透き通った世界でヒイロ・ユイを目指す話   作:Hakone8510

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 どうも、久しぶりに長文書いてグロッキーになったHakone8510です。ブラックマーケットから例のあのくだりに持っていくにはどうしても長くなってしまい……まぁでも一応納得の出来にはなったのでモウマンタイです。

 まぁそんなことはどうでも良く、今回の主人公くんちゃんは、ブラックマーケットを探索するようです。


ブラックマーケットって正味どう略すか悩むよねって話。

 次の日、特に対策委員会とは集会の約束をしていなかったものの、昨日襲ってきた「便利屋68」に付いて調べるとホシノが言ってたのでその手伝いにと、先生は俺を連れて今日も朝から出張に駆り出していた。

 そしてその道中、登校中のアヤネに遭遇した俺たちは今日が利息の返済日ということ、そして先日襲撃してきた「便利屋68」の情報が集まったということを告げられているところだった。

 

「……というわけで、後ほど学校で詳細をご確認いただけますか?ゲヘナ学園の生徒だったのですが……」

 

「あっ、先生とレイちゃんじゃん!おっはよー!」

 

 噂をすれば何とやら。アヤネの報告を遮るように先生に声をかけてきたのは、便利屋68の室長こと浅黄ムツキだった。

 いつもの巨大な手さげカバンを軽々と背負い、弾けるような笑顔を振りまきながら駆け寄ってくる。そのままの勢いで先生に突撃し、その場で押し倒したのだ。

 

「な、ななっ!?」

 

「……ほう」

 

“む、ムツキっ!?“

 

「ん、重い?苦しい?ちょっとだけ我慢だよ〜、先生」

 

 そして彼女は何くわぬ顔で先生に馬乗りになり、そんなことを言いつつ舌なめずりをした。

 ほ、捕食者の顔だ……!!!*1

 

「な、何してるんですか!離れてください!」

 

 と、咄嗟にアヤネがムツキの腕を掴み、先生から引き剥がそうとする。だがフィジカルはムツキの方が上なのか、アヤネが押しても引いても一向にびくともしない。

 

「おっと、引っ張らないでよぉ。……あれ、誰かと思いきやアビドスのメガネっ娘ちゃんじゃ〜ん?昨日ラーメン屋で会ったよねぇ?」

 

「その後の学校の襲撃でもお会いしました!一体どういうことですか、いきなり馴れ馴れしく振る舞って……」

 

「ん?だって私たち別にメガネっ娘ちゃんたちが嫌いなわけじゃないし……昨日のは仕事だからさ、仕事以外の時は仲良くしたっていいじゃん?」

 

「い、今更公私を区別しようなんて……!?」

 

 アヤネの言うことは一理、いや百理ぐらいある。対策委員会からすればいくら仕事とはいえ襲撃してきた便利屋は敵なのだ。襲ってきた翌日に仲良くしようと言われても納得いかないはずである。

 ま、そんな理屈が通用しないのがムツキなんだけどな……。

 

「別にいいじゃん。それにシャーレの先生はあんたたちだけのモノじゃないでしょ?だよね、先生?」

 

“……ケンカしないで仲良くしてくれると嬉しいな“

 

「あはは、こっちも仕事だからそれは無理かな〜。アルちゃんが結構モチベ高くてさ、適当にやると怒られちゃうんだよね〜」

 

 先生を籠絡するのが仕事……まぁおおかた、先生をどうにかして引き込みたいのだろうが、それは護衛を任せられた俺としては許すことができない。

 起きあがろうとしている先生と尚も体重をかけようとしているムツキの間に無理やり割り込み、彼女を半目で睨む。

 

「あはっ、レイちゃんこわ〜い。わかったってば、今日のとこは諦めるって」

 

「…………」

 

「ま、いつかうちの便利屋に遊びにおいでよ先生。アルちゃんもみんなもきっと喜ぶからさっ」

 

 一向に先生が靡かなかったからなのかあっさり飛び退くと、そのまま俺たちが来た道の方へと駆け出していく。

 

「そんじゃ、バイバ〜イ⭐︎アヤネちゃんもまた今度ね」

 

