許して下さい!そうでもしないと進まないんだぁ。
・魔族の生態について
原作の描写で、魔族は人類を食べなくても生きられる。例え満腹でも人間を襲う。とあったので、本作では人間の食事でも肉体は維持できる。ただし、魔物としての本能で人類を襲う。という独自解釈のもと進めていきます。ご了承ください。
ボクがエルフになってこの村に来てから、大体30年が過ぎた。
ボクは相も変わらずこの村で、魔物退治を手伝いながら暮らしている。
「フェルシュお姉ちゃーん!朝食出来たー!」
「はーい」
ボクを呼ぶ女の子に返事をして、部屋を出て一階へと降りる。出迎えてくれたのは、幼い頃のニーエちゃんそっくりの小さな女の子だ。彼女はエインちゃん。ニーエちゃんの娘さんだ。
今では、ニーエちゃんがこの宿を切り盛りしている。女将さんは2年ほど前に老衰で亡くなった。この時代の人間の寿命は、前世の日本と比べると短い。
魔族という種族はかなり長命だ。魔族として生まれたと気付いた時から、たとえ人間と仲良くなっても先立たれるだろうとは思っていた。覚悟もしていた、つもりだった。
正直、女将さん、ニーエちゃんのお母さんが亡くなる時、少し不安だったのだ。ボクは魔族だけど、心は持っていると思っている。でも、もし身近な誰かが死んだ時、そのことに何も感じないようになっていたら?いつの間にか心まで魔族になっているのではないか、と。
結論から言うと、ボクは泣き喚いた。500年以上生きた大の大人がわんわんと泣き散らかした。かなーり恥ずかしい絵面だが、ボクはその時、少し安心した。
それからというもの、誰かと別れるときは思い切り泣くようにした。というか自分で制御できない。勝手に泣く(おい)
一階に行くと、現在この宿の女将をしているニーエちゃんが、料理を並べ終えたところだった。
ボクは、用意された席に着いてニーエちゃんに声を掛ける。
「おはよう、ニーエちゃん」
「あらおはよう、フェルシュちゃん」
「むぅ、ニーエちゃん、ボクは君より500年以上長く生きてるんだよ?それなのにちゃん付けはやっぱり変だよ〜」
「何言ってるのよ、お母さんを見送る時に、実の娘である私以上に泣いていた癖に。あんなの見せられたら仕方がないことだわ」
「お姉ちゃん私より泣いてた!!」
「くっ、それは、その、色々あったんだよ、ゴニョゴニョ」
「はいはい。折角の料理が冷めちゃうわ。いただきましょう」
エインちゃんが座ったのを確認したら、3人で食事を始める。
あの日、ニーエちゃんに冒険譚(未来)を話したことをきっかけに、かなり仲良くなった。無事?ヒンメル達のファンとなった彼女との生活が心地よくて、いつまでも居たいと思ってしまう。彼等の冒険の話で夜通し盛り上がったり、少しだけ魔法を使って見せて危うく火事になりかけたり、懐かしいなぁ。
もとはヒンメルやフリーレンと仲良くなる為に、
まあ、原作開始はまだまだ先だろうし、もうあと5年、いや10年はここに居ようかな。
「それにしても、ここの料理はいつでも美味しいなぁ」
「ふふ、あなたの人生で何番目?」
「私は一番!お母さんのご飯が世界一おいしい!!」
「ふふふ、エインちゃんはかわいいねぇ。何番目か……それはもう圧倒的一番だよ。間違いない」
ずっと森の中だったし、まともな料理が出来るわけないよね。
「……え、本当に?あなた500年以上生きてるのよね?これまでどんな暮らししてきたのよ」
「え、それはまあ、獣を狩ったり木の実採ったり、かな?」
「なんで疑問形なのよ。でもそう、一番なのね。なら100年後でも200年後でも、うちの事を思い出したら食べに来なさい。いつまでもこの村に居るわけじゃないんでしょうし。あなたの好物のシチューはずっと語り継いでおいてあげるから」
………………。
「……うん、ありがt「泣き虫エルフの好物シチューって名前で」って、おい!ボクが泣いたのはあの時だけだろ!それだと普段から泣いているみたいじゃないか!」
「んん!それはそうとエーマくんは?」
エーマくんというのは、ニーエちゃんの夫のことだ。
「彼なら確か、朝早くに村の外れにある畑の様子を見に行ったわ」
「なるほど、確かに彼なら獣程度ならどうとでもなるね」
朝ご飯を食べ終えて部屋に戻ったボクは、エインちゃんの遊び相手をしていた。
エインちゃんも小さい頃のニーエちゃんと同じで、冒険譚が大好きらしい。ただ、ニーエちゃんと違うのは、エインちゃんは自分が役になり切って遊ぶのだ。
今日は魔法使い役をやりたいらしく、ボクは敵役の魔族の役をしている。魔族役(マジ)ってね。笑
「がおーっ!人間なんて食べてしまうぞーっ!」
ボクの迫真の演技にも、きゃっきゃと笑いながら立ち向かってくる。強い。
「くらえー、魔法パーンチ!魔法キーック!」
いや魔法じゃないんかーい!パンチとキックかーい!
「ぐふぅ、やられたー」
「あははははは!!!」
まあ本人が楽しそうなら良いか。
「お姉ちゃん演技へたー!あはは!」
「え?」
そんなこんなで遊び倒していると、外からバタバタと音がして部屋のドアが勢いよく開かれる。
「フェルシュちゃん!」
「あれ?ニーエちゃん?どうしたのそんなに慌てて」
「お母さん?」
顔が青褪めて息も絶え絶えだ。今にも倒れてしまいそうだ。
「彼が、エーマが帰ってきたのだけど、人型の魔物が、来たって、それで、村人全員を、広場に集めろって」
「……え?」
ちょうど良いのでここで区切り。
寝れないから書いた。大学どうしよ