ここ最近、初瀬さんは城乃内さんと修行をしているらしい。私から学んだ技術を少しだけ応用もしているらしい。
だから、モーメントのステージにきて修行するという習慣はなくなった。別に残念とか思っていないから。
そんな私が川原で戦っている黒影、グリドン、そして謎のライダーを見た時の驚きはすさまじいものだった。慌ててホットラインを見ると、どうやら謎のライダーの正体は鳳蓮さんらしい。どういう経路か知らないが、ドライバーとカカオのロックシードを手に入れたらしい。取り敢えず、近付いて様子を見る。
どうやら、黒影はマツボックリアームズで戦っているらしい。少しだけ、グリドンとのコンビネーション攻撃を出来ている。見た目からして硬そうなグリドンを壁と囮にしながら、素早く立ち回っている。
ただ、鳳蓮さんが強いため、ガードされたり反撃されたりと、決定打に欠けている。
ちなみに、鳳蓮さんの武器は長剣とシールド。どちらもチョコレートを模したもののようだ。パティシエに似合う武装だと思う。銀色っぽいアンダースーツに茶色と少し黒っぽいアーマー。目の部分は少しだけ青っぽい。さらに目を惹く真っ赤なマント。騎士という表現が似合うと思う。それに、アンダースーツと目とマントでトリコロールカラーになっている。お洒落だ……。
「こうなったら……本気で行くぞ!」
『イチジク! ロック・オン! ソイヤ! イチジクアームズ 連撃! フォー・ザ・ライトニング!!』
「せりゃあああ!!!」
アームズチェンジし、武器である錫杖で連続攻撃を繰り出す黒影。そして、
「今だ! 城乃内!!」
『カモン! ドングリオーレ!!』
「はあああ!!」
黒影を足場にして大ジャンプ、そして武器の片手ハンマーを振り下ろそうとするグリドン。だが……。
「遅いわ!」
黒影の攻撃を楯だけで受け止めた鳳蓮さんは剣でグリドンを薙ぎ払った。
「ぎにゃあ!!」
変な悲鳴を上げながら後方で倒れこむグリドン。強制変身解除には至らなかったものの、諸手を挙げてから自ら変身を解いた。
「勝てねぇよ……」
やっぱり両手にそれぞれ武器を持っていると違うなぁ。少しだけ苦戦させられたアクセル戦を思い出しながら思う。攻防一体、強みだよなぁ。
「こうかしら?」
『カカオスカッシュ!』
鳳蓮さんがカッティングブレードを一回下ろすと、剣にエナジーが溜りXを描くように振りぬかれた。
「ぐはあ!!」
何とか武器でガードしたものの、大きく後方に吹き飛び倒れた。変身は強制解除され、イチジクロックシードが鳳蓮さんの手に飛ぶ。ビートライダーズじゃなくてもロックシードの所有権が移るのか……。って、待った! イチジクは今の初瀬さんの主武装、それ以前に私との……いや、それは関係ない。とにかく、返してもらわなきゃ。
「鳳蓮さん!」
「あら、いつぞやのマドモアゼルじゃないの」
ドライバーとロックシードを持って鳳蓮さんに駆け寄る。
「そのロックシード、返してもらえないでしょうか?」
「へぇ~。そうね……。面白いわ。力づくで、取り返してごらんなさい?」
変身を解くことをしないまま、左手に持つ剣をこちらに向ける鳳蓮さん。
「分かりました」
『アップル! ロック・オン! ソイヤ! アップルアームズ 進め! grow up!!』
薙刀を構えて鳳蓮さんと相対する。勝てるかどうか、正直言って分からない。とはいえ、初瀬さんのロックシードを取り返すためにも、負けられない!
「この瞬間で輝いてみせる!!」
鳳蓮さんの装備と斬月の装備の違い。
剣について
斬月:無双セイバー。よって銃撃可能。ただし方刃。
鳳蓮:オリジナル。銃撃は不可。全体的にサーベルっぽく、先端三分の一は両刃。
楯について
斬月:メロンディフェンダー。攻防一体の便利なメロン柄の楯。
鳳蓮:オリジナル。攻撃には使えない。見た目は板チョコ。
似たような装備にした理由は別の機会に説明します。それと、鳳蓮さんが左利きなのはオリジナル設定です。