身内で色々とあって今日は更新できないはずだったのですが、せっかくなので頑張って更新します。
前回評価くれた人、ありがとうございました。今後あのような手法はUAが10万増加するごとにやってみようかなと思います。
前々回までに評価をくれた人にも当然ながら感謝しています。今後とも『なじみアーカイブ』をよろしくお願いいたします。
「"──と、いうわけで。モモイたちゲーム開発部は人数不足で廃部の危機に瀕していたから、何とかして実績を出す必要があった。だから実績を出すためにゲームの聖書とも呼ばれるG.Bibleっていうものを探しに廃墟に向かったんだよね"」
「それで拾ってきたのがアリスだったので、部活動存続の条件である『部員四人以上』はクリアした、と……つまりはそういうわけだね」
アリスが勇者の剣──光の剣:スーパーノヴァを手にした後、廃棄する予定だったドローンや戦闘ロボットを相手取って
データさえ取らせてくれれば予算の70%をこうも易々と渡してくれるだなんて、彼女たちは何というか、根っからの発明家のようだ。ミレニアムに準えて言うのであれば、いわゆるマイスターと呼ぶべきかな。
そんなこんなで僕たち一行は、現在ゲーム開発部の部室に戻り──ゲームのマルチプレイを
一行っつーか、僕とモモイちゃん、アリスに先生だが。
「いやはやしかし、部活の存続がかかっている時って、往年の少年漫画とかなら大抵の場合は
「いやそれにしてもゲームやってる場合じゃないよみんな!?」
「いいのいいの! 何てったって私はお姉ちゃんだからね、この世で一番運がいいし、ゲームだって好きな時にやっていいんだよミドリ──あっ乙った」
「ここはアリスに任せてください! このブレス攻撃の後はモンスターが無防備になるので……足元に潜って殴り続ければ! ほら、討伐成功です!!」
「"うーん、やっぱり剥ぎ取りで逆鱗は出ないかあ……
「逆鱗三枚」
「"逆鱗三枚!?!? 一枚私に分けてよ! 逆鱗がないと胴体装備が一生作れないのに!!"」
「ねえちょっと待って何で私が乙った直後に討伐しちゃったのさ!? キャンプからエリア5まで余裕で一分以上かかる──あーほら間に合わなかった!!」
「クエスト報酬は……あっ! アリスも逆鱗が出ました! モモイと先生はどうでしたか? そろそろ逆鱗は出ましたか?」
「"うーん……いや、また全部普通の鱗だよ……あとは甲殻とか翼、爪くらいしか──あっ! 私は延髄が出たよ! モモイはどうだった?"」
「何で私だけ何も出ないの!?」
「わはは、モモイちゃん全然運良くねーじゃん。ちなみに僕は逆鱗も延髄も尻尾も出たぜ、日頃の行いがいいからね」
「嘘だ嘘嘘絶対嘘! 大嘘つき!!
「そんなのあるけど使ってないっつーの」
「あるんじゃん!!」
やはりモンスタースレイヤーは神ゲーだね。四人までしか同時にプレイできないという制約はあるが、しかしそれでも素晴らしいゲームであると言わざるを得ない。
記録を喪失する前の僕も、恐らくこの手のゲームは絶賛するはずだぜ。良いゲームというのは心の保養になるからね。
と、そんな風にゲームのマルチプレイをしながらモモイちゃんを煽り散らかしていたところで。突如としてゲーム開発部の部室の扉が開き、神妙な顔つきのユウカちゃんが入室してきた。
「……えっ? あれ、何でユウカがここに?」
「何でって……モモイ、私言ったわよね? 部活の要件である『部員数が四人以上』を満たしたんだったら、
「何それ、私そんなの聞いてないんだけど、お姉ちゃん? まさか、早くみんなでゲームがやりたすぎて忘れてたとかじゃないよね?」
「うっ……だってしょうがないでしょ!? 私たちみたいなオタクはただでさえゲームが一緒にできる友達が少ないんだから、やれそうな時にはやっておかないと!!」
さらっと僕のことも『オタク』側に入れてそうだなこいつ。というか、特定の界隈に怒られそうな発言だぜ、それ。
「というかお姉ちゃん、資格審査ってことはアリスちゃんのことも根掘り葉掘り聞かれちゃうんじゃないの!?」
「その辺はまあ、
「他人を頼りすぎでしょ!? 本当にアリスちゃんの話し方は大丈夫なの、
ミドリちゃんが僕とアリスを心配そうに見つめているが、なんというか心外だね。
もしかして、僕が物事を中途半端に投げ出してゲームをやっているとでも思っていたのかな。だとしたら悲しくなっちまうぜ。
僕はこれでも
「……というか、先生がいるのは知ってましたけど、まさか
「
「なんかその言い方だと、私が『ゲーム開発部の資格審査』という
「まあ何だっていいのさ、実のところはね。この前会った時は言わなかったが、一応僕もゲーム開発部から依頼を受けていてねえ。『どうにかしてユウカちゃんにゲーム開発部の存続を認めさせてほしい』ってさ」