「また今度なんてありません!!今度会ったらその場で撃ちます!」

 

 Oh、中々アバンギャルド……。

 

「はぁ……はぁ……何ですか、あの人は……!」

 

 渾身の威嚇をものともせずに立ち去ったムツキに疲れて息も絶え絶えになるアヤネ。去り際に意味深な舌ペロもお見舞いされ更に眉間を皺寄せ肩を振るわせる彼女を先生と二人で落ち着かせ、結局学校に着いたのは8時を回った頃だった。

 

 

 

 

 

 その後、無事に今月の利息返済を終えた一同は教室へ戻り、便利屋の情報を全員と共有した。そしてセリカを襲ったヘルメット団の運用していた戦略兵器がブラックマーケットから流れてきていたことを突きとめた対策委員会は、その実態を調査するべく現地調査へ赴くこととなった。

 

ダダダダダッ!!!

 

 その道中、ホシノが他校の設備について話しているところで銃声が鳴る。

 

「う、うわああ!まずっ、まずいですー!!つ、ついてこないでくださーい!!」

 

「そうはいくか!」

 

「待てぇー!」

 

 一同が音の方へ振り向けばチンピラと思しき2人組に追いかけられている1人の少女の姿があった。怪奇な鳥を模ったカバンを背負って逃げる少女の腕には、十字架の紋章が刻まれている。」

 

「わわわっ、そこどいてくださーい!!」

 

 あまりに焦っていたのか思わずといった形でシロコに激突するが、体幹がイカれているのかシロコはびくともしなかった。ぶつかられて尚、無表情のまま彼女の肩を掴んでいる。

 

「い、いたた……ご、ごめんなさい!」

 

「ん、大丈夫?……なわけないか、追われてるみたいだし」

 

「そ……それが……」

 

 そんなやり取りをしている一瞬のうちに、彼女を追いかけてきたと思しき2人のチンピラが追いついてきて、キッと目の端を釣り上げて睨んできた。

 

「何ダァ、お前らは?どけっ、あたしたちはそこのトリニティ生徒に用がある!」

 

「あ、あうう……わ、私の方は特に用はないのですけど……」

 

 するとアヤネも気づいたのか、ハッとした表情で思い切り目を見開いた。

 

『思い出しました、その制服……キヴォトスで一二を争うマンモス校のひとつ、トリニティ総合学園です!』

 

「そう、そしてキヴォトスで一番金を持っている学校でもある!だから拉致って身代金をたんまり頂こうってわけさ!」

 

「拉致って交渉!中々の財テクだろう?くくくくっ。どうだ、お前らも興味があるなら計画に乗るか?身代金の分前は……ん?」

 

 ゲスい表情でマヌケにも計画の全貌をベラベラ喋っている間に、シロコとノノミが2人を挟んで立ち……

 

バスッ!!!

 

「「うぎゃあッ!?」」

 

 H◯NTER×H◯NTERのク◯ロみたいな恐ろしく早い手刀で、チンピラたちの意識を刈り取った。……本当に早すぎて見えなかったぞ、一体どこでそんな技術を……?

 

「悪人は懲らしめないと、ですね⭐︎」

 

「うん」

 

「あ……えっ?えっ?」

 

 あまりにも早い展開に混乱する少女をよそに、アビドスでも生粋の天然ふたりが何やら満足げに頷いている。微妙な空気が流れたまま、着地点を見失った謎の時間はしばらく続いた  

 

 

 

「助けていただいてありがとうございます。危うく学園に迷惑をかけるところでした」

 

「そりゃ大変だったねー。……え〜っと、なんて名前だっけ?」

 

「あ、阿慈谷(あじたに)ヒフミです」

 

 目の前の少女  ヒフミは礼儀正しくお辞儀をした。

 礼節と伝統を重んじる、ゲヘナ・ミレニアムと並ぶキヴォトス有数のマンモス校ことトリニティ総合学園。原作においてもヒフミはこの学校に所属するちょっと普通じゃない女の子である。

 この後のストーリーにも深く関わってくることになるのだが……今は割愛しよう。

 

「ヒフミちゃんね〜?ところで、トリニティのお嬢様がなんでこんな危ない場所に?」

 

