透き通った世界でヒイロ・ユイを目指す話   作:Hakone8510

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 どうも、実はSEEDFREEDOMを未だに見れていないHakone8510です。来週ぐらいには多分見れる筈…多分。
 最近ちょっとしたご褒美としてHGスカイゼロを買って素組みしました。基本的にはEWの方が好きなのですが、TV版のビジュアルも中々良いなと思いながら毎日眺めております。カワイイカワイイネ…(←は?

 今回の主人公くんちゃんは、対策委員会とともにセリカを助けに行くそうです。


攫われたお姫様を助けに行く話。

 ホシノとシロコに連れられ一同がやってきたのは、何とも時代を感じる倉庫らしき建物だった。その中には多くのMSらしきものが並べられていたが、どれも劣化が激しく使い物にならなさそうだった。

 

「ん、ガンダムはこのもっと奥」

 

 そう言ってシロコは、(そば)にあるキーパッドにパスワードを入力して倉庫の突き当たりの扉を開ける。徐々に開いていく両開きの扉の隙間から顔を覗かせたのは紛れもない、オペレーションメテオにおける5機の内の1機「ガンダムサンドロック」であった。

 ……しかし、よく目を凝らしてみると、若干ながらその面影に違和感を感じた。

 

「ん〜やっぱり、ちょっと不恰好なのが目立つねぇ〜」

 

「形だけの補修ですから…完全修復となればそれこそとんでもない金額を吹っかけられかねませんし……」

 

 なるほど、それが違和感の正体か。確かに言われてみれば、左の上腕部に不自然な繋ぎ目があったり機体色が絶妙に違ったりするのがわかる。おそらく装甲をガンダニュウム以外の材質で代用したのだろう。だがそれさえ飲み込めば非常に綺麗な補修がなされており、アビドスにメカニックなんかいたっけか?と一瞬自分の記憶を疑うほどだった。

 

「とにかく、これでなら対MSの心配はいらない」

 

「おっ、やる気マンマンですねシロコちゃん⭐︎」

 

"えっ、シロコが乗るの!?"

 

 いかにも意外といった調子で先生は声を上げる。

 確かに、この世界線の先生含めゲームをプレイしている一般先生たち(画面の前の皆々様)はシロコにMSを駆るイメージはなさそうだ。が、MSの話が出てきた瞬間彼女の目は獲物を見つけた猟犬のような輝きをたたえていた。おそらくやる気があるのは決してセリカが攫われたという理由だけではなかろう。

 

「…なら、地上戦のシロコの役はオレが買って出よう。流石に白兵戦担当が2人だけでは心許ないしな」

 

「ん、レイ。まかせた」

 

 フンス!という効果音*1と共にサムズアップするシロコ。そんなに乗りたかったのか…。

 

"日を跨ぐ前に始めちゃおう。セリカを助けにいくよ!"

 

「「「「おー!」」」」

 

「…お、お〜」

 

 先生の掛け声と共にセリカ救出作戦は、決行の時間を迎えた。

 

 

 

 

 

 数時間後、カタカタヘルメット団の本拠地にて……。

 

「はっはっはwww案外めちゃくちゃチョロかったナーwww」

 

「これでアイツ盾に脅せばようやくあの場所がアタシたちのモンに…!」

 

「前祝いだァーっ!」

 

 勝利を確信したカタカタヘルメット団による宴会が開かれており、闇夜の静寂にささやかな喧騒を生み出していた。その喧騒こそが、隙を作る行為であるとは彼女たちは知る由もない。

 そして、その時は訪れた。

 

「……ん?なぁ」

 

「んぁ?なんだよ」

 

「なんか……変な音しないか?」

 

「はぁ?するわけねぇd……」

 

ドカアアアーーーーンッ!!!

 

「なっ、何事だぁ!?」

 

 爆発音と共に爆煙の中から現れたのは、両の目を光らせる巨大な影であった。

 

「う、うわぁーーーっ!?」

 

 団員たちの記憶は、そこで途絶えていた。

 

 

 

 

 

「ポイントβ、制圧完了。次のポイントに移動する」

 

 忘れ去られた廃墟群にて、数多の銃弾がすぐそばを飛び交っている。時たま火炎瓶や発煙筒がそれに紛れて宙を舞うが、そのほとんどが弾の雨に弾かれ的外れな方向に飛んでゆく。

 ここキヴォトスではなんてことはない日常風景が繰り広げられる中、俺の後方から重厚な鉄の足音が迫ってくる。

 

「あ、あれは……!?」

 

「嘘だろ、アイツらにモビルスーツを用意できるほどの金なんてあるはずが………っ!?」

 

 負け惜しみみたいな台詞を吐いている間に、その敵はホシノのヘッドショットで意識を刈り取られた。

 

「うへ〜あんなにお喋りしてたら、すきだらけだよぉ〜。にしても、いつもより人数少ないのに、結構楽かも〜」

 

『すごい……モビルスーツがあるからとはいえ、こんな方法があったなんて……』

 

『ん、さすがレイ』

 

 そ、そんなに褒められても……嬉しくネーゾ、このヤロウッ!*2

 ところで今の俺たちの状況をかるーく説明すると、シロコの駆るサンドロックを中心に俺とホシノが先行し、そこからある程度距離をとった後方で先生とアヤネが支援。そしてそのさらに後ろで武器の性質上多数掃討を得意とするノノミが支援部隊を護衛する……という陣形をとっている状態だ。

 これならばサンドロックで敵に威圧感を与え戦意を削ぐことができるし、支援部隊の物理的障壁にもなりうる。即席で考えた作戦にしては、中々良いのではなかろうか?

