ワールドエネミー異世界へ   作:ライズの鏡

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この作品は自分がこうした方が面白くなるんじゃないかと思ったことを書いております。

よければお楽しみください。


第一話 ワールドエネミー異世界へ

『ユグドラシル』

大人気DMMO-RPGゲームである。このゲームは長年絶大な人気があった。

しかし、人間はどんな物であっても必ず飽きというものがあり。

それは、このゲームとて例外ではなかった。

今日はそんなゲーム『ユグドラシル』のサービス終了の日である。

 

 

 

 

ナザリック地下大墳墓、第九階層『円卓の間』――

 

ユグドラシルサービス終了日。おそらくほとんどのプレイヤーがログアウトしただろう。先程そこで一緒に話していたギルドメンバーがログアウトしたため一人になってしまった〈オーバーロード/死の支配者〉の姿がそこにはあった。プレイヤー名はモモンガ。ギルド『アインズ・ウール・ゴウン』のギルド長である。

 

「何故なんだ!なんで簡単に捨てられるんだ!」

 

モモンガは激昂している。最後なのにも関わらずギルドメンバーが全く来ないからである。だがしかし、仕方がない事だった結局これはゲームでしかないのだ。リアルとゲームのどっちを取るかと言われたら、ほとんどのものがリアル、と答えるだろう。そんな事はモモンガだって分かっている。だが――

 

「そんな、簡単に捨てられるものじゃないだろ」

 

モモンガには捨てることが出来なかった。ギルドメンバーとの思い出であるこの場所を。そんなことを思考しながらモモンガはサービス終了までの残り時間を確認する。

 

「サ終まで残り1時間か...」

 

此処でギルドメンバー達が来てくれるのを待っても良いが待っていても誰も来ない可能性を考えると時間の無駄でしかない。そう考えるとモモンガは悩む。が、決断したのか無駄に豪華な椅子から立ち上がる。

 

「最後だしギルド長としてかっこよく終わるか」

 

そう決断したアインズは自分の席の背後に飾られてある。ギルド武器『スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』をその手に取る。この杖はギルド長である、モモンガのみが装備することができるためその性能はもちろんモモンガにあった性能がされてある。

 

「この武器を作るために苦労したよな...」

 

このギルド武器を作るために。有給取ったり、奥さんと喧嘩してまで素材集めに来る人までいた。それをどこか懐かしむ。

 

「懐かしんでる場合じゃないな」

 

そう考えたモモンガは近くに仕えていた執事とメイド達に視線を向ける。が、名前がなかなか思い出せない。思い出そうと顔を少し下げ考える。

 

数秒経って思い出したモモンガは顔を上げ、もう一度執事とメイド達を視界び入れる。

 

「確か、執事がセバス・チャンだったか。そしてこっちが戦闘メイド、プレアデスだったな」

 

(最後だし支配者っぽい指示でも出すか)

 

そう考えたモモンガは支配者っぽい雰囲気を出す。

 

「え〜と、確か“付き従え”だったか」

 

モモンガがそう“命令”するとセバスとプレアデス達が体の向きを変える。それを確認するとモモンガは歩き出す。しっかり着いてきてるか後ろをもう一度確認する。しっかり着いてきているのを確認すると前を向き歩く。

 

 

ナザリック地下大墳墓、第十階層『玉座の間』――

 

そこは神話の本に出てきそうな空間でその空間の左右にはギルドメンバー至高の41人の旗がある。前方には玉座があり、玉座の上にはこのギルドの証を金の糸で縫われた旗がある。

モモンガは玉座に向かって行き到着すると座る。そこで玉座の斜め前に佇んでいるサキュバスに視線を向ける。

 

「確か、アルベドだったか」

 

目の前いるNPCのことを思い出す。そして、また時間を確認する。

 

「まだ時間あるし。アルベドの設定でも見て時間を潰そうかな」

 

まだ時間があり暇なため暇を潰すためにアルベドの設定を確認しようとコンソールを表示させる。適当に操作し、まずは装備欄を確認するか。と、思ったモモンガは装備欄を表示して、目を見開き。驚愕の声を上げる

 

「え!?」

 

アルベドの装備欄にここにあるはずがないアイテムが装備されているのだ。それはこの世界で200個しか存在しないとされている。世界級アイテムの一つ『ギンヌンガガプ』である。何故そんなものが此処にあるのか少し考えたらわかる。

