バカとテストと召喚獣〜バカ達の物語〜   作:ティラミス

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新年明けましておめでとうございま「もう3月だろうが!!」
……はい。今年ものんびりと進めていくので暖かい目で見守ってくださいそれと悠真さんその右手下ろしてくれません?

「まったく…」

「まぁまぁ。無事にEクラスと戦うことが出来たんだから良いでしょ?」

「まぁ確かにな」

と、いうわけで今回はEクラスとの戦いになります。それでは行ってみましょー!


第3問「バカとバトルとチームワーク」

 

 

「━━━というのが俺達Fクラスの作戦だ。なんか質問あるやつはいるか?」

 

俺がEクラスに宣戦布告した翌日。間もなくEクラス戦のためその前の作戦会議である。作戦は先日雄二が言っていたのと同じく俺と明久、愛姫(姫路も試験を受けるが時間一杯使う)が回復試験を受けている5分のみ耐えるという短期決戦である。まぁほとんどのFクラスが点数でEクラスに勝つのは難しいから長期戦は無理という理由がほとんどだが

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

午後のチャイムが鳴る。それは俺たちの初陣の始まりの合図であった

 

「時間だ!お前らきっちり道ずれにして地獄に行ってこい!独りで地獄に行くことは許さねえぞ!」

 

「「「「イェッサァァーーーッッ!!!!」」」」

 

チャイムと同時にFクラスモブ達は教室から出ていった。Eクラスを抑えてなるべく長く時間を稼ぐ為だ

 

「よし。あとはアイツらの根性次第だ。明久、悠真、嵯木坂。頼むぜ」

 

「うん。行ってくるよ」

 

「分かってる」

 

「いってきまーす!」

 

 

 

side雄二

 

「5分耐えればこっちのもんだ。だが万が一は秀吉、ムッツリーニ。お前らが最後の砦だ」

 

「うむ」

 

「……了解」

 

明久達が回復試験を受けに教室から出た後、俺は秀吉とムッツリーニと教室に陣取っていた

作戦通りFクラスの奴らはEクラスの方に行って時間を稼いでいる。教科は数学のみだし、一応Bクラス位の点数が取れるやつが1人いるから少しは……

 

「お、押し切られる!!」

 

廊下からそんな声が聞こえた。まぁ相手は一応Fクラスより上の成績だから遅かれ早かれこうなるのは想定していた

 

「おっとまずいな。秀吉とムッツリーニ。頼むぜ」

 

「うむ。なるべく時間を稼ぐのじゃ」

 

「……了解」

 

2人は廊下へと出た。あの二人の点数ならEクラス程度どうとでもなる。だが相手が大勢だった場合は流石に2人がいても苦戦はするだろう

 

そう考えてると廊下から足音がいくつか聞こえてきた。これで俺達の勝利が確定したな。あとはのんびりくつろぐとしますかね。潔くEクラスさんが投降してくれれば一番いいがどうだかね?

 

 

side out 雄二

 

side 悠真

 

回復試験を終えた俺と明久、愛姫はそのまま廊下で戦っている秀吉と土屋と合流した

 

「待たせたな2人とも。状況はどうだ」

 

「おぉ来たのか。ワシら以外はほとんど戦死しておって補習室送りじゃ」

 

「…相手は約20人だ」

 

「ありがとう2人とも。後は僕たちに任せて雄二の所に行ってて」

 

明久の言葉を聞いた秀吉と土屋は召喚フィールドを離れて行った。敵前逃亡ではないだろうから補習ではないな

 

「ちょ、ちょっと。私たち3人だけで一クラス相手にするの?そんなの無茶じゃない?」

 

「一クラス?そう言えばたしかに規模はあるが…明久、どう思う?」

 

俺の問いかけに明久は少し考えるがいい笑顔になった

 

「でも20人なんでしょう?僕と悠真にかかればこの位ならいけるね!」

 

「そういうこった。まぁ任せろよ。愛姫は後ろから援護だけ軽くしてくれればいい……行くぞ明久。試獣召喚!」

 

「おっけー!試獣召喚!」

 

「もう…試獣召喚!」

 

俺達が声をかけると魔法陣が生まれ、その中央に召喚獣が現れる。明久は武器があるが俺は拳だ。しかもサラシを巻いただけだ

そしてその召喚獣の上に先程受けた試験の点数が表示される

 

吉井明久:数学 92点

 

葉山悠真:数学 138点

 

嵯木坂愛姫:数学 70点

 

ま、5分くらいならこんなもんだろ。それに問題は簡単な計算問題しかやってないからな

 

「な、Fクラスであんな点数取れるやつがいるなんて聞いてないぞ!」

 

「しかも吉井の方は観察処分者だろ?!バカなんじゃないのか?!」

 

Eクラス生徒はかなり動揺してるな。しかも明久に対してだ。それもそうだろうな。観察処分者が自分たちよりも高い点数を取ってるんだから驚くだろうよ

 

「二人とも良い点数ね!悠真もすごいわ!さっすが学年首席候補だっただけあるわね!」

 

