仮面ライダー鎧武 少女が刻む瞬間   作:楠富 つかさ

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せっかくの仮面ライダー二次なので、この時間でお送りします。
にしても、ギターの音を文字で表現するのが難しい……。


登場! ドリアンライダー

初瀬さんとドルーパーズに行った翌日、私はステージで踊ることもなくチームメイトの地紋玲奈ちゃんと桃井里佳ちゃんの三人で、今話題のスウィーツ専門店、シャルモンに訪れていた。土曜日の今日、店内は多くの女性でほぼ満席だった。

 

「ところでさ、智音とレイドワイルドの初瀬。付き合っているんでしょう?」

 

ケーキを待つ最中、サブリーダーの里佳ちゃんのセリフに、私はお冷を噴出しそうになった。

 

「な、なんでそうなるのさ!?」

「二人がステージで待ち合わせをしていたのを、私が通りすがって見たの」

 

どうやら昨日のことを言っているらしい。通りすがっただけで、その後を一切見ていないのだとしたら、その発想にも頷ける。

 

「あのね、昨日はアーマードライダーとしての稽古をつけてあげていたの。ていうか、私が初瀬さんに何て呼ばれているか分かる? 師匠だよ、師匠」

 

私より二歳年上の里佳ちゃん。そのきりっとした眉を大きく上げる。

 

「師匠、ねぇ。初瀬が変身したライダーの武器は……槍だったね。ふぅん。そういうことね」

「ふふ、里佳さん。何だか嬉しそうな顔をしていますね」

 

そんなことを言う玲奈ちゃん。確かに、里佳ちゃん、ちょっと嬉しそう。

 

「私に彼氏できたらダメですか?」

「いや、違うって。そもそも、智音ってインテリ系が好きじゃん? あんな野蛮そうな男と付き合うなんて妙だよなぁって思っただけだって」

「まぁ、そういうことにしておきましょう。逆に誰なら納得ですか?」

 

私が素朴な質問をぶつけてみる。里佳ちゃんは少しだけ考えてから、

 

「鎧武のミッチって男の子なんてどう? 同い年なんでしょ?」

 

光実君か……。

 

「彼って、陰? 闇? 裏? 心に何かを抱えていそうなんだよねぇ」

 

頭を15度ずつ傾げながら挙げた三つ。ひょっとしたら、彼は全部抱えているのかもしれない。学校で時々見せる表情に、彼の危うさが垣間見える気がする。

 

「じゃあ、インヴィットの城乃内さん?」

 

今度は玲奈ちゃんが口を開いた。

 

「城乃内さんね……。顔は悪くないけど、どこか微妙だよねぇ」

 

そんな私の答えに二人が少し笑う。

 

「話は変わるんですけど、ちょっと気になりません?」

 

そう言って三人で顔を近づけ声を小さくする。

 

「何であの人達がこんな場所に?」

「謎ね」

「何故でしょうね?」

 

そう言って指差すのは後方のテーブル。そこには不自然な光景が広がっている。女性ばかりの上品な空間に、チームレッドホットの三人が陣取っているのだ。一応、ケーキは注文したようで、テーブルに三つ並んでいる。

 

「でも、あの手の人たちって、妙に甘党だったり捨て猫拾ったり紳士的な一面を見せたり……しませんか?」

「ベタね」

「なかなか……ないと思います」

 

年上の里佳ちゃんには一蹴され、一つ年下の玲奈ちゃんにはやんわりと否定されてしまった。

 

「にしても、ちょっと騒がしいね」

 

TPOをわきまえない彼らは、好き勝手に騒ぎ、近くのマダムから顰蹙をかっている。きっと、最近の若者は……と思われているのだろう。最近の若者として、この状況を打開せねば。

 

「ちょっと実力行使してくる」

 

そう言って、何気に携帯している戦極ドライバーとリンゴロックシードを持って曽根村さんのいる席へ向かう。

 

「ちょっと騒ぎすぎではありませんか? 迷惑です」

「んだ? この女、モーメントのリーダーか。丁度いい。勝負だ!」

 

顎でしゃくって、外へ行けとのジェスチャー。まぁいい。ケーキの前に運動も大切だ。

 

「その勝負、乗った。負けて泣いても知りませんよ?」

「ふん、生意気な女だ」

 

ドアを開けて外の開けた場所に出る。ドライバーとロックシードを構え対峙する。

 

『アップル!』

『ドリアン!』

『『ロック・オン!』』

 

ロックシードをドライバーのコアに嵌めると、私のドライバーからは既に聞きなれた法螺貝の音。曽根村さんのドライバーからは、聞いたことの無いエレキギターのような音声が響いた。

 

「「変身!!」」

『ソイヤ! アップルアームズ 進め! grow up!!』

『ギュイィン! ドリアンアームズ ミスター・デンジャラス!!』

 

目の前に現れたライダーは、シルバーのスーツに緑系のアーマー。何より目を惹くのは、頭についたトサカ。ニワトリ……いや、ヘビーメタルなギタリスト? むしろ世紀末?

 

「俺はアーマードライダー・アクセルだ。このライダー戦国時代を加速させる男だ!!」

 

そして時代は世紀末へ……か。まぁ、相手が誰でも私は私。

 

「せっかくだし、名乗ってあげるよ。アーマードライダー・モーメント。貴方に勝つ者よ!」

「どこまでも生意気な女だ!! 八つ裂きにしてやるぜ!!」

 

そう言って構えた武器が鈍器なら、どれだけ滑稽だっただろうか。でも、現実で構えた武器はノコギリみたいな双剣。間合いを考え、薙刀を構える。

 

「この瞬間で輝いてみせる!!」

 

決め台詞を少しだけ変え、私のボルテージは最高潮なんだからね!




ドリアンライダーがブラーボだと、誰が言った?
まぁ、これも一つの有り得た未来ってやつです。ちなみに、鳳蓮はオリジナルアームズで登場させます。
理由は軍人ではなく、パティシエとしての彼を押し出していきたいからです。
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