四楓院夜一に転生したけど、生まれた世界が違うんじゃが⁉︎   作:のうち

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木の葉崩し 夜一・ヒルゼンVS大蛇丸

 ナルトも無事に口寄せ動物を出せる様になったが、口寄せの習熟に思ったより時間を使ってしまい、隠し球をもう一つ授ける事が出来なかったのが悔やまれるのう。そんじょ其処らの相手に負ける様には育ててはおらんが、相手は日向一族の有望株、日向ネジ。分家の身であり乍ら日向宗家の奥義を独学で習得してしまったと云うのじゃから恐ろしい。

 

 まあ、取り敢えずはナルトは九尾のチャクラを引き出せるかと云うのが肝になって来るじゃろうな。

 

 其してナルトが勝ったら、次の相手は音隠れのドスが棄権した為、シードとなった砂隠れの我亜羅じゃ。聞いた話に依れば彼奴は一尾、砂の守鶴の人柱力らしいが、忍者の実力的には未だに彼奴の方が上じゃ。何共、前途多難な道だの。まあ、火影の道に楽な道は無しと云う事じゃな。

 

 其んな事を考えておる側から、ナルトの奴、ネジの奴に点穴を封じられおったな。

 

 おっ…彼奴、九尾のチャクラを引き出しておった。其れにまさか、彼のネジに勝ってしまうとは遣るの。扨、次は油女の長男と砂隠れの里のカンクロウとの戦いはカンクロウの棄権で決着した。次のテマリ対シカマルじゃが、テマリに対し、シカマルが良い所迄行くが結局シカマルが棄権し、敗北しおった。其して二回戦、我愛羅対ナルトの戦いが始まったのじゃ。其の戦いの最中、何時の間にやらと云う訳では無いが、会場の客全体に幻術が掛けられており、観客の大半が眠っておった。

 

 むっ、此れはヒルゼン殿の気配の有る場所で爆発じゃと!?

儂はヒルゼン殿の近くのマーキングに飛んだ。すると丁度ヒルゼン殿と四代目風影である羅砂殿が敵の結界術で隔離されておる場所に出て来たらしいのう。

 

 ヒルゼン殿の直属の暗部達や風影殿の護衛達は敵の結界に阻まれてヒルゼン殿や風影殿の傍には居らんので丁度良い場面に出会した様じゃ。最悪の事態は免れたしの。儂がヒルゼン殿と風影殿の護衛に付けて何よりじゃ。ヒルゼン殿の直属の暗部達や風影殿の護衛達は結界の外で此方を見ている事しか出来ん様じゃしの。じゃが、事態が急変しおった。

 

 「ヒルゼン殿!?なっ、風影殿、何故……いや、御主は風影殿では無いな?」

 

 「あら、随分と早くバレちゃったわね。其れに余計な方迄、入って来てしまったわ。」

 

 「随分と好き勝手に遣っておるようじゃの、大蛇丸。」

 

 「貴様、大蛇丸じゃと!?」

 

 「猿飛先生におきましては御歳を召されて随分と鈍っておられる様で。我愛羅が事を起こした隙にサスケ君を攫う手筈になっていましたのに、全ては上手く行かない様ね。貴方の愚鈍さが木ノ葉を後手に追い込んだ、私の勝ちです。」

 

 「儂の首は然う簡単に呉れて遣る事は出来んぞ?」

 

 一方、中忍試験会場では、里の彼方此方で戦闘が起こっている中、カカシやガイ達も敵を蹴散らしていた。

 

 「迂闊だった、火影様迄……カカシ、見てみろ。アイツは……」

 

 「大蛇丸!?いや、火影様の下には夜一様がギリギリ間に合った様だし、あの御二人ならそう易々と大蛇丸に負けはしないだろう。サクラ!」

 

 

 「はい!」

 

 「下忍合否のサバイバル任務で幻術を教えた甲斐があった。矢張りお前には幻術の才能が有る。サスケとシカマルを起こせ。ナルトも喜ぶだろう、任務だ。」

 

 

 「任務って……」

 

 「波の国以来のAランク任務だ。」

 カカシはサクラに自分の口寄せ動物であるパックンを付け、サクラが連れて来た、敵に因る幻術から目覚めたサスケやシカマルと共に我愛羅を追ったナルトを追い掛けさせるのだった。

 

 其して、視点は夜一達に戻る。

 

 「フフフッ、又貴方や夜一様と戦えるなんてね……」

 

 「フン、然う簡単に出られそうに無いのう。」

 

 「思ってもいない事を。夜一様なら兎も角、足手纏いに来られても邪魔なだけでしょ?」

 

