ぼくのかんがえた ベヨネッタ3   作:(-_-)zzz

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これまでのあらすじ

 ベヨネッタ、ジャンヌとシグルス博士(偽)と合流。(ヴィオラ、ハブられてるけど良いの?)
 集めた『混沌の歯車』を使って『シンギュラリティ』がいる世界へGO!(ジャンヌは博士(偽)とお留守番)
 その世界はでかい『シンギュラリティ』の手下だけがいる変な世界だった!(大地も海もなかったけど、これ、消滅させられた?)
 どこからともなく、ルカも現れたり、戦ったり、ヴィオラも出てきたり、ルカのそっくりさんも出てきたり。(お前らどこから来たの?)
 そして、生贄にされてるシグルス博士(本物)を発見!
 あれ? ジャンヌ、やばくね?←今ココ。





 

 

 こちらに背中を向けているジャンヌへと、シグルス、否、『シンギュラリティ』は乗っているカプセルから隠し武器を放った。

 剣状のそれは、ジャンヌの背中へと突き刺さる。

「!?」

 ことはなく、彼女が背中に羽織っていた上着だけを貫くに留まった。

「…どういうつもりだ? 博士」

 寸でのところで攻撃を回避したジャンヌは、シグルスから距離を取って着地すると、手に構えている銃をシグルスへと向けた。

 カプセルにかかった上着を払いのけて、シグルスはその問いかけに答える。

「見ての通りだよ、ジャンヌ。君は良い友人だったが、私には不要になったんだ」

「何だと…?」

「いや、正確に言うならば、『シグルス』にとっては良い友人になっただろうが、『シンギュラリティ』である私には、最初から不要だったというべきかな」

「!?」

 思わぬ言葉に、ジャンヌは目を見開いた。

「貴様…! ならば、本物のシグルス博士は!?」

「彼なら、ホムンクルスを生み出すための頭脳体になってもらったよ。あの世界でね」

 と、『シンギュラリティ』がゲートの向こう側を指さし、ジャンヌはぎりと歯を食いしばる。

「成り代わっていたのか…。いつからだ」

「さあ、いつだったろうね。まあ、それは重要なことじゃない」

 そう『シンギュラリティ』が言うと、『ホムンクルス』達が一斉に装置へと武器を向ける。

「!」

 咄嗟にジャンヌは引鉄を引き、それらを止めようとするが、同時に自分自身に向かっても無数のホムンクルスが向かってくるのが視界に入る。

「はぁっ!」

 気合一閃。放たれた弾丸は次々と『ホムンクルス』を撃ち落とすが、そうこうしているうちに、『シンギュラリティ』は何体かの『ホムンクルス』を連れて、その場を立ち去ろうとする。

「待て!」

「残念だが、その頼みは聞けないな。…さて、行こうか、わが同胞たちよ」

 ジャンヌの制止の声を聞き流すと、『シンギュラリティ』はその場を立ち去っていく。

 ギリとジャンヌは歯を食いしばりながらその背中を睨みつけ、八つ当たりのように『ホムンクルス』達を撃ち落とす。

「ちぃっ!」

 戻ってくるベヨネッタのためにもゲートを維持しなければならないが、先ほどまでとは比べ物にならない数の『ホムンクルス』や、巨大な要塞のような物体が何体も現れ、手が回らなくなる。

「セレッサ!」

 そして、その要塞のような『ホムンクルス』が体当たりでゲートをぶち壊していくのを、見送るしなかったのだった。

 

 

===

 

 閉ざされたゲートをルカがこじ開け、ベヨネッタはヴィオラやチェシャと共に飛び込んでいく。

 その先にあったのは、荒廃したニューヨーク。

 まるで誘われるかのように進んだ先には、『シンギュラリティ』が宙に浮かんでいた。

 最後の戦いを予感しながら、ベヨネッタは愛銃の引き金を引く。

 巨大化した『シンギュラリティ』との攻防は、『デッドリー・シン』による多重召喚という無茶を経て、戦いの場を宇宙へと変えた。

 地球を見下ろす衛星の上で、何度目かの交戦が行われ、ベヨネッタの攻撃によって、『シンギュラリティ』がその身に取り込んでいた『アーク・イブ』達を吐き出す。

 奴の強化パーツ扱いされていた彼女たちは、自分たちの世界を滅ぼされたという鬱憤を晴らすため、己の武器を全力で振るう。

 巨大な剣がうなりを上げ、鞭がしなり、鉄槌が振り下ろされ、チェーンソーが地表を引き裂きながら『シンギュラリティ』へと襲い掛かる。

 無数の光線が飛び、爆弾がたたきつけられ、銃弾が次々と『シンギュラリティ』に突き刺さった。

 

 まさしく、フルボッコとしか言いようがない様子だった。

 

