主人公を庇って死ぬ友人ポジになることを強いられていたんだッ!!(白目) 作:音無 仁
アンケートに関してですが1週間で締め切ろうと考えていたのですが、予想以上に皆さんが続き書けやオラァ!って感じだったので短いですが書いてみました。
大体5000文字くらいですね。皆さんはどれくらいの文字数が読みやすいですか?
自分は7000文字から10000文字ですね。多分本作もそれに引っ張られて長くなってます。
いつかそこら辺も聞いてみたいですね。
今回は戦闘前段階ですね、シリアス突入です。
では本編へどうぞ。
世界会議が行われている超高層ビル、正式名称は和平記念国際講和ビル。
そのビルは現在世界会議の為に一般人の侵入を禁止しており、ビル内の企業や組織は基本的に休日扱いとなっている。
その為現在は警察官や自衛隊などの政府関係者しかビルには存在しない。
そしてそのビルの正面玄関にて、激しい攻防が行われていた。
「くそっ!負傷兵を下がらせろ!能力者の到着まで持たせるんだ!」
「こいつら違法改造された特殊銃*1を使ってやがるッ!俺達の装備じゃ防ぎきれん!」
「な、なんだあのシールド*2はッ?!こいつら寄せ集めの無能力者達ではなかったのか?!」
「こ、こちらの攻撃がシールドに阻まれ当たりませんッ!!桜木2等陸尉ッ!このままでは突破されますッ!どうかご指示をッ!」
「くっ……止むを得ん。1度後衛へと下がるぞッ!後方バリケードのある場所まで後退するのだッ!」
「「「「はッ!了解しましたッ!」」」」
自衛隊員達が1度後方のバリケードまで後退する。
そしてその状況を冷静に観察しているテロリスト側の人間がいた。元アメリカ軍人、ジェイク・ラスターである。
「下がるか……引き際は理解しているようだな」
「ジェイクさん、このまま追撃して中に入り込みますか?」
「いや、奴らの目的は能力者が来るまでの時間稼ぎに過ぎん。だが、それはこちらも好都合。我らの目的もまた、時間稼ぎなのだからな。このまま適度に攻撃しつつ敵の注意を釘付けにするのだ」
「了解です、ジェイクさん!」
ジェイクのそばにいた部下の1人が周りに伝令として走り出す。
ジェイクはその場自衛隊を観察し、指揮官として指示を出しながらそばに居たもう1人の部下と会話する。
「しかし、日本の軍のなんとお粗末なことか。武器も防具も旧式ではないか。これでは満足に戦えもしなかろうに、元軍人として同情する。まぁ、能力者を軍に入れないという方針に関しては敬意を払うがね」
「無能力者にも活躍の場を、というのが日本の方針だそうですからね。実際それで実績を出し、世界でも有数の国家になっているのですから凄まじいものです。どうせならこの国で生まれ育ちたかったですよ」
「ふっ……その国の政府関係者を襲っている時点で何を言っているのか、という話だがな」
「違いないですね!ん…?おっと、旦那来ましたぜ」
部下がバリケード奥から歩いてくる4人の人影を見つけ、ジェイクに知らせる。
ジェイクはそれに頷き、声を張り上げる。
「遂に、か……例のものを起動させろ。それ以降は計画通りに」
「任せてくださいよ!俺達だってやれますぜ!」
「俺達無能力者達の未来が消えるかもしれないんだ、やってみる価値はありますぜ!!」
「いやその台詞は少しこの場では合わん気がするぞ…?ふぅ、能力者とお見受けする!我らの覇道を邪魔するのならば、その命をもって引いて頂こうか!全体撃てぇ!」
テロリスト全員による銃撃が4人に襲い掛かろうとする中、4人の内1人が前に出る。
持っている刀を鞘から抜き放ち、襲いかかる銃弾の雨を斬り、時に鞘で弾き避けながら此方に進んでくる。
後ろの3人はその後ろを悠々と歩いてくる光景をテロリスト達は唖然として見つめるしか無かった。
「ば、馬鹿な……よ、40人以上の銃撃をたった一人で防ぐだと……」
「いやそれ以上に、反応したのか…?自分たちに当たると思われる銃弾にだけ反応して、全部斬り裂いたというのか?!」
「ば、化け物め……!!」
「………さすがは日本が誇る特殊部隊か…」
ジェイクはその光景を見ながら、ボスが持ってきた資料を思い出す。
特殊犯罪対策部。彼らが関わった事件の解決率はなんと97%
しかも解決出来なかった一部の事件は全て他部署に引き継いだ結果のものであり、実質解決しなかった事件は無いといわれるほどである。
その中でも第一課は所属する者全て能力者、及びそれに準ずる能力を持つもので構成されており、更には軍としての権限も与えられる全七部隊存在する日本が誇る特殊部隊である。
それ故に所属することは極めて難しく、第一課長にスカウトされなければ所属できないのである。