 

ズゥゥウウウン!

 

 と、しばらく撃ち合っていると前方からも重たい足跡が響いてきた。

 建物の影から顔を出したのは傑作量産機ことリーオーと……サンドロックに形状が酷似したモビルスーツだった。

 

"あっちもどうやら、MSを出してきたみたいだね……シロコッ!"

 

『ん、了解』

 

 そしてこの瞬間、サンドロックはバーニアをやや前のめりの上向きにバーニアを吹かし、俺とホシノを飛び越して一直線に敵MSの方へ向かっていく。

 それに反応して、相手のリーオーが即座に腰に抱えたドラムガンを向ける。が、撃たれる前にサンドロックが飛び上がりざまに放ったビームマシンガンで破壊されてしまった。

 もちろんそれぐらいではあちらも諦めない。肩に装備されたシールドからビームサーベルを抜刀したリーオーが、そのまま斬りかかろうとするも  

 

『遅い』

 

 一瞬で間合いを詰められてタックルをかまされ、ビームサーベルを振る腕が一瞬止まった。そしてそのまま背中に装備された巨大な曲剣「ヒートショーテル」を振りかぶって……

 

ブッピガンッ!!!

 

 お馴染みのSEと共にリーオーの体は横に両断され、そのまま爆散。中のパイロットも爆心から綺麗な放物線を描いて顔から地面に突っ込んだ。

 というか、MSが爆散しても生き残れるなんて、どんな耐久力してるんだキヴォトス人は。

 

 とまぁ少しよそ見をしていると、さっきまでリーオーの後ろにいたサンドロックもどき  十中八九エイミの話であったガンダムの初期量産型、いわゆるオードシリーズとやらの類いだろう  が、腰の直剣を抜きサンドロックに切り掛かった。

 

『ん、直線的』

 

 が、なんともないように最小限の動きで避けると、振り向くと同時にショーテルで斬り上げ、敵機の頭と胴を切り離した。

 そしてその頃にはここ一帯の鎮圧も終わっていたのだった。

 

『セリカちゃんの場所はこの先です。はやく助けましょう!』

 

「この先……ああ、つまりあのコンテナですね♧」

 

『ん、早く開けてあげるべき』

 

 コンテナの近くに各々が駆け寄った*3が、南京錠で厳重にロックされている。

 まぁ、そりゃ普通逃げ出せないようにロックかかってるよね……。

 

「……どうする、番号がわからなければ開けられないぞ」

 

『確かに……どうしましょう』

 

 ううむ、原作ではどうやって開けたかとかあんまり覚えてないしなぁ……ええっと……。

 

「こういう時こそおじさんの経験の出番だね。こういう場合を予想して、これ持ってきたんだぁ」

 

 そう言ってホシノがおもむろに懐から取り出したのは、明らかに某マ◯クラで見た爆薬のそれであった。

 

「題して、『開かずの扉は爆破しちゃおう』作戦〜」

 

「…っそれ、大丈夫、なのか……?」

 

 本当に大丈夫かそれ。ま、まぁモブでもモビルスーツの爆発にも耐えてたぐらいだし、大丈夫ではあるのか…?

 

『確かに、それが1番効率的』

 

『ちょっ、シロコ先輩まで!?』

 

 どうやらシロコもホシノの案に賛成のようだ。さすが金儲けの手段を聞かれて「銀行強盗」を挙げる女だ、面構えが違う。

 

「ふふっ、やっぱりホシノ先輩はアバンギャルドですね〜☆」

 

"……まぁ、時間も惜しいし…………"

 

『せ、先生まで…!?』

 

 確かに、ここで時間を渋っても増援が来てしまう可能性がある。今からパスワードを探すよりは安全かもしれない。

 

「んじゃあ、いっちょやってみよっか〜」

 

 そうこうしているうちにホシノはコンテナの扉に爆弾を貼り付け、タイマーを起動してしまっていた。

 

「あっ」

 

『えっ、ちょっ……』

 

ドカーーーン!!!

 

「う、うわあああっ!?」

 

 んお、爆発音と共に妙に聞き慣れた声が…。

 まだ扉は完全に破壊しきれていないが、仕掛けられた爆弾の爆発はまだ続く。

 

ドゴーン!

