rwby本編にはない話をここで入れます。
ここはヴェイルのある倉庫。
その倉庫は今は使われておらず、いろんな場所で老朽化している部分を見ることができる。
そこには、トーチウィックと黒髪の女性、緑髪で褐色肌の少女、銀髪の青年、ピンクの髪で傘を持つ女性がいた。
彼らはなにか話しているようだった。
「あなた、ダストの回収失敗したんだって?」
「邪魔ものが入ったんだ」
「そういうときもあるさ、シンダーさんよ」
トーチウィックが前回、ダストの回収に失敗しているのを黒髪の女性、シンダーに責められているようだ。
それも警察や軍ではなくアカデミーの生徒に。
トーチウィックは大げさな動きで両手をあげ、降参するようなポーズをしながら自身の失敗を正当化する。
「そういうときね…」
「本番では失敗しないわよね」
シンダーは思うところがあるのか、歯切れが悪い。
アカデミーの生徒に妨害されたなら、軍や警察が妨害してきた場合にはすぐに捕まりそうだ。
「大丈夫、邪魔ものが入る環境じゃないからね」
おそらく、次の計画について話しているのだろう。
彼らの話を聞いている他の人らは特にしゃべることもなく後ろで立っている。
そのことに気付いたトーチウィックはシンダーに尋ねた。
「シンダー、後ろの2人は誰だ?」
「彼女はエメラルド、彼はブラック」
「どちらも私の部下よ」
緑髪がエメラルド、銀髪がブラックらしい。
両者とも紹介されると頭を軽く下げた。
「そちらさんは?」
シンダーがトーチウィックの後ろで座っている女性を指した。
その女性はピンク髮で、そこらへんに散らばっている箱の上に座っている。
「ニオだ」
「仲良くするんだよ?」
「お互いに、でしょ?」
芝居かがった動きでトーチウィックは笑い始めた。
それが合図であるかのように、シンダーらはその場を後にした。
笑い声は倉庫を出た後にも聞こえてきた。
----------------------
蓮太郎たちは今日、ファウナスの孤児施設で教鞭を取ることになった。
アカデミーでは、特待生は休日に数日間ボランティアをする必要があり、それに今ピュラと蓮太郎が向かっている。
この制度の目的は特待生にふさわしいふるまいを取るために教育の一環でおこなわれるとのこと。
場所は街のはじのほうにあり、到着するのに時間を要した。
「それにしても遠くないか?」
今、蓮太郎とピュラはバスで向かっているが、乗り込んでから30分はかかっている。
時間はかかるとは聞いていたが、バスの中は快適とは言えない。
街の中心部を走行しているときは安定しているが、少し外側に行くとなぜか安定しなくなる。
道路の舗装状況は悪くないはずなのに何なのか…。
「到着まであと10分のはずよ」
「時刻表通りならね」
バスの性質上、渋滞での遅延はあり得る話だ。
一応遅延したとしても大丈夫なように余裕をもって出た。
それに遅延証をもらうこともできるので、最悪それで何とかできる。
だが、今回は時間通りに到着した。
孤児院に着くと、入り口にはここの管理人らしき人がいた。
孤児院はまぁまぁ大きな建物で、入り口にはヴェイル孤児院の文字が見える。
「お待ちしておりました」
「ここの代表のマティーニです」
見ると、筋肉質の男性がそこにはいた。
来ているシャツはぴちぴちで、今にも破れそうだ。
「今日からお世話になります。ピュラ・ニコスです」
「里見蓮太郎だ」
蓮太郎はこの孤児院の特徴についておさらいしながら廊下を歩く。
この孤児院はファウナスの孤児を対象とした施設となっている。
ここでは社会で好きなように生きていけるよう、ハンターを志望できるコースがある。
