四楓院夜一に転生したけど、生まれた世界が違うんじゃが⁉︎   作:のうち

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中忍試験と突きつけられた代償

 ナルト達が波の国に任務で行っている間、儂は儂で二人のと或る人物の捜索を行っておった。

 

 其の二人の人物とは自来也と綱手じゃ。何故儂が此の二人を探しておるのかと言えば……

 

 ナルト達が木ノ葉の里を経った日の翌日、儂はヒルゼン殿に火影屋敷へ呼び出されておった。

 

 『其れで、ヒルゼン殿。何の用かの?儂は此れでも忙しいんだがの。』

 

 

 『うむ、手短に済ませる。実はのう、もう時期中忍試験があるじゃろう?儂は此の中忍試験を機に火影の任を降りようと思っておる。』

 

 『なっ!?……』

 

 まさか、又此の話題か?

 

 『其処で儂の後任に御主を推したいと思っておる。』

 

 ハァ。又始まったよ、此のジジイ。大体此の時期になると何とかして、儂を後任に据えようとして来よる。中忍試験が節目である事は確かじゃし、次の世代に繋げようと云うのも有るのじゃろうが……

 

 思えばミナトが四代目火影に就任する時も然うじゃった。

 ミナトが居なくなってからも、儂に後任をと云う言葉を持って来た彼奴等を全員ボコボコにして何とか三代目火影であるヒルゼン殿を又担ぎ出したのじゃ。自来也や綱手も其んな時に限って里には居らんかった。以来、毎年中忍試験の頃になると斯うして火影の座を降りる、五代目火影は御主じゃと言って来るのじゃが儂は毎年、自来也や綱手を連れて来て、三人で押し付け合いをして如何にか有耶無耶にした上で、ヒルゼン殿に現役の火影を続けて貰うと云うのを遣っておる。

 

 此れは二代目殿が時として見せる、どんな卑劣な手を使ってでも里を守って来た冷徹さを何倍にも濃縮して受け継いだダンゾウと云う老害を大人しくさせておくにはヒルゼン殿が現役の火影であった方が、其の動きは表向きには案外大人しいからじゃ。

 

 じゃが、ダンゾウの油断ならん所はヒルゼン殿が再び現役の火影としての任に就く際には、儂が止めはしたが暗殺紛いの事を仕出かしおった。其れをしても尚、ヒルゼン殿は其の優しさによりダンゾウを許した為、彼奴は今尚、相談役として暢々としておる。証拠は徹底的に消されておるから何とも言えぬが、うちは殺しをイタチに唆し……いや、脅して遣らせたのはダンゾウじゃと儂は思っておる。然うでなければ思慮深くて優しいイタチがあんな事をする訳が無いのじゃ。其れに火影屋敷よりも火影岩に近い場所に屋敷を建てるなんて不遜な事をしても許されているのもヒルゼン殿やミナトの優しさ故なのじゃ。

 

 じゃからこそ、儂は火影の任を受けるなら、ダンゾウの権限を徹底的に削ぎ落とし、火影岩の真下の屋敷等も取り潰して、適当な罪を被せて死罪とするなんて言ったら黙るんじゃがな。

 其れに儂が火影に成るなら御意見番を全て解任するとの旨を伝えると完全に黙ってしまうから、此れは最後の手じゃ。

 

 自来也と綱手が捕まらない時は此の話を持ち出して凌いだのじゃが、年々御年を召してからも、小さい頃から付けて貰っていた忍び組手も最近は儂の方が勝ち越しておるくらいには衰えておるのじゃ。ちょくちょく鍛え直して実力の維持をさせておるがの。

 

 然う云う訳で儂は自来也や綱手達を彼方此方探し回っているのじゃ。

 

 暗殺なんかの依頼を熟し乍らではあるが、伝説の三忍足る二人を探しておる。

 

 其して、其れから数日後、儂は伝説の三忍の一人に遭遇したのじゃ。

 

 「御久し振りですね、夜一様。」

 大蛇丸じゃ。よりにもよって会いたくない方の三忍に出会してしまったのじゃ。

 

 「……大蛇丸、何の用じゃ?」

 

 「いえ、夜一様が伝説の三忍を探していらっしゃると云うので此方から出向いたと云う訳です。」

 

 「御主では無いわ。」

 

 「貴女の身体は初代様や綱手と同じくらいには不思議なモノですからね。」

 

 「フン、儂の身体を改めると言うのか。其れくらいなら、今迄の任務で夜伽をさせられた、他国の御偉方に散々武者振り付くされておるわ。」

 

 「ふむ、然う云う意味で貴女を求めた訳では無いのですけどね。」

 

 「扨、儂にぶん殴られに来たので無ければ、何じゃと言うんじゃ?」

 

 「いえ、久し振りに御会いしたので、御挨拶をと思いましてね。」

 

 「ほう……まあ、其れなら今日の所は見逃して遣ろうかの。」

 

 「其れと此れを。」と大蛇丸はと或る巻物を投げ渡した。

 

 「此れは?」

 

 「自来也と綱手の居場所です。私が抑えているのは滞在している宿くらいですが。」

 

 

 「いや、其れだけでも充分に助かる。御主をぶん殴って連れて行こうと思っとったが、今日は見逃して遣ろう。然らばじゃ。」「ええ、其れでは。」大蛇丸の返答を聞き乍ら、儂は其の場を去る。

 

 其れから儂は綱手を探そうと、綱手達が居るであろう宿へと遣って来たのじゃが……

 

 「なあ、夜一姉さん、頼む!次で当たりそうな気がするんだ、金を貸して呉れ!!」

 

 何が悲しくて妹分に金をせびられておるんじゃろう……綱手は木ノ葉の伝説の三忍と云う立派な異名の他に伝説のカモなどと云う不名誉な異名も持っておるし、何を遣っとるんじゃ、此奴は……思えば、初代殿も然うじゃったな。初代殿の悪い所が綱手にまんまと遺伝してしまったの……




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