 「フフフフッ……忍法・瓦手裏剣の術!」

 

 「甘いですよ、潜影蛇手!」

 

 「拘束する気か、させんぞ。風遁・闐嵐!」

 

 何時でもヒルゼン殿を援護出来る様にしておった儂が風遁で大蛇丸を吹き飛ばす。其して大蛇丸が吹き飛ばされた場所に何時の間にか先回りしておったヒルゼン殿が「土遁・土流大河!」で大蛇丸を泥の濁流が流れる勢いで拘束しつつ押し流す。其処に……

 

 「土遁・土龍弾、火遁・火龍弾!!」

ヒルゼン殿に依る土遁と火遁の合体忍術が大蛇丸を打ちのめし、其して焼くが、其れ如きで大蛇丸が遣られる訳も無く、無事な姿を現し、風影の衣装を脱ぎ、本来の忍装束に着替えておった。

 

 其れを見てヒルゼン殿も火影の衣装を脱ぎ、忍装束を露わにする。

 

 「行くぞ、夜一!」

 

 「はい!」

 

 「「忍法・手裏剣影分身の術!!」」

 ヒルゼン殿と儂が同時に放った手裏剣影分身の術が大蛇丸を襲うが……

 

 「口寄せ・穢土転生!!」

 大蛇丸が二基の棺を口寄せし、二基の棺が大蛇丸を守りおった。

 

 なっ、彼の棺はヤバいな。其して三つ目の棺が出て来ておるが……マズいな、アレが儂の予想通りの術なら……

 

「火遁・赤火砲!」

 と儂は三つ目の棺を燃やして、ヒルゼン殿がギリギリで三つ目の口寄せを解除する。

 

 「あーあ、三つ目は駄目でしたね。」

 

 其して二基の棺の蓋が開くと其処から出て来たのは……

 

 「初代様、二代目様……」

 

 「ふむ、久し振りよの。猿、其れに千日の孫よ。」

 

 「老いたな、猿飛。だが夜一よ、お前は変わらな過ぎではないか?」

 

 「年寄り同士の話し合いは其処迄にしましょう、三代目様、瞬神殿。では、そろそろ始めますか。其の前に初代様と二代目様には本来の御姿に戻って頂きましょう。御二人共、覚悟して下さい。」

 と言った後に大蛇丸が初代殿と二代目殿に穢土転生用の札を入れおった。

 

 初代殿と二代目殿が見る見る内に正気を取り戻して行く。じゃが、御二人の御姿が生前に近付くのと引き換えに穢土転生用の札に依る呪縛に支配され、大蛇丸の命に依り、御二人の意思に関係無く、ヒルゼン殿と儂に牙を剥く様になるのじゃ。最も大蛇丸が御二人を制御出来る様にする為に穢土転生の精度を敢えて落としたからこそ出来る芸当じゃがな。然うでなければ穢土転生の開発者である二代目殿や印を知る初代殿に解除されて終わりじゃからな。幾ら三忍の一人である大蛇丸と云えども、全盛期の御二人を御せる訳が無いしの。此れに依ってヒルゼン殿と儂は御二人と戦わざるを得なくなり、御二人との思わぬ再会に依って緩んでしまった気を引き締め、即座に臨戦態勢に入ったのじゃった。

 

 「益々、昔の儘の御姿よ……」

 

 「夜一、初代様は儂が遣る。御主は二代目様の相手を頼む。」

 

 「分かりました。」

 

 「初代様、行きますぞ。火遁・火龍炎弾!」

 

 「水遁・水陣壁!」で初代殿を庇った二代目殿がヒルゼン殿の放った火龍炎弾を打ち消しおった。其してヒルゼン殿が決めた当初の予定通りには行かずにヒルゼン殿と二代目殿の戦闘が始まり、儂はヒルゼン殿の、初代殿は二代目殿の援護をする事になったのじゃ。

 

 「水遁・水衝波!」

 

 「土遁・土流壁!」

 

 「雷遁・雷吼炮!」

 ヒルゼン殿を自らの水遁に因って生じた水の中に引きずり込もうとする二代目殿を儂は雷遁で迎撃する。

 

 じゃが、儂は見落としておった。ヒルゼン殿と儂の足下に初代殿の木遁に依る木の根が生えて来おったが、儂の反応が一歩遅れたのを庇い、ヒルゼン殿が木の根に捕まってしまったのじゃ。

 

 「漸く捕まえましたよ。」

 

 「口寄せ・猿猴王・猿魔!!」

 

 「厄介なのが出て来ちゃいましたね。」

 

 「大蛇丸か。哀れだな、猿飛。彼の時殺しておかんからだ。」

 