無論、他にもコースはあるが、ハンター志望がやはり人気だ。
8割くらいはハンターを志望しているとのこと。
ここでアカデミーに入り、第一線で活躍している人もいる。
「みなさんには、事前にお伝えした通り、教鞭を取っていただきたい」
「早速、皆さんの前で自己紹介をお願いします」
そう言われ、授業がおこなわれる教室を訪れた。
自分たちが担当するクラスは9~11歳ぐらいの子たちで、全員ハンター志望らしい。
ぱっと数えた感じ、12名ほどである。
教鞭をとるとはいえ、戦闘技術を教えるのが基本となる。
蓮太郎は子供が苦手であるため、緊張している。
今教室に近づいているがその歩き方は少々ぎこちない。
教室に到着すると子供たちの視線が自分たちに集まった。
その様子を覇気のない目で全員を眺める。
「どっちからやるよ?」
ピュラの肩をたたき、どうする問う。
本人はがちがちに緊張しているのか、手と足が同時に出ていた。
今も直立不動で何しても動かなそうだ。
「蓮太郎、からで、いい?ちょっと落ち着きたい」
先に蓮太郎があいさつすることになった。
あの状態で挨拶すると何か言いそうだし仕方がない。
蓮太郎がピュラの一歩前に出る。
「里見蓮太郎だ」
「昆虫とかが好きで、昔は昆虫関係の本ばかり読んでいた」
「よろしく」
「名前とかは適当に読んでくれて構わない」
そう話すと、子供たちから「変態!」「不幸面!」「不幸の権化!」など散々な言われようだ。
生徒たちは各々言いたいことを言い終わると笑い出した。
このガキどもを見ないといけないのかと思うとどっと疲れる。
一体どれくらい疲労することやら…。
後ろで見ているピュラは今にも吹き出しそうになっている。
蓮太郎が「やかましい!」というと全員笑い出し、和やかな雰囲気になってきた。
なんで子供には遠慮がないんだ。
それから一通り質問に答え、ピュラの番となった。
蓮太郎の予想通り、子供たちの質問に答えるだけでかなり疲れた。
ピュラに小声で「手ごわいぞ」と伝える。
本人は特に気にしていない様子。
先ほど笑いそうになっていたので、緊張はしないのかなと思っていたが、そんなことはなかった。
みんなの前に立つと、微動だにしなかった。
本当に動いているのか、疑いたくなる。
しゃべりも不自然で、笑いをこらえるのが難しかった。
できるならその姿を撮影したい。
そしてみんなに見せたい。
なんとか自己紹介を終え、質問を受け付けると、ものすごい勢いできた。
「どうやったら、強くなれますか」「勝つ秘訣は」など、様々である。
流石、大会で成績を残しているピュラ、人気が凄い。
なんとか答え終わると、猫耳で黒髪の女子生徒がピュラの前に来た。
そのまま自分が作ったのであろう武器を見せ、
「憧れです!ファンです!」
いうだけ言って、その生徒はみんなのもとに戻っていったが、ピュラは何やらうれしそうだ。
今までにないくらいはしゃいでいる。
「憧れですって!」
「可愛い!!」
その様子は初めて見たが、正直かなり引く。
なんで撮影しなかったのか、少し後悔し始める。
「子供が好きなのか?」
この反応を見るに、おそらく好きなんだろう。
子供のどんなところが好きなのか…。
「当たり前でしょ!」
「子供はみんなかわいいのよ!」
こんなピュラは初めて見た。
ここにいるファウナスの子供は差別の対象となっているとはいえ、蓮太郎の世界よりは良い。
もうあんな体験をしたくはない。
さすがに起きないだろう。
そうして、今日は座学を2時間、戦闘技術を1時間おこない、解散となった。
人に教えること自体はそこまで苦ではない。
だが、子供たちの体力は無限だといわれても納得できるほどであり、かなり忙しかった。
