次があるかは未定です
「えっ?ハナコちゃん、私が言うんですか?……わ、分かりました。えっと……『第一回異文化交流会』を開催します!」
「「??」」
「あはは……トマリさんもやる気のない拍手ありがとうございます。それで「パチパチパチパチ!」ちょっと音が大きすぎますって!」
「頑張りました!」
「もっと他のことを頑張ってくださいよ、全くもう……急に呼ばれてもよくわかりませんよね。それでは今から説明しますね。補習授業部のみんなで何かできないか、と私からハナコちゃんに相談したんですけど、せっかくなら補習授業部らしいことをしようということになりまして。だからえっと、今回のイベントは私たちの知らない異国の文化などのお話を聞いて、知見を広げることを目的としています」
「つまり補習授業部の課外活動とはただの名目で、こうしてみんなで集まってお話を聞くことが目的の集会です♡」
「俺、何も聞いてないんすけど」
「えぇ……なんでアンタまで聞いてないのよ……?」
それは寧ろ俺が聞きたい。目的からして、俺が何か話すってことだろ。全く話す内容考えて来ていないのだが?
「皆さん、考えてみてください♡以前雨の日にお聞きしたお話も確かに大変興味深かったとは思いますが、トマリさん自身のことも聞いてみたいと思いませんか?」
「まあ確かに謎が多すぎるのよね……」
「謎と言えば戦闘技術もそうだけど、何よりその胆力だと思う。生半可な経験ではあそこまではなれない」
「ああ、昔からよく褒められましたから。戦場であまりにも平常心すぎてヤバいって」
「本当に褒められてるの、それ……?」
「あはは……とにかく、今日は謎の多いトマリさん自身のことを聞かせていただきましょう!」
「面白い事なんて何もないと思いますけど……」
仕事だから一応リクエストには応えるが、期待に応えられるとは限らない。その点については、重々承知して頂きたい。
A long time ago in Isekai far, far away…
Episode Ⅳ
G⚪︎BLIN SLAYER!
Salariman Fujikido Kenji, whose wife and child were killed in a ninja war, was on the verge of death himself when he was possessed by a mysterious ninja soul.
As he himself was on the verge of death, he was possessed by a mysterious ninja soul.
Fujikido survives and becomes a “Ninja Slayer” - a killer of ninjas - and throws himself into a battle for revenge.
In the near-future city of Neo-Saitama, the battle to the death between Ninja Slayer and Ninja has begun.
Is there no salvation in the world of Mappo? Run, Ninja Slayer, run!
「お菓子と飲み物持ってきたわ……って何やってんのよアンタ達……」
「あっお帰りなさい、コハルちゃん、ハナコちゃん!ほら、コハルちゃん達も戻って来たんですから、そろそろ真面目にやってください」
「内容が難しくてわからない……」
「アズサちゃんも理解しようとしなくて大丈夫ですよ!トマリさんのことですし、また適当なこと言ってるだけでしょうから!」
「かなり端折っていますが、大体内容は合ってるんですよねぇ……」
流石にあらすじの通りではないけど。アンブッシュでマッポーめいたゴブリン=サンをしめやかに爆発四散させる話だから。当然、アイサツは不要だった。これはアイサツする実力すら持ち合わせなかったゴブリン=サンの不覚。「ドヒョウ前に犬死に」のコトワザ通りである。
「所で皆さんはファンタジー小説やゲームなどはしますか?……成る程、アズサさん以外はある程度嗜む様ですね」
