主人公を庇って死ぬ友人ポジになることを強いられていたんだッ!!(白目) 作:音無 仁
評価良ければ続き書くかもしれないです。
誤字脱字があるかもしれませんので、見つけたらご報告いただけると幸いです。
それではどうぞ
突然の話だが、俺は過去3回転生している。
1度目の人生は剣と魔法のファンタジー世界だ。
ある日魔王が現れ、魔王に率いられた魔物たちによる侵攻により人間達は長きに渡る苦難を強いられた。
しかし、魔王が現れて10年が経ったある日、神々に祝福されし勇者が現れたのである。
そう、その勇者こそが俺、ではなく、10代前半くらいの一般的な村人が勇者に選ばれた。
その当時の俺は王国に仕える見習い騎士をしており、初めて勇者が王都のお城に来た時に案内したことをきっかけに仲良くなりそのままノリで勇者に同行することにしたのだ。
それからの旅路で勇者と俺は新たな仲間を集めた。
まず最初に教会から聖女と崇められていた少女を仲間にし、辺境にて隠居していた賢者と呼ばれた老人と意気投合して同行することになり、闘技場にて最強と謳われた双子の戦士と拳闘士の姉妹を勇者とのペアで闘いの末に仲間とした。
そして2年の旅路を経てついに魔王の住処である魔王城にたどり着いた俺達は最後の門番である四天王最強の男であり、魔王の右腕とも言われた魔族と闘い、それに打ち勝ったのだ。
あとは魔王を倒すだけ、戦闘を終えて気を抜いたその瞬間を魔王は見逃さなかった。
勇者に迫ったその光のような一射に気づいたのは俺だけで、咄嗟に勇者を庇い、盾でその攻撃を防いだのだ。
いや、正確には防げてはいなかった。俺はその一撃で致命傷を負ってしまった。
狡猾な魔王はその場に現れ、一撃を防いだ俺を称賛しながらもその目は冷ややかにこちらを見ていた。
最後の闘いが始まる、だが先程までの魔族との闘いによる疲労、そして致命傷を負ってしまい満足に動くことすら出来ない
このままでは負けてしまう、そう確信が持ててしまう程の不利な状況で俺は仲間を守る盾として、騎士として、最後の賭けに出ることにした。
ベットするのは自身の命、賭けに勝てたとしても得られる物は仲間達の希望のみ。
それでも、と行ったその賭けは確かにこの場の仲間達に希望を与え、魔王が少しずつ押され始めるとこを倒れたまま見ていた。
傍らで聖女の少女が泣きながら何かを言っていた、何を言っていたかは聞こえなかったがその光景をよく覚えている。
そして魔王が敗れるその瞬間を見ながら、俺は息を引き取った。
まぁ、その後すぐに赤ん坊として目覚めて2度目の人生を送ることになったのだが。
2度目の人生は同じ剣と魔法のファンタジー世界だったが、前の世界よりも魔道具などの発明品や魔法が発展した世界だった。
その世界ではダンジョンと呼ばれる迷宮が大陸のあらゆる場所に存在しており、世の中には探索者と呼ばれる人達が日夜ダンジョンに潜っていた。
もちろん俺も男だ、そういう冒険には惹かれるものがあった。
しかしそれよりも俺が気になったのは何故俺は転生したのかということだった。
そして赤ん坊ながら調べていると前の世界で手に入れたとある神具を見つけたのだ。
神が人々に与えた使い捨ての奇跡、それが神具である。
前の世界ではなにかに使えるのではと全てで七つある神具を集めていたのだ。
勇者パーティの面々は1人1つの神具を持つことにし、勇者は2つ所持していた。
神具がどのような力を持っているかは詳細が分からず、とりあえずこんな力ですよー、みたいな何かが言い伝えられている。
俺が持っていた神具は小指程の大きさをした玉が3つと小さな玉が円を作るように並んでいたブレスレットだった。
このブレスレットの力は死んでも蘇る、みたいな眉唾物の能力だったのだが、3つの大きな玉の1つが光を失っており、俺はもしかすると蘇るというのは転生する、ということなのかもしれないと考えたのだ。
それでもどうして結果的に前と違う世界に転生したのかは分からないのだが。