お互い疲れているようで、帰りのバスは眠り続けた。
次の日は平日であり、孤児院には行けなかったが、ピュラはとにかく子供たちがかわいいだの、いい子過ぎるだの、とにかく話し続けた。
最初は初めて見るピュラの姿に戸惑っていたが、少しずつ慣れ始めた。
あれを慣れ始めることに少々驚きはしたが、ふつうはおそらく慣れるものだろう。
それから一度全員で孤児院を訪れ、なぜ蓮太郎たちと一緒にやらなかったのかと全員後悔していた。
ノーラに至っては授業を丸一日休むくらいには落ち込んでいた。
まわりの人らは全員、子供大好きのようだ。
蓮太郎は子供は苦手であったが、なぜかあそこは別だ。
なんだか嫌な感じはしない。
そうして何回も通っているうちにみんなと仲良くなり、名前を覚え始めていった。
あるときは一緒に外で遊び続け、あるときは一対多数で軽い模擬戦もする。
基本的に動き続けるため、体力はつくが疲れがすごい。
次の日の筋肉痛がひどすぎてまともに動けないときもあった。
そのときはピュラも同じようで、一緒に笑うしかなかった。
そうして孤児院に行くことに不安がなくなったころ、最後の訪問の日を迎えた。
「今日が最後だなんて」
「まだ早いわよね」
「そうだな」
やはり最後となると、悲しくなる。
どちらも心が沈みながらバスに揺られた。
この慣れてきた揺れともお別れになるだろう。
お互いの手には、前回提出してもらった将来の夢の作文があった。
みんなよく書けており、読みやすかった。
両者とも到着するまで繰り返し読み返す。
最後は希望の話をしよう、将来について話そう。
そう蓮太郎は考えていた。
ファウナスだろうと人間だろうと、きっと楽しく過ごせるはずだ。
そのことを伝えよう。
だが、ここで違和感があった。
「バス、遅延しているね」
ピュラが指摘した通り、バスが遅延していた。
このままでは遅れてしまう。
渋滞ならまだいいが、蓮太郎は嫌な予感にかられた。
今日はやけに警察車両が多い。
今までなら1両見るくらいだが何台も見かける。
そのすべてがサイレンを鳴らしながら進んでいる。
警察車両が多い理由がバスの運転手から渋滞の原因が判明した。
「道路で事故があり、現在渋滞しております。お忙しいところ大変申し訳ありませんでした」
何だ事故か。
事故にあった当事者には悪いが、最悪の想定が頭をよぎった。
その想定ではないなら、大丈夫だろう。
思考を変え、目の前の作文に再度目を通す。
そう考えた瞬間、爆発音がした。
方向的に孤児院のほうだ。
まさか…。
嫌な予感が的中したとは思いたくない。
蓮太郎とピュラはすぐに走り出りだしかったが、我慢して次のバス停で降りることを決心した。
だが渋滞と次のバス停の距離が長いため、バス停に到着したのは10分後だった。
蓮太郎とピュラは忘れ物の確認をするだけして、その場から走った。
走り始めて5分後、電話があった。
ウーブレック教授からだ。
「里見くんか?ピュラ君もそこにいるか」
「います」
「何があったんですか?」
蓮太郎の頭には以前、見たことのある光景が映った。
モノが焼けるにおい、封鎖されるときに使われる黄色のテープ。
そんなはずはない。すぐに否定した。
だが、その情景がすぐに現実のものとなっていることを知る。
「孤児院が爆破された」
----------------------
ピュラはすぐに走り出し、蓮太郎もあとを追いかけた。
ウーブレック教授から、警察署に向かうよう指示されたが、自分の目で見なければいけない。
そんな現実は受け入れられない。
ここは東京エリアではない。
現場に到着すると、孤児院跡に爆発の形跡があった。