「ふーん……その一環でゲーム開発部とつるんでたってわけね。まあ聞いた話によると、アリスちゃんが間違えて発射したエンジニア部の新武器を止めてくれたみたいだし、私としても助かるわ。この子たちは手がかかると思うけど、そういうことならよろしく頼むわね」
……きみは、ゲーム開発部を廃部にさせたがっていると、モモイちゃんからはそう聞いているんだがね。
悪役に徹するのは構わねーんだが、あまり精神衛生上よろしくねーんじゃねーかな、と。そう思うのは、僕がシャーレの
そこのところ、前の僕も交えて議論してみたいところではある。
「……さて、それで? ゲーム開発部の四人目の部員、アリスちゃんだったわね。一応これでもミレニアムの生徒は全員覚えているつもりだったんだけど……」
「やっぱりアリスに会いに来てないかい?」
「違うってば! んんっ……それで? アリスちゃん、もしかしてゲーム開発部に脅されて入部していたりする?」
「えっちょっといきなり何聞いてんの!? 部員数はこれで十分じゃん! 帰ってよ!」
「前まではそれだけ……申告するだけで良かったんだけどね、今回からはそうもいかなくなったのよ。だから少し厳しく審査する必要があるの、残念ながらね」
「全然残念じゃなさそうな顔してるけど……?」
モモイちゃんはそう言っちゃいるが、もう少しよく見てみなさい。ユウカちゃんはこれでも一応、かなり温情をかけてくれているみたいだぜ。
そこのところの機微を感じ取るのは、まだ難しいかな──そう考えながら先生の方を見てみると、先生は苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべていた。
だがしかし、ここは僕たちが口を出すところではない。あくまでもミレニアム内部……ゲーム開発部の問題でしかないからね。
僕たちはあくまで、
何より。人生っつーのは、自分で歩む道を定めるから楽しいんだろーがよ。
「……アリスちゃん。取り調──質問の続きなのだけれど、実際のところはどうなのかしら。モモイたちに脅されてゲーム開発部に入ったのか、そうではないのか。まずはそこからよ。モモイたちは口を出さないでちょうだい。これは、生徒会としての正式な業務よ。妨害した場合は然るべき処罰が下されるわ」
「取り調べって言った……ユウカ。処罰って、例えば?」
「具体例? うーん、廃部とかかしらね? 何にせよ、黙って待っていればすぐにはっきりすることだから、大人しくしていなさい」
「廃、部……!」
うーむ、こうして悪役ロールを完璧にこなすユウカちゃんを見ていると、どうしても僕としては、何か物申したい気分になるぜ。
もっとこう、上手いやり方はないものか……とも思ったが、しかし生徒会として動く以上、これもしょうがないことなのかもしれないね。
……
やはりどこの生徒会も、多かれ少なかれ敵はできてしまうものなのだろうね。
きみならどうしていたのかな、めだかちゃん。
ま、いいや。僕はアリスに完璧な日本語を教えたからね、この尋問でボロが出ることは万に一つもない。
だからゲーム開発部の連中。そんなに肩肘張らずに、もっと安心してくれたまえ(
「それじゃあ。尋問を、しましょう」
「はい、分かりました──じゃなくて、えっと……いいとも、受けて立とうじゃないかユウカちゃん」
「……えっ? ちょっと、
「……いやいや、どういうことも何も、一回聞いたら分かるだろう?
「何でアリスちゃんが
「ちょっと、
はあ。まったくもう、アリスってば一丁前に緊張してやがるな?
……あー、あれか。アリスは
なるほどなるほど、それなら対処は簡単だぜ。
僕はアリスに向かって、精神を落ち着かせるスキル「
「……! あ、えっと、ユウカ! さっきのはほんの冗談です、ごめんなさい。その、アリスは緊張しています。それで、その……緊張をほぐそうとして、変な冗談を言ってしまいました……」
「え? ああ、なるほど、そういうことだったのね……? アリスちゃん、
「うう……ごめんなさい……! アリス、次からはしっかりと注意して、正しい受け答えをします!」
「なんだ、真面目ないい子じゃない……」
ふう、危なかったぜ。いやー、意外と何とかなるもんだね。いやまあ、最悪の場合はユウカちゃんのここ三十分の記憶をスキルで無くしちまえば解決なんだが、あまり手荒なことはしたくないしね。
「さて、それじゃあ気を取り直して……尋問を始めるわ。アリスちゃん、嘘偽りなく、しっかりと自分の言葉で答えてちょうだい。いいわね?」
「はい! アリス、嘘はつきません!!」
さて、ここからが真の正念場だ。
きみの手に全てがかかってるぜ、
パヴァーヌ1章の部分は色々と制約が多くてつらいです。
後半はぶっ壊したい。
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