とにかくそのブレスレットには大きな玉が3つあり、そのうち1つが光をなくしている、つまりは残り2回転生出来るということだったのだ。
まぁ、当時の俺はそんなことはどうでもよかったので、悩みが無くなればこの世界をどう堪能しようか、としか考えていなかったのだが。
生まれた場所が国の王都だったというのもあるが、この世界は魔法の発展に伴い、魔道具がすごい勢いで発展していた。所謂、魔石を用いた家電や魔力を用いて水を出す蛇口とかである。
当時の俺には全てが宝物のように感じていたものだ。
そんな第2の人生において俺には幼馴染という存在が二人いた。
後に剣聖と呼ばれる少年と身分を隠して遊んでいた王族の少女の2人である。
俺は2人と探索者になるという約束を交わし、少年と共に自身を鍛えていった。
第2の人生の俺は魔力が優れており、魔法を使うことが出来た。
そのため魔法を鍛えた俺は結果的に国一番の魔法使い、大魔導師と呼ばれるようになったのだ。
うん、新たに魔法を作ったり、剣聖の少年や姫騎士の姫様、あとは後年に生まれた2歳年下の妹、彼らとパーティを組んでダンジョンを潜ったり、ほかの街に向かってバカンスしたりと充実した日々だった。
けど、その日々は突如王都に現れたダンジョンによって終わりを告げた。
突然現れたダンジョンはいきなりスタンピード、ダンジョンから魔物が溢れる状態となっており、王都は溢れた魔物達で大混乱に陥った。
俺達も当時できる限りを尽くしたが全人口10万を超える王都で3割の人達が魔物に襲われ亡くなった。
魔物はいくら倒してもダンジョンから湧き続け、この状況をどうにかするにはダンジョンを完全に攻略し、ダンジョンを消すしかなかった。
ダンジョンにはコアがあり、ダンジョンの最下層でボスを倒すとコアがある部屋に行けるのだ。
そこでコアを取るか、何かしらのアイテムをランダムで手に入れるかをコアから提案される。
アイテムを取れば攻略者は攻略者限定のアイテムを複数の中からランダムで手に入れることができ、ダンジョンの外に送られる。こちらの攻略者をダンジョン攻略者と言う。
そして、コアを取れば攻略者はユニークアイテムを与えられた上でコアを持ってダンジョンの外に送られ、ダンジョンはその場から消えてなくなる。こちらの攻略者をダンジョン完全攻略者と言われる。
この性質からダンジョンは基本的に完全攻略はされずに残され、資源とされるのだが、当時のような危機的状況、もしくは何かしらの事情でダンジョンを消さなければならない時に完全攻略するようにしているのだ。
そしてその攻略者に俺達のパーティが選ばれた。
ほかの探索者達が溢れた魔物達を倒して道を作り、そこから俺達はダンジョンへと入り込んだ。
ダンジョンを攻略すればダンジョンの難易度も分かる、間違いなく王都で発生したダンジョンはS、もしくはそれ以上の難易度だった。
ダンジョンを地下に潜り、50階層にてようやくボス部屋にたどり着いた俺達が見たものははるか昔に絶滅したとされるドラゴン、前の世界の魔王と同レベルの化物と対峙したのだ。
闘いは熾烈を極めた。剣聖がその大剣でドラゴンの尾による攻撃を受け止め、姫騎士がドラゴンのブレスを切り裂き、妹が魔法の弓矢による連射を叩き込み、俺が特大威力の魔法を放った。
されど、ドラゴンは少々肉体が焦げた程度のダメージしかなく、どれほどの攻撃を重ねても全くダメージを受けたように見られないそいつに俺以外の仲間達は間違いなく絶望していた。
俺は、絶望しなかった。知っていたからだ、この場を切り抜ける方法があると。知っていたからだ、前の世界に置ける勇者のように、剣聖の少年こそがこの世界の勇者だと。
俺は剣聖に放たれたブレスを魔法で受けながら前の世界と同じように賭けに出た。
捧げられた自身の命、その対価は僅かな希望。けれど俺の仲間達ならば、きっと成し遂げてくれる。
そう信じて、俺はブレスによって燃え尽きた。