「あ、あはは……実は探し物がありまして……」

 

「ん、もしかして戦車?それとも違法火器?」

 

「はたまた、モビルスーツ?」

 

「化学兵器かもしれませんよ⭐︎」

 

「えっ!?」

 

「ちょっと先輩たち、いくら何でも勘繰りすぎよ!」

 

 またもやアビドス劇場の幕上げとなる前に、セリカが我慢できないと言わんばかりに3人を注意する。

 あの一件以来俺たちにも心を許したのか彼女のツンがだいぶ丸くなってきたようで、その姿は子供を叱る母親然としている。……年齢的には一番下のはずなんだがな。

 

「えっとですね……その、ペロロ様の限定グッズ、なんですけど……」

 

「ペロロ……?」

 

「限定グッズ……?」

 

 アビドスのケモ耳2人組が首を傾げる。その様はさながら小動物のように微笑ましい。……先生、気持ちはわかるが俺の隣で微笑ましい目をしないでください、顔がイケメンなのにキモオタしててある意味顔面崩壊してます。

 そんな俺と先生をよそに、ヒフミは話にあったペロロの限定グッズを天に掲げ、オタク特有の早口で捲し立て始めた。

 

「はい、これです!ペロロ様とアイス屋さんがコラボした、限定のぬいぐるみ!限定生産で100体しか作られていなくて、それでいてペロロ様の公式設定資料に忠実な作りをしていてかつきちんとコラボに則ったアイスクリームを豪快に咥えている様がもう本当に……!」

 

「……」

 

「えっ、あっ……いやぁ……」

 

 おい、あまりのマシンガントークに首を傾げてた2人が怯えておられるぞ。小動物が突如目の前に現れた肉食恐竜に震えているみたいで、それはそれで可愛いけど。

 

「あ、モモフレンズですね!私も大好きです!ペロロちゃん可愛いですよねぇ!私はミスター・ニコライ*2が好きなんです」

 

「わかります!ニコライさんも哲学的なところがカッコ良くて……最近出たニコライさんの本『善悪の彼方』も買いましたよ!それも初版で!」

 

 ……ミスター・ニコライ???そんなキャラクターいたっけ?というかモモフレンズって割とファンシーなキャラクターばっかじゃなかったけ、それなのに哲学的……?しかも大学教授が書いてるヤツみたいな題名の本を出している……?いかん、頭がこんがらがってきた。

 あ、ちなみに私はスカルマンが好きです(唐突)。

 

「とまぁそういうわけで、グッズを買いに来たのですが、先程の人たちに絡まれて。皆さんがいなかったら今頃どうなっていたことやら……ところで、アビドスのみなさんは、なぜこちらへ?」

 

「私たちも似たようなもんだよ。探し物があるんだ〜」

 

「そう。今は生産されていなくて手に入れにくいものなんだけど、ここにあるって話を聞いて……」

 

『……みなさん、大変です!四方から武装した人たちが向かってきています!』

 

「なっ!」

 

「先程撃退したチンピラの仲間のようです!完全に敵対モードです!」

 

 そういや、ここでもまだ一悶着あるのをすっかり忘れていた。なんか最近戦闘多くないか?

 そうこうしているうちに、チンピラの大群が目前にまで迫ってきている。

 

「ん、望むところ」

 

「全く、なんでこんなのばっかり絡んでくるんだろうね?私たち、なんか悪いことした?」

 

「悪い子には、お仕置きですね〜⭐︎」

 

『愚痴は後にして……応戦しましょう、みなさん!』

 

 ま、俺は戦闘(これ)が仕事だし、いっちょきばりますかぁ。

 

「任務了解。作戦行動に移る」

 

 

 

 

 

 とまぁ数が多いとはいえそれだけの敵なので掃除は一瞬で終わり、せっかくなのでヒフミに案内してもらいつつ改めて探索を再開したわけだが、違法なモノどころか武器の類すら見つからず、調査は難航を極めた。

 全員の疲れが見え始めたところで、例のたい焼き屋さんで休憩することになり  

 

「まいどー!」

 

 恰幅の良い店主から人数分のたい焼きを受け取り、一斉にみんなでパクつく。

 

