今日は二本投稿だよ
朝に出してるから読んでない人は先にそっちを読んでね
あと今回は少し短めだよごめんね
「助けましょうか」
「……やめなさい」
「なんでですか!困ってそうじゃないですか」
「やめなさい、理由は声では出さないけどあれは放置して逃げるわよ」
「助けましょうよ、旅は道連れ世は情けって言いますよ。道連れにするのはアウラさんだけでいいですよ。人は助けていきましょう」
アウラさんの制止を振り切ってミミックに食われている人に話しかける。
「そこの方、大丈夫ですか?」
「誰かいるの?助けてほしい」
「じゃあ引っこ抜きますよ」
足を掴んで強引に引っ張るとミミックの口から唾液でベタベタになっている上半身が見えてくる。
美しい銀髪、尖った耳、幼さを思わせる顔、中学生ぐらいの身長、ガラスのように壊れやすそうなのに永遠とあり続ける雰囲気を纏っている。
このような見た目からエルフであることは一瞬で分かった。
そしてなんだかこの人に見覚えがある気がするが気のせいだろう。僕の知り合いにエルフなんてクラフトしかいないしきっと気のせいだろう。
なんだか勇者の隣にいた気がするが気のせいであってほしい。
するとぺたんと地面に座りながらエルフの人がこちらを驚いたように見つめてくる。
すると突如として杖をこちらに向けてビームのような魔法をぶっ放してきた。
僕はその魔法を本能的に膝を曲げながら顔面スレスレのマトリックス回避に成功して、その魔法は僕の後ろの壁に綺麗な穴を開けながらダンジョンの外へ出ていった。
「あっっっぶね!!」
「ほら言ったじゃない!!」
銀髪ロリエルフが先ほど一瞬だけ見えた幼い顔つきから戦う者の顔つきになり喋り出す。
「……断頭台のアウラ?なんでここに……それにお前はクヴァールの弟子の魔族」
どうやらこちらの正体はわかっているらしい。
「やばいですよアウラさん。あいつ勇者パーティーの魔法使いです」
「知ってるわよ!!」
僕とアウラさんが焦っているとエルフからまたもやビームのような魔法が何発も飛んでくる。
1発1発に殺意が感じ取れてこちらを殺す気が伝わってくる。
『バギマ』『メラミ』
僕は両手でそれぞれ強めの竜巻を発生させるバギマと少し大きめの火球を放つメラミを同時に放つことで火災旋風のような炎の竜巻を作り出し、エルフの視界を防ぐことで狙いが定まらなくなり時間を稼ぐ。
「…アウラさん、さっきエルフが使ってきた魔法ですがあれは
「え、なんで生きてるの?…じゃなくてフリーレンはゾルトラークを解析したってことよね?」
「そうなりますね、しかしまさかこんなところで出会うことになるなんて……アウラさん、責任とってくださいね」
「私が嫌がっている道に無理やり連れてきたのは貴方じゃない」
「はっはっは、記憶にございません」
炎の嵐が消え去り、ゆっくりとフリーレンが見えてくる。
あの目は確実にこちらを殺そうとしている目だ……
「少し待ってくれないか?ちょっとだけでもいいから話をしようよ!」
「お前たち魔族は人の言葉を話すだけの魔物だ。言葉を和解や親交の道具ではなく人を騙すために使うお前たちと会話して意味があるのか?」
「……言われてますよアウラさん」
「5年前ならぐうの音も出ない事実よ……だけど───」
アウラさんが何かをいようとした瞬間にまた魔法が飛んできた。
僕はアウラさんの前に飛び出して魔法を唱える。
『メラゾーマ』
巨大な火球が魔法を消し去りながらフリーレン目掛けて飛んでいく。
その火球は一目でわかるほどに火力が高く、少し離れている場所に立っているアウラさんも火球から放出される熱風で少し汗をかいている。
『ダモーレ』
「……逃げますよ、このまま戦っていると絶対に勝てません」
僕はそう言いアウラさんと手を繋いで脱兎の如く走り出す。チラッと確認できたがスラリンも必死にこちらに付いてきている、
「フリーレンがメラゾーマを対処しているうちに私の天秤じゃダメだったの?」
「やめておいた方がいいですよ」
「なぜかしら?私の方が魔力は確実に多いけど…」
「さっきダモーレという相手のスペックを見る魔法で見たのですが明らかに魔力を隠していますね。僕たちが見えている魔力の10倍はありました。アウラさんでは絶対に負けて自害させられますね」