 だが、『シンギュラリティ』はその身から消滅の光を放つ。

 既に生身の肉体を失っていた『ベヨネッタ』達は、その光に充てられ、悔しそうに消えていく。

 ただ一人、『アーク・イブ・オリジン』たるベヨネッタを除いて。

「はぁっ!」

 ベヨネッタが光をかいくぐり、銃弾を撃ち込む。

 お返しの光弾を防御しながら、着地し、そこを狙われる。

「!」

 咄嗟の回避ができないことにベヨネッタが目を見開いたとき、誰かが飛び込み、その光弾を切り裂いた。

「ジャンヌ…っ!?」

 その姿を見て、思わずベヨネッタは名を呼ぶ。

 だが、違う、とベヨネッタは気が付いた。

 彼女はベヨネッタの世界のジャンヌではない。一度だけ、過去の映像で見た、桜色の髪をした『ベヨネッタ』の世界のジャンヌだと、理解したからだ。

「立てるか?」

 別の影がベヨネッタに手を差し伸べる。

「あんたは…!」

 その姿を見て、ベヨネッタが二度目の驚きの声を上げた。

 そこにいて、ベヨネッタが立ち上がるのを手伝ってくれたのは、砂漠の国で共闘した『ジャンヌ』だったからだ。

「姫を助けてくれた恩を返しに来た」

 『シンギュラリティ』に吸収された彼女もまた、ここに現れたのだ。

 その二人の登場に驚いたのはベヨネッタだけではなく、『シンギュラリティ』もだった。

「な、何故、お前たちがここに…!?」

 ありえない、と言わんばかりにそうこぼせば、東京の『ジャンヌ』がぎろりと『シンギュラリティ』を睨みつけ、

「お前には借りがある。それだけだ」

 そう言って、東京の『ベヨネッタ』が持つ武器と色違いのそれを構えた。

 ベヨネッタはそれを見てはっとした後、自分が預かっていたスピアを隣に立つ、砂漠の国の『ジャンヌ』へと渡す。

「預かっていたものを返すわ」

 そして、魔獣『バアル』もまた『ジャンヌ』へと移譲した。

「…感謝を。これで、奴をぶちのめせる」

 『ジャンヌ』はそう、どう猛に笑う。

 3人の魔女たちは、示し合わせたように、同時に、『シンギュラリティ』へと駆け出した。

「ぬぅ!?」

 銃弾が、槍が、刃が、『シンギュラリティ』へと襲い掛かる。

 世界や武器が違えども、『親友』である彼女たちは、文字通り『阿吽の呼吸』で、『シンギュラリティ』を追い詰める。

 召喚された『ジャンヌ』の魔獣が『シンギュラリティ』を打ち据え、そして、ベヨネッタの召喚した『マダム・バタフライ』が仕上げとばかりに空中へと、かちあげた。

「っせぇえいっ!」

 東京の『ジャンヌ』が最初に飛び蹴りを食らわせ、その反動で戻ってくる。

 次いで飛び出したベヨネッタの手をとり、『シンギュラリティ』に向かって投げた。

「はぁっ!」

 ベヨネッタの蹴りが突き刺さり、『シンギュラリティ』はさらに地球へと押し出される。

 反動で戻るベヨネッタが手を伸ばせば、その先で東京の『ジャンヌ』が消え、代わりに砂漠の国の『ジャンヌ』がその手を取った。

「ふんっ!」

 ベヨネッタがそのまま砂漠の国の『ジャンヌ』を『シンギュラリティ』に向かって投げ、『ジャンヌ』の蹴りが『シンギュラリティ』に突き刺さり、戻り、ベヨネッタの手を取り、

「後を頼む」

 そう言い残し、ベヨネッタを投げて消えていく。

「―――ジャンヌッ」

 世界は違えども、親友が消えていく姿に思わず悲痛な声を上げながら、ベヨネッタは『シンギュラリティ』とともに地球へと落ちていく。

 魔力で体をガードしながら大気圏を抜け、倒れている自由の女神像の王冠部分を破壊しながら減速し、着地寸前で魔力のガードを解く。

 その反動で落下の勢いを殺すと、ベヨネッタは華麗に着地した。

「…」

 そして、目の前にゆっくりと降りてくる『シンギュラリティ』を睨みつける。

 人型の大きさにまでなったものの、そこから感じられるパワーや威圧感は変わらない。

 ベヨネッタは最も信頼する魔獣を呼び出した。

 『マダム・バタフライ』が魔法陣から現れ、あたりを睥睨する。

 対する『シンギュラリティ』は、何故か一瞬、戸惑った様子だったが、すぐにホムンクルスを召喚し、『マダム・バタフライ』に相対させる。

 再び戦いの場を地表へ移し、創世の魔女と世界の統一を目指すホムンクルスが向き合うのだった。

 




ジャンヌを活躍させたかった話。
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