FREEDOM WARSー英雄の翼   作:Luegner

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不穏な影

「あぁ気持ちわりぃ」

 

ザッカーから所変わってPT内の第八階層にレイはマティアスを連れて戻って来て居た。

キャラメルとの格闘は終わったが、まだその味が口に残っているらしく、二人揃って顔色が悪い。

 

「こんなんなら頼まなきゃ良かった」

 

レイがぶっきらぼうに履いた言葉にマティアスが頷いて賛成していると、いきなり放送がかかる。

とは言ってもいつもの内容だ。

正しい貢献活動のためにモザイク街に入り浸ることへの批判が流される。

 

プロパくんの話が終わると、最近出来たプロパガンダアイドルが歌いはじめた。

曲名は『Let's貢献〜恋の懲役は1,000,000年〜』だ。

それを聞いたマティアスが声を上げる。

 

「そうだ、これだよこれ!」

 

「あ?」

 

突然に声を上げたマティアスをレイが見上げる。

白と言っても過言で無いほどに色素の薄いー本人は銀だと言っているー眼でマティアスを睨む。

 

「お前こーいうのやった方がいいって絶対!

だって未だ間違えられてんだろ?

外見と中身が違うからなー」

 

そう言ってマティアスはレイのフードをぐっと下げる。

 

「うるせーな、いいんだよどう思われようが」

 

マティアスの手をはたきながらレイが不機嫌そうに吐く。

 

「唯でさえ戦闘狂扱いされてんだからよー。

同じPTの咎人には怖がられないように猫好きの女だってわからせた方がいいって」

 

そうレイがー彼女はキャッツ・ラブ・ボーダーで、上半身はピンクと白のストライプのシャツ上に猫耳のついた黒いパーカーを羽織り、下には青のスカートとピンクと黒のストライプのニーソックスを履き、白と青の靴を履いている。

ちなみに付属の猫の肉球を模した手袋は武器が持ちにくいという理由で外してある。

服はそれこそ女性ものだが、戦闘では縦横無尽に駆け回るため姿を凝視出来るものは少ない。

 

それに加えややネジの外れた性格と男勝りな力と、今はつけていないがボランティア時の大抵は顔の半分をプロウマスクで隠しているのもあり、実際に会って話したもの以外のほとんどは戦果の影響もあるので、男だと勘違いしている。

 

「まぁでもお前胸がなッ!!」

 

言い切る前にレイが肘鉄を喰らわす。

かなり手加減はしていたので、マティアスを軽く屈ませるだけに終わった。

今までもそれを喰らったことがあったのか、マティアスら直ぐに姿勢を直した。

 

「って事でだ。

一回だけでいいからこんなかんじで歌ってみろよ、な?

さっき言ったボランティアの後でまた奢るからさ」

 

流れている放送を指しながら懇願してくるマティアスに、レイが折れたようでため息を着く。

曲はほとんど終わりの方だったので、最後の歌詞だけを彼女なりの笑顔でハモらせた。

 

「恋の懲役は1,000,000年!レッツ貢献!」

 

普段の機嫌の悪そうな顔を一変させ満面の笑顔でそれをこなした彼女はマティアスの反応を待った。

レイとしては、いつものふざけのノリとしてやったので、直ぐにマティアスが笑い出すと思っていたのだが、マティアスは神妙な顔つきで黙る。

 

「オイ、なんか言えよ馬鹿」

 

マティアスは表情を変えずに言う。

 

「意外と…ありかもしれん。

うんshazだった」

 

いつもの相棒らしからぬ言動になんと反応すればとレイが悩んでいると、後ろから声をかけられた。

 

「…なにをやっているんだ貴様達…」

 

赤い服を身に纏った安全保障局第35社会防衛群社会調査会隊長のナタリア・9・ウー。

今でこそアクセサリは連れていないが、罰則を与えたり警備する時は五体や六体は連れてくる。

言葉はよく聞くが、よく耳にされているいつもの怒り気味な雰囲気ではなく、どことなく呆れた雰囲気だ。

 

レイが苦笑いを浮かべながら振り返り、マティアスも流石に神妙な顔を崩し悪さのばれた子供様な顔をする。

それに対しナタリアはとても珍しくからかう様な顔つきで口を開いた。

 

「言っておくが二級市民でもアイドルになることは無いぞ。

それとも恋でもしたか?