あたりには瓦礫が飛び散っており、周辺の住宅に被害が及んでいる。
一部道路にも瓦礫があり、何度かそれに足を取られかける。
すでに警察による調査のため規制線が張られ、周りにはマスコミが詰めかけていた。
息を整えながら近くの警察に事情を話すと、その警察官はすぐに無線で何かを呼び掛けた。
すぐに近くにあった警察車両に乗り、警察署に向かった。
そのときにマスコミから関係者だと気づかれたのか、激しい勢いでこちらに向かってきた。
それらを他の警察官が妨害されないように守ってくれた。
警察車両の中は沈黙で支配された。
蓮太郎は覚悟を決めたが、そんなことでどうにかなるはずはない。
ピュラはあまりのことに呆然としていた。
呼びかけてもうわの空だ。
そのまま警察署に着き、最初に案内されたのは遺体安置所だった。
そのことでピュラは察したのだろう。
すぐにその場で崩れ落ちた。
すぐに慟哭が響き渡る。
「こんなときに大変でしょうが、確認をお願いします」
警察官に促され、蓮太郎が一人で遺体安置所に向かった。
入る前に黙礼をする。
中に入るとコンクリート造りの室内が広がっている。
中はにおいなどなく、白い布がかぶさったものが何体もある。
蓮太郎は白い布を一枚ずつめくり、一人ずつ名前を呼び、警察官が記録する。
その様子は朝の会の出席確認と似ていた。
目の前にあるものが現実を突きつける。
全員の名前を呼んだが、一人足りないようだ。
そのことを聞くと、警察から思いがけないことを聞いた。
「一人は現在、病院に搬送されています」
「すぐに向かってください」
どうやらその一人はたまたま外にいたのかわからないが、爆発の衝撃を直接貰わなかった。
それに加え、他の人らよりも頑丈だったのか、運よく生き残ることができた。
それを聞いた蓮太郎はすぐにピュラを無理やり連れ、その病院に向かうことにした。
病院に着き、看護師に事情を話した。
そのまま案内され、その生徒の前に現れた。
見ると、猫耳は片方なく、右腕は肩まで消えていた。
足も左足なく、目も怪我している様子だった。
今は機械に繋がれており、ベッドの上で寝ている。
どう見ても、初日にピュラのことを憧れだといった少女であった
その後現れた医者から話を聞いた。
あの少女は緊急手術をして一命をとりとめたが、まだ予断を許さない状態だそうだ。
意識が回復しても退院するのはかなり先になるだろうということ。
もし回復しても障がいが残る可能性がかなり高いこと。
絶望しかなかったが、生きてるだけでいい。
次に部屋を移動し、警察から事情聴取が始まった。
警察からすればどちらも犯行は不可能であるため、聞かれたことは今日の予定や犯人の心当たりぐらいだった。
無論、蓮太郎もピュラもそんなことは知らない。
また、代表のマティーニは即死、他の先生らも死亡したとのこと。
生き残ったのは蓮太郎、ピュラ、猫耳の少女の3人。
蓮太郎とピュラはもう一度病室に訪れ、向き合っていた。
ピュラは椅子に座りうつむいており、蓮太郎はその横で様子を見ていた。
蓮太郎は彼女と自分の過去を重ね合わせた。
理不尽だ。なぜだ?なぜこうなっている?
彼女が何かしたのか?
もし回復したら、自分と同じことをするのか?
ならば、自分は止められるのか?
そんな自問自答を永遠と繰り返す。
だがそれもすぐに終わる。
「せん…せい、こんに…ちは…」
そんな考えは吹っ飛んだ。
声が聞こえたからだ。
意識が回復したのだ。
蓮太郎とピュラは即座に反応し、その少女の手を掴んだ。
助かった!
あの中から救われた人物が現れた。
これほどうれしいことはあるのだろうか!!!!
