今から30年前。
ヴェイルの酒屋で酒を飲んでいるグループがいた。
その中に一人の金髪の青年がいた。
「最近どうよ、ハイド」
「ダメだ、補修だよ」
金髪の青年、ハイドは疲れた顔をしている。
現在、ビーコンアカデミーに在籍しているが成績が良くない。
そのため、よく補修を受けている。
「お前、戦闘能力はあるのに頭は良くないよな」
「あれじゃね、ファウナスの血が入っているからか?」
「うるさいなぁ。違うっての」
ハイドはその話題は腐るほど聞き飽きたため、めんどくさかった。
少し前にハイドの親のどちからはファウナスではないかといううわさが立った。
実際、真実だが噂にそういうものは求められない。
そのため、ハイドは昔からよくいじめられていた。
それに対して幼少期は抵抗していたが、最近は特に何もしていない。
抵抗するだけ無駄になるからだ。
「ま、俺はそうは思っていないけどな」
その結果、ハイドが心許せる相手は今飲んでいる人ら以外だとほぼいなくなった。
「ちょっとお手洗いに行ってくる」
ハイドは立ち上がり、トイレへ向かった。
自分でも寄っているのが分かるほどに足取りは不安定になっている。
自分の境遇はファウナスのせいだ。
もしハンターになったならあいつらを皆殺しにしてやる。
「俺はファウナスじゃない」
顔を洗った後、そう言い聞かせた。
ファウナスと人間のあいだに生まれた場合、ファウナスになるかどうかは50%くらいだといわれている。
これは今では通説だが、当時は仮説でしかなかった。
十分な事例や証拠が特にないからである。
ハイドは洗面器の上にある鏡を見た。
いつも通りなら自分の姿がうつっている。
当たり前だ。
だが、今日は違った。
そこには、動物の耳を持ったハイド自身がいた。
酔っているとはいえ、こんな幻覚を見るとは。
自分が不甲斐なかった。
ついに頭までやられたのか。
鏡の自分は何も言わず、何もせず。
ただそこにいては自分のことを見ているだけだった。
「消えな~」
だが、消えない。
「消えなさい」
消えない。
「消えろ!」
消えない。その姿が目に焼き付いてきた。
すぐさま鏡のじぶんを殴った、何度も。
おかしいじゃないか。
ファウナスと血がつながっているからといって嫌がらせを受けるのは。
しかも、それをするやつはファウナスがいるから仕事を取られたとか考える奴らだ。
劣等種だ。
そんなものに妨害される理由はない。
鏡を殴り続けた。
異変に気付いた友達がすぐにやってきた。
「何をしている!」
自分は狂っているのだろうか。
それはわからない。
だが、解決法を見つけた。
「やったぞ!やった!劣等種を倒したんだ!」
「何を言ってる?」
友達は困惑しているらしい。
心配されているらしい。
「お前が殴ったのは、」
「『鏡』だ」
「いーや、そこにいる劣等種を倒したんだ!」
「見ろ!ばらばらだぞ!」
「やはり私はファウナスではない!」
ハイドの手にはガラスが刺さり、流血している。
それでも、自分はやるべきことをしたんだ、という達成感を実感し続けていた。
その騒ぎを見に来た人らを気にしないほどには。
その後店員とハイド、その仲間が片づけをしているときには多少は落ち着きを取り戻していた。
だがハイドの頭に残った達成感が未だ深く反響し続けている。
そうだ、将来はこれを仕事にしよう。
社会に役立つはずだ。
翌日、昨日のことは酔ったから起きたと周りから理解された。
オズピン学長には深く質問を受けた。
やはり、オズピン教授は聡明だ。
だが、他はどうだろうか。
数が多ければ劣等なものは混ざってしまう。
仕方のないことだ。
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孤児院爆破の犯人を知らされた翌日。
この日からフェスティバルのために、授業はすべて休校となった。
ならば朝早くから夜遅くまで練習したいという気持ちがある。
