四楓院夜一に転生したけど、生まれた世界が違うんじゃが⁉︎ 作:のうち
「マンダに大蛇丸、カツユに綱手……此りゃ懐かしい面々じゃの。今から同窓会でもするゆーんか、自来也?」
「バーカ。久し振りに呼んで遣ったのに、つまんねー冗談言ってんじゃねーよォ。そろそろ長年の因縁にケリを付けようと思ってのォ。大蛇丸を今日、今此処で倒すんだよ。」
「ムゥ……」
「オイ、大蛇丸……俺様を此んな面倒臭そうなとこに呼び出して呉れてんじゃねえよ!テメェ……食うぞ、コラ?」
「そう仰らないで下さい……マンダ様、それなりの御礼は必ず……」
「誰がテメーと口聞いてんだよ、コラ!軽々しく俺様に話し掛けんじゃねえ、ガキ!!」
「クッ……」
「オイ、大蛇丸。後で供え物の生贄、百人は用意しとけなぁ?……」
(例え主人とは言え、大蛇丸様が術を使えないと分かったら直ぐにでも裏切るに違いない……此処でマンダを使うのは危うい賭けだぞ……)
綱手はナルトをカツユの分体に任せてシズネと共に避難させる。因みにトントンとガマ吉、ガマ竜は一緒に戦いを観戦していたが、マンダの睨みにビビって既に退避している。
其んな事をしているとブン太がマンダに煙管の煙を吹き掛ける。
「テメェ……カラッカラの干物にしてやろうか、コラ!!」
「わしゃ、丁度蛇革の財布が欲しゅうての。」とブン太は腰のドスを抜く。
「……舌歯粘酸!」
カツユが口から強酸を吐き出し、マンダを攻撃するが、マンダは其れをとんでもないスピードで避けてカツユを締め上げる。其処にブン太がドスで斬り掛かるがマンダはドスを受け止め、三体は膠着状態になる。然し、マンダに巻き付かれて拘束されていたカツユが蛞蝓大分裂を使い、其の拘束から逃れる。
「綱手、離れてろ!」
自来也は印を結び……
「ブン太、油だ!」
「オッシャァ!!」
「火遁・蝦蟇油炎弾!!」
ブン太の油に自来也の炎弾が着火し、巨大な炎がマンダを包むが……
(抜け殻……脱皮か!?)
「マズい、ブン太!下だ!!」
ブン太が下から出て来た尻尾の攻撃を止めるが、其の隙にマンダが襲い掛かって来た。其して地面に刺さっていたブン太のドスを綱手が持ち上げてマンダの顔に向かって投げ落として突き刺し、地面に縫い止める。
「閉じてろ!」
「流石は三忍。貴方達二人の相手を同時にするのは厳しいわね。」と大蛇丸が綱手の首を舌で締めるが……
「そろそろ決着を付けようじゃないか。」
綱手が無理矢理其れを外し、逆に大蛇丸は綱手に引き寄せられ、ぶっ飛ばされた。
「…………大蛇丸様!」(なっ……あの馬鹿力を諸に!!)
「ウゥン……クッ、無様な真似させやがって。俺がテメェを食い殺して遣りてえ所だが、風穴が開いた口じゃあ飲み込む事も出来やしねえ……次に若し会う事が有ったら覚悟しとけや。」と綱手に恨み言を言ってブン太のドスによって地面に縫い止められた儘だったマンダが消えた。
「綱手……貴女に治して貰わなくても、私には一つだけ方法が有るのよ……此の腕を復活させる方法がね。」
「…………!」
「…………!!」
自来也と綱手は大蛇丸の顔の下から出て来た、別の者の顔を見て驚いていた。
「木ノ葉は必ず潰して上げるわ。」
「其の時に又会えると良いわね、我が同志。クククッ……自来也、綱手。」
(彼の顔……)
(何等かの方法で他人の身体を?……さっき遣り合った時、道理で昔の奴の感じがしなかった筈だ。)
「綱手、本当の不老不死。其れが私、我不滅。」
と言って地面に飲み込まれて行く大蛇丸。
「又、何れ。」と言ってカブトも印を結び、煙遁の術を使って撤退する。
斯うして三忍同士の三竦みの戦いは幕を下ろしたのだった。
其して翌日。綱手は自来也から綱手が各国で拵えた借金は夜一が火影に成ってから全て返済済みであり、綱手が此の短冊街周辺で壊した物も一応は木ノ葉隠れの里が弁償となった事を聞いた。
綱手は木ノ葉の里に帰る前に身綺麗になったと喜んでいた。
だが綱手は知らない。此れは決して自由になった訳では無く、綱手が金を借りている相手が変わっただけである事を。其して自分の城が嘗て血液恐怖症とは別にトラウマを植え付けられた奴に占拠されている事等も今は知る由も無かったのである。
大蛇丸達はと或る拠点へと帰って来ていた。
「カブト、然う云えばサスケ君を木ノ葉から連れて来る手筈は如何なったのかしら?」
「はい。五代目の猫の分体が里中を監視しており、里に入ろうとした音の四人衆を返り討ちにして追い返したと……」
「使えないわね……ハァ、余り此の手は使いたくは無いけれど、アイツ等に少し前の借りを返して貰いましょうか。カブト、アイツ等と連絡を付けてくれるかしら?」
其して自来也達が木ノ葉への帰路に着いた時と同じ頃、木ノ葉隠れの里にてうちはサスケは入院生活を終えて今日、退院して来たのだ。
サスケは此の所、修行に行き詰まっている。自分が落ち零れだと思っていたナルトが思っていたよりも大きく成長しており、其の成長速度に焦りを覚えていた。
彼を焦られる要因は他にも有り、其れが木ノ葉を抜け、逆賊となった兄であるイタチとの再会時の戦闘で何も出来ずに幻術を掛けられ、遣られてしまった事だ。
其の力不足にサスケの頭の中で、中忍試験の時に大蛇丸に力が欲しければ此方に来いと言われた事がずっと引っ掛かっているのだ。
其んな事を考え乍らサスケは自分の家に帰って来て、自分の部屋に入ると其処には黒の生地に赤い雲の模様が入ったコートを着た仮面の男が居たのだ。
「……誰だ?」
「俺か……砂利に答える名前等持ち合わせていないが、敢えて名乗るとしたら、然うだな……うちはマダラだ。」
「なっ!!……」
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