その歌詞の通り刑期は百万年だが、また百万年の刑期を受けてもいいなら…」

 

「あァーあー違ェから!

こいつが!マティアスがやれって言うからやっただけだっての!」

 

マティアスを指差しレイは慌てながら弁解するー流石に記憶のある状態でまた百万年の刑期分のボランティアを行うのは嫌らしい。

一方さされたマティアスも手を大きく振って否定する。

それを見たナタリアは何時もの様に怒鳴りつけるーことはなく、話題を変えて今度はレイだけを見る。

 

「新型Will'oドライブの調整をする様だったな?」

 

「あぁユリアンに頼まれてな」

 

それを聞いたナタリアはいきなり手に持つ情報端末を見て"興味を無くした様な"態度を取る。

 

「そうか……気をつけろよ」

 

ただの挨拶の様に、意味の無い様な一言だったと、彼女を知らぬものは言うだろう。

しかしレイとマティアスはその一言になにか含みがあると感じ取った。

しかし追求はできない、言った彼女が"あえて"興味を無くした様な態度を取るのだ、聞き耳を立てる存在を危惧しているのだろう。

レイとマティアスは黙って頷いた。

 

それで自身の真意を汲み取ったと悟ったナタリアは満足気に鼻を鳴らす。

そして思い出したことがあった様で、今度は普通のトーンで話し出した。

 

「新型のWill'oドライブの試験運用だ。

お前がそれの有能さを証明しろ。

私としても新型には期待をしている、それにあの市民の腕は確かだからな」

 

そう言い、それだけだと付けたし彼女は踵を返し二人の元を去って行った。

 

ポツリと残された二人は暫し無言になる。

マティアスは真面目な雰囲気でぼそりと言葉を漏らす。

 

「帰ってこいよ…相棒」

 

「はっ!

抜かしてろ」

 

少々不安げなマティアスを置いて、レイはしっかりとした足取りで自身の独房へ戻った。

 




説明が本文では足りないのでここで解説をして行こうと思います。
まぁそうは言っても公式などに書いてあることをそのままですけど…

まずは登場人物のオリ主から
名前、レイ・"白銀"・ダルク
髪と目は白銀で、髪型はショート(髪型選択の後半にある15番?)
一人称は俺かあたし。
服装は本文にある通りで、追加すると靴はメインが白で一部が青です。

性格はネジの外れたイカれた奴ってのがイメージで、ボイスの最後にあるのがモデルです。
勝ったやつが強えんだって言うボイスです。

刑期は最近無くなったばかりの二級市民で、本人の希望で咎人としてやっていて、PTも彼女の実力を認めているので認可しています。
戦闘能力に関してはやっぱりと言うかすごぶる高い。
と、いうよりか普通に考えて工場長オンリーでって言うの以外で二級市民になった人達は強くて当たり前かと。
汎用二脚ですら未来の技術の塊ですし、それを倒せるのだから、現実世界とは比べ物にならないかと…
さらに二級市民となるとディオーネやらオルタにペルタまで狩ってますからね。

フリーダムウォーズのキャラはこの先あまり出ることはなさそうなので簡潔に、今回前回前々回で出てきたキャラのみ。

マティアス、レイが記憶喪失で改めて第一層の咎人となった時に新しく咎人になった。
そのためかレイのことを相棒と呼ぶ。
口癖のshazというのは今で言うやばいに相当する意味かと。
かなり凡庸性が高い。
モザイク街に住んでいた非実在市民とかなんとかだったと思われる。
またモザイク街ではヤンチャしていたらしいが、本編には一切関係ない。

ユリアン、レイ達が始めて市民奪還をした際に助けられ、それに関して礼を言ったらことあるごとに使われる通称ユリえもん。
A〜Zまである市民内の階級でeを取れるほどの技術を持つので、ハッキングだのアクセサリいじったりだのが出来ている。
なぜアクセはいじられることに関しては刑罰を与えなかったのか…
恐妻家かつ愛妻家だが、結婚相手を勝手に選ばれるこの世界ではかなり珍しいパターン。
ハッキングして弄ったのか、はたまた噂に聞く架空の嫁なのか…
ちなみに憤怒の烈火の天敵。

残りはまたの機会に…
それと活動報告にてアンケート?を行おうと思いますので是非目を通してください!
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