そして赤ん坊になった俺は第3の人生を歩むことになった。
予想通り1度目の人生で手に入れた神具は自身の近くにあり、3つの大きな玉は既に1つしか光を持ってはいなかった。
第3の人生は剣と魔法のファンタジー世界、ではあったが1度目や2度目のような戦いが日常の世界では無かった。
この世界では王族、貴族、平民と分かれており、魔物もいるにはいるが魔王のような存在はいなかった。
数年前までは国同士で戦争を行っていたが今は和平を行っており、国同士の関係は良好なのだとか。
まぁ、ちょっと怪しい動きをする国とかもあったけど。
あと、この世界では魔法ではなく魔術が広まっており、王族や貴族は魔術が使え、平民は魔術が使えないのだとか。
その分平民達は技術や知識に優れている者が多く、2度目の世界と同等、もしくはそれ以上に優れた文明を持っていた。
俺はそんな第3の世界で王族の庶子として生まれた。
母は王族に嫁いだお嬢様、つまり王妃様の侍女として付き従っていたらしく、王妃様との仲はかなり良好でまるで姉妹のように育ったとか。
王様と王妃様の関係も悪いものではなく良好そのものだったのだが、王様が他国の貴賓達を招いた席──正確には王様同士の愚痴り合い──でそれはもうベロンベロンに酔っ払ったらしい。
そしてその足で王妃の寝室に向かい、それはもう激しい夜を過ごして、その翌朝。
笑顔なのに目が笑ってない王妃と何故か王様の横に服を脱ぎ散らかされた一糸もまとわない姿の侍女がものすごく申し訳なさそうな顔で居たとか。
その時の王様の顔が真っ青でやべぇ、やらかした、って口に出してたって母は言ってた。
なんでこんなことになったかと言えば、侍女である母が王妃様の部屋に直ぐ駆けつけれるように隣の部屋で寝泊まりしていたのだが、ベロンベロンに酔ってた王様は部屋を間違えた挙句、王妃と間違えた我が母にそういうことを迫り、抵抗する母にそういうプレイなんだな!と、的外れな考えで致したのだ。
侍女である母からしてみれば抵抗すればどうなるか分からない相手が夜這い掛けてきてそのまま襲われたわけで、途中からはもう抵抗すら辞めたらしい。
で、王妃様は何時もなら起こしに来るはずの侍女が来ないから部屋に行ってみれば、侍女がレイプ目で涙を流しておる横で自身の夫が豪快に寝ているわけである。
まぁ、それはもう大激怒、偶然通り掛かった宰相や被害者である侍女の母がなんとか宥めたけど王様は土下座のまま動けなかったとか。
結局、その場は何とかなったのだが、数ヶ月後に侍女の妊娠が発覚。時期的に相手が間違いなく王様なわけだけど、王妃以外から王族の子が産まれる、しかも相手は側室という訳でもない侍女である。
間違いなく問題になることがわかったため、侍女である母はどこか田舎で隠れ住むことにしたんだけど、それを王妃様が猛反対。
王妃様が実家の公爵家に話を付け、産まれる子供を公爵家の執事として育てることにしたんだとか。
バレないのかとか、不味いんじゃないかとか色々話は出たらしいが、むしろ堂々とした方が分からない、という王妃様の言葉で母は公爵家預かりとなり、俺を産んだ後も公爵家の侍女として働いていた。
まぁ、そんなこんなで俺は公爵家で執事として育てられ、最終的に公爵家の長女であるお嬢様の専属執事になった。
俺より3歳年下なお嬢様は元気な、というか生意気でわがままに育った。
5歳の時に足を滑らせ階段から落ちたと聞いた時は肝が冷えたが、目を覚ましてからはまるで人が変わったかのように使用人に優しく接し、誰かを見下すようなことはなくなった。
今でこそ思うんだが、もしかして転生、前世の記憶でも思い出したのじゃないかと思っている。今生ではそういう作品をよく見るし。
それはともかくそれからのお嬢様はめちゃくちゃ元気ではあったがその見た目は絶世の美女と言ってもよく、更には勉強も出来、完璧なお嬢様を表面上体現していた。
