本日2話目です。
頭使う会話は苦手。もっと脳死で書きたい。
だけどこういう会話書いてる時は頭がよくなってる気がする。
「ヒナ委員長!!??」
「……アコ。反省文のテンプレート、どこにあるかは知ってるよね?」
へえ、なるほど。急に現れたこのちびっ子、風紀委員長なのか。いやまあ、事前に調べてはいたから知っていたけどさ。
「い、いえしかし!! これらの戦略の運用は、あくまで便利屋捕縛のための必要なことであって、それにここはアビドスの──」
「反省文のテンプレート。どこにあるかは知ってるよね?」
「それにほら!! 現にこうして便利屋68を目の前にしているわけですから、ここで引くというわけにはいきませんし、そのために動かせる兵力ほとんど投入してしまって……!!」
「ああ、他のみんなには帰ってもらったから大丈夫。あまり他の自治区付近で派手に動くのもあれだし、それに──」
そこでヒナちゃんは辺りを見渡し、一人一人の顔を確認してから再びアコちゃんの方を向き、目を瞑りながら言い放った。
「──私一人で事足りるから。」
「……うへ、中々言ってくれるじゃん?」
ホシノちゃんが左目を瞑りながら、銃口にぴたりとくっ付けている手に力を込めた。牽制のつもりかもしれないが、しかし……
君がそんな風に敵意を撒き散らしていたら、後輩達が心配しちまうぜ。
「まあまあ落ち着きなさい二人とも。そもそもことの発端は僕にあるわけだから、当事者を差し置いて話を進めようとするのはやめなさい」
僕は「
ホシノちゃんは僕のワープを見慣れているからか、そこまで驚いた様子を見せてはいなかったが、しかしヒナちゃんの方はそこそこ驚いたようだ。
一瞬だけ目を見開き──しかしすぐさま元の表情に戻った。
「あなたが……
「僕のことは親しみを込めて
「
「おいおい、一体どこ情報だよそれは。僕は一定の個人に執着するようなことはしないぜ? なんせ、
「シャーレに24時間常駐しているのだから、そう思われても仕方のないことだと思うけど……そう。それならよかった。無駄な争いは避けられそうね」
ヒナちゃんはそう言うと銃を収め、先生と対策委員会の連中の方を向き、話しかけ始めた。ホシノちゃんの表情は変わらない。
……僕、先生のことを四六時中守ってると思われてんの? いらない誤解を招きそうだ。
「改めて、こんにちは先生。私はゲヘナ学園風紀委員長の空崎ヒナ。ところで──後ろの子達は銃を下ろして欲しいのだけど。私は別に、戦いに来たわけではないし」
「"あ、うん、こんにちは……シロコ、セリカ。ああ言っているし、銃を下ろしてあげて。口に出さなければ、言葉は言葉じゃない──銃口を向けても、互いの誤解は解けないよ"」
「ん、先生がそう言うなら」
「悪いのはあっちなのに……」
先ほどから銃を向けていたシロコちゃんとセリカちゃんは、先生に促されて銃を下ろした。しかしヒナちゃんは、あまりそちらに気を割いてはいないようだね。
何かしようものなら、背後からホシノちゃんがすっ飛んでくる。この状況で一番怖いのは
そしてその状況下で、ヒナちゃんはあろうことか
ヒナちゃんが取ったその行動のおかげで、ホシノちゃんもようやく敵意を収めた──しかし、この感じだと確実に何かあったな。
いつもの彼女なら、間違っても
まったく、何をそんなに焦ってるんだか。
言葉にしねーと分かってやれねーぜ。
『……空崎ヒナさん、現状は理解されているでしょうか。ここに到着したばかりでしょうし、よろしければ──』
「いや、いい。事前通達無しでの他校自治区での兵力運用、それに加えてシャーレ所属生徒との武力衝突……そして、
『……あれ?いや、えっと……
「便利? 生憎ここ最近何かを便利だと感じたことはないわ。それで、ええと……一体何が便利だと言うの?」
『ええ……?』
ヒナちゃんがいきなりそんなことを言うもんだから、アヤネちゃんだけじゃなく他の皆まで困惑しちまった。その機微が伝わるかと言われると、あまり伝わらない気がするな。
しょーがねー、僕が援護してやるか。
「ヒナちゃん、つまり君は、便利屋なんざ見てないし見ていたとしても気付いていないって言いたいのかな?」
「だからその
わっはっは、詭弁っつーのはこういうことを言うんだろうね。ヒナちゃんは表情も変えずにそんなことを言ったが、風紀委員長としては許された行為じゃないだろう。
「その、『私一人で事足りる』っていうのは、それじゃあどういう意味で……?」
「だって、対話するのは代表者一人で十分でしょう?」
「……なーんだ、おじさんってばもしかして、かなり早とちりしちゃった〜?」
しかし、彼女が放つ
「待っ、待ってください委員長!! まさか、便利屋を逃した上に、シャーレの二人という乱数を見逃すと──」
「アコ。私の話を聞いてほしい」
「──ッ、ぐ…………は、い……」
先ほどから黙り込んでいたアコちゃんが叫ぶも、しかし。その声は他ならぬヒナちゃんによって遮られてしまった。アコちゃんも内心では、あまりよろしくないことをしているという自覚はあるのだろう。
ヒナちゃんのためとなると、途端に周りが見えなくなるのかもしれないね。