「うん、美味しい!」

 

 セリカの言う通り、本当に絶品なたい焼きである。かじりついた瞬間にサクッとした食感とほんのり甘く舌触りの良いあんこが口で解け、胡散臭いが見事なハーモニーを奏でている。さながら口内のオーケストラであろう。

 

「にしても、ここまで情報がないなんてあり得ません……妙ですね」

 

 予想外の甘味に舌鼓を打ちつつ彦◯もびっくりな脳内食レポをかましていると、ひと足先にすっかり食べ終えてしまったヒフミが不思議そうに呟く。

 

「お探しの戦車の情報、絶対あるはずなのに……探しても探しても出てきませんね……誰かが意図的に隠しているような、そんな気がするんですが……いくら大企業とはいえ、ここまでできる資金があるはずが……」

 

「そんなに異常なことなの?」

 

 次に食べ終えたシロコが思わず尋ねる。

 

「異常というよりかは……普通ここまでやりますか?という感じですね……ここに集まっている企業は、ある意味開き直って悪さをしていますから、逆に変に隠したりしないんです」

 

「そーなんだ」

 

「例えばあそこのビル、あれがブラックマーケットに名を馳せる闇銀行です」

 

「闇銀行!?」

 

「ブラックマーケットで最も大きな銀行のひとつで、聞いた話によればキヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品があそこに流されているそうです……」

 

「……そんなの、銀行が犯罪を煽っているようなものじゃないですか♣︎」

 

「その通りです。まさに銀行も犯罪組織なのです……」

 

 ま、結局企業とはどこまでも()()を追求するイキモノだ、それが悪いとは言わないがそれにしたってこの世界の企業は白昼堂々と悪事に手を染め過ぎている。それでいて批判が来ないのはやはりカイザー以外の何かが関係していそうだが……何かカラクリがあると見える。

 

「ひどい!連邦生徒会は一体何やってんの?」

 

「ま、理由はいっぱいあるんだろうけどね〜どこもそれなりの事情があるだろうからさ……」

 

「アビドスに気を取られ過ぎて気づかなかったけど、現実は思ったよりも汚れているんだね……」

 

 すると向かいの方から大勢の足音が近づいてくるような気がして、ハッとその方へ体を向ける。

 

『お取り込み中失礼します!そちらに武装した集団が接近中!』

 

「……!」

 

『気づかれた様子はありませんが……まずは身を潜めた方が良いと思います……』

 

「う、うわあっ!?あれは、マーケットガードです!」

 

「マーケットガード?」

 

「先程お話しした、ここの治安機関でも最上位の組織です!」

 

 そういえばチンピラ共を消し飛ばしていた時にさらっと聞き流したな。確か、ブラックマーケットを管理している治安組織……だったか。チラッとそれっぽい奴を見つけたが、確かにそこらのチンピラよりかは厄介そうだったな。

 

「急いで隠れましょう!」

 

 ヒフミに急かされて、咄嗟にたい焼き屋の影に隠れる一同。みんな覗きたがって端の方に密集したがるので、スペース自体は広いのにギュウギュウ詰めになってしまっている。

 まぁ、そんなことは今はいい。

 

「……パトロール?護衛中のようですが……」

 

「トラックを護送してる……現金輸送車だね」

 

「あれ……あっちは……闇銀行に入りましたね?」

 

 闇銀行の入り口では、銀行員と思しきロボの男性とマーケットガードだという集団で一番先頭に立つチンピラが向かい合っている。よくよく耳をそばたてれば、2人の会話が微かに聞こえてくる……。

 

〜〜〜

 

「……ということで、今月の集金です」

 

「ご苦労様、早かったな。では、こちらの集金角に書類にサインを」

 

「はい」

 

サラサラ

 

「……良し、いいでしょう」

 

「では、失礼します」

 

「さぁ、開けてくれ。今月分の現金だ」

 

ブロロロ……

 

〜〜〜

 

「見てください……あの人……」

 

「あれ……?な、何で!?あいつは毎月うちに来て利息を受け取っているあの銀行員……?」

 

「あり、ほんとだ」

 

「えっ!?ええっ……?」

 

「……どういうこと?」

 