そのように順調に育っていき、ついにはお嬢様のことが王族の耳に入り、王太子との婚約が決まったのだ。
つまり当時の俺にとっての腹違いの弟がお嬢様の婚約者になったのだ。ちなみに腹違いの姉と王太子の双子の弟もいる。
そこからの話はいろいろと胃が痛い、ではなく情報量が多すぎるので飛ばすのだが、お嬢様はあの後学園に入学し、その二年後の卒業パーティーで王太子から婚約を破棄された挙句、全く知らない罪をでっち上げられた訳だ。
と言っても、それは直ぐに冤罪だとわかったから良かった。結局王太子がなんでお嬢様を嫌っていたかと言うと表面上完璧に見えるお嬢様に劣等感を抱いていたということだ。
まぁ、罪をでっち上げることを知らなかった平民の女の子は完全に巻き込まれただけで少し可哀想ではあったが。
まぁ、そんな王太子が自暴自棄になりお嬢様を剣で切り付けた所を庇って死んだのが3度目の人生における死因である。
というか王太子もそれなりの実力者なんだからちゃんと連れて行けよ。何剣を奪われた挙句攻撃させてんだ。もっとちゃんとしろよ、騎士だろ。
そして俺はまた赤ん坊になり、4度目の人生を過ごしている。
今生では剣と魔法のファンタジー世界ではなかった、所謂現代もの、という世界だ。
ただし、魔法ではなく全く別のものがこの世界にはあり、それが異能、と呼ばれる超能力である。
この世界では世界人口の約3割が異能力者として産まれるのだ。
もちろんこれは遺伝によるものではあるので将来的には全人類が異能に目覚めるのだろうが、それは先の話でしかない。
そして俺はその3割の人類になるのだが、異能はあるし、能力も分かる、しかし生まれてかれこれ15年、たったの1度しか発動した事がない、しかも一部分だけだ。
そして隣の家の幼馴染も異能があるのだがめっちゃくちゃ分かりやすく強い、不公平にも程がある。
まぁ、そんな感じで明日から高校生になる俺は自分の今までを振り返って今目の前のテレビに写っているものからの現実逃避をやめる。
「あっれれぇ?おっかしぃぞー?」
某名探偵のようなことを言いながら何度目を擦ってもテレビの画面に写る存在は変わらない。
画面に写る茶色の髪をした穏やかな雰囲気のイケメンと清楚を形どったような雰囲気の癖にめちゃくちゃスタイルのいい銀髪ロングの美少女。
赤い髪を乱雑に切り揃え、目付きが少しきつい雰囲気があるイケメンとキリッとした凛々しさが見える金髪ポニテの美少女。
髪をゆるふわウェーブのロングにした、ザ・お嬢様、な金髪美少女と礼儀正しい真面目な感じが漂う眼鏡を掛けた金髪イケメン。
ここだけ見ればなんてことは無いイケメンと美少女のカップルが現れたんだな、で終わるのだが。
茶色の髪をした穏やかな雰囲気のイケメン、が着ているめちゃくちゃ見た事がある白い鎧と腰に提げている聖剣。
清楚を形どったような雰囲気の癖にめちゃくちゃスタイルのいい銀髪ロングの美少女、が着ているめちゃくちゃ見た事があるシスター服をベース防具を着けて改造した服に両手に持っている聖杖。
赤い髪を乱雑に切り揃え、目付きが少しきつい雰囲気があるイケメンとキリッとした凛々しさが見える金髪ポニテの美少女、が胸元に着けているめちゃくちゃ見た事がある剣と杖が交差した絵が描いてあるエンブレム。
髪をゆるふわウェーブのロングにした、ザ・お嬢様、な金髪美少女、が着けているめちゃくちゃ見た事がある髪飾り。
礼儀正しい真面目な感じが漂う眼鏡を掛けた金髪イケメン、が持っているめちゃくちゃ見た事がある儀礼用の剣。
というか全員の顔にものすごく見覚えがあり過ぎる。
そしてテレビから流れるアナウンサーの声。
「あ!来ました!あれが異世界から来た使者の方々です!!先頭の御二方はシンプレクスという世界から来た勇者と聖女の異名を持つアーサー・クライド様とセイン・シルフィア様です!!そして御二方の後ろにシンプレクスの方々が並んでおります!」
すごく聞き覚えのある名前だなー!特に1度目の人生の時とかによく聞いたなぁー!