おそらく参加するチームは全員そうなのだろう。
いろんなところから音が聞こえてくる。
各チーム、練習を重ねているが、蓮太郎とピュラはそれには参加できなかった。
それどころではない。
自分たちはそれ以上にやるべきことがある。
それは犯人の確保だ。
現在、蓮太郎とピュラは説明を受け、持ち場についている。
受けた説明はこうだ。
やったのは、ファウナスを嫌う団体であるヴェイル親衛隊。
その幹部の一人であるハイドという男が計画を主導していた。
その彼が現在、ヴェイルの街にいる。
そいつを探し、捕らえよということだ。
ヴェイル親衛隊はここ10年で勢力を伸ばいしてきた組織だ。
徹底的にファウナスを嫌い、殺害することもいとわない。
そういった暴力的な組織。
蓮太郎とピュラはそのハイドという男を探すため、今は一部屋を借りて潜伏している。
この2人が担当しているのは、大通りに面した商店。
横にはスポーツ用品店とケーキ屋があり、そこにはたまに人が来る。
ここに潜伏している可能性があるから、見張っていろとのこと。
とはいってもその商店に入る人を今まで見たことがない。
おそらくだが、一番可能性が低い場所なのだろう。
それらしい人影は見つからない。
「どう?」
「まだ見てない」
2人とも朝から探し続けているが、見つからない。
特に変化のない大通りを見るのはとても退屈だ。
早く見つけたい、その一心で行動している。
その焦りからか、空気は険悪な感じになっている。
いつも通りの和やかな雰囲気はどこへ行ったのか、二人の間は緊張感を漂わせている。
そうして、何も成果が見られないまま夕方になった。
何度か休憩をとっているが、それでもかなり疲れた。
アカデミーで授業を受けるのとは異なる疲れだ。
それよりも早く捕まえたい。
そうして1日目が終わった。
蓮太郎とピュラはとってくれたホテルで1泊した。
今回はどこかで情報が漏洩しないようにこうした配慮になっている。
それなら、俺ら要らなくない?
そうすれば漏洩のリスクをあまり考えなくてもいい気がする。
蓮太郎はその考えを口に出すことを辞めた。
そうして2日目を迎えた。
前日と同じように張り込みをしていると、それっぽい人物を見つけることができた。
ハイドは金髪で短く刈り上げられており、服はスーツが多い。
スーツはともかく金髪はあまり見ない。
それと同じような人物を見つけ、すぐに連絡し確認をしてもらった。
結果を待つ。
もしハイドならすぐに外に出て捕まえたい。
その一心で待ち続ける。
蓮太郎は5分くらい待ったような気がして時計を見たが、30秒しかたっていなかった。
それからさらに30秒後に報告を受けた
結果、似ているだけだった。
連絡をしてきた人は失敗を恐れずに今後も連絡してきてほしいと励ましてくれたが、ピュラはそうでもなさそうだ。
見た感じ、かなり落ち込んでいる。
「蓮太郎、なんだか落ち着いてない?」
「ん?そうか?」
2日目の帰り、ピュラが切り出してきた。
蓮太郎自身はあまり思っていなかった。
疲れはあるが、それくらいだ。
「蓮太郎はそういう経験、たくさんしてきたの?」
「まぁ、そうだな」
「強いな、蓮太郎は」
「そんなに強くはないよ」
今までの自分の人生を振り返る。
とはいっても抜け落ちたところも多い。
蓮太郎は今まで失ってきた。
腕や足、目、両親などたくさん失ってきた。
大事な人も失った。
その過去にとらわれている。
これからもとらわれ続けるだろう。
その人間が強いわけがない。
だが、否定された
「私からすれば強いよ」
「蓮太郎はあきらめずに成し遂げたんだ」
「それだけで強いよ」
「ああ。ありがとう」
あまり誉め言葉には慣れていない。
少し照れてしまう。
それを見られたのか、いじられた。
こうした生活をいつまでもできたらどれだけいいか。
そこでふと思う。
以前はどうやって生活してきたのか。
誰と生活していたのか?