「まぁ数学は得意科目だからな。この位は取らないと……って待て愛姫。昨日西村先生にも言われたが俺って本当に首席候補だったの?」

 

「え、そうよ?だって悠真1年の時の試験ほとんどトップだったわよ?」

 

「……そうだっけ?」

 

まぁテストとか書くもの書いて寝てたから点数とか気にしてなかったな

 

「なんでFクラスに頭良い奴いるんだよ!バカの集まりじゃないのか?!」

 

……なんだか今聞き捨てならない言葉が聞こえたな

 

「今俺の友人達をバカ呼ばわりする声が聞こえたが……お前らか?」

 

「な、なんだよ!Fクラスなんだから馬鹿と言って何が悪いんだ!」

 

Eクラスの1人が召喚獣で襲って来た

しかし、その攻撃が俺の召喚獣に届くことはなかった

 

「あ、あれ?」

 

「なるほどな。明久のアドバイス通りだ。ここまで細かい動きができるとは」

 

Eクラスの奴の攻撃は空を切り、俺は後ろに移動しただけ。普通は操作慣れしていないとこういう動きは難しいがなんとかなるもんだな

 

「さて、まずは…1人!」

 

攻撃してきたEクラスのやつに向かって思い切り右ストレートをかました。相手はそのまま廊下の壁に激突し点数が無くなり、召喚獣は姿が消えていった

 

「0点になった生徒は補習ぅぅぅっ!!!」

 

あ、そういや0点になると補習室送りになるんだっけか。しかし西村先生どこから出て来たんですかあなた…

 

西村先生は悲鳴をあげる生徒を引きずりながら去っていく…なんか絵面酷いなあれ

 

「……さて、誰から来る?いっそ全員来てもいいんだが?」

 

「ちょっと悠真。僕もいるんだから忘れないでよね?」

 

「そうよ。私もいるんだから!」

 

高得点の俺たち3人が横並びに立つとEクラスの人達は少し後退りをしていた。まあ点数では勝てないからな

 

「ひ、怯むな!相手は3人だ!囲んでから数で一気に押し切れ!」

 

Eクラスの1人が指示を出し、それに従って俺と明久1人につき8人くらいで囲むように動いていた。愛姫の方は少し距離があるから誰も行ってなかった。まずは俺たちを倒す算段だろう

 

「悠真どうする?囲まれたけど」

 

「ん?どうするもないさ。囲まれて道がないのなら道を開ければいい」

 

俺は囲んでいたEクラスの2体に思い切りラリアットを繰り出し、そのまま2体の体は思い切り頭から床に落ちる。そしてそのまま顔に1発ずつパンチをした

 

Eクラスモブ ×2 0点

 

「は、早すぎる!ほぼ一撃だぞ?!」

 

「お前らに言っとく。召喚獣には弱点が存在するんだ。これは人間も同じだ…そう。頭だ」

 

そう言いながら俺は隣の1体の頭に回し蹴りを放つ

まぁ、俺と明久がこんなの喰らえばかなり凄いフィードバックになるが

 

「う、嘘だろ…また一撃……」

 

「召喚獣の頭はかなり大きいから当たりやすいな。それ。もう一人」

 

回し蹴りを放った後そのままさらに隣の召喚獣の顔に右ストレートを与える。当然そのまま点数は無くなり、補習室送りとなる

 

「うーん...なんか張合いないな……明久の方はどうだ?」

 

「こっちも半分は倒したかな。あんまり操作になれてない人達ばかりだからね」

 

明久の方はEクラスが半分の4体ほどまで減っていた。明久の点数はほぼ変動なし。流石学年一の操作技術を持ってるだけあるな。まぁこっちも半分しか残ってないが。

あ、そうだ

 

「そういや明久。俺たちの召喚獣って物に干渉出来るんだよな?」

 

「うん。基本雑用を任されるからね」

 

「なら好都合だ。ほれ召喚獣。武器だぞ」

 

俺は懐から銀色に光る棒を1つ召喚獣に投げる。召喚獣はそれを受け取る

 

「ねぇ悠真。今何渡したの?」

 

「あれ?持ち運び出来る護身棒。ボタンひとつで伸縮出来る優れものなんだ。俺の召喚獣は武器を持ってないからな。それに、観察処分者の召喚獣は物に干渉する事が出来る。つまり召喚獣が持てるものは普通の召喚獣にも干渉されるようになるんだ」

 

「なるほどねぇ……よくそんなこと考えたわね」

 

「ほら、みんな武器持ってるだろ?俺だけ持ってないのは不公平じゃないか。それに召喚獣に武器を渡しちゃいけないルールもないし」

 

((……別に武器持たなくても1人で無双できるでしょ))

 

明久と愛姫は同じ事を考えたが彼が思いもよらない行動をするのを知っている為言わなかった

 

別に武器を渡してはいけないなんてルールはないからな。だって普通の召喚獣は武器持ってるし、物に干渉出来ないんだから

 

「そんなチンケな棒1つで何が出来るってんだ!こっちはバットだぞ!!」

 

Eクラスの召喚獣2体がバットを振りかぶりながらこっちに走ってきた。すかさず召喚獣に棒のボタンを押させ、約三十センチ程に鉄の棒を伸ばした

 