「そしてあれはラビュリントゥスという世界から来られたその世界における英雄とお姫様だそうです!!お名前はルーク・ブレード様とアリシア・フェン・ルクス・エルンバッハ様です!!」
うわぁ!こっちも聞き覚えがあるなぁ!!主に2度目の人生の時とかによく聞いた気がするなぁ!!
「そして最後列の先頭にいる方はヴィ、えっ?こっちが世界名なの?えー、失礼致しました。改めまして最後列の先頭にいる方々はウィルゴドミーラという世界からこられたその世界を代表する国の王族である、ロード・フォン・ラクスブレイ様です!そのすぐ後ろには公爵令嬢であるリリーナ・フォン・アルミリア様も居られます!!」
なんでだろう、すごく胃が痛くなってきたんだが……というか王族の方に関しては3度目の人生の時に俺の死因になった方とそっくりだなぁ……!
「あ!今から記者会見が始まるとのことです!せっかくなので勇者様にお話を聞いてみましょう。すいませーん!勇者さまー!」
「?はい、どうかされましたか?」
「うわぁ、イケメンオーラ凄っ…あ!えっと、今回の異世界訪問についてなのですが、勇者様は誰よりも早くこちらに来ることを決めたとか。どうして今回訪問することを決めたのですか?」
「あぁ、なるほど」
勇者は少し黙り込んだ後、決意を決めた様な顔で言葉を発した。
「捜している者がありまして、この世界ならもしかしたら、と」
ま、まままだああ慌わわてるよようなななじ時間でではわない。
人物紹介
主人公/
過去3回転生した主人公。
4回目の人生で色々な漫画やラノベを読んだ結果、自分って主人公の親友ポジ的なところにいて最終的に死ぬキャラだったのでは…?と気づいてしまった。
何故か異世界から前世の仲間達が来て捜してるものがあるとか言ってる。何それ知らん…怖…
勇者/アーサー・クライド(15)
1度目の世界における主人公の立ち位置にいた少年。
魔王との戦いに何とか勝利し、世界に平和をもたらした勇者。
しかし、その戦いで旅の始まりから一緒にいた親友を亡くしてしまった。
自身が油断さえしていなければ彼は死ななかったとずっと後悔し続けていた。
その後国王に魔王討伐を報告し、王女との婚姻を行う予定だったが聖女からとある話を聞いて異世界への訪問を決意する。
絶対に捜し者を見つけてみせる!
聖女/セイン・シルフィア(16)
魔王との戦いで主人公が生命力を引き換えに力を得る禁呪を使用したことに気付いた。
だが起きた事は主人公の生命力と引き換えに仲間に力を与える事象だった。
駆け寄った時には既に死にかけており、致命傷を負っていることにもその時気付いた。
教会から連れ出してくれた凛々しい貴方、どこにでもある幸せを教えてくれた優しい貴方、こんな私を守ってくれてありがとう、そんなあなたが大好きです。そんな言葉は死に際の彼に届いたのだろうか。
それはそれとして神様から転生して生きてると聞いたので捜しに行きます。今度は娶ってくださいね?
賢者/ローグ・ワイズマン(67)
今回異世界訪問はせずに残った賢者のおじいちゃん。
主人公のことをまるで孫のように可愛がっていた。
とりあえず今回は勇者と聖女に先を譲り、行ける時素早く移住出来るように家にある研究資料を纏めている。
儂にとってあの子は太陽のような子だった。本当に、本当に良かった……
双子の戦士と拳闘士/ミケとニケ(18)
本当はすごく行きたかったが勇者と聖女に譲った。
ミケは主人公を実の弟のように可愛がり、ニケは主人公を異性として意識していた。
ミケとニケにとって勇者と主人公は双子に初めて負けを与えた相手であり、恐らくパーティの誰より勇者と主人公の実力を認めていた。だからこそ死んだ時に誰よりも泣いて悲しんだ。
転生?生まれ変わり?よく分からないけど生きているなら早く会いたい!!