「アコ、あなたが私のためを思って──普段から不良の鎮圧で忙しい上に、エデン条約関連の書類仕事で忙しい私の負担を軽減しようとして、こんな風に色々とやってくれたのはちゃんと分かってる。そこに関しては、感謝してる。いつもありがとう」
「委員長……」
「だけど、私一人の負担を軽減するために他人に迷惑をかけたら駄目。ましてや、他校やシャーレに対して。私達は
「……はい」
「シャーレのことは──政治関連のことは私達がやるんじゃなくて、
「……承知しております」
「そう、それならいいの。それじゃあアコは通信を切って、風紀委員室で待機。処分の詳細は追って沙汰するわ──イオリ、チナツ。
『えっ!? 帰るんですか!?』
たまらずと言った具合にアヤネちゃんが大きな声を出したが、これ以上の落とし所は無い気がするな。ヒナちゃんがどう動くかは、もうほとんど察しがつくし。
そして、僕の予想通りに。ヒナちゃんは少しだけ下がった位置から、
「他校自治区付近での無許可の兵力運用、また当該自治区の生徒との武力衝突──これらに関しては私、空崎ヒナがゲヘナの風紀委員会の委員長として正式に謝罪する」
「なっ……委員長!? 私達がやったことなんだから、委員長は──」
「イオリ、私は
「……
ん、僕かい? いやいや、悪いと思ってないんなら無理に謝らなくていいんだぜ──と言ってみようと思ったけど、しかし流石にこれはないな、と思ったので黙っておいた。
ああ、そうそう。何度も怒ったフリをしていたのは、実はイオリちゃんと知り合っておくためだったりする。なんかこの子、身内判定を下した相手には甘そうだし。
「その……ごめん!! いきなり後ろから撃つとか、そんなことされたら私も怒るし……許してもらえなくても構わないから、謝らせて──」
「いや別に、まったく気にしてねーけどな。怪我もしてないし……まあいいさ、今度菓子折りでも持ってきてくれたまえ。せっかく知り合えたんだし、駄弁りながらお茶会と洒落込もうぜ」
「──ありがとう、
「こちらこそ悪かったね、散々酷いことをした──僕の方からも、後日風紀委員会あてにお詫びの品を送らせてもらうとも」
ふう、落とし所はこんなもんか。発端は僕が便利屋を匿ったことだから、そんなに謝らなくてもいいのにな。ま、有耶無耶になってるしそのまんまでいいか。
そうして僕とイオリちゃんが仲直り(そもそも仲違いしていないのだが)している間に、ヒナちゃんの方は先生に何やら耳打ちをしていた。後で先生から内容を聞かせてもらうとしよう。
「風紀委員会は二度とアビドス自治区内に無許可で侵入しないから、安心して欲しい。それじゃあ、撤収」
ヒナちゃん達風紀委員会は、やることはやり終えたと言わんばかりのスピードであっという間に去っていってしまい、残されたのは僕達シャーレと、対策委員会の連中、そして
「……どうして、ラーメンを食べに来ただけでこうなるのよ……」
アルちゃんなんか、いつもみてーに白目を剥いてるしな。最後の最後で、格好が付かない子だねえ。
その後、便利屋には猫を渡す約束をして別れ、対策委員会もそれぞれ帰路につき、全ては丸く収まった。
セリカちゃんなんか、(経緯はどうあれ)柴関を守った便利屋に「その……これで許されるなんて思わないでよね!!」なんて、ツンデレのテンプレみてーなことを言っていたし。
しかし、ヒナちゃんは中々やるねえ。誰も怒るに怒れない状況を一瞬で作り上げやがった。自分たちにも非があると認めた上で、話の主導権をこちらに譲らず、一方的に謝罪して速攻帰る……なんつーか、
……そんなことよりも、今は
どう見てもおかしいよ、流石にあれは。
シロコちゃんなんか、誰がどう見たって不機嫌だったぜ。あの子ってば僕の時もそうだったけど、なぜか隠し事を異様に嫌うからね。
もしもあの二人が喧嘩したら、仲裁しなくちゃいけねーのか。これはまた骨の折れそうな役割だぜ。つーか、もしそうなったらスキルでどうにかしちまうけどよ。
やることが山積みで困っちまうぜ、まったく。
ただ、不快じゃあない。
ともかく僕は、僕にできることをやってみるとしよう。僕の記録を取り戻すためにも、やれることは全部やっておかねーとな。
差し当たっては……そうだな。
ホシノちゃんの過去について、調べてみようか。
……本当に、上手くいってよかった。
アビドス自治区付近での戦闘行為ともなれば、彼女──小鳥遊ホシノが出てくるのは分かり切っていた。
ただでさえ、キヴォトスの中でもトップクラスの戦闘力を持つ彼女がいるというのに、
チナツの報告書には、
先生が善良な精神の持ち主で助かった、というのが本当のところだけれど……流石の私も、小鳥遊ホシノと
だから、本当に、助かった。不謹慎だけど……小鳥遊ホシノが、
……そういえば、それにしても。
便利屋68の社長──陸八魔アルって、前からあんな感じだったっけ?
何というか、前よりも迫力が増したというか……何であれ、警戒しておくに越したことはない、か。
はあ……面倒くさいけど、エデン条約が無事に結ばれるまでは我慢しなきゃ。
キャラが多すぎる!!とても難しい!!誰かコツとか教えてください。見返りとしてオリジナルスキルの作り方を教えますから。
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