ひとまず、岩が隠れの忍びとの戦闘がを終わり、カカシは右肩に受けた傷をリンに治してもらっていた。
ミナト先生が「カカシの傷も軽くはないし、ひとまず、ここから後退して陣をとるねからね。」と言った。
カカシがすかさず「大丈夫です。」と言った。
オビトが「何が、大丈夫だ!お前が勝手に先生の言っている事も聞かずにムチャするからだろ‼。」と言った。
カカシが「お前なんかに言われたくないんだよ。さっき腰抜かして泣いていた、うちはのエリートなんかにはね‼。」と言った。
オビトは「あ、あれは目にゴミが入って涙が出ただけだ‼。」と言った。
カカシが「“忍の心得第25項”知ってるか?忍は涙を見せるべからずって項目の掟を‼。」
リンが「ちょっと、二人ともやめなよぉ。」と言った。
ミナト先生が「いい加減にしなさい。二人とも。」ピシャリと言った。
その時、三人は驚いた。
続けて、ミナト先生が「カカシ・・・確かにルールや掟は大切だが、それだけが全てじゃないよ。教えただろう、状況に応じて臨機応変に対処しなきゃならない時もあるって。」
カカシは考え込んだ。そして、オビトがカカシの方に指を出して、
「ホラ、見ろ。」と言った。
ミナト先生が「オビト、君も君だよ!ゴーグルしているのに目にゴミが入るわけないよね。忍の心得とまでは言わないが、一忍なら、心も強く持たないと・・・。」と言った。
「それと、もう一つ・・・カカシ。さっきの術なんだけどね。あの術はもう使わない方がいい。見たところ一点集中型も突き・・・確かに破壊力とスピードはあるけど・・・自分自身の移動スピードが速すぎて、相手のカウンターを見切ることが出来ない・・・不完全な術だからね。」とミナト先生は言った。
カカシは黙っていた。
ミナト先生が「分かれる前に、もう一度だけ言っておくね。忍にとって何より大切なのはチームワークだよ。さあ、出発しよう。」と言った。
四人は大きな木とキノコの道を通り抜け、少し大きな岩の所で、夜を過ごそうとした。
カカシ、リン、オビトが寝て、ミナト先生が見張りをしているとき、
オビトが「先生」と言い、岩の上に上ってきた。
ミナト先生が「ん?どうしたの?」と聞いた。
オビトが「俺だって・・・チームワークが大切だって分かってんだ。でも・・・、カカシの奴がいつも俺のことをだらしないってバカにするから、つい・・・。あ、いや、俺はエリートと呼ばれる、うちは一族に生まれたのに、落ちこぼれだし…。カカシがすごい奴だってのは認めるけど…。」と言った。
ミナト先生は「んー・・・。カカシは“木ノ葉の白い牙”と恐れられた天才忍者、はたけサクモさんの息子でね、その親父さんの前では“伝説の三忍”名すらかすむほどだったんだ。そんな天才のもとで幼少期を過ごしたんだから、キミたちを見て、時折、物足りなりなく感じるのも無理ないのかもしれないね。」と言った。
オビトが「・・・白い牙・・・そういえば俺も・・・聞いたことがある。里を守り殉職した英雄だって・・・。カカシの奴、一言もそんなこと・・・」と言った。
ミナト先生が「里のだれもが・・・もちろんカカシも尊敬する素晴らしい人だった・・・。あの事件が起きるまでは・・・」と言った。
オビトが「事件?」と聞き返した。
ミナト先生が「こんなこと勝手に話しちゃいけないのかもしれないけど…カカシと同じ班の君には知っておいてほしいんだ…」と言った。
オビトが「何があったの…?」と聞いた。
ミナト先生が「カカシの父、サクモさんは中傷され、御自分で、自分の命を絶たれたんだ。」
オビトが驚いて、「え?」と言った。
ミナト先生が「これ以上は詳しいことは言えないが、カカシの父は戦争中、ある掟を破ったんだ。そして、火の国や里の仲間は彼を責め、彼を中傷したんだ。その任務が元で心も体も悪くしたカカシの親父さんは自ら…。カカシはそれ以来親父さんのことを口にしなくなり、掟やルールを守ることに固執しはじめた。・・・オビト、少しでもいい、分かってあげてね。カカシにも悪気があるわけじゃないんだ。」