剣聖/ルーク・ブレード(17)
2度目の世界における主人公の立ち位置にいた少年。
今作の主人公の幼馴染であり、親から捨てられ孤児院で育った。
ある時、主人公と遊んでいるとお忍びで城から抜けてきたお姫様と出会い、仲良くなっていく。
その後2度目の人生である主人公の妹が加わり、4人で探索者パーティを組むことを約束した。
探索者となり、4人でダンジョンを攻略していく日々は楽しく、こんな日々かいつまでも続けばいいと思っていた。
しかし、運命は残酷であり、主人公は彼を庇ってドラゴンのブレスに飲まれこの世から消えてしまった。
そして主人公が生命力と全魔力を使って強化された仲間達はドラゴンを倒し、王都の平和を取り戻したのだ、たった一人の親友の犠牲によって。
もう二度と、あんな思いはしたくない。生まれ変わっているというならせめて会って話しがしたいんだ。
姫騎士/アリシア・フェン・ルクス・エルンバッハ(16)
王位継承権がない第四王女だった彼女はいつものように城から抜け出し、2人の少年に出会った。
それからの日々は何よりも大切な思い出になり、彼らと考えたエンブレムは自分達の象徴になった。
あぁ、だからこそ、今なぜ彼はいないのだろう。いつも隣を歩いてくれていた彼はどうして……
あのドラゴンを倒した後に出たユニークアイテムによって彼は生まれ変わっていることがわかった。
異世界に行く方法も既に解決済み、この思いが何なのかは分からないが、どうかもう一度、貴方に会いたい。
2度目の世界の妹/シェリー・ブライア(14)
幼馴染2人が色々と重い想いを持ってるので先に行かせた。
戦闘スタイルは魔法で弓矢を作って放つ魔法弓士である。
ドラゴンを倒したことで手に入れたユニークアイテム、
そしてよくよく考えると主人公との血の繋がりが無くなったことに気付いてしまい、つまりこれは
そうだ、この妹基本的にポンコツだった、と主人公が思い出すのは再会してからである。
お嬢様/リリーナ・フォン・アルミリア(18)
3度目の世界における主人公の立ち位置にいた少女。
彼女はいわゆる悪徳令嬢に転生した一般女性だった。
前世においてリリーナは乙女ゲームの悪徳令嬢であり、ゲームの主人公であるリアナにいろいろ意地悪をしていた。
そしてリリーナは王太子に婚約破棄され、国での立場がなくなり、最終的に他国から侵攻された際に凌辱されて殺される運命にあった。
それを嫌った彼女は何とか王太子が気に入る存在になる為になんでも行った。
そして彼女は表面上完璧なお嬢様を演じて見せた。
だが王太子にとってはそんな完璧を演じて見せた彼女はむしろ自身の劣等感を刺激する存在でしか無かった。
そんな彼女が素を見せることが出来るのが自身の執事である主人公だったのだ。
だからこそ、主人公が死んだ時彼女は引きこもり何も出来なくなった。
それでも他国からの侵攻は行われ、絶体絶命の時に別の世界から来た剣聖と姫騎士に助けられ、その後色々とあり、主人公が生まれ変わっていることを知った。
貴方は私の理解者で大切な人、どうかもう一度私を褒めて。
王太子/グッシャー・フォン・ラクスブレイ(享年17)
才能はあるが大器晩成型の為、昔から双子の弟と比べられて来た。
本来の歴史では平民少女リアナと出会い精神的に成長していき、他国からの侵攻時に覚醒。他国から王都を奪い返して他国を返り討ちにした。その後戦争に終止符を打つべく同盟国に協力してもらい他国に侵攻し、戦争を終結させた。
しかし、この世界線ではリリーナが完璧な存在であることに常日頃から劣等感を感じ、その時に知り合ったリアナを使って婚約破棄から罪をでっち上げる計画を立てた。
