がヒルゼン殿の温情により今迄見逃されていた行為の報いを受ける時が来たと云う事じゃ。」
「クッ……それは……」
「いや、ナルトが人柱力である事を除いたとしても御主等は子を持つ親として、大の男達が寄って集って苛めを黙認していた所か、里の子供達に迄御主等、大人の態度が伝播し、子供達迄ナルトを苛め始める始末じゃ。此れで九尾が出て来ていたら如何する心算じゃったのかとか、たらればの話をすれば切りが無いが。御主等のしていた事は逆に御主等の言う所の化け狐を暴走させる為の要因を自ら作っている訳じゃな。如何する、みっとも無く言い訳をしてみるか?」
「ッ……分かりました……」
斯うして、先ず儂が火影に就いてからの初の仕事は此んな風になった訳じゃ。其んな儂の元に綱手がリーの手術を終えた後に、弟子兼付き人のシズネ、忍豚であるペットのトントンと共に木ノ葉から消えたと云う話が舞い込んで来て、更に頭が痛くなったのじゃった。
最後まで読んでくれてありがとうございました。よければ感想やアンケートにご協力ください。
現在、砕蜂の雀蜂の能力をどうやってナルトに落とし込むかを考えていますので良いアイデアを募集してます。メッセージの方へお願いします。
穢土転生 別作版キャラ
-
猿飛家の恥部 猿飛あやめ
-
テマリの師匠 不知火マイ
-
雲隠れのシシガミバング