大日本帝国空軍遂ニ勝ツ   作:要塞

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北欧戦線1980③

1980年 ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 レニングラード州

 

 坂井軍曹が欧州の地を踏むのはこれが二度目のことだった。

日本陸軍が欧州に派遣した部隊の一員だった軍曹は、パレオロゴス作戦の終盤で所属していた連隊の壊滅を経験していた。

ミンスクハイヴの攻略が失敗した後、BETAの反撃によって総崩れになった味方の撤退を支援するために遅滞戦闘を命じられた連隊は、構築した陣地を少数の突撃級によって突破され、続いて突入してきた要撃級と戦車級を中心とした集団を阻止しきれず陣地内での近接戦闘を余儀なくされ壊滅していた。

 

救援に駆けつけたフランス軍戦術機の支援を受けて方々の体で撤退し、後送されてポーランドの港から日本へ向かう船に乗った時は二度とこんなところには来るものかと思っていたのだが、帰国後に配属された部隊で業務に忙殺されているうちに軍隊をやめる切っ掛けを見失い、また欧州に派遣されることになってしまった。

 

───それにしてもずいぶんと贅沢な編成の部隊だな。よそ行きだからって見栄を張りすぎじゃないか。かえって隙を晒すことにならなければいいが。

この時期フィンランド戦線に展開していた独立混成第1旅団には、部隊規模に対して不釣り合いなほどの車両や火砲が配備されていた。

しかしこれは軍曹が冗談交じりに考えていたように日本陸軍の見栄によるものというわけではなかった。

 

パレオロゴス作戦で大きな損害を被ったことを受け、陸軍では戦訓の検証とそれを反映したドクトリンの見直しが行われていた。

もちろんBETAとの戦闘を見越して戦術機部隊の増強にはパレオロゴス作戦以前から大きな努力が払われていたが、それ以外の兵科についても戦術や装備の抜本的な転換が行われることとなった。

 

戦訓の検討では現在の日本陸軍の戦備についてさまざまな問題が指摘されたが、その中でも特に重視されたのが大型種に対処する能力の不足だった。

 

例えば師団規模、1万~2万体のBETAが梯団を組んだ場合、そのうち数千体程度は要撃級や突撃級などの大型種だった。

それに対し人類の軍隊なら機甲師団でも保有する戦車は数百両程度だ。

つまりBETAの梯団を軍隊に例えれば非常に『重い』編成であると言える。

人類の軍隊の場合、このようなバランスを欠いた重編成では敵歩兵の浸透を防ぐことが難しく、特に膠着した陣地戦などでは問題になることが多かった。

しかしBETAの場合、支配領域内で梯団を形成した後は物量に任せて遮二無二突撃するわけだからそういった問題は発生しなかった。

それにBETAの梯団には指揮中枢や通信網などの弱点となる部分も(少なくとも人類に分かる形では)存在しないわけだから歩兵を浸透させたところで大した意味はなかったのだ。

 

そしてその突撃を受け止めることは極めて困難だった。

特に最高で時速170kmにも達する高速と戦車の主砲から放たれる徹甲弾でさえ貫通困難な生体装甲を併せ持つ突撃級が集団で陣地に殺到した場合、戦術機の援護がない限り突破を防ぐことはほとんど不可能に近かった。

 

 そのため、帝国陸軍は大型種を撃破可能な重火器とそれを搭載・運搬可能な車両を極めて重視するようになっていた。

口さがない者の中にはBETA大戦にかこつけて以前からの願望を実現させようとしているだけだと言うものもいた。

冷戦期から強大極まりないソ連地上軍との対決に備え戦力を充実させていたNATO諸国の陸軍に比べ、敵性勢力と海を隔てて対峙しているためまず海空戦力への投資が優先される帝国陸軍の重装備保有率は低い値にとどまっていたからだ。

 