それなら簡単に説明しましょうか。俺と皆さんで認識がずれている可能性があるので、遠慮なく意見してください。作品によって多少のバラツキはありますが、外見は小柄で緑色の肌。多少の悪知恵は働きますが、知能も然程高くないとまあ最弱クラスに分類される事が多い怪物です。お、確かに画像を見せた方が早かったですね。ヒフミさんありがとうございます。
よくある設定では……そうですね、無駄に数が多い事が代表的な特徴ですね。コハルさん、その調子でお願いします。台所に現れる黒光りする悪魔みたいに、一匹みたら百匹いるとまで言われていますから。繁殖力に優れていると言えるでしょう。さて、最低限の知識の共有はできたので、本題に入りますね。
「その日の依頼内容は、よくある小さな村にできたゴブリンの巣の駆除でした。同行者はまあ……いませんでした。諸事情があって一人で依頼を受けています」
「昔から一人で行動していたんですね」
「うるせぇ、雪⚪︎宿ぶつけんぞ」
「な、なんでですかっ!?」
「そもそもだけど、敵対勢力との和解の選択肢はなかったの?」
「いい質問ですね。中々その発想は出ないですよ。既に被害が出ていたと言うのもありますが、それ以前に奴等は交渉するだけの知能がありません。このような言い方はしたくないですけど、絶対に和解は不可能です」
文献を調べると、過去にそう言う活動があったらしいが、賛同者は漏れなく帰って来なくなったのだとか。活動家達の結末は……君の目で確かめてくれ!まあ何故か大繁殖が発生して結構な騒ぎになったと記してある、とだけ言っておこう。
何なら情に流されて見逃した幼体のゴブリンに、背後から刺された事例も普通にある。その悪辣さが語られる例は枚挙に遑がないので、情け容赦を掛けるのは推奨しない。
「で、駆け出しにありがちなんですけど、相手がゴブリンだからと言って大した準備もせずに駆除に行こうとするのですよ」
「……?ありえない。戦場に向かうなら、出来る限りの対策はするべき」
「素晴らしい考え方です。是非アズサさんはそのままでいてください。コハルさんも見習って下さいね」
「うっ……」
指摘されて反省できるなら、何も問題ないだろう。酷いと侮辱されたと勘違いして、逆ギレしてくる奴もいるのだから。大体命のやり取りをする事を事前に分かっていながら対策も練らないとか、頭ハッピーセットとしか言いようがない。悪い事言わないから、人生ゲームセットする前に別の仕事探せ。
正直に言うと無策でも勝てるのは間違いない。散々脅す様な言い方をしたが所詮はゴブリンである。たとえ群れていたとしても弱いものは弱い。ただ、駆け出しに限って油断するから、怖がらせているだけである。
「まあ何にせよ、準備さえ怠らなければそこまで難しくはありません。目撃情報をまとめて、巣穴の場所を特定して、毒ガスで眠らせてしまえば後は簡単ですから」
「本拠地を叩くのか。確かに効率的だと思う」
「まあシンプルで無難な手ですね。巣穴の詳細がわからないと何とも言えませんが、そこまで調査するのも難しいのかもしれませんし」
「まあ下手するとその毒ガスを用意するだけで、収支がマイナスになる可能性がありますけど……」
出入り口が一つなら一網打尽、二つ以上ある場合は正直微妙。それでもリスクは大きく減らす事ができる。まあ多少の討ち漏らしについては致し方ない。
「今回の話から学ぶことは、準備や段取りは大事ってことです。計画の事故率が減りますし、何よりも本番が楽ですからね」
「トマリさんがマトモなこと言ってる……」
「そろそろ許さんぞ貴様」
「痛ひ痛ひっ!ほっ
「ヒフミはヒフミでトマリに対しては結構ズケズケ言うのよね……」
折角上手いこと話を纏めていたのに、貴様のせいで全部台無しだよ。ピーク・エンドの法則的には大失敗じゃないか。このまま口の中に花林糖突っ込んでやろうか?
特殊タグでスターウォーズのOPロールの再現って、既に運営様がやってました。やっぱりみんな、考える事は同じじゃんね……
実はゴブリンと言えばR-18方面かと思っていましたが、ハナコは強⚪︎関連の話を揶揄しないのでは?と解釈したのでそっちの話題は消滅しました。