「分かってねぇなぁ。大事なのは武器じゃないんだぞ馬鹿ども。大事なのは使い方とその使い手の技術だ」

 

Eクラスの召喚獣1体のバットを護身棒で受け止める。

そしてその横からもう1体の召喚獣が俺に攻撃をしてくる━━━━━筈だった。

 

「まったく。私のこと忘れてない?」

 

その召喚獣に氷の塊が横から飛んできてそのまま召喚獣は壁に飛ばされる。飛ばされた召喚獣は姿が消え、バットを持っていた召喚獣のバットを地面に叩き落とし、鳩尾に蹴りを入れる。そしてそのまま召喚獣は消えていった

 

「ナイスフォロー愛姫」

 

「まぁね。でも私の攻撃1回で10点使うから無駄打ちできないのよ」

 

「まぁ何はともあれ助かったわ。ありがとな」

 

「ふふん。もっと褒めてくれても良いわよ」

 

「ハイハイ…この戦争が終わったらな……あと二人だ。気を抜くなよ」

 

「ち、畜生!こんなのどうやって倒せばいいんだよ!」

 

俺を囲っていた筈のEクラスの召喚獣が後ずさりしている。まぁみんな一撃で倒れて逝ったもんな。無理は無い

 

「悠真?こっちは終わったけどそっちはどう?」

 

明久の方を見ると周りの召喚獣達が倒れていて姿が消えていく段階だった。明久の召喚獣は嬉しそうにジャンプしていた

 

「流石に早いな。俺はのんびり操作に慣れようとしたんだが…時間をかけすぎたか。すぐに終わらせるから待っててくれ。愛姫。一人任せる」

 

「そうだろうと思って準備してたわ」

 

愛姫の召喚獣の前に少し大きめな塊が浮いていた

 

「一人なんて言わないで2人任せて。五十点消費分の威力にしてあるから…それ!」

 

愛姫の召喚獣が浮いている塊を前方に飛ばす。Eクラスの召喚獣2体は避けられずにそのまま直撃し、姿が消える

 

「よし。これでほとんどのEクラスは片付けたな。あとは代表さんとご対面するだけだ」

 

「悠真。その必要は無いみたいだよ」

 

明久の目線の方に目をやるとEクラスの代表が歩いてきていた。まぁこんなに暴れてちゃ代表自ら出向くしかないよな

 

「……Fクラスにこんなに強い生徒がいたなんてね」

 

「俺はたんに振り分け試験で途中退席したからだ。バカだとは一言も言ってないから警戒しなかったそっちが悪い」

 

「……まぁそうね。3人で上位クラスを片付けてしまうくらいだもの」

 

「で、どうする?俺達と戦うか?」

 

「……いえ。やめておくわ。私達の負けでいいからそっちの代表さんの所に案内してくれる?」

 

「…随分と素直なんだね」

 

「普通に考えればこれだけの人数差を無力化してるんだもの。しかもほとんど点数は減ってない。戦う方が無謀だと判断したまでよ」

 

どうやらEクラスの代表さんは少しは頭が働く生徒のようだ

 

 

こうして俺たちの初戦は勝利という形で収まることになった

そして場所はFクラスの教室内

 

「戻ったか。その様子だと勝ったみたいだな」

 

「まぁ勝ったと言うか降参してくれたからな。代表としての判断はちゃんとできるみたいだ」

 

「そういう事よFクラス代表さん。Eクラス代表の中林よ。今回の戦争は私たちEクラスの降参で良いわ」

 

「ま、そうだろうな。で、戦争の対価だが……何もなくていいぞ」

 

雄二の発言にEクラス代表の中林は少し疑いの目を向けていた

 

「…どういうつもりかしら?」

 

「別に?新学期早々に戦争やって負けてクラスの設備を下げられるのは嫌だろう?」

 

雄二の言い分に少し疑いの目を向けていた中林だった。まぁ普通なら設備の交換はすると思うよな

 

「まあ…こっちとしてはありがたいことだからそれでいいわ。でもなんで新学期早々に試召戦争を?」

 

「Aクラスに勝つ為だ」

 

「……本気で言ってるの?」

 

「本気じゃなかったらこんな無意味なことはやらないさ」

 

「……まぁいいわ」

 

中林はそれだけ言うと教室から出ていった

 

「つうわけで、今回の戦争は俺たちの勝利だ。みんなよくやってくれた」

 

なんとも呆気ない流れにはなってしまったが何はともあれ、俺たちFクラスは勝利を収めた

今はそれだけでいいだろう




いやぁ勝ててよかったですね

「終わりが良けりゃ後はいいんだ。それに俺達なら余裕だったしな」

「でも悠真、よく武器を持たせるなんて考えたわね?」

「あれか。まぁ観察処分者だから出来たことだよ。それに明久が木刀あるのに俺は拳のみなんて寂しいだろ」

まぁ悠真さんなら拳でも勝ててますよ。今までの経験がありますから。さてそれでは今回はここらへんで!

「また次回をお楽しみに!」
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