漸く2話投稿できました。
短いですが、良ければご覧ください。
あの秋大の敗戦から数か月、選抜では美園学園が制し、4月となり今日から新入生が入ってくる。どんな子が入ってくるのか。と今年から入る新入生に期待する一方、本当に新入生が来るのか不安でもある。夏大ベスト8、秋大ベスト4と去年は戦力的にも乏しいながらも結果としては、まずまずの結果を残したと言えるだろう。ただ、不祥事による停部が明けてまた1年足らず、世間的にもイメージの払拭には至ってはいないであろう。それに不祥事以前は、比較的スカウトも精力的に行ってはいたが、現在はしていない。故に1人も入らないという最悪な事態も考えられる。芳乃ちゃんはそこまで悲観はしていないようだからそんな心配は不要なんだろうけど、それに全国制覇をするなら一人でも多いほうがいいし、即戦力は欲しい。今の戦力では上に進めば進むほど厳しくなるのは目に見えている。
「…出来れば8人くらいは入って欲しいんだけどな」
そう呟きながらグランドに入ると、既に僕以外のメンバーと新入生がグランドにいた。
「芳乃ちゃん、遅くなってごめん」
「あ、奏くん用事はもういいの?」
「うん。大丈夫。」
「そっか。今、今年はいる新入生が集まって怜先輩が挨拶しているところだから行こっか」
「そうだね」
芳乃ちゃんの後ろから追いかける形で怜先輩の元へ向かう。すると新入生の前で話している怜先輩と目が合う。
「…………それじゃ、うちのキャプテンも来たことだし一言頂こうか」
「…え!?」
「頑張って奏くん」
怜先輩はその場から離れ奏に場所を譲り、芳乃ちゃんに背中を押されながらみんなの前に出た。
「…え、えぇっとおはようございます?」
「「「おはようございます!」」」
「えっと、まずは1年生の皆さんご入学おめでとうございます。そして野球部に入部して頂きありがとうございます。この新越谷高校女子野球部の主将の2年杠葉奏です。正直頼りないかもしれませんが、全国制覇に向け全力で頑張って行きます。よろしくお願いします。」
「「「…よろしくお願いします。」」」
奏の全国制覇という言葉に対し驚きを見せる新入生
「皆さん既にご存じではあると思いますが、うちの野球部は以前不祥事により停部から明けてまだ1年ととても少ない人数で活動しています。正直言ってまだまだ世間的にもまだまだ過去の不祥事に対する謂れのない誹謗中傷があるかもしれません。それでも僕はこのメンバーで日本一のチームにしたい。その為にも強いチーム作りを目指していくつもりです。2,3年生には伝えていますが、実力主義で戦っていきます。2年だからとか、3年だからとか関係なく、勿論練習や練習試合等の結果を残せば1年生でも試合に出しますし、学年関係なく夏大の登録メンバーを選んでいきます。逆に勿論監督と相談したうえではありますが、人数に満たなくても実力が満たないと判断すればメンバーから外します。少ない人数です。他校と比べてチャンスはあると思います。ただ少ないゆえに希望のポジションでの出場かどうかはその人の能力次第です。頑張って下さい。あと、まだまだ戦力的に厳しいのが現状です。複数のポジションを守ってもらう場面があると思います。そこはご了承ください。ただ、守れるところが多ければその分試合に出るチャンスも増えるということです」
「・・・」
「長々とすみません。最後に野球は一人ではできないスポーツです。今ここに入るみんなが新越谷高校女子野球部です。時に思いやり、時に競い合い、何処よりも長い夏にしましょう。よろしくお願いします。」
「「「よろしくお願いします」」」
その後、芳乃ちゃんの支持で2,3年生は各々自主練し、1年生は光先輩の指導の下基礎体力作りと別れ練習を始めた。
「芳乃ちゃん」
「なに?」
僕は、芳乃ちゃんのとなりで1年生の練習を見ていた。
「芳乃ちゃんから見てめぼしい子はいた?」
「・・・う~ん、即戦力になると思うのは一人かな」
「・・・そっか」
「・・・ただ、みんな経験者だけあって粒沿いな感じだよ」
「そうだね」
僕は基礎練をしている一人の女の子を見る。
「渡邊さんが気になる」
「……彼女キャッチャー志望だったよね?」
「そうだよ」
「そっか。彼女来週から2,3年生に合流させて良いんじゃないかな。キャッチャーもたまちゃんしかいないし、キャッチャーなんて場数踏ませてなんぼみたいなところもあるし、早い段階で上げてもいいと思うけど。どうかな?」
「いいと思うよ」
「ありがとう」
「じゃあ、私から渡邉さんに伝えておくね」
「うん。ありがと。いつもごめんね」
「全然、大丈夫だよ。気にしないで」
芳乃ちゃんは笑顔で答える。いつものように芳乃ちゃんはコミュ障の僕に気を使ってくれるが、ほんと情けなく思うもいつもそんな優しさに甘えてしまう僕がいることに本当に悩ましく思う。
僕は、バッティング練習に合流する。
来週の小山台との練習試合で今年の1年生がどんな活躍を見せてくれるのか心躍らせながら全国制覇へ一歩足を踏み出したのだった。
いかがだったでしょうか。
仕事が忙しくなかなか投稿できず数か月たってしまいました。
行き当たりばったりな作品なきがしますが、これからも続けていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします
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それでは次の話でまたお会いしましょう。
さようなら