しかしその規模と程度が常軌を逸していた。

パレオロゴス作戦後に建てられた計画が実現すれば、対人戦の尺度で考えると歩兵の比率が少なすぎる、バランスを欠いた軍隊が出現するはずだ。

これは帝国陸軍がBETAとの戦闘に特化した軍隊に変化しようとしているということを意味していた。

 

このことは取得する装備の性能にも現れていた。

特に機甲部隊の装備する車両はそれが顕著だった。

戦術機用の120mm滑腔砲を改設計して74式戦車や61式戦車に搭載したのはともかくとして、同砲を73式装甲車の駆動系などを流用して設計した車体に搭載した79式対装甲戦闘車(79ACV)はあまりにも攻防のバランスを欠いた車両と言わざるを得なかった。

確かに無反動砲であるから軽量な車体に搭載することは可能だったが、その代償として79ACVの装甲はその名に表れている通り戦車とは言い難い極めて限定されたものとなっていた。

79ACVはあくまで繋ぎの車両であり、宇宙開発技術を応用したより高性能な新型車両が開発中とのことだが、それもまた79ACVと同様に一般的な戦車とはかけ離れた形態の車両らしい。

 

 そして割りを食った形になる歩兵部隊も変化と無縁ではいられなかった。

大型種への対処能力が低いため規模の増強を抑制されている歩兵部隊だが、小型種への対処能力も高いとは言えなかったのだ。

戦車級にしろ闘士級にしろ小銃弾が通用しない相手ではないのだが、動作が俊敏で遠距離から小銃で仕留めるには時間がかかった。

接近すれば命中率も高くなるが、当然ながらBETAと近距離で戦闘を行うことは極めて危険な行為だった。

 

 この問題に対する対処として、歩兵部隊を機械化歩兵装甲を装備した機械化強化歩兵で置き換えることが検討されたこともあった。

重機関銃の火力と高度な白兵戦能力を併せ持つ機械化強化歩兵は小型種に対して既存の歩兵部隊とは隔絶した戦闘力を誇っていたからだ。

 

しかしその案は現実的には実現不可能だった。

根本的な問題として複雑で強靭なフレームや強力なアクチュエータによって構成される機械化歩兵装甲は小さな戦術機ともいえる高度な兵器で、取得コストや整備負担は主力戦車ほどではないが極めて大きかったからだ。

白兵戦や限定的ではあるが飛行が可能であることなど車両にはない独自の能力も有していたが、それでも同程度の火力を有する戦闘車両と比較して著しく高価であることは否定できず、一部の特殊な用途以外では割に合わない兵器と言わざるを得なかった。

また戦場での運動性は高くとも長距離移動には様々な意味で向かず、運用には大型のトランスポーターが必要になるという点も評価を下げた。

 

だが歩兵部隊の小型種対処能力向上は必要なことだった。

よって歩兵部隊は人員数こそあまり増えていないが、戦術や装備を大きく変化させ、なりふり構わぬ火力の強化に走っていた。

 

 坂井軍曹がチラリと視線を向けた先にあるハーフトラック(半装軌車)はある意味その象徴的な存在だった。

タイヤとクローラーが一つの車両の走行装置として併用されている半装軌車という形態は、今日では技術の発展によって中途半端な形態と見なされるようになり、ほとんど見かけることはなくなっている。

だがこの車両を目にした者がその事に注意を向けることはほとんどなかった。

なぜならハーフトラックの車体後部にはM2ブローニング重機関銃を四連装にした巨大な銃架が据え付けられていたからだ。

 

この車両の名前はM16対空自走砲といった。

元々は米軍が第二次世界大戦で兵員輸送用の車両として大量生産したM3ハーフトラックの派生車両で、重機関銃を4連装にした銃架を据え付けて対空兵器として使用したものだ。

大戦が終わった後、大規模な軍縮を行った米陸軍で余った車両が半ば押し付けられるように供与されたものらしい。

しかし、多連装化して発射速度を高めたとはいえ、光学照準の重機関銃では現代の防空火器としてはいかにも非力だった。

 

