ド ス ケ ベ 大 学 性 理 学 研 究 室 作:マルキド佐藤
お待たせしました!
『メインシステム、性交モード再起動。マゾドレイブン。貴方を「囁き」にてサポート致します』
『クソッ、耳元で音声作品が聞こえやがる…….!うるせぇんだよ……!好きにシコらせろ……!』
『もうイくのですか?残念です、ドレイブン』
『クソッ!!期待が膨らんで……!!どうして俺が先にイくッ……イグぅぁッ!!』
研究室の外はいつも通りの騒音に溢れている。
どこにでもあるような話をしよう。
可愛らしい声優さんの囁き声で癒されても、やがて体は闘争を求め、雌臭さを求める。
そしてマゾ向け音声を買い、同人界隈で売上が伸びる。サークルはマゾ向けの新作を作る……。
狂った作品がいくつも生み出された。
寝取られ音声もまた、その一つだ。
健全な性癖の持ち主もいた。
だが業を植え付けられて、性癖に火をつけ、
そして満足してシコった。
この話には教訓がある。
一度生まれた性癖は、そう簡単には死なない。
07:21。
研究の時間だ。
「先輩、今日はちゃんと服を着てて偉いですね!」
白衣とブラウス、そしてスカート。地味な服装だが、先輩は服を着ているのではない。服が先輩に着られているのだ。
「え、ええ?」
先輩の頭を撫でる。僕は褒めて伸ばす派だ。ゆとりと悟りでグズグズに甘やかしてやるからな。バブバブと甘える準備でもしておけ。こんにちは赤ちゃん。今日から僕がママだ。
「ぼ、ぼきゅも服来たら撫でてもらえるお……?」
「え〜♡豚さんは服なんて着ないし〜言葉も喋らないんだよ〜♡やること全部豚なの〜♡」
「ヴヴヒンッ!!」
お前ら100点。でもどっちかというと豚の悪魔だろ。理性なんてねぇんだから。
「私は服を着るだけで褒められるのですか?」
不思議そうな顔も美しい。ここ暫くのやり取りで賢さが急激に下がっている気がする。叩いたら治るかな……?
僕は体罰派のママでもある。暴力で解決できないことはない。
なんか世の中には尻だけじゃなくて男性器もビンタする人いるらしいですよ、普通に性的虐待だと思うんですが。女の子のお股を引っ叩くって考えればかなり異常だと思いませんか?……今度のお仕置きはそれで行こう。
「僕といる時は基本映像で脱いでるか、目の前で脱いでると思います。一度脱いだら帰るまで全然着ないし」
「実験では外に出ませんし。戸隠君といる間は脱いでいた方が効率的かと」
キリッとした顔でアホみたいなことを言う。以前習得した筈の恥じらいは何処へ置き忘れてきたのか。まだ旅の途中か?旅の恥はかき捨てなのか?
「豚として負けられないお……でもこれ以上脱ぐ服がないお……」
「ありのままの豚でいいよ〜♡」
「普段着てないと全然エロくないと思います。幼児や豚が服を着てなくても何とも思わないのと一緒です」
一部特殊な性癖の人達を除いて。
「え〜♡じゃあ私がハダカで歩いてても興奮しないの〜♡」
「公園の噴水で裸になってる子みたいですね」
「若見え〜♡全然嬉しくな〜い♡」
「……私が……エロくない…….?」
先輩は現実を受け止められないらしい。やっぱ殺さなきゃダメなのか?
「エロは背徳です。先輩の場合はなんかギリシャ彫刻とか医学的な資料みたいになってしまうんですよね」
「拗らせてる〜♡簡単に興奮できなくてかわいそ〜♡ほらぎゅ〜って押し付けてあげるから興奮していいよ〜」
急にメスガキ先輩が後ろから抱きついてきた。いつも色々とチラチラ見える薄着なので身体の感触がよく分かる。体温高くて子供感触、この人本当に18歳超えてんのかな。
「ぼ、ぼきゅのメスガキ先輩が、戸隠きゅんと……くっ……最高でぶぅ……」
「さわさわ〜♡うわ〜、全然大っきくなってな〜い♡存在感がゼロ〜♡カウントしてないのにゼロ〜♡無の証明〜♡」
メスガキ先輩は僕の股間を撫でて好き勝手言っている。イラつくガキだ。誘ってんのか?