 

「タブラさん...」

 

モモンガはアルベドの創造主でもあるタブラ・スマラグディナのことを思い出して頭を抱える。

まさか勝手に世界級アイテムを自分が創造したNPCに与えていたとは思わなかったからだ。

 

「...とりあえずこれは宝物殿行きだな」

 

このままでも良いかと考えたがやはり宝物殿に戻すべきだと考えアルベドの装備欄からその装備を外すと自分のアイテムボックスに入れる。と同時にアイテムボックスから『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(ギルド長専用)』を取り出す。このアイテムはナザリックのどこでもワープすることができる指輪型マジックアイテムである。しかもこの指輪はギルド長専用で他のギルドメンバーが持っているものと違い宝物殿の霊廟にもワープすることができる。その指輪を右手の人差し指に嵌める。

 

「久しぶりに霊廟行くか」

 

そういい立ち上がる。ナザリック地下大墳墓は維持するためには膨大な金貨を必要とするためその金貨を宝物殿に貯めているのである。しかし、霊廟には行く必要がなかったため長いこと行っていなかった。そう思いながら『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(ギルド長専用)』を使い霊廟へとワープする。

 

 

ナザリック地下大墳墓、宝物殿『霊廟』――

 

玉座から霊廟へとワープしてきたモモンガは世界級アイテムが保管されている所まで歩く。向かっている最中も強そうな装備やマジックアイテムを自分のアイテムボックスに入れながら。

 

「着いた...」

 

世界級アイテムが保管されている霊廟の奥へと到着した。そして、アイテムボックスから『ギンヌンガガプ』を取り出し、直そうとした瞬間。

 

「?、なんだ?」

 

一通のメールが届く。誰だよと思いながらコンソールを開きそのメールの差出人を確認する。確認すると驚愕する。

 

「GM?な、なんで」

 

GMとはゲームマスター、つまりこのゲームの運営である。しかし、何故GMからメールが?と、考えたが。どれだけ考えてもわからないため、メールを開くことにする。そのメールの内容を確認すると先ほどの比ではないほどの驚愕をする。

 

「え!?」

 

そのメールの内容は――

 

――世界級アイテムを10個消費してワールドエネミーに進化しますか?

進化する場合、世界級アイテムを10個装備してからYESボタンを押してください進化しない場合はNOボタンを教えてください。

 

という内容のメールであった。

 

「ワールドエネミーに進化するって本当かよ...」

 

モモンガは半信半疑である。あの運営ならこういう事もやりかねないからだ。しかし、何故このタイミングなんだと思う。もう少しでサービス終了してしまうのにこんなことををしてなんの意味がある。だが、興味はある。なんせあのワールドエネミーなのである。しかし、この世界級アイテム達は仲間との思い出なのである。モモンガは悩む、悩んだ結果――

 

「――まぁ、いいかどうせサ終するし」

 

そう結局、もう少ししたらサービス終了して全てが無になるのだ。それなら、という考えでモモンガはワールドエネミーへと進化することを決める。と、保管されている世界級アイテムをアイテムボックスへとしまう。そして、『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(ギルド長専用)』を使い玉座の間へとワープする。

 

 

ナザリック地下大墳墓、第十階層『玉座の間』――

 

霊廟から玉座へとワープしてきたモモンガは世界級アイテムを次々に装備していく。と同時に元々装備していた。世界級アイテム、通称『モモンガ玉』を装備から外しアイテムボックスへとしまう。ずっと付けていた為、愛着が沸いてしまったのである。それにこのギルドが保有する、世界級アイテムは11個である為『モモンガ玉』を消費しなくてもいいのだ。9個の世界級アイテムを装備してからモモンガは悩む。その原因は目の前にある玉座である。これは、世界級アイテムの一つである。しかし、装備の仕方がわからない。

 

「玉座だから座ったら装備した判定になるのか?」

 

そう考えたモモンガは玉座に座る。と、コンソールを開き先程のメールを表示する。そして、メールのYESボタンへと手を動かす。その手は震えていた。何故?仲間との思い出のアイテムが無くなってしまうから?勝手に使ったことがバレてギルドメンバーとのオフ会の時に怒られるのが怖いから?違うそんなものじゃないこの震えは――