 「今から然うする所じゃわい。」

 

 「もう遅いわい!」

 

 「猿魔、金剛如意じゃ!!」

 

 「お前達、止めろ!変化させるな!!」

 

 「させるか。瞬閧!!」身体に炸裂したチャクラを纏い身体能力を爆発させ、初代殿と二代目殿をぶっ飛ばし、四肢を吹き飛ばすが直ぐに再生を始めてしまう。

 

 「矢張り、大蛇丸に縛られた彼の御方達の魂を如何にかせねば行かん様じゃな。」

 

 「まさか、彼の術を!?……いや、其れではヒルゼン殿の御命が……二代目殿は儂が如何にかします。ヒルゼン殿は初代殿を。」

 

 「……分かった。何とかしよう。」

 

 「さて、遣るぞ。」儂は大魔王封印の封印術が施された小さな壺を腰のポーチから取り出した口寄せの巻物を使って口寄せし、更に影分身の術を使って、二代目殿に向かわせる。

 

 「初代様、行きますぞ。忍法・影分身の術!」

 ヒルゼン殿が未だ再生が終わっていない初代殿を影分身で拘束する。

 

 「……腕を切らせて骨を立つ!火遁・一刀火葬!!」

 ヒルゼン殿は穢土転生を悪用する者が現れた時の為に二代目殿が未だ御存命の時代に穢土転生体を倒す方法を幾つか考案された。其れは穢土転生体の再生が追い付かない程に吹き飛ばす、術者を排除する等が有るが、ヒルゼン殿が遣ったのは前者じゃ。

 

 此の世界ではBLEACHの鬼道を四楓院家が忍術として幾つかを再現して木ノ葉隠れの里に広めており、一刀火葬も其の内の一つじゃ。腕一本を犠牲にするデメリットまで再現されておるが、威力は御墨付きで相手を塵すら残さずに消し飛ばす強力なモノじゃ。

 

 ヒルゼン殿は腕一本を引き換えにして初代殿の穢土転生体を吹き飛ばした。

 

 其して其の間に儂も又、二代目殿を封印する手筈を既に整えていた。

 

 「魔封波!!」儂の影分身に拘束された二代目殿を封印の壺に封印し、壺に栓をした。其して儂は其の壺を飲み込んだのじゃ。

 

 「扨、大蛇丸、此れで二対一。少なく共、御主の腕は貰って行くぞ!!」

 

 儂は瞬閧を解き、仙人モードに入る。

 

 「御主の腕は貰って行くぞ!!」儂は大蛇丸の両腕を殺しに掛かる。猫の仙術の中には敵のチャクラの流れる道をグチャグチャに繋ぎ、術を使おうとすると身体をズタズタに壊して行くモノが有り、遣り方や方法は違うが某運命の物語に出て来る起源弾に近い攻撃が出来る訳じゃ。

 

 「私の、私の腕が……」

 

 「フフッ。此の状態を修復出来るとすれば余程腕の良い、いや、綱手程の医療忍者で無ければ治すのも無理じゃろうな。」

 

 「クソがァァ!!!」と大蛇丸は慟哭し乍ら撤退して行くのじゃった。

 

 結界を維持しておった奴等も逃げ出した様じゃな。結界が解けたと同時に結界の所為で動けなかった、ヒルゼン殿の直属の暗部達がヒルゼン殿の下に駆け寄り、応急処置を施しておる。

 さて、儂はヒルゼン殿の直属の暗部達と共に応急処置を済ませた、負傷したヒルゼン殿を木ノ葉病院へと運ぶ事にするかの。




最後まで読んでくれてありがとうございました。よければ感想やアンケートにご協力ください。


ナルト世界の四楓院が鬼道を再現した忍術
風遁:闐嵐 竜巻を引き起こして相手を吹き飛ばす術、BLEACHで夜一も使用している。

火遁:赤火砲 火球を放ち、爆発させる術、BLEACHでは結構頻繁に出ており、BLEACHの鬼道と言えばの術

雷遁:雷吼炮 手の平から巨大な雷と衝撃波を放つ術、劇中では一回しか登場しなかったが作者の結構好きな術

火遁:一刀火葬 焼き焦がした我が身を触媒としてのみ発動できる、刀の形をした火柱を空高くまで放つ禁術であり、腕一本を触媒としただけでも相手を塵すら残さずに消し飛ばす程の威力を持つBLEACHの犠牲破道、同様に木の葉の里に伝わる我が身犠牲として相手を葬る犠牲を強いる忍術として禁術指定を受けた。


夜一の火影就任後の政策

  • ダンゾウ等の上層部の排除
  • 人柱力を迫害した奴への制裁
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