仮面ライダー鎧武 少女が刻む瞬間   作:楠富 つかさ

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アーマドライダーの闘い

私は自宅から本拠地へ向かう道で、チーム・鎧武の本拠地の前を通るのだが……。なんだか騒がしい。

 

「葛葉の奴はいないのか?」

「紘汰さんがいなくても、チーム・鎧武は戦えます。いいえ、僕が守ります!」

『ブドウ!』

「ふんっ、面白い。お前の覚悟を見せてみろ!」

『バナナ!』

 

どうやら鎧武の光実君とバロンの駆紋さんが勝負をするようだ。昨日だったか、インヴィットの城乃内さんが召喚したAランクのインベスを倒した新たなアーマードライダー、

 

『ロック・オン! ハイー! ブドウアームズ 龍・砲ハッハッハ!!』

『ロック・オン! カモン! バナナアームズ ナイト・オブ・スピアー!!』

 

高らかなファンファーレの中に、二胡と銅鑼のチャイニーズテイストの音が響く。上空に生まれたチャックからバナナとブドウが現れ、二人に被さり鎧として展開される。緑色のアンダースーツと紫の鎧。あれが、アーマードライダー龍玄なのか。

 

「龍玄、参ります!」

「バロン、見参!」

 

龍玄VSバロンの勝負が始まった。最初バロンは三体の下級インベスを召喚し、龍玄に対して挟撃や連携を図った。それに対して龍玄は銃撃で牽制を交えながら蹴りや銃での打撃で確実にインベスを倒す。だが、バロンの攻撃によって龍玄はジリジリを追い詰められていく。見ていられなくなった私がドライバーを構えると、

 

「待ってくれないか、君。舞! ベルトを!」

 

アーマードライダー鎧武の葛葉さんが、急に現れた。

 

「紘汰! あのベルトは……」

「分かってる。でも、あのベルトは俺にしか使えない。俺にしか出来ないことをやるのが、大人がよく言う責任ってやつだと思う」

「分かった。待ってて」

 

その表情はどこか、戸惑いを振り払ったそれに見えた。やがて投げられたベルトをキャッチし、ロックシードを開錠する。

 

「変身!!」

『オレンジ! ロック・オン! ソイヤ! オレンジアームズ 花道・オン・ステージ!!』

「ここからは俺のステージだ!!」

 

青いアンダースーツにオレンジ色の鎧。二本の刀を持って走っていき、インベスゲームのリングに拳を。その勢いを殺さないままバロンへ。あれが、チーム・鎧武の用心棒にして最初のアーマードライダー、鎧武。

目の前で闘いを見るのは初めてだが、身体能力が高いのは見ただけで十二分に分かる。まだ荒削りな面もあるけれど、彼はきっと強くなる。叔父さんも同じようなことを言うだろう。

 

「せいはぁぁ!!」

 

鎧武の渾身の一撃に流石のバロンも退く。なんだか、ホットラインで見た巨大インベス戦よりも、力強さを感じる。さっきも吹っ切れたような顔をしていたし、この数日になにかあったのだろうか? まぁ、この場は鎧武の勝利で終わりそうだ。どうやら私の手助けはいらないらしい。そう思った私は、モーメントの本拠地へ足を進めるのだった。




戦闘開始前のセリフは言わせたかっただけです。
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