 

――ギルド最強のプレイヤーであったたっち・みーを超えることが出来るということである。モモンガはたっち・みーに勝ったことがないのである。そんなたっち・みーを超えることが出来るのだそんなの手が震えるに決まっている。

 

震える指でYESボタンを押す。次の瞬間装備していた。世界級アイテムが消える。が、何も起こらない。

 

「はぁ!嘘だろ。あのクソ運営!」

 

そう運営に対する暴言を言った次の瞬間――

 

――モモンガのアバターを光が包む。

 

数秒後モモンガを包んでいた、光が収まる。

 

「進化したのか?」

 

疑問に思ったモモンガはコンソールを開き自分のステータス確認し、驚愕の顔をする。

 

「なんなんだこのステータスは」

 

モモンガのステータスは全て以前の比じゃないほどに成長していた。魔法の種類も718個から倍以上増えている。〈スキル/特殊能力〉も以前より強化されていたり、新たに獲得しているスキルがある。そして、種族も変化していた。今までのモモンガの種族はアンデットの最上位種族である、〈オーバーロード/死の支配者〉だったが。現在のモモンガの種族は――

 

「――“死の神”?」

 

初めて聞く種族であった。wikiにも載っていなかった。つまりモモンガだけの種族である。

 

「とりあえずスクショ撮って後でみんなに送るか」

 

そう考えたモモンガはステータス、魔法、〈スキル/特殊能力〉そして種族をスクリーンショットする。全てスクリーンショットし終えるとサービス終了まで残り数分しかないが魔法の威力を試したくなる。

 

「試し撃ちしてみるか」

 

そう考えたモモンガは早く試してみたいと言う欲求を抑え、『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(ギルド長専用)』を使いワープする。

 

 

ナザリック地下大墳墓、第六階層『円形闘技場』――

 

『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(ギルド長専用)』を使い第十階層の玉座の間から第六階層にある円形闘技場へとワープしてきたモモンガはギルド武器『スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』を構える。

 

「じゃあ早速試しに《リアリティ・スラッシュ/現断》」

 

円形闘技場の壁に向かって発動すると不可視の刃が空間を切り裂きながら進む。円形闘技場の壁には防御魔法が掛かっているので壁を多少破壊するぐらいで止まると思ったいた。が、その刃は壁を切り裂き円形闘技場の外に植えてある木を切り倒し。魔法の射程外に行くとようやく止まる。その光景を見ていたモモンガは。

 

「.........」

 

顔を驚愕に染め固まっていた。魔法攻撃力が上がっていたがまさかここまでとは思わなかったのだ。自分の魔法で切り裂いた壁を見ながらなんとか言葉を発する。

 

「...これ、どうしよ」

 

やってしまったことに対しての後始末をどうしようかと考え。ふと、残り時間が気になり。時間を確認すると。残り約10秒でサービス終了だった。もう直す時間がないことを悟ったモモンガは絶望で顔を染めた。

 

「あ、終わった...」

 

そう言葉を残しモモンガは全てを諦め、『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』を使いワープする。

 

 

ナザリック地下大墳墓、第十階層『玉座の間』――

 

第六階層の円形闘技場から第十階層の玉座の間?に戻ってくる。

 

「最後だしやっておくか...」

 

残り3秒

 

「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!」

 

そういうとモモンガは目を閉じる。目を閉じると様々な思い出が溢れ出し涙が出そうになるがなんとか抑える。

 

残り0秒

 

「明日も仕事だし少しでも寝るか」

 

明日も朝早くから仕事だということを思い出し、ため息が溢れる。

 

「ん?風か?窓はしっかり閉めたはずなんだがな。まさか泥棒か?」

 

そう考えたモモンガはそんなことされたら生活が。と、言いながら目を開ける。

目を開けると視界に広がるのは自室の天井。ではなく――

 

――無限に続いているのではないのか。と、思えるほどの広大な草原であった。

 

「え?」

 

そんな広大な草原に自分の声だけが響く。





『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン[ギルド長専用)』を作ったのは霊廟までの道のりを描くのがめんど...じゃなくて時間がなかったのでそういう設定を追加しました。
全パンドラズ・アクターファンの皆さんすまない

誤字、脱字がありましたらご指摘お願いします。
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