ただし、この場合はむしろこの兵器が地上目標に対する水平射撃にしばしば用いられたことを思い出すべきかもしれない。

口径12.7mmのM2ブローニング重機関銃は歩兵の携行する、5.56mm弾や7.62mm弾を使用する小火器に比べて射程も威力も格段に大きかったから、強固な装甲を持たない軟目標に対して使用されると恐るべき効果を発揮した。

この戦場に持ち込まれたのも、小銃で対抗することが難しい相手に対してより強力な火器を持ち出すという当たり前の発想によるものだったのだろう。

 

対空兵器をBETAとの戦闘に用いることは以前から行われていた。

ワルシャワ条約機構軍ではソ連領内での防衛線を戦っていた時から自走高射機関砲をBETAとの戦闘で使用していたらしい。

ただし帝国陸軍としては対空兵器の活用というより、単に重機関銃を備えた車両が手元にあったから投入したというだけの話なのかもしれない。

軍曹の所属する中隊では各分隊にM16対空自走砲が与えられていたが、ほかの部隊ではむしろ装甲兵員輸送車やさらに軽便なジープのような車両が配備されていることの方が多かったからだ。

 

それらの車両にも各車毎に1丁ではあるが重機関銃は装備されているわけだから、機動性のある重機関銃を各分隊に配備できればそれでよかったということなのだろう。

人類相手の戦闘でこのような軽装甲の車両を前線での戦闘に投入すれば間接砲撃や射撃であっさりと無力化されかねなかったが、BETAの場合は数の少ない光線属種を除けば肉薄されない限り攻撃を受けることはないわけだからそのような車両でも積極的に活用できるという考えなのだろう。

 

 軍曹は銃架を操作する兵に対し、陣地に接近してくる戦車級に対する射撃を命じた。

4丁の重機関銃が短い連射を行う度に次々と戦車級が倒れていく。

フルオート射撃を行うと反動が難しくなる小銃とは違い、重機関銃の射撃は遠距離からでも命中弾を得やすかった。

接近してきたのは砲兵が撃ち漏らした戦車級の小集団にすぎなかったから、他の分隊も含めた重機関銃の射撃だけでけりはついた。

軍曹自身や副分隊長の小銃どころか、分隊の他の兵が持つ軽機関銃さえ火を吹くことはなかった。

 

だが一方で戦場のはるか上空では大量の閃光が発生するようになっていた。

光線属種によって砲兵の間接射撃が迎撃されているのだ。

見たところ旅団のみならず隣接部隊や上級部隊である軍団に所属する砲兵も光線属種に対する攻撃に投入されているようだ。

しかし投射される砲弾の大半は撃墜されており、分隊には動揺が広がっていた。

 

「あれはAL(アンチレーザー)弾頭だな。

あえて迎撃させて重金属雲を展開させているんだろう。

規定の濃度に達した段階で本命の砲撃が始まるはずだ」

 

軍曹の言葉で、うろたえていた兵たちが落ち着きを取り戻していく。

実際に上空で迎撃された砲弾は破片ではなく細かい粒子を撒き散らし、空の色を徐々に黒く染めていた。

 

「それよりも、砲兵の火力が光線級に回されているんだから抜けてくるBETAの数は増えるはずだ。

余計なことに気をとられるより自分の仕事に集中しておけ」

 

 軍曹の予測は二つとも当たっていた。

まず重金属雲が濃度が上昇し、砲弾撃墜率が目に見えて低下したタイミングで数千発のロケットが投射された。

日本陸軍は一度に数十発のロケットを発射できる多連装ロケット砲を大量に戦場に持ち込んでおり、それらを一斉に発射したのだ。

迎撃能力を完全に飽和させたこの砲撃によって光線属種の個体数は大きく低下。

その結果が砲弾撃墜率の低下として現れ、それによってさらに個体数が減少するという悪循環に陥り、光線属種の脅威は短時間のうちに無視できる程度まで低下した。

 