結局でっち上げた罪自体が穴だらけであり、主人公に論破された挙句自身の弟からも馬鹿馬鹿しいと言われた。
なお、主人公を殺害後、表では国外追放とされるが国王の手によって処刑されている。
第二王子/ロード・フォン・ラクスブレイ(18)
自分の兄が馬鹿な事始めたと思ったらいきなり公爵令嬢に斬りかかり、それを庇った使用人を殺害。
その数日後他国が突然の侵攻を開始し命からがら王都から脱出したと思ったら使用人を殺されて塞ぎ込んでた公爵令嬢から自分を旗として使うと言われ、王都脱出から数時間後には王都を奪還し、挙句に周辺の同盟国家と連携して他国侵攻するからと侵攻の指揮官にされて他国を占領までした。
最終的に次の国王も暫定自分になり仕事がいっぱい増えた。
そして使者として異世界に赴くことにもなった……最近胃薬ばっかり飲んでる気がする……
平民の少女/リアナ・フォーリン(15)
13歳の時に魔術に目覚め自身が貴族の家系であることを知った孤児の少女。
1年後にその事が周囲にバレ王宮に連絡が行き、そのまま流されるまま学園に通うことに。
入ったはいいが平民の自分が貴族の方と話すのも難しくできる限り静かに暮らそうとした時に王太子と出会う。
最初は劣等感に苛まれた可哀想な方だと接していたのだが、少しずつ違和感を感じるようになり学園を卒業すれば会うことは無いからと考えていたら、王太子から招待された卒業パーティーで王太子がいきなり婚約破棄を行い、しかも勝手に自分を婚約者にされ挙句なんか公爵令嬢様からいじめられていたことになっていた。
しかも訂正する暇もなく話が勝手に進み、いつの間にか王太子が使用人の人を殺害してた。
そして王太子と共に牢屋に入れられた。
私、何も悪いことしてないよね…?
その後誤解は解けて、優しい老夫婦の男爵家に引き取られた。
ちなみに留学生として異世界の学校に通う予定。
魔王(?)
1度目の世界にて主人公の死因を作った存在。
勇者パーティが万全の状態ならば負ける可能性が3割ほどあることがわかったことから確実を期す為に疲労が残っている状態の彼等に不意打ちを行った。
結果的に勇者は排除出来なかったが守りの要である主人公に致命傷を負わせる。
勝ったな、ガハハ!ってしていたら主人公が自身を犠牲に勇者パーティを強化した挙句、なんか勇者が覚醒した。
人型である第1形態を斬り捨てられ、よもや第2形態である真の姿を解放して勇者パーティと戦ったが敗れ、死んだフリをして勇者パーティが出ていった後に異世界へと逃げ出した。
が、転移直後に四人組パーティと薄暗い部屋の中で遭遇し戦闘を開始。
肉体は消耗していた状態ではあったが、勇者パーティに比べれば実力が少し劣っていたのでさっさと終わらせようとしたらブレスで燃やし尽くした奴からなんか見た事がある力で仲間を強化されて、なんか仲間達が覚醒してボロボロにされて首を落とされた。
神(?)
主人公が転生してきた4つの世界を管理している存在。
1度目の世界で自分が置いてきた神具が発動した気配を感じて主人公を発見。
その後主人公の人生を見続け、神具が使い切られた事実に驚愕。
あの神具誰かを庇って死ぬ場合しか発動しないんだけど何こいつやば、ウケる。
せや、今まで頑張ってきたんやし、褒美与えたろ。
聖女に主人公が異世界に生きとること伝えたろー。
あ、剣聖達がダンジョン攻略した際のユニークアイテムを全知の書にしとこ。
これで剣聖達がユニークアイテムで異世界を渡る方法がわかったし4つの異世界が繋がるのも時間の問題やな!
いや、ワシいいことしたわー!主人公も喜んでくれるよなー!
愉悦。