それが頭に残る。
少し胸が痛くなった。
3日目。
この日は昼頃に変化が起きた。
もうここには姿を出さないのではないかと思っていたが、どうやら違った。
ハイドがまさかの自分たちが見ていた商店に入っていった。
すでに確認がとられ、夜に仕掛けることになった。
蓮太郎とピュラは後方で待機している。
実力はあるがまだ学生ということで、周りの監視をすることになった。
それに対しては不満はない。
これも大事な仕事だ。
学生のうちにこういった経験があるのは将来、強みとなるだろう。
だが犯人確保の瞬間は見たかった。
深夜、作戦が実行された。
中に入った特殊部隊は今なにをしているのだろう。
未だに報告がこない。
早く来てほしいが、クリアリングや罠の確認で時間がとられているのだろう。
数分後、報告が来た。
誰もいないとのこと。
どういうことだ?
そこに入ったのを確認しているはず。
地下通路などあるのだろうか。
すぐに検問が設置され、逃げられないように手が尽くされた。
蓮太郎とピュラも検問に参加。
人のことを片っ端からしつこく確認し続ける。
だが、発見されない。
なぜだ?
その疑問が頭に残った。
蓮太郎とピュラはそのまま帰されたがその疑問が頭に残り続ける。
4日目。
蓮太郎とピュラは見回りをすることになった。
気分転換に外でも歩きなということらしい。
だがおそらくは違うだろう。
昨日は大掛かりなことをしたため、報道陣が来た。
その結果、例の商店付近は報道陣と警察で人だかりができていた。
おそらく、報道陣から蓮太郎とピュラを遠ざける意味があると思う。
これに学生が絡んでいるなどと報道されたら、面倒なことになりかねない。
そうして歩いていると、少し不思議な歩き方をしている人物を発見した。
ひどく肩が下がっている。
怪しい。
蓮太郎はその男に声をかけることにした。
「すみません、大丈夫ですか?」
「あ~、大丈夫だ」
「体調で悪いところはないよ」
気のせいか?
ピュラも不思議そうにこちらを見ている。
「あれ、君、ピュラ?」
「そうですけど…」
男がピュラに気付いた。
流石有名人、顔が知られている。
「あ~そうだよね!」
なんか元気になっているんだけど。
なんだこいつ。
「ファンです!死んでください!」
男は懐から拳銃を取り出した。
そのままピュラのほうに向け、構える。
ピュラは突然のことに固まっている。
「くそ!」
内心失敗したと思い、すぐに殴りにかかる。
銃は発砲されずに男の手から離れた。
そのまま男を取り押さえた。
「放せ!」
「邪魔だ!」
「ピュラ!連絡を」
呆然としているが、すぐに行動した。
1分もしないうちに警察が現れた。
「拘束します」
男が捕まり、銃も証拠品として押収された。
「大丈夫?」
ピュラが心配そうにこちらを見ている。
「大丈夫だ」
正直焦った。
少し油断したのか?
修正しなければ。
この後も周囲を見て回ったが特になにもなかった。
強いて言えばピュラの調子がおかしい気がするくだいだ。
5日目。
先日と同じように見て回っている。
それだけだ。
そう思っていたが、事態は急変する。
「あれ、ハイドじゃない?」
ピュラが指をさす方向を見てみると、ハイドがいた。
すぐに尾行しながら報告。
調査した結果、ハイドだった。
蓮太郎とピュラはようやく逮捕できると思っていた。
今回はすぐに仕掛けることになり、蓮太郎とピュラも参加することになる。
襲撃。
少数だが成功した。
協力者を逮捕することができたが肝心のハイドがまだ捕まっていない。
最後の部屋に着いたとき、警察の人が突入した。
爆発した。
トラップに気付かず、突入した警察官は死亡。
その前にいた人らも怪我を負った。
蓮太郎とピュラは後ろにいたため、特にけがはしなかった。
では、どこにハイドがいるのか。
蓮太郎はハイドらしき人物が上にいることを確認。