この際に国家試験を完全に無視して人材をスカウトが出来ることから警察組織の中でも異端と言われるほど。
更には完全な実力主義であり、最低限犯罪を行わず結果を出せば良いという考え方な為、他の部署からは
そしてそんな第一課でも特に恐れられる部隊こそ──
「特殊犯罪対策部第一課所属、第五班小隊こと不知火隊。そしてそれを率いるは麒麟の忌み名を持つ男、か……」
「その通り、はじめましてだねジェイク・ラスター。私がこの部隊の隊長を務める不知火橙次だ」
「ふふっ、お初にかかるな。知っているだろうがジェイク・ラスターだ」
銃弾の雨を斬り抜けてジェイクの目の前にいた4人から一人の男が現れる。
赤色に近い髪を短く整え、こちらをその赤い眼で見据える男こそ、不知火 橙次である。
「それにしても、良いのかね?テロリスト相手に悠長に会話などと」
「おやおや、まるで時間をかけるのが嫌とでも言うようじゃないか。どちらかと言えば時間を掛けたいのはそちらだろう?」
「何を言うかと思えば、こちらはそちらの遅延工作に乗ったまで。そしてそちらの遅延工作が終わった以上するべき事は1つだとも」
そう言ってジェイクは部下から二丁の大型ガトリングガンを受け取るとそのまま片手で二丁の大型ガトリングガンを構える。
「………まじか、それ持つの?」
「ふふ、伊達に鍛えてはいないな。シェイクリアーズ社*4が開発した最新式の大型ガトリングガンGAU-8特殊型。あの最強と謳われたアヴェンジャーをモデルにした特殊型銃の一つだ。どうかね?素晴らしいだろう?」
「あー、はは。もしかしてだけど、いやもしかしなくても撃てちゃったりする?」
「いかにも」
「……………」
「……………」
「…………ふぅ…全員散開ッ!各個撃破しつつジェイク・ラスターを仕留めろッ!」
「逃がすなッ!銃撃で奴らの進路を無くし、スリーマンセルで仕留めるのだッ!撃てぇ!」
ビル正面の激闘が始まった。
平和記念国際講和ビル 屋上
空から降りてくるように屋上へとたどり着いたフードを被った男が一人。
現在ビルを攻めているテロリスト達の親玉である、シーク・レットである。
そも今回のテロリストたちの作戦は3段階に分けられていた。
第1段階はクラック・ウッズをどこかの国の護衛に紛れ込ませてビル内に侵入させること。
これはクラック・ウッズの顔に特殊メイクを施して別人へと成り済まし、イタリア政府代表の護衛として潜り込むことに成功した。
これにより世界会議中の何時でも暗殺する事が可能となった。
第2段階はビル正面の陽動である。こちらはジェイク・ラスター率いるテロリスト達全員の陽動である。
能力者達は基本的にプライドが高く傲慢な考え方をしている者が多い、無能力者だからと侮るからこそこの陽動に引っかかる。
それは自衛隊のような無能力者達の集まりだとしても能力者達に頼らざるを得ない、それほどの装備をこちらは整えてきた。
そして実際に彼らは能力者を頼り、こちらの思惑通り動いている。出てきたのが4人だけというのは気掛かりではあるが、あとは能力者達の傲慢さに期待してこちらはこちらの為すべきことをなすのみ、そういった考えである。
そして最終段階である第3段階はクラック・ウッズと共にリーダーであるシーク・レットが会議室がある49階を上と下から挟み込むようにして制圧することである。
まずクラック・ウッズによる護衛達の無力化、そしてシーク・レットが49階の警備を無力化し、内側から非常階段の扉を開けてクラック・ウッズを招き入れる。
後は会議室の外から毒臭を嗅がせればテロは成功となる。
会議室は特殊な道具によって防音に優れ、扉を開けられさえしなければ外の様子は分からない。
所々の穴は見られるが自衛隊は無能力者による集団組織、能力者でも対処が難しいジェイク・ラスターの攻撃が始まればどうとでもなる。
問題の特殊部隊はこのビルに全3小隊配属されているが内1小隊は会議室内の護衛であり、ほかの2小隊に関しても片方は情報処理に特化した第二班小隊と全体的にバランス良く配属されている第五班小隊のふたつならば、第五班小隊を誘い出せばとりあえずの成功率は上がる。
故に、彼らの計画は大成功と言っても良い程に順調に進んでいた。
そう、少しの乱数がなければだが──
「………驚いたな。人がいるとは思わなかった」
「……………ふぅ…いや、こちらも本当に来るとは思わなかった」
「では、何故ここに?」
「強いて言えば……勘だな」
「ハハッ…面白いガキだな、君は」
宴会場となっていた会場にある柱に寄り掛かるように立っていた1人の少年がテロリストの親玉たる彼の前に立ちはだかる。
少年、転院 誓弥が持っていた2本の竹刀袋から2本の木刀を取り出す。
