ぼくのかんがえた ベヨネッタ3 作:(-_-)zzz
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その場所に残された強い思念を感じる。
まるで映像のようにその姿が脳裏に浮かび上がった。白い衣服をまとった男が、右手に黄金の槍を手に立っているようだ。
左手には、口紅のケースらしきものが握られている。
「我々の世界は滅びかけていた。
気候変動。戦争。エネルギー資源の枯渇。
もはや、人類に時間はなかった。
ルーメンの賢者も、アンブラの魔女も、裏の世界の人間だ何だと言っている状況ではなくなってしまったのだ。
だからこそ、表の人間たちの科学力と、我々の使う魔導力。
それらを共に研究し、星の未来のために一致団結した。そして、その結果、天才シグルス博士が作り出した物体。
『秩序の粒子』。
それは、我々が待ち望んだ永久機関。
それさえあれば、この滅びに瀕した世界を、人類を救うことができる。
…そのはずだった…。
奴らが…あの侵略者どもさえ現れなければ…!
奴らは我々の希望『秩序の粒子』の奪い、博士を殺した。
我々は戦った。
表の世界の者たちは武器を使い、賢者は天使と共に。魔女は魔界の住人を行使して。
だが…我らの力は及ばなかった…。
我々はことごとくが滅ぼされ、私もまた負傷し、妻は瀕死の重傷を負った。
そして、我らの娘は、我々を博士が作っていた転送装置へと押し込み、ただ一人、奴らへと向かっていった。
あの時の娘の後ろ姿が、今でも目に焼き付いている。
そして、この世界へとたどり着いた私と妻は、この世界のシグルス博士と出会った。
彼から『シンギュラリティ』のこと、奴らに対抗するための『プログラム』の話を聞くことができた。
我々は、奴らに対抗するための覚悟を決めた。
妻は、『プログラム』を『シンギュラリティ』の手の届かない魔界へと運ぶため、治療を受けないまま、己の意志で命を失った。
シグルスは、自分自身を囮にすることで、私や妻の存在を気づかれないようにした。
そして、私は…。
私は、ただ一人生き残り、シグルスのメッセージをこの世界の『魔女』へと伝えることを使命とした。
私たちはそれぞれ、己の使命を全うする。
例え、それがどんなに困難であろうと。どれほど苦しかろうと、命と引き換えであろうともだ。
…かの転送装置へと、この世界の『魔女』達とシグルスに成り代わった『シンギュラリティ』が現れたようだ。
さあ、私も行かなければ。
私の使命を果たすために。
妻との約束のために。
友の願いのために。
そして、何よりもこの世界の愛しき我が娘のために」
決意を秘めた誰かが遠ざかっていった。
思念を読み取った魔女が小さく呟く。
お父さん、という声が風に乗って消えていった。