四楓院夜一に転生したけど、生まれた世界が違うんじゃが⁉︎   作:のうち

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中忍試験とモラトリアム

 今回の中忍試験の第二試験の会場である死の森には、儂の猫分身を森全体に向けて放っておる。

 

 同時に本体である儂も猫分身に紛れて死の森に居るのだから、観覧席で見ておるのは儂の影分身なので、入れ替わっていると分かるのは此の里では写輪眼を持つカカシや白眼を持つ日向一族くらいだろうがな。

 

 其して第一試験が終わり、第二試験の死の森での五日間の巻物集めのサバイバル演習が始まったのじゃ。

 

 今の所、取り敢えずの問題は起きていないな。

 

 おっ、ナルトめ、もう少し賢く立ち回れんものかの。

 ナルトを引き取ってからと云うもの、ナルトに座学の大切さを解らせる事が出来なかったのが1番の失敗じゃな。

 

 まあ、其れを逆手に取っての作戦は見事じゃったな。

 

 んっ?待て待て、彼の草隠れの忍び。違う、彼奴は……

 

 大蛇丸!?何じゃ?彼奴、何時から入れ替わっておった?……いや、恐らくは彼奴の手下も此処に居る筈じゃ。

 

 急がなくては。取り急ぎ近くの分身体に任せ、

 

 本体である儂も向かう事にしよう。

 

 『何しに来おった、大蛇丸!』

 

 「おやおや、夜一様、此の前振りですね?」

 

 「夜ばあちゃん、どうして……」

 

 『何をしておる、ナルト。仲間を連れて早く逃げんか!』

 

 「なっ、だってよ、ばあちゃん。」

 

 『馬鹿者!!自分が此奴に勝てぬ事くらいは分かっておるじゃろ?儂の本体も向かって来ておるから早く行かんか!良いな?本体に会ったら緊急事態の狼煙を上げろと伝えろ。狼煙が上がれば試験官達が動いて呉れる筈じゃ。』

 

 

 ナルトはサクラと共に意識を失っているサスケに肩を貸して、支え乍ら其の場から逃げた。

 其して直ぐに儂は大蛇丸の前に居る影分身を解いたので其の結果、影分身の経験が本体の儂に還元された為、状況を理解して緊急事態の赤い狼煙を上げる。

 

 すると死の森中にサイレンが鳴り、放送が入る。

 

 『緊急事態により、第二試験を一時中断とします。受験生の皆さんは直ちに死の森から避難して下さい。繰り返します……』

 

 此の放送を受け、試験を見に来ておった中忍や特別上忍、上忍達が死の森へと入って来たのじゃ。

 

 「夜一様!」

 

 「あんこか。済まんな、御主等が仕切る試験を此んなにしてしまって。」

 

 「いえいえ、それは仕方が無いですよ。何が有ったんですか?」

 

 「……大蛇丸じゃ。」

 

 「馬鹿な、あの人が……」

 

 「現に受験生が襲われておる、うちはサスケがな。呪印を刻まれておるようじゃ。」

 

 呪印が身体に刻まれ、急激に身体が発熱しておる。

 サスケは急いで病院に運び込まれ、第二試験は中止となり、

 其の時点で巻物を持っておった者達は第二試験を合格となった。其して第三試験も行う予定ではあるが、今回の件は特例として三日目の時点で巻物を持っている者全てを通過者として認めると云う事が決定したのじゃ。

 

 中忍試験に参加した者の半分くらいが試験を降りる事を表明したが、其れでも参加人数が多く、更に最終試験の人数を半分に減らす為の予選トーナメントが行われる事になったのじゃ。

 

 其して抽選によりナルトの対戦相手は夕日紅の部下の犬塚家の嫡男に決まった様じゃ。

 

 少々苦戦した様じゃが、ナルトが幸勝。もう少し上品に勝負を決めて欲しかったがの。

 

 女としては余り良く遣ったとは言い辛いしの。

 

 何だかんだ言ってナルトの班は入院中のサスケを除いて、サクラも何とか予選を勝ち抜く事が出来たのじゃ。

 

 其して儂はサスケの見舞いにナルト達と共に遣って来たのじゃ。

 

 「具合は如何じゃ、サスケ?」

 

 「カカシ、ナルト、サクラ。それにアンタはナルトの保護者の……」

 

 「四楓院夜一じゃ。御主とは前に一緒にラーメンを食った時以来かの。」

 

 「……残念じゃったな、今回は……」

 

 「……何が言いたい?」

 

 「いや、大蛇丸に出会して無事に帰って来た事こそ、幸運じゃったが、御主に施された呪印が如何言ったモノかが分かる迄は御主を病院から出す訳には行かんそうじゃ。」

 

 「まあ、入院と言っても外出は或る程度、自由は効くからな?」

 

 「まあまあ、夜一様。取り敢えずは俺が次の中忍試験に向けてサスケに修行を付けたいと思います。どうやらサスケは火遁の他に雷遁のチャクラ性質を持っている様なので。」

 

 「雷遁?アレを教えるのか?」

 

 「はい。」「其れじゃあナルトは本戦に向けて儂との修行じゃの。口寄せの術を仕上げるぞ?」

 

 「おう!」

 

 斯うして儂は中忍試験に向けてナルトの口寄せの術を完璧に仕上げる事にした。波の国では結局口寄せを使う機会は無かったと云うし、印は教えたモノの其れ切りじゃ。

 

 「良し、ナルト。取り敢えずは御主の修行のモチベーションを上げる為に或る男を探すぞ?」

 

 「或る男?」

 

 「おう、派手な服装のエロジジイを探して来い。若し居るとすれば公衆浴場辺りで女湯を覗いておる筈じゃ。姉ちゃんが呼んでるって言えば少なく共、無視はせんじゃろ。」

 

 「分かったってばよ。ソイツを探して来るってばよ。」

 とナルトは其の人物こと儂の弟分、自来也を探しに行くのじゃった。




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サクラの強化について

  • 原作通り綱手
  • 夜一(主人公)
  • 夜一と綱手
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