ピュラが報告し終わり次第、すぐに追いかけた。
ハイドは気づいていないのか、まったく不審がらない。
そのまま、港に着いた。
蓮太郎とピュラは隠れて話を聞くことにした。
「ひと騒ぎあったが大丈夫か」
「大丈夫だ」
誰と話しているのか、わからない。
電話しているようだ。
「孤児院の爆破、ご苦労であった」
「ありがとうございます」
「そなたの作戦は成功している」
「次の作戦が成功すれば確実にもっと上に行けるだろう」
「精進いたします」
「では、よろしく頼む」
「ハイル・ティーガー」
ここで会話が途切れた。
ティーガーとはなんだ。
やつの目的はわからない。
「そこの学生、少し話さないか」
ばれている。
まさか、そんなはずはない。
「ピュラ・ニコス」
確実にばれている。
はったりではない。
二人同時に出た。
「すまないね。もう一人は誰かわからなかったんだ」
「あなたの目的は何なの?」
ピュラの問いかけに反応はない。
こちらを見続けている。
「君たちの戦いを見させてもらった」
「君たちは強い」
「どうだ、こちらに来ないか?」
スカウトだ。
無論、乗る気はない。
ピュラも同じだ。
「まぁ、話を聞いてくれ。ファウナスは劣等種だ。それを労働力として酷使し、人間が楽して生活すれば楽しい人生が待っている。今の人間はファウナスを怖がりすぎている。今は偽りの平和だ。ファウナスを労働力として酷使することで、この国は強くなる。アトラスを超えるくらいには。強者の支配だ。全土支配すればもはや敵なし。好きなように世界を操れる。そうすれば、千年帝国の完成だ!心躍るだろう?どうだ、こっちに着かないか?」
「断る」
当然だ。ピュラも同じだ。
「そうか、どうやら私の勘違いのようだ。この理想を理解できなれば死ね」
奥から巨大なロボットが出てきた。
あれはアトラス軍が配備しているはずのアトラシアン・パラディンだ。
両腕には機関銃が搭載されている2足歩行が可能なロボット。
そこにハイド自身が乗り込み、攻撃を仕掛けてくる。
腕から機関銃で攻撃。
それを左右に別れ回避。ピュラは槍をライフルにして攻撃。
関節部を狙って行われた攻撃は効果がなかった。
「関節部を即座に攻撃するほど頭がいいのになぜ?」
まだなんか話している。
蓮太郎は接近戦に持ち込もうとしたが、近づけない。
スキマに何かいる。
「万歳ーーー!!」
なんだ、何が起こった。
蓮太郎のほうに向かって、近づいてくる敵がいた。
それを銃で処理。
だが、止まらない。
数発撃ち、止まった。
まさか、万歳突撃か?
ピュラも同じ攻撃を受けている。
だが、ピュラに迷いが見える。
まずい。すぐに射撃した。
ピュラに近づこうとしてきた敵を排除。
その場で倒れた。
こんな攻撃を仕掛けてくるとは、一体?
ピュラは呆然と立ち尽くしている。
それでも、万歳攻撃は続く。
何度、退けただろう。
流石にきつい。
ピュラに至っては恐怖で支配され始めている。
これが現実なら、末期戦にでもいるのか?
願うなら、これが幻覚であってほしい。
そこにロボットによる攻撃。
腕に取り付けられた機関銃でトリガーハッピーよろしく、撃ち続けている。
「まだ、生きているとは」
蓮太郎はもうすでに満身創痍。
傷こそ追っていないものの、足が動かなくなっている。
だが、そろそろ応援が来るはず。
戦闘が始まってすでに20分は経過している。
いつ来てもおかしくはない。
「あ、そうだ。あなたたちの応援は来ないのでよろしく」
ブラフだ。すぐに応援が来るはずだ。
だが、こない。誰一人として。
「周りには構成員がたくさんいるから、簡単には入れないよ」
耳を澄ましてみると、確かに戦闘している。
まずい。これはまずい。
蓮太郎は満身創痍、ピュラは恐怖に支配されている。
こんな状態で勝てる気がしない。
一か八かカートリッジで突っ込むか?