「少しの揺れも感じなかったけどそれは本当なの?」
「はい、残念ながら本当のことですよ…っ危ない!」
アウラさんを地面に押し倒して後ろから飛んできたゾルトラークを回避する。その時にかなり強引に押し倒したせいで頭を地面にぶつけると思ったがスラリンがクッションになってくれたおかげでアウラさんの頭は無事だった。
「ここでは分が悪いですね。今からそこの壁を破壊して外に出るので少し離れてください」
『イオグランデ』
何十発もの巨大な爆発が連続で発生したことによりダンジョンの壁が消え去る。しかし威力が強すぎたのかダンジョン内部で瓦礫などが落ちてきている。おそらくダンジョンは崩れるだろうと予想して外に出た後ダンジョン内部に向かってもう1発魔法を使う。
『プチマダンテ』
数本の禍々しい紫色の魔力の柱が一点に収束し、重なり合った瞬間に大きな魔力の爆発を引き起こす。その爆発はダンジョンの壁や天井を消滅させ、形を保てなくなったダンジョンは崩れ、瓦礫の山となった。
これでフリーレンもこちらを追ってくることはできない。
本来マダンテという技は全ての魔力を消費するのだが今回僕が使ったプチマダンテは自分の10分の1の魔力を消費して使う節約呪文でその分威力は低いが壊れかけのダンジョンを破壊する程度ならこっちで十分と思い選んだ。
僕とアウラさんはお互いの顔を見合った後尻もちをついて一息つく。よくよく周りを見てみると山にいることに気づく。
おそらくあのダンジョンは山を中心に地下にも広がっているタイプのダンジョンだったのだろう。
「……ふー、疲れましたね」
「だからこっちの道は行きたくなかったのよ」
「はは、まあいいじゃないですか…こうして逃げ切ることもできたわけですし」
そうやって危機を乗り越えたことを喜びながら話していると突如として付近から爆発音が聞こえた。
「……ねえ、つまりそういうことよね」
「そういうことでしょうね…僕が時間を稼ぐのでアウラさんは逃げてください。相性的にアウラさんに勝ち目はありませんし」
「……私が逃げて貴方は逃げれるの?」
「…………逃げれますよ、きっと」
爆発音が聞こえた方向から僕たちに向かってゾルトラークが4発ほど迫ってくる。
僕はその魔法を相殺するために4発のゾルトラークを使い、全て打ち消していく。
「早く逃げてください!!」
アウラさんが心配した顔でこちらを見つめた後、スラリンを抱えて逃げていく様子を見ながらフリーレンと再度相対する。
「アウラは逃げたのか……まさかあのアウラが不死の軍勢を従えていないなんて驚きだ」
「…あれか……あんな道徳的にも善悪的にもダメなことやらせるわけないでしょ。それにこの5年間一度も人殺しをさせていないので死体を操ることなんてできるわけがない」
「魔族の言葉を信じれるとでも?」
「信じなくてもいいですよ、ですが一言…最後に言わせてもらいます」
「なんだ」
僕は思い切り深呼吸をして心を落ち着かせる。こんなにも危機的な状況は初めて人面樹と戦ったあの日以来だろう。
でも今はあの時とは違う…僕には力があり、敵は強大であり、守りたい仲間がいる。
力を持たず、守るべき存在もなく、志も無かったあの頃とは違う。
今までの戦いと比べてもワクワク感が無い、いつもなら強敵との戦いを楽しんでいた僕なのに今日に限って楽しいと言う感情が湧いてこない。それはきっと守る戦いだからだろう。
1人で戦うのではなく大切な人を守るために戦うのは楽しくない、しかしいつもよりも力が湧き出てくる。
もう何も怖くない。
天を見上げながらドラゴンクエストで最も好きな言葉を自分なりに改変したものをそしてスライムの動きを模倣をしながら口に出す。
「ぷるぷる ぼくわるい魔族じゃないよ」
魔法のカッコについて、どちらがいいですかね?下のやつなら今までのも修正してきます
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『』
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《》