四楓院夜一に転生したけど、生まれた世界が違うんじゃが⁉︎   作:のうち

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砕蜂抜刀

 「んっ……追い掛けていた匂いの集団が動き出したぞ。」

 

 パックンがサスケを攫った者と関係が有ると思われる者達、音の忍び達が動き出した事を伝える。

 

 「……此れは……」

 

 「どうした、パックン?」

 

 「いや、儂とした事が迂闊だった。木ノ葉の忍びが奴等の近くに居る……」

 

 「何だと!?……随分とタイミングの悪い時に……」

 

 「此の匂い。ライドウとゲンマ、それにシズネとイワシだな。」

 

 「あの四人か、確か哨戒任務に当たっていたな。」

 自来也達がその現場に着くと、既に戦闘は終わっており、負傷したライドウとゲンマをシズネが医療忍術で回復させており、イワシは周囲の警戒をしていた。

 

 「シズネ、何があったんじゃ?」

 

 自来也はシズネから事情を聞き、概ねパックンが嗅いだ臭いと敵と出会った方向が一致する為、シズネ達に負傷者達の治療が終わり次第、里に帰還する様に命じて追跡を続行し、自来也一行は木の陰で休んでいる四人組と、其の直ぐ側に置かれている背負える様に改造された座棺を遠目で発見した。状況的に彼の座棺にサスケが入っていると思われる。

 

 四人組は遠目で見ても疲弊している様子なので、如何やら上忍クラス二人を相手にした事は奴等に取っても深手であったらしい。

 

 「自来也様、カカシ、アスマ、ガイ。此処は私が最初に仕掛ける。其の間に態勢を整えろ。恐らく奴等の持っている彼の座棺に我々の目指す、目的の奴が入っていると思わせたいのだろうが、其れは囮なのでは無いかと思う。先程から日向ネジが白眼で座棺を覗いているが、彼の座棺に施されている結界によって多少見辛くなっているそうだ。」

 

 「……まあ、確かに其の可能性は有るの。」

 

 

 「其れに連れ出したのが音の忍びでは無い以上、ソイツ等と一緒に態々、里の周辺での受け渡しはしないと思うがな。正直、夜一様が出会したと云う時空間忍術を使う仮面の男が大蛇丸と何の様な密約を交わしたのかは知らな「なら、木ノ葉から離れた場所で渡せば此方の邪魔も入らない。敵の狙いは又別の所に有り、今回のこれはその為の陽動だと?」……まあ、其んな感じだ。」と砕蜂の意見を途中で遮ってアスマが質問する。其んなアスマの行動に少し釈然としない様子を見せつつも其の問いに砕蜂が答えた。

 

 「だからこそ、戦況を見極める為に私が陽動で時間を稼ぐから、其の隙に作戦を立てろ。」

 

 「良いのか、砕蜂?」

 

 「良い。今日、班員となった私では逆に連携を乱すかもしれん。」

 

 「砕蜂姉ちゃん……」

 

 「安心しろ、ナルト……お前の姉は其んなに弱くは無い心算だ。」

 

 「でもさ、でもさ。砕蜂姉ちゃん、若しアイツ等がそう思わせる事で偽物だと思わせる事が目的かも知れねえってばよ!」

 

 「…………」

 ナルトの口から其んな知的な意見が出て来て、少し固まる砕蜂。

 

 「あのねえ、ナルト。その可能性も無くはないんだろうけど、相手がどうやってサスケ君に取り入ったのかは分からないし、ナルトの言う事も一理有ると思うから、それを見極める為に砕蜂さんは囮を申し出たんだと思う。」

 

 

 「そうなのかってばよ?」

 

 「まあ、然う云う事だ、ナルト。取り敢えずは砕蜂の作戦に乗っかる事にする。カカシ、アスマ、ガイ、其れとシカマルとか云ったの?砕蜂とアイツ等の様子を見乍ら作戦会議だ。」

 

 「「「分かりました。」」」「へえへえ。参ったな、どうも……」

 と珍しく、自分の叔父の口癖が溢れたシカマル。

 

 其して砕蜂は其の場に飛び、音の忍び四人の前に姿を現す。

 

 「貴様等、音隠れの忍びだな?先程、木ノ葉の里の上忍二人が重傷の状態で発見された。其の件に就いて何か、其方が知っている事を御聞かせ願おう。」

 と腰に差した刀に手を掛け乍ら、砕蜂は奴等に問い掛ける。

 

 「それを聞く為に、態々我等に遣られに来たのか?」

 

 「さあ、其れは如何だろうな。見た所、お前達も先程見付けた上忍達との戦いで相当に消耗している様だが……」

 

 「このクソアマ、調子に乗りやがって。ぶっ殺して遣る!」と音の忍びの一人である多由也が激昂した表情を見せる。

 

 「待て、多由也。コイツは俺が貰うぜ、少しは回復出来るだろう。」

 

 「面倒くせえ、土遁結界・土牢堂無!」

 同じく音の忍びの一人である次郎坊が砕蜂を土遁の結界に封じ込めるが……

 

 ドゴォーン!!と云う音と共に土遁結界が破られる。

 

 「此の程度か?」

 

 「コイツ!!……」

 

 「仕方が無い、全員で遣るぞ?」

 

 「行くぜよ。」

 

 「ぶっ殺す!!!!」

 と四人の身体に謎の紋様が広がる。

 

 「呪印か……厄介だな。」

 

 砕蜂は足の忍具を収納するポケットからチャクラ針を四つ取り出して、風の性質変化を加えたチャクラを纏わせて四人に向けて放つが、奴等の身体の形が紋様を中心に変化し、チャクラ針は擦りこそしたモノの刺さりはしなかった。

 

 「ハァ……呪印には呪印と云う訳か。」と腰の刀を抜く砕蜂、刀の腹には刀の真の姿を封じる封印術が施されていた。

 

 「尽敵螫殺・『雀蜂』!!」解号と共に其の刀は真の姿を顕し、右手中指に付けるアーマーリング状の刃に変化する。

 

 「さあ、此処からはお前達と同じ土俵で戦って遣るとしよう。」

 




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音の四人衆の持つ桶にサスケは入っているのか

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