長さが2尺*5程の小太刀と呼ばれる種類のその木刀には鍔があり、良く手入れされているのかシーク・レットは大切にされているものだな、とどうでもいい考えが浮かんだ。
「あんたがテロリスト達のリーダーであるシーク・レットでいいんだよな?」
「あぁ、そうだと言っておこう」
「ふーん……」
誓弥はシーク・レットを視界に収めつつ、両手に黒い手袋をはめる。
恐らく木刀が滑らない様にその手袋にも滑り止めのようなものが付いているのだろう。
誓弥が冷静に小太刀を逆手に持つ左手を前に出し、右手に順手で小太刀を持って腰の前辺りに持っていき構えを取る。
「なら、敵だな」
「あぁ、
そう告げたシーク・レットは異能を発動して誓弥に突貫する。
彼は自身の異能に全幅の信頼を寄せていた。もちろん異能の相性などで破られる可能性は確かにある。
だが、目の前の少年にどんな異能があろうと自身の異能が破られる確率は低いと考えた。
そう、考えてしまった。異能力者というのは傲慢な人間になりやすい。それは異能という特殊な能力を持った結果周りとの差を何となくで感じ取ってしまうからだ。
と言っても、その考えも成長すれば必然的に他の異能力者や特殊能力者に出会い少しずつ改善されていくのだが、彼は相手がまだ子供だということで侮ってしまった。
故に───
「……霊力とは生命力を変換したもの。霊力を使用した身体強化は体に生命力を巡回させることで霊力を消耗せずに使うことが出来る」
「ん?何を言って……」
「そして、異能はその人物の魂に由来し、使用する際には生命力を少量使用していることがわかってる。つまり──」
誓弥がシークの突貫に合わせて小太刀によるカウンターを行う。
シークはそれに対して腕で軽く受け止め────弾かれる。
「ッ!?!」
「霊力を身体や武器に纏わせ、それを相手の異能に当て、その上で相手の生命力と中和させることで一時的な異能無効化現象を起こす」
「ま、さか…?!」
本来他者の生命力同士を中和することは不可能に近い。
しかし、霊力を介することで生命力と生命力を繋げることが可能になる。さらにそこへ他者の生命力と自身の生命力の波長を同じになるよう調整し、その上で中和することが出来る。
だが、生命力を送ることはできても、コンマ数秒という僅かな時間でその調整を行う難しさに現存する霊力使い達でも30人程しか使える者がいない高等技術である。
遥か昔、人々は人の心に魔が存在すると考え、この技術をそのままこう呼んだ──
「──魔断」
瞬間、シークの身体に残った片方の小太刀が胴体に叩き込まれ吹き飛ばされる
「か、はっ?!?!」
無防備にその一撃を受けたシークは一時的に呼吸困難に陥る。
誓弥という少年を侮り、油断した結果、彼はその一撃に沈められた。
「さっさと起きろよ、この程度で終わるならこんなこと起こしてないだろ?」
「ッ!!!!」
シークはその一言でゆっくりとだが体を起こす。
彼にとって今回のテロは復讐なのだ、自身にとって何よりも大切なものの為に何としても──
「ふぅふぅ、あぁそうだな、その通りだ。ここで倒れるわけには行かない。いかないんだよ、ガキィ!!」
「ならさっさと来い」
「言われなくてもなぁッ!!」
シーク・レットvs転院誓弥 開戦
桜木2等陸尉(34)
最近娘が生まれた一児パパ。多分これ以降出番なんてない。
まぁ、あってもなんだって言うひと。
ジェイク・ラスター(48)
単純に逆恨みされた人。異能力者に絶望してる。
クラックをボコボコにしてテロリスト入りさせた。
クラック・ウッズ(22)
異能力者でありながら異能力者に不信感を持っている。ジェイクにボコボコにされ、テロリスト入り。
シーク・レット(?)
昔は家族を愛する男だった。妻と娘がいた。
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今回はここまでお読みいただきありがとうございました。
もしよろしければ感想・評価の程、よろしくお願い致します。
作品タイトルは主人公を庇って死ぬ友人ポジになることを強いられていたんだッ!!(白目)になるんですが、このタイトルの前に転生主人公の人生譚 っていります?いらない?
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転生主人公の人生譚はいる!
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転生主人公の人生譚はいらない!
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そんな事より続き書いて♡書け