しかし軍曹たち前線の歩兵部隊がそれに注意を向けることはなかった。

軍曹が予期した通り、砲兵火力が後方に振り分けられたことによって多くのBETAが前線の部隊に向けて突撃してくるようになっていたからだ。

軍曹が所属する中隊の陣地に向けても大隊規模のBETAが接近していた。

陣地より前方で戦っている戦術機部隊からの情報によると内訳は十数体の要撃級と400体程度の小型種だ。

パレオロゴス作戦当時なら1個歩兵中隊程度の戦力でこれほどのBETAを受け止めることなど到底不可能だっただろう。

だが日本陸軍欧州派遣部隊の火力は当時に比べて格段に向上していた。

 

すでに中隊の迫撃砲小隊と支援にやってきた戦車小隊による砲撃が始まっていた。

戦車小隊のうち3両を占める61式戦車改による砲撃で陣地に迫っていた要撃級が次々と撃破されていく。

この分なら要撃級については任せておいても大丈夫だろう。

残りの1両は砲塔を載せ替えていない通常の61式戦車だが、こちらは迫撃砲の弾幕を潜り抜けた小型種に向けて榴弾を撃ち込んでいた。

 

それでも生き残った小型種に対し、軍曹はまず重機関銃、次いで軽機関銃の射撃を命じた。

重機関銃4丁の火力はまさに圧倒的だったが、諸々の弊害を承知の上で分隊の大半が軽機関銃を持ったことの効果も大きかった。

軽機関銃は小銃とは違いフルオートでも射撃精度が高く、遠距離からでも効果的に闘士級を攻撃できていたし、戦車級相手でもある程度は対抗可能だった。

一方で軍曹や副分隊長の伍長が持っていた小銃は遠距離からの射撃では命中弾を得ること自体が難しかった。

特に戦車級相手には至近距離からフルオート射撃を叩き込むか大人数で弾幕を張る以外では対応できないのではないか。

 

 中隊の陣地に突撃したBETAは短いが激しい戦闘により殲滅された。

その後も何度かBETAが接近してきたが、最大でも中隊規模程度で、遠距離からの射撃で難なく殲滅することができた。

砲兵の火力が前線に振り分けられるようになるとせいぜい数体の小型種が散発的に現れる程度になっていき、その処理をしているうちにその日の戦闘は終了した。

軍曹の指揮する分隊からは戦死者は出なかった。

 

戦闘が終わった後、小隊長に聞かされた話によると旅団全体で見ても戦死者はほとんど出なかったらしい。

軍団規模のBETAの攻撃を受けたと考えれば驚くべきことだった。

ただし、隣接する戦区を受け持っていたフィンランド軍の師団はかなりの戦死者を出したようだ。

特に砲兵が光線属種に対する攻撃を行っている間に、複数の箇所でBETAを阻止しきれず陣地内での混戦状態に陥ったことが被害を拡大したらしい。

とはいってもBETAの攻撃が激しかったわけではない。

むしろBETAは激しい防御戦闘を行う独立混成第1旅団の担当戦区に殺到してきていたようだった。

 

───既存の装備ではBETAの突撃を阻止するのは難しいということか。

軍曹はフィンランド軍の装備に詳しいわけではない。

だが、常軌を逸した火力主義に邁進し始めた帝国陸軍ほどの重装備は保有していないはずだ。

フィンランドでは非戦闘員の疎開と同時に大規模な動員による陸軍の拡大を行っているというから、むしろ部隊規模当たりの火力は低下しているのではないか。

 

そのような状態にある軍隊が小規模であってもBETAの突撃を受けた時どのようなことが起こるのか。

あるいは軽機関銃や迫撃砲が大量に配備されていれば突撃を阻止出来るかもしれないが、そうでなければ危険な近接戦闘にもつれ込むしかなかった。

 

