今回は文字が少なめになります。すいません。
〜〜〜デヴォンポート軍港/特殊海軍第5空母打撃群〜〜〜
第5空母打撃群は敵軍に占領されたダブリンを目指すため、デヴォンポートから出航する準備を整えていた。すでにフリゲートや駆逐艦は港を出ており、空母と巡洋艦が出るのみであった。
艦艇たちが停泊するタンキズ湖を埋め立てた埠頭では、タグボートや慌ただしく動く人々で埋め尽くされており、軍港の外では哨戒艦が安全に出航できるように警戒を行なっていた。
米朝戦争後、クライド海軍基地と同じようにこのデヴォンポートも拡張を行っており、現在は海軍、特殊海軍の物も合わせて5隻の空母をはじめとする大戦力を停泊させることができるほどにまでなっていた。
そして、今回出撃する第5空母打撃群の戦力は、軽空母[アーク・ロイヤル]を旗艦とし、これに臨時でつけられたリバー級防空巡洋艦[アナン]。カウンティ級駆逐艦の[マージーサイト]と[バークシー]、デアリング級駆逐艦(45型ではない方)の[ディンティ]、[デアリング]で構成された第27駆逐戦隊。それに23型改と21型混成の第1フリゲート隊が護衛として付けられていた。
艦載機は、各国で運用されているF-4戦闘機の艦載型。F-4FGR.4[ファントム]と、バッカニアAS.1艦上攻撃機。そして対潜哨戒用のウェセックスHAS.6及び早期警戒用のシーキングASaC.7の2種類の
艦隊としては小型ではあるが、今回の相手である北アイルランド自由軍からすればかなり厄介な戦力であるはずであった。
ローレンスはそんな巡洋艦[アナン]の艦橋、その防弾ガラスの前に立っていた。
金髪碧眼で濃紺の軍装に身を包む彼は、再び戦場へ向かうこの現状に真剣な顔で身構えていた。
窓からは埠頭やドック、そして準備を整えた同じ空母打撃群の艦艇たちが見え、もうそろそろ出航する時であることを感じさせた。
「いよいよか…」
彼はそう言って胸に手を当てた。
俺たちの任務は海兵隊が安全に上陸を行えるよう、先に飛行場や対空目標を叩き潰すこととなっている。
もちろん、これは[アーク・ロイヤル]艦載機の仕事であるが、それを安全に届けれるよう、ミサイルや航空機から護衛する[アナン]の役割も重要となってきていた。
なにせ、[アナン]は防空戦闘群の旗艦を務めるほど強力な防空巡洋艦だ。武装構成としてはVLS124セルに114mmCIWSを前後6基も備え、さらにファランクスやRAMも3基ずつ装備するほどに対空重視の艦艇だ。そんな艦がそこらの対艦ミサイルを撃墜できないようでは、防空巡洋艦の名が聞いて呆れることになってしまう。
だから、せめて[アーク・ロイヤル]を沈没させるようなことはあってはならない。ローレンスは心の奥底でそう思っていた。
第5空母打撃群が全艦出航したのは、それから約1時間後のことであった。
〜〜〜アイルランド/ダブリン港〜〜〜
そして出航後、セントジョージズ海峡を抜けたあたりで、第5空母打撃群の接近は沿岸に置かれた船のレーダーによって探知された。
この船は廃線という名目でアメリカから譲り受けたもので、バレないようにしながら二次元レーダーと三次元レーダーを搭載されていた。
「敵はどこまで接近してきている?」
指揮官クラスの男性が部下に対して尋ねた。今現在彼らは、情報がなるべく得られるよう、可能な限り海岸付近にある公園に陣地を構えていた。陣地には指揮通信車両や護衛の戦車らが待機しており、緑色の芝生が灰色に埋め尽くされていた。
陣地から少し離れた埠頭には対艦ミサイル発射機などが待機していつでも発射可能な体勢を整えており、西側では軍用機や警備の兵士たちで警戒体制が取られていた。そのため、住宅街等は静まり返っており、中では住民たちが不安そうな顔で待機していた。
「空母群がダブリンから200kmまでの距離に接近しています。また、戦艦を主体とした部隊が出航を始めたとの情報もあります」
「隊長、攻撃しますか?」
もう1人の部下の問いに、彼はふむと言って顎を撫でた。
「機体やミサイルはどれほど使えるか?」
「機体はF-7が1個飛行隊出せるといいます。ミサイルに関しては新型が届いたようで」
「新型....たしかアメリカから来ていたやつだったか?」
彼の問いに対し部下は頷いた。
「そうです。それが10発発射が可能です。他にも対艦ミサイルが30発発射が可能だと」
「よし、空母群に対して全弾発射だ。戦艦に対しては航空攻撃でどうとでもなる」
それを聞いた部下の1人は、すぐさま発射指示を出した。
〜〜〜同時刻:特殊軍第5空母打撃群〜〜〜
捜索レーダーが対艦ミサイルを捉え、その情報は第五空母打撃群全艦に伝わった
CICまで降りていた[アナン]艦長は司令部から命令を受けるないなや、すぐに対空戦闘開始を命じた。
VLSが前後甲板から白煙を上げて飛び出し、目標に追尾してゆく。
ローレンスはその様子を艦橋から見つめていた。
彼はこの光景を見て、もしも撃ち漏らしてうまく最後に操艦できなかったら、俺も、そしてこの艦隊の全員も、死んでしまうかもしれない。と感じた。
だが、彼自身はその恐怖に対して動じなかった。前回の戦いを経て、彼は戦場にいる時こそ冷静でいられるよう。自身で心がけていた。
先程まで艦橋にいた、[アーク・ロイヤル]艦長のクラーク・ウッド少将は船体に設けられたCICまで降りていた。
全体的に暗めなそこは、フリゲートらとは違ってかなりのスペースを設けられていた。内部は改装により新型のコンソールやディスプレイで埋め尽くされている。
この段階で自由軍が発射した対艦ミサイルは、ほとんどシーダートやシーウルフ対空ミサイルによって順調に叩き落とされていた。そのため、現在最初に敵が発射した15発の通常対艦ミサイルのうち、わずか2発程度しか艦隊に向かっていなかった。
「状況は」
クラークは部下に対して尋ねた。
「敵対艦ミサイルを迎撃中です。現在のところ....」
部下がそう言いかけたところに、室内からどこからか悲鳴が聞こえた。
「どうした?」
レーダー員が慌てて返答する。
「10時の方向から低空でミサイル接近!数は5、速度は..マッハ5です!!」
「なんだと」
一瞬唖然となったクラークは5発のミサイルが表示されたディスプレイを見つめた。
外ではすぐにciwsの射撃が開始され、火線が空に向かって伸びてゆく。
第5空母打撃群にミサイルが命中したのはそれから3秒後のことであった。
戦車の名前だと何がいい?
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モントゴメリー
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トライアンフ
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ヴェネラブル
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ブラックタイガー