「あ、あの、汚されて来ますか……?織田君よりももっと下等な存在と……」
先輩はそわそわした素振りを見せる。
なんだろう。一体何と交尾するつもりなんだ?ミドリムシとか?光合成って光と交尾するって意味じゃないんだが?
「ぼきゅより下の豚……!?そんな猛者が……?」
「豚に上下とかあんの?」
「ひっくり返しても豚でしょ〜♡リバーシブタ〜♡お腹と背中の区別つかない〜♡」
本当だ……どっちが正面かわかんないぞ。
「先輩。過激さを求めると際限がなくなり、やがて化物になります。満足出来なくなるのです。界隈は純愛から陵辱モノへ移行し、それでも足りなくなって寝取られが大流行しました。それが飽きられたら次はどうなるか、世間的には忌避されるようなもの、苦痛を伴うもの、公序良俗に反する行為……どこまでも進んで行きます。人の進歩は早いのです」
「……私がそのように堕落する方が良いと以前お話されてましたよね?」
「でも完全に堕ちたら、それで終わりじゃないですか。そこらで交尾するのが当たり前のゼミ生達にエロさを感じますか?」
「え〜♡私も〜?」
「さっきゼロを証明しただろ」
「種付けプレスの迫力なら誰にも負けないお」
「相撲の稽古で性的に興奮するか?」
「……」
先輩は無言で窓から研究室の外を見た。
『打ち止めでしょうか?残念です。ドレイブン』
『何だこいつは……?耳を舐めてんのか……?音声だけなのに"そこ"にいやがる……!クソっ!!また期待が……!!イグぅぅ!!』
……部屋の中にいる僕らにも聞こえる音声作品って何?オーラル兵器なのか?
「……言われてみると確かに当たり前の光景過ぎますね。盲点でした」
「僕が先輩を特に評価していたのは、処女だったことです。この大学の空間でそれを保っていると言うだけで、普通の画像の中に突然エロ画像を入れておくのと同じくらいの効果があったんです」
「戸隠君は…処女でなければ、ダメですか……?」
僕がいつそんなこと言ったよ。そんな些細なことで先輩の価値が揺らぐとでも?
「……では皆さんに質問です。ビッチで自信満々の熟練サキュバスと、ぼっちで自己肯定感低めの処女サキュバス。どっちがえっちですか?」
「その言い方ですと、自信満々の方ではない….…と言うことですか」
「え〜♡自信満々のサキュバスでしょ〜?」
「ぼ、ぼぼ、ぼっちちゃんのほうがエッチチチチチッ勃!!ごごぼっ ごぼぼぼ!」
急にエッチコンロ点火するとか、やっぱ炎タイプだろこいつ。オーラリアンに近づけたら爆発するんじゃないか?