「あ…りがと…う、さよ…うなら…」
だが、その口ぶりは今生の別れであった。
すぐに声をかけたが、返答はない。
慌てて否定しようとするが、少女の声は聞こえなかった。
変わりに脈拍を測る機械が狂ったように絶叫していた。
すぐに医者と看護師が到着し、処置が開始された。
蓮太郎とピュラは願い続けた。
途中、ルビーやワイス、レンなどが集まりだし、全員で無事を祈った。
一体どれくらいたったのだろう。
人が出てきた。
その人は蓮太郎とピュラの前に立ち止まった。
「申し訳ありません。手は尽くしましたが、」
その後はまったく聞こえなかった。
ピュラがその場で泣き崩れ、医師の声が聞こえないほどであった。
そのままその子の前に立ち、お別れを済ませ病院を後にした。
自分が見てきたものが生徒たちだったものか。
次の日。
休日であったがどこにも行く気がなかった。
犯人は未だ捕まっていない。
メディアはどこもこの話題で持ちきりだった。
ピュラはノーラによると明るくふるまっているようだが、心にきているだろう。
蓮太郎は屋上に出て作文を読んでいた。
それ以外何もする気がなかった。
『将来はハンターになります』
『ハンターになります』
『ハンターになって活躍します』
『ハンターになって人々を守ります』
『ハンターになって人々を助けます』
『ハンターになって、現状を変えます』
すべてハンターになると書かれていた。
この将来がすべて消滅したのか。
すべて絶たれたのか。
そのまま読む気にはなれなかった。
それをしまい、その場を後にした。
次の日
授業でこの前の事件が話題に上がった。
始まる前に黙とうをささげ、そのことについて軽く触れたぐらいだったが。
いつも通り授業がおこなわれたが蓮太郎とピュラに覇気がなかった。
そうして授業が終わり、昼休みに入ると、周りから事件のことが話題になっていることがわかった。
どこからか、蓮太郎の不幸面が引き起こしたという発言にルビーらは切れかかった。
冗談でも笑えない。
右手で作った握りこぶしによって爪が皮膚を傷つけても続ける。
だが、抑えた。
しかし、次の発言は受け入れられるものではなかった。
「獣が死んだか、掃除やなぁ」
この発言にピュラが突然立ち上がり、そいつらの近くに行った。
すぐに警戒する。
「ねぇ、頭おかしいの?」
「道徳の教科書渡すからやり直したら?」
「子供たちと一緒に」
一触即発。
蓮太郎もその近くに行き、ガチで殴ろうか検討していた。
おそらく殴れば殺すまでやり続けるだろう。
「邪魔でしょ?」
「この世から害獣がいなくなり、平和に…」
言い終わる前に蓮太郎が手を出していた。
1mくらいの距離を一瞬で詰めて言い終わる前に顔を殴る。
堅い義手で殴ったため、そいつは吹っ飛び、隣の机にお邪魔した。
そいつは意識を失い、その場で倒れこむ。
見ると、入学式初日にいたファウナスをいじめていた2人組だ。
そのまま2人目も殴ろうとしていたら、すでにピュラが殴っていた。
そいつは吹っ飛びはしないが目を丸くしてピュラのほうを見る。
その目には涙が溜まり、感情が爆発していた。
「「「あなたみたいな最低な人、死ね!!!!」」」
殴られたほうは呆然とし、ピュラはみんなのところに戻っていった。
やってしまったが、後悔はしていない。
この騒ぎを聞きつけ、教授らが来た。
その後、教授らの聞き取りがあった。
ことのきっかけとなったのが2人組の不適切な発言にあったことを理解したのか、そいつらは退学処分となるそうだ。
以前から問題行動や発言が目立っていたというから普通か。
それはいい。
蓮太郎とピュラも何かしらの処分があることを覚悟していた。
善くて特待生の取り消し、悪くて退学。
だが、実際にはお咎めがなかった。
後日談だが、蓮太郎が殴ったほうは頭にヒビが入ったらしく、治療費が高額になった。
また、どちらもその悪評が街にまでなぜか伝わり、2人は就職するのが難しくなった。
残念でもなければ当然。
ピュラはあの事件から立ち直り始めた。
自分も同じだ。
お互い、子供たちとの日常を話し合った。
やはり、お互いにかけがえのないものなのだろう。
一通り話、お互い言葉に詰まり始めた。
そのままお互い雨が降り注いだように泣き、お互いを抱き合い、感情を爆発させた。
授業などすべて忘れ、その日は過ごした。
仲間たちからは心配されたが、教授らから特別処置として出席扱いとなった。
----------------------
「聞いた?孤児院が爆破されたそうよ」
シンダーがトーチウィックにその話題を出した。
「え、ちょっと待て」
「計画に支障はありそう?」
「大丈夫だと思うわ」
「犯人に心当たりは?」
「ないわよ」
「自分たちが不利になることをする気はない」
シンダーの発言に安心したらしい。
今後の計画について認識をあわせ、その場を去った。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
もしかすると、この元ネタがブラックブレットであることに気付いた人っていますかね?
それです。
それではみなさん、次もよろしくお願いします!