 

「カハッ、ケホッ……ケホッ……。な、何っ!?爆発!?トラックが爆発した!?」

 

 ようやく扉が剥がれ落ちてコンテナの中から現れたのは、紛うことなきセリカの姿であった。

 

『……っセリカちゃん発見!生存確認しました!』

 

「……あっ、アヤネちゃん?!」

 

『こちらも確認した、半泣きのセリカ発見!』

 

「!?」

 

 確かに今彼女の瞳は確かに水が溜まっており、もう少しで決壊しそうなところだった。なんか……改めてセリカの泣き顔を見ると、すごく母性本能をくすぐられる顔だな(大真面目)。

 

「う、うわああ!?う、うるさいっ!!な、泣いてなんか!!」

 

『嘘!この目でしっかり見た!』

 

「泣かないでください、セリカちゃん!私たちが、その涙を拭いて差し上げますから!」

 

 合唱曲のBelieveみたいなこと言うねノノミ。まぁ、全然そんな歌詞はないけどさ……。

 

「あーもう、うるさいってば!!違うったら違うの!!黙れーっ!!」

 

“いやぁ…本当に安心したよ、セリカ“

 

「心配したぞ」

 

「な、何で先生とレイまで!?どうやってここまで来たの!?」

 

“攫われたお姫様を助けるのは、勇者の役目だよ“

 

「…まぁ、セリカのストーカー(先生)の付き添いだから……?」

 

 こいつサラッとキザセリフ吐いたなと若干冷めた目で隣の大人を見つつ、若干怒り気味のセリカに弁明する。

 

「ば……ばっ……!」

 

「“ば?”」

 

「バッカじゃないの!?」

 

 ……まぁ、そりゃそうだよなと、予想通りの反応が返ってきた。

 ちなみに先生はちょっと残念そうな顔をしていた。逆にどんな答えを望んでいたんだお前は…(困惑)。

 

『よかった……セリカちゃん……私、セリカちゃんに何かあったんじゃないかって……』

 

「あ、アヤネちゃん……」

 

 通信越しにアヤネが声を潤ませる。同級生のアヤネが冷静なようで一番セリカの身を案じていたから、この光景を見るとまぁ、助けてよかったなと思えた気がした。

 

『まだ油断は禁物。MSでトラック周辺までは制圧したけど、まだここは敵地のど真ん中だから』

 

「だね〜。人質を乗せた車両が破壊されたって知ったら、敵さん怒り狂って攻撃してくるよ〜」

 

 これに関しては俺も同意見だ。見るからに短絡的なヘルメット団は、これで諦めてくれるような連中じゃあないだろう。むしろホシノが言うように気が短いので感情的になりやすいと言うのもある。

 

『前方にカタカタヘルメット団、兵力を多数確認!!さらに巨大な重火器や少数ながらMSも確認しました!徐々に包囲網を構築しています!』

 

「いや〜敵ながらあっぱれだね」

 

「どうするホシノ?今ならまだ包囲網の穴から抜けて脱出できるが……」

 

「え〜せっかくだから包囲網突破して帰ろうよ〜それとも、今更ビビった?」

 

 フフッ、中々煽ってくれるじゃあないか、ホシノ。

 

「……いいだろう、正面から突っ切ってやる」

 

「おっ、レイちゃんもやる気になったね〜?それじゃ……行こうか?

 

 ホシノのその一声で、大量の軍勢に向かって一斉に突撃した。

 まぁ、それから四方八方から向かってくるカタカタヘルメット団たちを薙ぎ倒し、タヒ体*4の山を築き上げたことは言うまでもないだろう。

 


 

 その夜、どこかのオフィスビルにて……。

 大柄な背中を背もたれに預けた男が、部下らしき男からの報告を聞いていた。

 

「……格下のチンピラ如きでは、あの程度が限界か。主力戦車まで送り出したと言うのに、このザマとは」

 

「どうやら、そのようです」

 

「ふむ……となると、目には目を、生徒には生徒を……か。専門家に依頼するとしよう」

 

「……は」

 

 すると、男が机の脇に置いていた受話器が鳴る。男は少し面倒くさそうにしつつもそれを取った。

 

 

 

「はい、便利屋68です」

*1
彼女の幻聴です。

*2
◯ニー◯ニー・チョ◯パー風。

*3
シロコはサンドロックに乗っているのでその場で待機していたが。

*4
タヒんでません。




 なんかめちゃくちゃ変な時間帯に間違えて投稿してしまいました。すいません。

 ちなみにサンドロックのパイロットがシロコなのは、完全にワタクシの趣味です。獣の本能をフルに発揮して、野生的に戦うのがMS戦の彼女における戦闘スタイル……的な設定を考えてます。全然本編には反映されてないけど。
 と言うわけでサラッと登場したロックオード君ですが、特に設定は考えておりませぬ。まぁ強いて言えば原型機との違いとしてはショーテルじゃなくて直剣を装備していたり、マシンガンが実弾だったり、あとは装甲材がチタニュウム合金ってぐらいです。ただこの後の話でも登場するので、カレの活躍にもご期待ください。

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