「正解はどっちもえっちです!」
「えっ……」
「僕は先輩がビッチでも気にしません。えっちはえっち。これは真理です。ですが、女性が皆サキュバスだったら、それってもう今の概念で言うサキュバスではありませんよね?」
「……難しいですね」
「女性が全員メスガキだったと過程します。お母さんもメスガキ、お婆さんもメスガキ、女性議員もメスガキ、みーんなメスガキです。そうなると、メスガキ先輩はメスガキではなくただの成人女性になります。成人女性先輩です」
「成人って食べ頃ってことだよね〜♡ぴちぴちのオトナってえっちでしょ〜?」
心が強ぇんだこの人……
「確かにぼきゅの幼怪アンテナも反応しないお」
「よっわ〜♡おい、デデデのブ太郎〜♡出腹の息子〜♡」
「と、父さん!とてつもない幼気だお!アンテナがバリバリになったお!」
「誰が父さんだ。僕の目が隠れてるからって似たようなキャラだと思うなよ」
彼の一体どこにアンテナがあるのかまるで全く分からない。彼の全力は肉の中に埋もれてまるで見えないのだ。モザイク要らずの全身健全男だ。
「……私はどうすればよろしいのでしょう」
「先ずはいつも服を着るようにして下さい」
「そうしたらえっちなのですか?」
「分かりました、では、"実験"をしましょう」
「……はい……♡」
言った側から脱ぎ始める比良坂先輩。
「……先輩。僕、脱げなんて言いました?」
「実験するのではないのですか……?早く実験しませんか……?戸隠君も実験したいですよね?」
もう交尾することしか考えてなさそうな顔だった。躾がなってないな……どんな育て方したらこんな雌豚に育つんだろうか。養豚場で育ったのか?生産者に感謝。
「え〜?実験しないの〜?私戸隠君のよわ〜いところぉ、探した〜い♡」
「僕は弱くないので」
「強そ〜♡言葉が強そう過ぎて逆に弱く見える〜♡大きいチワワみた〜い♡」
「ッ、後で分からせてやるから歯ぁ磨いとけメスガキ」
「怖〜♡早く分からせて〜♡」
「あの、戸隠君……?」
「……先輩、さっき僕は着ろって言いましたよね?」
「……はい……?」
「そのままでいいんで、腰、前に出して下さい」
「はい……♡」
先輩の迎え腰でパンツが丸見えになる。恥じらいのカケラもない。ちょっとハメたくらいで熟練サキュバスにでもなったつもりか?従順ザコメスの間違いだろ。
ならくれてやるよ、お望みの刺激って奴を──!
「あぇっ……!?」
「ふご!?」
尻と同じ要領で比良坂先輩の股間を叩く。何で豚まで反応してんだよ。
「勝手に脱ぎ出して、交尾するなんて言ってないのに発情する。先輩、実験は交尾するって意味じゃないんですよ?」
「えっ……?」
「違うのかお?」
「そうなの〜?」
ダメだこいつら。頭が終わってる。もう食べられないよ。
「どうしても交尾したいなら、その気持ちが落ち着くまで僕が叩いてあげます。お尻叩きと違って、多分痛いですよ」
「……痛いんですか……♡」
嬉しそうなのを隠せていない。虐めて欲しいですと全身で表してしまっている。清楚は何処にやったんだ一体。
「いいんですか?また真っ赤になるくらいしますよ?痛くてパンツも履けなくなるくらいに」
「……!お願いします……我慢しますから……お仕置きして下さい……私、悪い子ですから……パンツが履けなくても仕方ありませんよね……?反省が必要……ですよね?」
「はぁ……分かりました」
「……♡」
物凄く期待した目で僕の手のひらを見ている。
僕を手を振り上げて──
「じゃあ、お仕置きは無しです」
「──え?」
僕は先輩を抱き寄せた。
「だって、我慢するって言ったじゃないですか。先輩は自分が悪い子って分かってて、反省出来ましたよね?それとも──先輩はお仕置きで気持ち良くなっちゃう悪い子ですか?」
「わ、わたしは……」
「僕は悪い子だぉ!こっちにもビンタして欲しいお!」
「おら〜♡おらおらおら〜♡」
「うっ、痛っ、痛い痛いっ!!」
メスガキ先輩の容赦のない拳が豚の腹に深々と突き刺さり、織田は素の豚になった。
「先輩。織田を見て下さい。こんな風に喜んでお仕置きにならなかったら、お尻叩きはもう出来ないです。分かりますよね?」
「……はい」
何だろう。露骨に残念そうにするのやめてもらって良いですか?
「じゃ、行きましょうか。皆さん、今日の実験は外です」
「お外で……?」
外に出るだけでワクワクするなよ先輩。散歩好きな犬か?実験で何作ると思ってんだ?赤ちゃんか?つくってあそぶつもりなのか?遊びでつくられる奴の気持ちにもなれよ。
「愉快な遠足の始まりだお」
「豚足の間違いかな〜♡」
「愉快な豚足の始まりだお!」
「豚の散歩のこと豚足って言うのか……」
こいつらが研究室の外に出していい人類なのかは気にしないことにした。実験に犠牲は付き物だからな。