とはいえフィンランド軍の師団が被った損害は過去の防衛戦に比べれば小さなものだった。

独立混成第1旅団がBETAを引き付けていたこともその要因の一つだが、最も強く影響したのは空軍の攻撃機による反復攻撃だろう。

特に防衛線に接近する以前の段階で突撃級の数を大きく減らせるようになったことが重要だった。

 

正面からの攻撃に対して非常に堅牢で間接砲撃も装甲殻に阻まれ効果が薄い突撃級に対する対処は、戦術機の歴史の中で最も古い部類の運用法だが、突撃級の数が多くなると突撃を阻止することが難しくなり、しばしば戦線崩壊の要因にもなった。

 

しかし帝国空軍の攻撃機がまとまった数で投入されるようになるとこの状態に大きな変化が訪れた。

攻撃機によって突撃級の大半が撃破されるようになったことで、残った突撃級も戦術機によって阻止することができるようになったからだ。

これによって陣地に籠る将兵が突撃級を目にすることはもはや珍しいことになり、同様に要撃級との交戦も減少していた。

そうでなければフィンランド軍の陣地は大型種によって蹂躙され、後方部隊までもが大きな被害を受けていたはずだ。

 

 

 

 この時期の大日本帝国は対BETA戦のドクトリンを確立させつつあり、その影響はフィンランド戦線における被害の減少という形で現れていた。

一方でそのドクトリンは大量の重装備と高度な教育を受けた兵員を必要とするものであり、欧州への派遣部隊に重装備を集中させることで生産・教育体制の確立までの時間をしのぐことができる帝国はともかく、フィンランドやソビエト連邦、東欧諸国などBETAの侵攻に直面し短期的な戦力の拡充を重視せざるを得ない前線国家には採用不可能なものだった。

それどころか一応は後方国家である西欧諸国でさえこれほど徹底した編成は不可能だった。

 

そもそも大日本帝国においてさえ、欧州への派遣という要素がなければこのような極端なドクトリンは採用されなかったのではないか。

帝国陸軍の重武装化が推し進められたのは軍事的な必要性によるものだったが、それが認められた背景には人的資源を軍隊に取られたくない産業界の要請があったのだろう。

 

現在、BETA大戦の影響によって大日本帝国の産業界は未曾有の特需に沸いていた。

そのような状態で軍隊の規模を無闇に拡大させて人的資源の不足を引き起こすことは産業界に取って許容できなかったはずだ。

軍事的な合理性はあっても時間がかかり、予算も多く必要な帝国陸軍の方針が受け入れられたのも、人員数辺りの戦力を大きくすることで人的資源を節約できると考えられたからではないか。

規模は違えど帝国と同様に後方国家であり、似たような事情を抱える米国でも帝国陸軍の計画に注目しているらしかった。

 

一方でドクトリンを確立させつつあったといっても課題も多く残されていた。

歩兵部隊に限定して考えても、現在は機動力と柔軟性の低下を忍んで機関銃の配備密度を高めているが、これは今回のような固定された陣地での防御戦闘ならともかく攻勢時や錯雑地形での戦闘時には思わぬ問題を生じさせかねなかった。

また車両に搭載されるような大重量の連射火器についても、配備密度やどのような火器を配備すべきかについて陸軍内部での意見の対立があるのではないか。

 

しかしそのような問題は実戦での経験を積み重ね、それを戦術や装備に反映させていけば自然と解決されるはずだ。

また、宇宙開発技術の陸戦兵器への応用も形になりつつあるというから、これまでの常識では考えられないような高性能の兵器も配備されていくのではないか。

 

今までのようにBETAとの戦闘の度に夥しい犠牲を払うような状態を改善していけば、それを反攻に繋げていくこともできるだろう。

そう考えれば絶望的に思えたBETA大戦にも光明が見えてきたような気がした。

───要は、勝負はまだまだこれからだ、ということか

 

 

 

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