だが、決めきれなければ死ぬ。
もはや王手を貰っているといっても過言ではない。
それでも。
カートリッジを使用。
ピュラを連れて逃げる。
効果があるかわからないが隠す。
「ダメ!私も一緒に!」
ピュラが蓮太郎の袖をつかみ、懇願してきた。
だが、受け入れられない。
その腕を振り払い、戻る。
「戻ってくるとは、狂ったか」
大丈夫、正気だ。狂っていない。
人対ロボット。人の身で勝つことは困難を極める。
狂気の沙汰だ。勝てるはずがない。
しかも、万歳突撃などといった狂った戦術を取ることができる。
だが、蓮太郎だ。人であることを捨てれば何とかなる。
覚悟を決めろ、蓮太郎!
行くぞ
カートリッジを使用。
直進し、間接に2つ使用したカートリッジで加速した攻撃を加える。
「焔火扇!」
強化された攻撃はロボットの足にある関節部分を破壊するには十分な火力となった。
ロボットはバランスを崩し、片方の足を地面につけた。
ここでセンブランスを使用。
身体能力が飛躍的に上昇する。
左目による演算を開始。
効率的に破壊できるように計算する。
熱い。
敵が背中にあるミサイルを使用。
それをすべて回避。
後ろにあるコンテナに命中、破壊。
木っ端みじんになった。
加速、上昇。
乗り込んだ位置に攻撃を仕掛ける。
「雲嶺毘湖鯉鮒(うねびこりゅう)!」
上昇しながら繰り出したアッパーは機体にくぼみを作る。
その衝撃によって、相手がひるんだ。
敵の反撃。
空中にいる蓮太郎は回避にカートリッジを起動。
前に回避した。
そのまま、コックピットに向かう。
「「「隠禅・哭汀・全弾撃発!!!」」」
そのままの勢いで攻撃。
体から悲鳴が聞こえる。だが、無視する。
結果、コックピットは破壊。
ハイドも出てきた。
「お見事!だが、もう動けないね」
蓮太郎の体は無理をしすぎたため、もう動くこともできない。
一応、センブランスの効果で回復はしているが、間に合わない。
体中が再生される痛みに耐えながらにらむ。
「味方ならどれほどよかったか」
「さよなら」
ハイドが銃を取り出す。
それを蓮太郎に向ける。
睨む蓮太郎。
だが、どうしようもない。
そのまま一発の発砲音が聞こえた。
ピュラだ。
ピュラが戻ってきて、発砲していた。
ハイドは手をやられたらしく、銃を離した。
少しの沈黙。蓮太郎が回復するには十分な沈黙。
「君たちは私を殺しますか」
突然、何か言い始めた。
それに答えたのは、蓮太郎自身だった。
「いいえ、あなたを殺したところで意味がない」
「殺すのはあなたの組織です」
「この失敗をして情報が渡ることは避けたいはず。そのため、役立たずなあなたを始末することでしょう」
「そもそも私はあなたをとらえるように指示されています」
「それもまた狂ったイデオロギー。人々は神のオルガンの上で踊っているにすぎない」
「君もまた今にわかるだろう」
それだけ言って、何もしゃべらなくなった。
その後、外に出て警察と合流し、病院へ搬送された。
「蓮太郎ー!」
ピュラが一緒に乗り込んできた。
「ごめんなさい、あなた一人を戦わせることになって」
その目には涙が溜まっていた。
そんなことは気にしていない。
だが、本人はそうは思っていないだろう。
「本当にごめんなさい。恐怖で支配されて動けなかっただなんて」
「あなたを失うほうが怖いはずなのに、私…」
「大丈夫だ、君が無事ならいい」
なんとか生き残って明日を迎えられそうだ。
この世は希望に満ちている。
だが、それを妨害するやつらが必ず現れる。
そいつらを全員撃破し、命ある限りこの平和を守りづつけよう。
世界が希望で溢れますように。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回はストーリーを新しく入れてみましたがどうでしょうか?
参考にしたものが何個かありますでの、もしかすると聞いたことのあるセリフがあるかも?
せっかくなんでハイドの元ネタがわかった人は感想の欄にでも書いてみてください。
次はフェスティバルですね。
volume3のあたりですが、これがきつい。
それでは、さようなら。