 まぁ、混乱するのも無理はない。カイザーグループで今朝利息を受け取った銀行員が、闇銀行から出てきたのだから。

 

『車も、私たちの利息を支払ったあの車と同じカイザーグループの車のようですが……なぜそれがブラックアーケットに……!?』

 

「か、カイザーローンですか!?」

 

「ヒフミちゃん、知ってるの?」

 

「カイザーローンといえば…かの有名なカイザーコーポレーションが運営する高利金融業者です……」

 

「有名な……?マズイところなの?」

 

「あ、いえ……カイザーグループ自体は犯罪を起こしてはいません……しかし合法と違法の間のグレーゾーンでうまく振る舞っている多角化企業で……」

 

「ふむ……」

 

「カイザーはトリニティにもかなり進出しているのですが、生徒隊への悪影響を考慮して、『ティーパーティ』でも目を光らせています」

 

「『ティーパーティー』……あのトリニティの生徒会が、ね」

 

 どこか納得したかのように、ホシノが頷く。

 

「アヤネちゃん、さっき入ってった現金輸送車の走行ルート、調べられる?」

 

『少々お待ちください……ダメですね、すべてのデータをオフラインで管理しているようです。全然ヒットしません』

 

「だろうねー」

 

 腐っても賢い奴らが集まっているんだ、そこら辺の対策はしっかりしているだろう。

 

「そういえば、いつも返金は現金だけでしたよね。それはつまり……」

 

「私たちが支払った現金が、ブラックマーケットの闇銀行に流れていた……?」

 

「じゃあ何?私たちはブラックマーケットに、犯罪資金を提供してたってこと!?」

 

 セリカの激昂に、みんなが沈黙する。若干の迷いはあれど、呆れというかほぼ確信しているよう表情をしていた。

 

『ま、まだそうハッキリとは……証拠もないですし、あの輸送車の動線を把握するまでは……』

 

「……あ!さっきサインしてた集金確認の書類……それを見れば証拠になりませんか?」

 

「おお、そりゃナイスアイデアだねー、ヒフミちゃん」

 

「あはは……でも考えてみたら書類はもう銀行の中ですし……無理ですね。あそこは強固なセキュリティで有名ですし、それに今はマーケットガードが目を光らせていますし……」

 

 まぁ、さっきのチンピラ共相手ならともかく、あのセキュリティの眼を掻い潜るのは不可能に近い。そう、掻い潜るのは、だが。

 この程度の障壁で、アビドスは止まらないだろう。

 

「……うん、他に方法はない。ホシノ先輩、ここは例の方法しか」

 

「……えっ?」

 

「なるほど、あれか〜あれなのかぁ〜」

 

「……ええっ?」

 

「あ……!!そうですね、あの方法なら!」

 

「何?どういうこと?……まさか、あれ?」

 

「……(コクン)」

 

「う、嘘っ!?本気で!?」

 

 なるほど、()()だな。と言っても私は知識チートでわかってしまっているんだが……。そして話に全然ついていけないヒフミはただただ困惑してタジタジとしている。

 

「あ、あのう。全然話が見えないんですけど……『あの方法』って何ですか?」

 

「……残された方法はたったひとつ」

 

 ヒフミの問いかけに答えるようにそう言ったシロコが懐から布状の()()()を取り出しそれを被り、声高に宣言する。

 

「ん、銀行を襲う」

 

 祝え!!今までに類を見ないレベルの清々しい、それでいて実に頼もしい銀行強盗、その誕生の瞬間である!!!(錯乱)

*1
違います。

*2
モモフレンズのうちの一匹で、茶色の毛のクアッカワラビー。作者はこのストーリーを読むまで存在自体知らなかった。ファンの人ごめんなさい。




 はい、例の銀行強盗発言で終わらせたかったので結構長引いてしまいました。まぁ次回の内容は……お察しください。
 尺の都合上戦闘シーンはカット致しましたが、原作以上にフルボッコにしております。まぁ能力チートのレイちゃんなので当然といえば当然なのですが。え、何?苦戦するレイちゃんが見たい?そりゃもっと後になるかな。まぁひとまずそこも乞うご期待ということで。

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