短いですが、良ければご覧ください
「ストライィク、バッターアウト!ゲームセット!!」
7回表2アウトランナーなし土俵際まで追い込まれ、そして藤田がど真ん中の真っ直ぐに空振り三振。こうして僕たちの秋季大会はベスト4という結果に終わった。
「・・・さぁ、整列だよ。行こ」
「・・・うん」
僕は隣で見ていた芳乃ちゃんの肩に手をやりながら声をかける。芳乃ちゃんも小さく頷く。チームが負けた責任に今にも押しつぶされそうなそんな芳乃ちゃんの姿に僕はなんて声をかけていいのか分からず只々自分自身の不甲斐なさに、嫌気がさす。もしこの敗戦の戦犯を探すのだとしたらそれはきっと僕だろう。このチームのキャプテンでありながらこの試合だけに限らず夏大から秋大とチームの力になることが出来なかった。万全の状態でもし望めたら違う結果になったのかもしれない。タラればを言ってもしょうがないが、夏大ででってボールを受けてチームから離脱。秋大前に自分の病気が発覚しチームから離脱僕自身このチームにとって必要なかのか足枷になっているのではないか。僕がいなければもっともっと上まで行けたんではないか。そんなことばかり考えてしまう。
「それでは皆さん今日はお疲れさまでした。結果残念でした。各々反省点や今後の課題があると思います。今日の敗戦を明日からの糧に出来るようまた明日から頑張って行きましょう。とりあえず今日は皆さん疲れ散ると思いますので、ここで解散とします。明日は今日の反省会を含めたミーティングをしたうえで練習とします。以上です。何か質問ありますか?」
「・・・」
「無ければこれで解散とします」
「はい!」
藤井監督の話を終え、各々その場を後にする。
結局美園学園に3-4で敗戦。他から見れば12人しかいないチームが強豪相手に善戦しベスト4に進出と素晴らしい結果に見えるであろう。でも実際は単純に個々の力量差による力負けでしかない。守備面も中盤に穂積のホームランを含め4点を失い、打線も後半1点差に迫るも相手投手の園川、黒木の前に沈黙し、結果力負け。12人と少ないながら夏、秋ともに下馬評を覆し、夏は中田、陽要する梁幽館、秋は夏大を制した咲良を下し、ここまで上り詰めてきた。ただ、それは必ずしも力量差によるものだったとは言えない。芳乃ちゃんの作戦によるもの。運が味方したもの様々だっただろう。だけど美園学園戦は完全な力負け、経験不足によるミス、肝心なところでの凡打の山、これからの課題が山積みであろう。だけどそれは、全て僕の責任だろう。キャプテンなのに肝心な時に何もできなかった。いつもいつも皆に迷惑ばかりかけて僕がチームを引っ張っていかないといけないのに、足枷にしかなっていない現状に怒りが湧いてくる。多分怜先輩や理沙先輩たちは優しいからそんなことないと言ってくれるだろう。だけどその優しさに甘えてばかりでチームの役にも立っていない。ケガや病気のせいにして今の状況から逃げてきたツケが今になって回ってきたのだろう。このチームで日本一にと思い夏大以降やってきた。だけどこのザマだ。だからこそ来年の最後のチャンス。このメンバーで野球が出来るのももう1年もない。だからこそ今度こそ後悔しないために、みんながずっと笑っていられるように、今度こそ夢を叶えるために、キャプテンだからとか、男だからとか、そんなの関係ない。僕が大好きなこのチームで大好きな野球を続けるために、このチームが最高のチームであることを証明するために、周りから傲慢だの分不相応だの言われようとも関係ない。それなら僕はこの傲慢さを貫。けばいい。他から何を言われようと関係ない。言いたい奴は言わせておけばいい。理解なんてされなくていい。僕は僕の野球を、傲慢さを、粋狂、ただ通せばいい。その為だったら何だってしてやる。不可能と罵られるなら抗ってやる。それが僕の覚悟だから。もう誰にも泣いてほしくないから。下を向いてほしくないから。だから僕は誰よりも強くなってやる。
「怜先輩」
「・・・え?」
「なりましょう!日本一に!!」
「・・・あぁ」
急に言われた怜先輩は驚いたのか。呆けた表情をしていたがすぐ笑顔で返事をしてくれた。
これは僕杠葉奏が新越谷高校女子野球部で日本一に成るまでの物語である。
いかがだったでしょうか。
物語は2年生春からとなります。
原作にない高校や選手が出てくると思います。
また、他作品のキャラも登場することもあるかもしれませんが、そこはよろしくお願いします。
また、活動報告でヒロインのアンケートみたいなこともしていますのでそちらもご協力よろしくお願いします。
感想等よろしくお願いします。
ただ誹謗中傷等はご遠慮願います。
それではまた次回お会いしましょう。
さようなら